冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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よそ見しちゃやだ

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中出しを遂げた陰茎を一旦抜き、締まりの良過ぎる穴から抜けたことによる解放感に思わず深いため息をついた。

《ぁあ……? また弟に中出ししやがったこの変態兄貴……はぁっ、ぁあ、腹ビクビクしてる……はは、やっべ、水溜まりみたいなん出来てんじゃん、俺何回出したんだよ》

ゆっくりと上半身を持ち上げたアキは足下に溜まった数発分の精液を踏み、笑った。

「……にーにぃ」

「掃除はお兄ちゃんがするから大丈夫だぞ」

「にーに、またする……今、いいです?」

「もう一回したいのか?」

こくりと頷いたアキの頭を撫で、赤い頬にキスをし、チラッとリュウの様子を見る。後孔の準備を整えさせておきながら放置している彼は──

「んっ……んんっ、ん、はぁっ、はぁ……はっ……」

「……上手上手。どやった? 俺は気持ちよぉなれたで」

「まぁ……うん、気持ちよかった……かな」

──セイカとキスをしていた。アキとの二回戦に入っても拗ねたりはしなさそうだな。

「あっ……! な、鳴雷っ」

立ちっぱなしに疲れたのでアキとの二回戦はベッドの上で行おうかとベッドに膝を乗せたその時、セイカに呼ばれた。

「ん?」

「あの、さ……前に……一人でするの禁止って言ったじゃん、鳴雷。調子良くなって、その……セックスする時まで、おあずけみたいな感じ……だから、その、天正との……これは、ダメ……?」

「リュウとするのはオナニーじゃないからいいぞ。体力使い過ぎちゃうからお尻はあんまり触るなよ、前立腺ちょっと弄るくらいならいいけどな」

「……あぁ、そう……動機的にダメかと思ったんだけど……やっぱ意味分かんないなお前。ぁ、天正? いいって……天正がよければ、その、もう少し……して、みたい」

「その気ぃなってくれて嬉しいわぁ、ちゅーそんなよかったん?」

「…………別に」

そっぽを向かれてしまってもリュウは機嫌を損ねることなく微笑んだままセイカの服を脱がしていく。俺は視線をアキに戻し、アキをベッドに仰向けに寝転がそうと肩を掴んだ。

「……っ!?」

しかし気付けば俺はベッドに仰向けに寝転がっていた。何が起こったのだろう、腕と脛が少し痛い。また足払いをかけられたのだろうか……

「にぃに」

もしこれがエロゲだったらアキの台詞テキストの最後にはハートマークでも付いているのだろう、そんな甘えた声で呼ばれては多少の乱暴には目を瞑るしかない。

「にーにぃ、にーに……にぃに、にぃにぃ」

「ふふ……なんだよアキ、可愛いなぁもう……」

ゆっくりと俺の腹の上に跨ったアキは猫の鳴き真似のように俺を呼びながら後ろ手に俺の陰茎を掴んだ。半勃ちだったそれは軽く扱かれただけでむくむくと素早く大きく膨らみ、アキに舌なめずりをさせた。

「……いいよ、アキ。好きに動きな」

騎乗位は体力が尽きるか快楽で動きが鈍るかするまでは受け側に好きにさせるべきだと俺は思う。まぁもっとも、シュカならともかくアキの動きが乱れるなんてありえないから、アキが主導権を握るのに飽きるまでは俺はただおったてているしか出来ないのだが。

(アキきゅんが位置調整してる今のうちにリュウどの達の様子を……)

服を脱がされたセイカは普段人目に晒すことを嫌がる手足の断面までもリュウに見られ、少々居心地悪そうにしつつまだ勃つ気配のない陰茎を揉まれていた。

「ほっそいなぁ自分、ちゃんと飯食うてるか?」

「い、今太ろうとしてるんだ……鳴雷は、お前を目標にしろって……」

「俺? ほーん……筋肉あらへんけどまぁ痩せ過ぎてはおらんからなぁ。俺目標にするんやったら今ちゃんと見て覚えときや?」

「……俺にジロジロ見られんの嫌じゃない?」

リュウは目を丸くし、それからくすくすと笑い出して──痛っ! 首が……首が痛い、アキに頭を両手で掴まれて彼の方を無理矢理向けさせられた。首グキって鳴った。

「にーに、ぼく見るするです。にーに、えっちする、ぼくです、ぼく見るするです」

「ご、ごめんごめん……痛た、入れるのか? 手伝おうか?」

アキの腰に手を添え、アキが腰を下ろすのに合わせて少しずつ力を込めて挿入を手伝う。一度セックスをこなした直後とは思えないほどにキツかったけれど、俺の精液で濡れていて一度目よりはすんなりと入っていってくれた。

「な、何がおかしいんだよ」

「いやぁ……なんやよぉ目ぇ逸らす思てたらそんなこと気にしてたん? 怖がりやなぁ、俺は大抵のことは嫌がらんし嫌やったとしても嫌なことされるんも好きやからそんな心配いらんねんで。安心しぃ、もうちょいひっつく? この姿勢しんどい? 俺に抱きついてええんよ、よしよし……ん、大きぃなってきたなぁ」

「……っ、う……」

いつの間にかリュウの首にセイカが抱きついている。

(ファーッ!? 何あのよしよし手コキ羨ましッッ! リュウどのあんなプレイ出来ぃったい!?)

「……にーに」

また首を無理矢理曲げられた、痛い。

「ご、ごめん違うよそ見した訳じゃっ、ぅあっ! ちょ、その動きやばいっ……!」

《あっち気になるのは分かるぜ? 俺もちょいちょい見てるしっ、んっ、話してる内容分かれば俺もずっとよそ見しちまうっ、かも……んぁっ、でもぉっ……ヤってる最中によそ見はねぇわ兄貴、しなっしなになるまで搾ってやるよ》

アキは俺の頭を両手で掴んだまま腰を回し、俺の陰茎を前後左右に曲げさせてキツい腸内で揉みしだいた。

《はぁあーっ……! イイっ、兄貴のかってぇちんぽで穴ぐにぐに曲げられんのっ、最高っ! 気持ちいいっ、きもちぃっ、ひっ、ぁ、イくっ、イくぅぅっ……! はぁっ、はぁ……もっと、もっとっ!》

一度絶頂を迎えるとアキは怒った顔をやめて蕩けた顔で俺を見下ろし、俺の肩に手をついて腰を上げ、下げ、どちゅどちゅと音を立てて俺の陰茎を貪り始めた。

「おー……激しなってきたなぁ。せーかアキくん好きやろ? 見ぃながらやったらもっと勃ちよぉなるんちゃう?」

「す、好きっ!? おお、俺が好きなのはっ、鳴雷だけ……!」

「……? そら分かっとるよ、だーい好きなんはみぃんな水月や。水月が王様。せやけど水月が作っとる……なんや言うたか、ハーレム? の中の子ぉで相性ええもんとか気ぃ合うもんとか居るやろ? せーかの一番はアキくんや思とったけど」

「あ……そ、それなら、うん……秋風、かも。他のヤツらとあんまり話したことないし……」

「歌見の兄さん来たんやろ? 話してへんの?」

「ぁ……歌見……流石大人って感じ、優しくしてくれて嬉しかったけど……どこまで本心かよく分からなくて……秋風は裏表あんまないから、秋風ほどは」

「俺はどぉ? 好きんなれそう?」

「…………天正、優しくて……俺のこと、嫌ってないのほんとって何となく分かる……天正好き、優しくて好き……声、好き。安心する……もっと話して」

「声好き? 光栄やわぁ、ええよ、話そうな、俺お喋りやねん。何話そ……ぁ、その前にもっかいちゅーしよ」

「……うん」

セイカはリュウに心を開いたようだ。嬉しいような、妬ましいような、複雑な気分だ。
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