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素直な感想
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最初は反対されたものの、後孔への舌での愛撫は歌見に無事受け入れてもらえた。色々と気にするタイプのようだから、本番中のキスは出来ないかもしれないな。
「……っ、う……ん……」
引き締まった尻を両手で掴み、割り開き、後孔の縁に唇をぴったりと当て、穴にねじ込んだ舌で腸壁をぐりぐりと押し広げる……と言っても舌の力はさほど強くないので拡張はあまり期待出来ないのだが。
「はぁっ……あぁ、もう……お前みたいな美形にそんなとこ舐めさせてっ、クソ……なんかすごく申し訳ない気分だ」
気にするなと言ってやりたいところだが、あいにく口が塞がっている。尻を揉めば俺の気持ちが少しは伝わるかもしれない。
「ひぅっ……!? ぅう……あぁクソっ、世界遺産に落書きしちまったような気分だ」
俺の超絶美しい顔は確かに地球の宝とも呼ぶべきものかもしれないが、舐めたいところを舐めているだけなのにそんな気にさせてしまうのなら、やっぱりやめておこうかと考え始めてしまう。
(いえいえ、もっともっとパイセンの気分を高めて拒否感を失くさせるのがわたくしのお仕事でそ! 遠慮してないでもっとガンガン舌を動かしていきまそ!)
歌見は初めてだからと躊躇ってしまっていた自分に気付いた俺は舌の動きを激しく変えた。
「……っ! ぅ……!」
枕を掴む手の力を強めたようで、布と爪が擦れる音が聞こえる。俺は一旦穴から舌を抜き、改めて穴の縁をべろべろと舐め回した。自慰に何度か使ったらしいそこは、十二分に男を誘える形に成っているのだと、舐めることで教えてやった。
「ふぅっ……パイセン、お声を抑えるのはやめていただきたいですな。身体は十人十色、他の彼氏が悦んだやり方だろうとパイセンにとって正解かは分かりませぬ。無理にでもアンアン喘げとは言っておりません、かるーい感想でよいのでそ」
「…………お前にされたら何ともなかったことでも気持ちいいから、心配するな」
「はうっ……胸きゅん。ってそうではないのでそ! 全く……続けますぞ」
あの反応では今後も静かな時間は続くかな、なんて考えていた俺はまだまだ歌見を理解していなかった。
「……っ、そ、その……入り口のとこ、とんとんするの……むずむずする」
舌先で穴の縁をとんとんつついていると、そんな感想が送られた。中を舐めていた時よりも後孔がヒクヒクと震えているし、むずむずという歌見の言葉からも、焦れったくなっているのは確実だ。
「んっ……!」
話してくれたのが嬉しくて、焦らしてすまないという思いを込めて、尖らせた舌を再びねじ込んだ。今度はゆっくりじっくり腸壁を押し撫でたりせず、舌を激しく揺らした。上下左右に、舌が付け根からちぎれてしまうんじゃないかと言うほどに、激しく振った。
「ぅあっ……!? み、水月ぃっ、それっ、それ……ぁの、なんて言うか……クソ、思い付かなっ、く…………ぁ、き、気持ちいいのはいいから……続けて、くれ」
大学デビューで気合いを入れ過ぎた染髪とピアスのせいでチャラチャラした男にも見える歌見だが、その実真面目だ。感想をくれと言えば頑張って考えてくれるし、悦んでもらえるか不安だと打ち明ければ照れながらも気持ちいいと言ってくれる。
「……ぅ、あっ…………えっと……その、ぁ、あな……が、そのものがっ、動かされてるみたいな感じ……あぁぁクッソ恥ずかしいっ!」
腸の先端が舌に合わせて微かに曲がっている、でいいのかな?
「ん……ふぅっ、色々お話してくれてありがとうございまそパイセン。そろそろ指に参りたいのですが、構いませんかな? ローションもいい具合にぬるくなってくれましたし」
羞恥心に襲われている歌見が枕を引き裂いてしまわないうちに、手に力が入らないくらい蕩かしてしまおう。
「……まだこの体勢のままか?」
「…………と言うと?」
「初めては……その、正常位、ってヤツだと思ってた」
「ウヒャッホイかっわいいですなぁパイセンは! わたくしの手の生え方とパイセンの腸の角度的に、ほぐすのはこの体勢が私は一番やりやすいのでそ。申し訳ごぜぇやせんが前戯が済むまではこちらでお願いしまそ」
前戯とは書くものの、初めてで俺のような巨根を受け入れる歌見の後孔をほぐすのは死活問題で、戯れなんてもんじゃない。
「……見せるだけで前戯済みそうな顔してるくせに丁寧だな」
「どんな顔でそ」
「そのツラ見れば大抵の女は漏らしたみたいになるだろうよってことだ」
「うーん生々しす。わたくしの顔にそのような効果があるかはともかく、男の子はほぼ濡れませんからなぁ……」
たとえ先走りの汁が後孔までどうにかして垂れていったとしても、内側までは流れ込まないだろうし、それではろくに潤滑油としては使えない……って真面目に何の考察をしているんだ、俺はローションを使うんだ。
「ローションの温度はこんな感じでそ」
ほんのりと温かいローションを少しだけ歌見の尻に垂らす。
「熱くないですかな?」
「大丈夫だ」
「では失礼して」
指にローションを絡め、歌見の後孔の縁を軽く捏ねる。ヒクヒクと震え始めた穴を二本の指で拡げ、後孔の中へとローションを流し込む。
「ひっ……!? ぅ、あっ、なんか、結構入った気がするんだがっ!? だっ、大丈夫なのかこれ、こういうものなのか!?」
「そんなに入れてませんけど……」
「そ、そうか? 俺の感覚がおかしいのかな……コップ一杯分は入れられた気がしたんだが」
ひとまずは指を入れるための分だけのローションだから、陰茎挿入時にはローションを追加するつもりなのだが、こんなふうにまで過敏な歌見には刺激的過ぎるかもしれないな。
「指入れますぞ」
ローションを一旦置き、とうとう指を挿入する。指を入れる行為自体は行ったことはあるのだが、ペッティングではなくセックスの前戯だと認識していると緊張感が段違いだ。
「……っ、う……」
「ど、どうですかな? パイセン」
「………………汚いこと言ってもいいか?」
「……やめて欲しいですな」
「…………………………便器に座ってるのに後一歩のところでなかなか出ない時に近い」
「やめて欲しいって言いましたやん!」
ついエセ関西弁で叫んでしまった。危ない危ない、歌見が関西出身でなくてよかった。
「全く、ムードもクソもありませんな」
「悪いとは思ってるが……仕方ないだろ、そういう器官なんだし」
「ほーん……いつまでそんなふうに話してられますかな」
歌見の前立腺は開発済みな上、位置も把握している。一本では心もとないから指を二本に増やしたら後孔がもはや性器となっていることを教えてやろう。
「……っ、う……ん……」
引き締まった尻を両手で掴み、割り開き、後孔の縁に唇をぴったりと当て、穴にねじ込んだ舌で腸壁をぐりぐりと押し広げる……と言っても舌の力はさほど強くないので拡張はあまり期待出来ないのだが。
「はぁっ……あぁ、もう……お前みたいな美形にそんなとこ舐めさせてっ、クソ……なんかすごく申し訳ない気分だ」
気にするなと言ってやりたいところだが、あいにく口が塞がっている。尻を揉めば俺の気持ちが少しは伝わるかもしれない。
「ひぅっ……!? ぅう……あぁクソっ、世界遺産に落書きしちまったような気分だ」
俺の超絶美しい顔は確かに地球の宝とも呼ぶべきものかもしれないが、舐めたいところを舐めているだけなのにそんな気にさせてしまうのなら、やっぱりやめておこうかと考え始めてしまう。
(いえいえ、もっともっとパイセンの気分を高めて拒否感を失くさせるのがわたくしのお仕事でそ! 遠慮してないでもっとガンガン舌を動かしていきまそ!)
歌見は初めてだからと躊躇ってしまっていた自分に気付いた俺は舌の動きを激しく変えた。
「……っ! ぅ……!」
枕を掴む手の力を強めたようで、布と爪が擦れる音が聞こえる。俺は一旦穴から舌を抜き、改めて穴の縁をべろべろと舐め回した。自慰に何度か使ったらしいそこは、十二分に男を誘える形に成っているのだと、舐めることで教えてやった。
「ふぅっ……パイセン、お声を抑えるのはやめていただきたいですな。身体は十人十色、他の彼氏が悦んだやり方だろうとパイセンにとって正解かは分かりませぬ。無理にでもアンアン喘げとは言っておりません、かるーい感想でよいのでそ」
「…………お前にされたら何ともなかったことでも気持ちいいから、心配するな」
「はうっ……胸きゅん。ってそうではないのでそ! 全く……続けますぞ」
あの反応では今後も静かな時間は続くかな、なんて考えていた俺はまだまだ歌見を理解していなかった。
「……っ、そ、その……入り口のとこ、とんとんするの……むずむずする」
舌先で穴の縁をとんとんつついていると、そんな感想が送られた。中を舐めていた時よりも後孔がヒクヒクと震えているし、むずむずという歌見の言葉からも、焦れったくなっているのは確実だ。
「んっ……!」
話してくれたのが嬉しくて、焦らしてすまないという思いを込めて、尖らせた舌を再びねじ込んだ。今度はゆっくりじっくり腸壁を押し撫でたりせず、舌を激しく揺らした。上下左右に、舌が付け根からちぎれてしまうんじゃないかと言うほどに、激しく振った。
「ぅあっ……!? み、水月ぃっ、それっ、それ……ぁの、なんて言うか……クソ、思い付かなっ、く…………ぁ、き、気持ちいいのはいいから……続けて、くれ」
大学デビューで気合いを入れ過ぎた染髪とピアスのせいでチャラチャラした男にも見える歌見だが、その実真面目だ。感想をくれと言えば頑張って考えてくれるし、悦んでもらえるか不安だと打ち明ければ照れながらも気持ちいいと言ってくれる。
「……ぅ、あっ…………えっと……その、ぁ、あな……が、そのものがっ、動かされてるみたいな感じ……あぁぁクッソ恥ずかしいっ!」
腸の先端が舌に合わせて微かに曲がっている、でいいのかな?
「ん……ふぅっ、色々お話してくれてありがとうございまそパイセン。そろそろ指に参りたいのですが、構いませんかな? ローションもいい具合にぬるくなってくれましたし」
羞恥心に襲われている歌見が枕を引き裂いてしまわないうちに、手に力が入らないくらい蕩かしてしまおう。
「……まだこの体勢のままか?」
「…………と言うと?」
「初めては……その、正常位、ってヤツだと思ってた」
「ウヒャッホイかっわいいですなぁパイセンは! わたくしの手の生え方とパイセンの腸の角度的に、ほぐすのはこの体勢が私は一番やりやすいのでそ。申し訳ごぜぇやせんが前戯が済むまではこちらでお願いしまそ」
前戯とは書くものの、初めてで俺のような巨根を受け入れる歌見の後孔をほぐすのは死活問題で、戯れなんてもんじゃない。
「……見せるだけで前戯済みそうな顔してるくせに丁寧だな」
「どんな顔でそ」
「そのツラ見れば大抵の女は漏らしたみたいになるだろうよってことだ」
「うーん生々しす。わたくしの顔にそのような効果があるかはともかく、男の子はほぼ濡れませんからなぁ……」
たとえ先走りの汁が後孔までどうにかして垂れていったとしても、内側までは流れ込まないだろうし、それではろくに潤滑油としては使えない……って真面目に何の考察をしているんだ、俺はローションを使うんだ。
「ローションの温度はこんな感じでそ」
ほんのりと温かいローションを少しだけ歌見の尻に垂らす。
「熱くないですかな?」
「大丈夫だ」
「では失礼して」
指にローションを絡め、歌見の後孔の縁を軽く捏ねる。ヒクヒクと震え始めた穴を二本の指で拡げ、後孔の中へとローションを流し込む。
「ひっ……!? ぅ、あっ、なんか、結構入った気がするんだがっ!? だっ、大丈夫なのかこれ、こういうものなのか!?」
「そんなに入れてませんけど……」
「そ、そうか? 俺の感覚がおかしいのかな……コップ一杯分は入れられた気がしたんだが」
ひとまずは指を入れるための分だけのローションだから、陰茎挿入時にはローションを追加するつもりなのだが、こんなふうにまで過敏な歌見には刺激的過ぎるかもしれないな。
「指入れますぞ」
ローションを一旦置き、とうとう指を挿入する。指を入れる行為自体は行ったことはあるのだが、ペッティングではなくセックスの前戯だと認識していると緊張感が段違いだ。
「……っ、う……」
「ど、どうですかな? パイセン」
「………………汚いこと言ってもいいか?」
「……やめて欲しいですな」
「…………………………便器に座ってるのに後一歩のところでなかなか出ない時に近い」
「やめて欲しいって言いましたやん!」
ついエセ関西弁で叫んでしまった。危ない危ない、歌見が関西出身でなくてよかった。
「全く、ムードもクソもありませんな」
「悪いとは思ってるが……仕方ないだろ、そういう器官なんだし」
「ほーん……いつまでそんなふうに話してられますかな」
歌見の前立腺は開発済みな上、位置も把握している。一本では心もとないから指を二本に増やしたら後孔がもはや性器となっていることを教えてやろう。
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