冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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案外と欲張り

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繋がったまま抱き締め合い、重ねた唇の隙間から漏れる互いの吐息で顎を湿らす。舌を絡め、結腸口を突き上げ、腕の中で跳ねる身体の強靭さを改めて知る。

(これっ、暴れられると……ちょっと、キツいですな)

歌見の肩と頬に添えていた手は自然と彼の背に回っていた。歌見も俺の手に背を回している、いつの間にか彼の足が俺の腰に絡んでいる、両手両足で抱きつくなんて可愛い真似をしてくれる。

「んっ、んむっ、ん、んゔぅっ……!」

上に居る俺から歌見へと唾液が流れていくように、歌見から俺へと彼の低く甘い声が流れ込む。口腔に響く喘ぎ声は俺自身の声を失わせた。歌見の声を聞くため無意識に黙っているのか、単に喘ぐ理由がないだけなのか、自分でもよく分からない。上下共に歌見と繋がっている感覚は夢見心地で、全てが胡乱になっていく。

(…………ハッ! 危ねぇここで満足しちまうところでしたぞ、奥にねじ込みたいんでそ)

結腸口の奥へと入ってやりたくて、そこを緩ませるためにキスをして歌見の意識を腹の奥から逸らしていたんだ。夢見心地のまま忘れるところだった。

「んっ、んん……んぐっ!? ゔっ、んんんっ……!」

キスでリラックスしてくれたらしく、結腸口が少し緩んでいた。俺は腰を突き出しながらくねらせ、ぐりぐりと捏ねながら押し込み、歌見の唸り声を口で受け止めた。

「んっ、んんゔっ! んんんんーっ!?」

俺に抱きついている手足の力が強まっていく、背に爪を立てられている気がする。

「んっ、ぉっ!? おっ……!」

ぐぽっ、と亀頭が結腸口の奥へと入った、腰を突き出せばずぶずぶと飲み込まれ、根元まで全て歌見の中に収まった。

「……っ、ふーっ……」

歌見が仰け反って口が離れてしまった。陰茎の先端を強く締め上げられる快感に目を閉じ、呼吸を整え、ハクハクと金魚のように口を動かしている歌見に改めて口付けた。

「は、ぅっ……んっ、んんっ……? ん、ゔ……んんっ、ん、んんぅっ!」

動きが鈍ってしまっているが、歌見はまだ俺と舌を絡めようとしてくれる。その想いを汲んで上顎などを責めるのはやめ、舌同士を擦り合わせた。

「全部入った報告したり、褒めたりとかもしたいのですが……ま、後でいいですな」

伝えたいことはあったけれど、キスの快感はその気持ちを上回った。俺はその事柄を頭の隅に追いやり、腰をくねらせて最奥を捏ねた。

「んっ、んぐっ、ゔぅっ!?」

舌を噛まれないよう歌見の顎に右手を添え、左腕で抱き締め、抜き挿しすることなく彼の下腹奥深くをねちっこく責める。

(……ぁ、出てる)

陰茎の先端だけを動かすなんて真似は出来ないので、奥を捏ねるため腰を揺らせば当然浅い部分もねちねちと擦ることになる訳で、膨れたままの前立腺なんて押し潰されたまま捏ね回される訳で、そうなれば歌見が精液を漏らすのは当然のことだった。

(お腹にちゃにちゃ鳴ってる……匂いも来ますし、これ結構興奮しますな)

歌見は両手両足で強く俺に抱きついているから、彼の腹と俺の腹は擦れ合っている。その僅かな隙間に精液が放たれれば、当然粘着質な音が鳴る。まぁ、意図せず腹同士の潤滑油となった精液は薄いようで、そこまで粘ついてはいないのだが……興奮の度合いは変わらない。

「んむぅうっ……んっ、ぁ、はぁっ……ぁ、あぁあっ!」

そろそろ歌見の言葉を聞きたくなった。俺は歌見の舌と同じ味になった舌を自分の口内へ収め、ほんの少しだけ歌見から顔を離した。

「全部入りましたぞ、パイセン。気分はどうですかな?」

「ぁ、あっ……はぁっ、はっ……ぁ……腹、が……息する度にっ……お前の、ぎゅって……勝手にぃっ、気持ち、よく……なるぅうっ……!」

「確かに、パイセンの息に合わせてきゅうきゅうしてますな。不規則なのがいい感じの刺激になってまそ。痛いとかはないですかな?」

「な、いっ……圧迫感は、すごいがっ……ぁ、はぁ……きもち、ぃ、い…………あたま……」

「頭?」

「きもち、いーのが……脳に、クる。ぐらぐらする……気持ちぃ、水月……もっと激しく動いてくれ」

オレンジ色の闇の中薄らと見える笑顔はとても緩んだもので、明るい光の下で彼の全てをハッキリと見て記憶していたいという更に思いが強まった。

「んっ……ぐっ、ぁああっ!? ぁひっ、ひっ、んんっ、んぉっ!? ぉ、ひっ、ひぎゅっ! ぅっ、ぎ、ぁぐっ! んっ、ゔああぁあっ!?」

快楽でぐずぐずに蕩けた今なら灯りを点けても嫌がらないだろうか? だとしても後から機嫌を損ねてしまいそうだし、歌見の初めてに嫌な思い出が混じる可能性があることは出来るだけ避けたい。俺の欲からは目を逸らそう。

「ぃっ、ひっ、きもちっ、ぎもぢぃいっ! 水月っ、みひゅ、ぎぃいっ! 水月っ、水月ぃっ、もっ、どぉっ!」

「そーんなどろっどろになってるくせにまだ欲しいんですか?」

「ほっ、ひぃっ……もっとぉ」

「……理性のタガ外れてきましたな」

ヤり過ぎて嫌がられることはなさそうだ。俺は安心して激しく腰を振り、時折口まで舌で犯した。

「んっ、んゔぅっ……ぷはっ、ぁ、あぁああっ!? イっ……ぐぅうっ! ぅあっ、ぁ、まりゃっ、余韻がぁっ!」

「イった余韻ある間は嫌ですか?」

「す、きっ! イったそばからっ、イかしゃれんのぉっ! すぎっ! ィっ、あぁあっ! はっ、ぁ、もっとぉっ! もっとイきたいっ!」

「……こっちとかはどうですかな?」

歌見の突かれたがる気持ちは腰に絡みつく足からも伝わってくる。俺は腰を掴んでいた手を片方離し、分厚い胸を鷲掴みにした。

「ひぁあんっ!? んぁっ、あぁっ! みひゅきぃっ……!」

「……っ!? ちょ、締め過ぎ……」

「ぁ、あっ!? どぉじっ、やばっ、あぁあっ! イくっ、イくぅうっ! ぅあっ、ああぁーっ……! 水月もっとぉっ、もっと揉んでっ、突いてぇっ……」

「くっ……! はぁ……も、もちろんですっ」

胸を揉むと後孔の締め付けが強くなるのは予想出来ていたが、想像以上にキツくなり思わず射精してしまった。しかし流石超絶美形かつ絶倫な完璧系男子である俺は、歌見の気分を萎えさせる暇なく勃った。いや、萎えなかった。

「しかし揉まれてあんなに締めるとは、そんなに雄っぱい気持ちいいんですかな?」

「きもちぃっ、みひゅきっ、きもちっ、んんぅっ……! んっ、ぁあっ、ゔっ、ふ……きもちぃ、ぎもぢぃぃっ……ひっ、ぎっ、んんっ、んぉっ……ひぐっ!? ぅ、あぁあ……」

「トンできましたな~……意識保てそうです?」

「みひゅっ、きっ? みひゅぎぃっ! ィぐっ、イぐぅうっ……! みぢゅぎいっ……! イっぐゔぅっ! ぅあっ、ああぁあああっ!」

俺よりも大柄で体重のある歌見に失神されると後片付けが大変なのだが……まぁ、そんな大変さも嬉しくはあるし、後片付けのことを考えて加減なんてしたくない。
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