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のぼせてしまいそう
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シャワーで軽く汗を流し、湯船に身を浸す。一息ついたらスマホを持つ。アキの部屋に置いてあるレイからの贈り物であるテディベア、それに内蔵されたカメラとマイクによって撮られた映像はスマホやパソコンで見ることが出来る。
「録画じゃなくて……えっと、現在の映像……こうか」
多少手間取ったが俺は風呂に浸かりながらアキ達の様子を眺める手段を得た。
《マゾなんだっけ? 虐めるっつってもなー、俺別にサドじゃねぇし、どうしようかな……スェカーチカ、何すればいいと思う?》
《知らねぇよ》
テディベア内蔵のカメラはベッドを映している。ベッドにはリュウが足を伸ばして座っており、アキとセイカはどこに居るのか分からない。二人の声はするが、話している内容は分からない。
《叩くとか? ちょっと聞いてみてくれよ》
「……天正、叩くのはありかって」
「もちろんええよ! どこ叩いてくれはっても……ぁ、顔は一応控えて欲しいかもしれんわ。水月がちょいちょい褒めてくれるとこやから、腫れてたら具合悪いやろ」
《顔以外ならどこ叩いてもいいってさ。怪我させない範囲でって鳴雷が言ってたこと忘れんなよ、お前力強いんだから気を付けろ》
ギシ、とベッドが軋む。アキがリュウの足に跨って膝立ちになった。リュウはスマホの小さな画面からでも分かるほど期待に満ちた目をアキに向けている。
「叩いてくれるんっ? 水月とどうちゃうんやろ……楽しみやわぁ、体勢変えた方がええかなぁ、どこ叩いてくれはるん? やっぱケツやろか、四つん這いなろか?」
「…………黙れ、ぇー……翻訳出来ねぇスラング。多分悪口」
「……っ! ええやん……」
「…………これから俺が話す日本語は全部秋風の翻訳だと思っといてくれ、プレイに支障を出さないよう頑張るよ」
呆れた声のままのセイカはカメラには映らない。
《……なんか話してた?》
《いや、始めていいぜ。お前の言葉翻訳してやるからあんまり気にすんな》
《あぁ、そう?》
セイカとの会話を終えるとアキはすぐにリュウの頬を叩いた。パン、という乾いた音をテディベアに仕込まれたマイクはしっかり拾っている。
「えっ……!? な、なんで、翻訳間違えた!? そんな、嘘、天正ごめん……ごめんなさい」
「いや……アキくん、分かっとるわ。こんなん水月やったら絶対してくれへん……! 他のもんに頼むんもたまにはええね」
俺ならリュウに「これは嫌だ」と言われたならそれをしないよう気を付ける。あくまでプレイなのだから、リュウが嫌がることはしないのは当然のことだ。しかし強い被虐性欲を持つリュウは嫌がっていたことさえもされてしまえば悦べるのかもしれない。
(つーかそもそも顔叩くなってのもわたくしからの評価を気にしてのことで、本気で嫌がっているふうではありませんでしたしな。むむむ……やりますなアキきゅん)
リュウ、奥深い男だ。面倒臭いから普通に愛させて欲しい。
「嫌や言うたことあえてされてしまうやなんて、軽んじられとる感あって最高やわぁ……ぁっ? うっ……ぁうぃ、ぅんっ?」
アキはうっとりとしていたリュウの口に指を突っ込み、二本の指で舌を挟んだ。
「黙れ、って言ったはずだ。だってさ」
俺とリュウには理解出来ないアキの言葉をセイカが翻訳する。
「んっ、ぐ……」
人差し指と中指はリュウの口の中に入れたまま、親指と薬指でリュウの顎を掴み、彼をゆっくりと押し倒した。リュウの腹を跨いで膝立ちになっていたアキは冷たい表情で彼を見下ろしたまま、左膝をリュウの腹の上へ移動させた。
「ぐっ……!? ぅっ、んんっ……!」
体重をかけているのは膝の沈み具合で分かる、脂肪も筋肉もないリュウの薄い腹をあまり強く圧迫するのは……あぁ、そんなに押したら、えっ、更にぐりぐりしちゃうの? それは流石にリュウの許容範囲外の苦痛じゃないのか?
「ゔっ、ぐ、ぅ……ぉえっ、んんゔぅっ……!」
指を咥えさせられたままの口の端から唾液が溢れている。アキは無表情のまま左膝の位置を臍の上辺りから臍の下へと変えた、リュウは目を見開き、足を曲げてシーツを足で引っ掻いた。
《秋風……? ちょっとやり過ぎじゃないか? 吐きそうな声出てるぞ》
《大丈夫大丈夫、このくらいじゃ人間は吐けねぇし怪我にもならねぇ。吐き癖付いてたら別だけどな》
アキは暇を持て余していた右手でリュウの胸をまさぐると、シャツを持ち上げていた突起を乱暴に抓った。シャツ越しなのをいいことに爪を立てている。
「んんんんんぅゔーっ!? んんっ! んゔぅっ……!?」
リュウは目を見開いて涙を流し、叫ぶ。するとアキは更にリュウの口の深くへと指を押し込んだ。舌の根元でも弄っているのかもしれない。くぐもった声に嗚咽が混じっている。
「えー……その、雌の性器……でいいかな、うん……それみたいな口しやがって」
多分アキはもっと直接的で下品な言い方をしていたんだろうな。照れてかしこまった言い方になっているセイカの顔も見たい、画角の中に入ってくれないかな。
「犯されんのがそんなに好きか? 嬉しそうに濡らしやがって。俺の指は兄貴の……ぅー……性器、男の方の……じゃ、ないぞ。浮気者の……アレ、あの……」
いつまでも眺めていたいが、このままではのぼせてしまう。後は髪と身体を洗いながら見させてもらおう。
《……秋風! 翻訳に困るからあんまり下品なこと言うなよ》
《何が下品だった?》
《え、だから……その……天正の口について……》
《ずぶ濡れクチマンコとか? 兄貴専用オナホ野郎のくせして俺の指突っ込まれても悦ぶマゾビッチとか? ちゃんと言わなきゃ分かんないぜぇ? スェカーチカぁ》
《……秋風のばかぁ!》
《アッハハァ! かーわいいぜぇスェカーチカぁ、耳年増の逆はなんて言えばいいんだろうなぁ。ウブビッチ、いやスェカーチカは一途だからなぁ……その点てんしょーは分かりやすくていいぜ、なぁ、マゾオナホちゃん? お前も可愛いぞ、気持ちよさそうにしやがって。ホントいい顔、ゾクゾクしてきた……突っ込みてぇ》
内容は分からないがトーンからしてセイカと口論をしていたようだが、リュウの口と乳首と下腹を虐める手足の動きは止まらなかった。
(ずっと見ていたいですが、早くこの現場に行きたい……そしてイきたい! もうてぃんてぃん破裂しちゃいそうでそ)
苦痛に苛まれて歪みながらも悦んでいるリュウの顔を見ていると嫉妬と欲情が溢れて冷水程度では勃起が治まらなくなった。一刻も早く彼らの元へ急がなければ。
「録画じゃなくて……えっと、現在の映像……こうか」
多少手間取ったが俺は風呂に浸かりながらアキ達の様子を眺める手段を得た。
《マゾなんだっけ? 虐めるっつってもなー、俺別にサドじゃねぇし、どうしようかな……スェカーチカ、何すればいいと思う?》
《知らねぇよ》
テディベア内蔵のカメラはベッドを映している。ベッドにはリュウが足を伸ばして座っており、アキとセイカはどこに居るのか分からない。二人の声はするが、話している内容は分からない。
《叩くとか? ちょっと聞いてみてくれよ》
「……天正、叩くのはありかって」
「もちろんええよ! どこ叩いてくれはっても……ぁ、顔は一応控えて欲しいかもしれんわ。水月がちょいちょい褒めてくれるとこやから、腫れてたら具合悪いやろ」
《顔以外ならどこ叩いてもいいってさ。怪我させない範囲でって鳴雷が言ってたこと忘れんなよ、お前力強いんだから気を付けろ》
ギシ、とベッドが軋む。アキがリュウの足に跨って膝立ちになった。リュウはスマホの小さな画面からでも分かるほど期待に満ちた目をアキに向けている。
「叩いてくれるんっ? 水月とどうちゃうんやろ……楽しみやわぁ、体勢変えた方がええかなぁ、どこ叩いてくれはるん? やっぱケツやろか、四つん這いなろか?」
「…………黙れ、ぇー……翻訳出来ねぇスラング。多分悪口」
「……っ! ええやん……」
「…………これから俺が話す日本語は全部秋風の翻訳だと思っといてくれ、プレイに支障を出さないよう頑張るよ」
呆れた声のままのセイカはカメラには映らない。
《……なんか話してた?》
《いや、始めていいぜ。お前の言葉翻訳してやるからあんまり気にすんな》
《あぁ、そう?》
セイカとの会話を終えるとアキはすぐにリュウの頬を叩いた。パン、という乾いた音をテディベアに仕込まれたマイクはしっかり拾っている。
「えっ……!? な、なんで、翻訳間違えた!? そんな、嘘、天正ごめん……ごめんなさい」
「いや……アキくん、分かっとるわ。こんなん水月やったら絶対してくれへん……! 他のもんに頼むんもたまにはええね」
俺ならリュウに「これは嫌だ」と言われたならそれをしないよう気を付ける。あくまでプレイなのだから、リュウが嫌がることはしないのは当然のことだ。しかし強い被虐性欲を持つリュウは嫌がっていたことさえもされてしまえば悦べるのかもしれない。
(つーかそもそも顔叩くなってのもわたくしからの評価を気にしてのことで、本気で嫌がっているふうではありませんでしたしな。むむむ……やりますなアキきゅん)
リュウ、奥深い男だ。面倒臭いから普通に愛させて欲しい。
「嫌や言うたことあえてされてしまうやなんて、軽んじられとる感あって最高やわぁ……ぁっ? うっ……ぁうぃ、ぅんっ?」
アキはうっとりとしていたリュウの口に指を突っ込み、二本の指で舌を挟んだ。
「黙れ、って言ったはずだ。だってさ」
俺とリュウには理解出来ないアキの言葉をセイカが翻訳する。
「んっ、ぐ……」
人差し指と中指はリュウの口の中に入れたまま、親指と薬指でリュウの顎を掴み、彼をゆっくりと押し倒した。リュウの腹を跨いで膝立ちになっていたアキは冷たい表情で彼を見下ろしたまま、左膝をリュウの腹の上へ移動させた。
「ぐっ……!? ぅっ、んんっ……!」
体重をかけているのは膝の沈み具合で分かる、脂肪も筋肉もないリュウの薄い腹をあまり強く圧迫するのは……あぁ、そんなに押したら、えっ、更にぐりぐりしちゃうの? それは流石にリュウの許容範囲外の苦痛じゃないのか?
「ゔっ、ぐ、ぅ……ぉえっ、んんゔぅっ……!」
指を咥えさせられたままの口の端から唾液が溢れている。アキは無表情のまま左膝の位置を臍の上辺りから臍の下へと変えた、リュウは目を見開き、足を曲げてシーツを足で引っ掻いた。
《秋風……? ちょっとやり過ぎじゃないか? 吐きそうな声出てるぞ》
《大丈夫大丈夫、このくらいじゃ人間は吐けねぇし怪我にもならねぇ。吐き癖付いてたら別だけどな》
アキは暇を持て余していた右手でリュウの胸をまさぐると、シャツを持ち上げていた突起を乱暴に抓った。シャツ越しなのをいいことに爪を立てている。
「んんんんんぅゔーっ!? んんっ! んゔぅっ……!?」
リュウは目を見開いて涙を流し、叫ぶ。するとアキは更にリュウの口の深くへと指を押し込んだ。舌の根元でも弄っているのかもしれない。くぐもった声に嗚咽が混じっている。
「えー……その、雌の性器……でいいかな、うん……それみたいな口しやがって」
多分アキはもっと直接的で下品な言い方をしていたんだろうな。照れてかしこまった言い方になっているセイカの顔も見たい、画角の中に入ってくれないかな。
「犯されんのがそんなに好きか? 嬉しそうに濡らしやがって。俺の指は兄貴の……ぅー……性器、男の方の……じゃ、ないぞ。浮気者の……アレ、あの……」
いつまでも眺めていたいが、このままではのぼせてしまう。後は髪と身体を洗いながら見させてもらおう。
《……秋風! 翻訳に困るからあんまり下品なこと言うなよ》
《何が下品だった?》
《え、だから……その……天正の口について……》
《ずぶ濡れクチマンコとか? 兄貴専用オナホ野郎のくせして俺の指突っ込まれても悦ぶマゾビッチとか? ちゃんと言わなきゃ分かんないぜぇ? スェカーチカぁ》
《……秋風のばかぁ!》
《アッハハァ! かーわいいぜぇスェカーチカぁ、耳年増の逆はなんて言えばいいんだろうなぁ。ウブビッチ、いやスェカーチカは一途だからなぁ……その点てんしょーは分かりやすくていいぜ、なぁ、マゾオナホちゃん? お前も可愛いぞ、気持ちよさそうにしやがって。ホントいい顔、ゾクゾクしてきた……突っ込みてぇ》
内容は分からないがトーンからしてセイカと口論をしていたようだが、リュウの口と乳首と下腹を虐める手足の動きは止まらなかった。
(ずっと見ていたいですが、早くこの現場に行きたい……そしてイきたい! もうてぃんてぃん破裂しちゃいそうでそ)
苦痛に苛まれて歪みながらも悦んでいるリュウの顔を見ていると嫉妬と欲情が溢れて冷水程度では勃起が治まらなくなった。一刻も早く彼らの元へ急がなければ。
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