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夜に時間を改めて

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酒を飲んできてしまった歌見に怒ったら、胸に顔を押し付けさせられてしまった。素晴らしい弾力の前に負の感情は消え去り、代わりに性欲が満ちた。

「水月……まだ怒ってるか?」

「いえもう全く」

「なんで怒ってたんだ?」

酔っているから仕方ないのかもしれないが、俺が怒ってしまった理由を理解すらしていないのは腹が立つ。

「さっきちゃんと説明したのに……パイセンがお酒飲んだからですよ」

「酒を……? 俺が……? いつ……?」

「いくらなんでも酷過ぎません!? あぁもう……やっぱり酔いが覚めるまで抱きません!」

こんな調子の歌見を抱いたって彼の記憶には残らない、そう判断した。歌見は「まだ怒ってるのか?」と言って俺の顔を覗き込み、俺の右手首を掴んで胸を触らせた。

「……っ、雄っぱいでどうにか出来ると思いやがってその通りですぞ!」

「ぁんっ! んっ、そんなに強く揉まないでくれ……」

「おっとすみません。パイセンのぱいぱいには紳士で居なければ、自戒自戒」

「紳士なのは胸に対してだけか?」

「全身ですぅ!」

夜には酔いが覚めるだろう、歌見の処女を頂くのは夜にするとして、今は胸を堪能させてもらおう。

「では紳士的に……」

「ごろーん」

揉もうとした胸が逃げた。いや、歌見がベッドに寝転がった。

(……ごろーんっつった!? かっかっ、かわゆい! 他の彼氏ならまだしも歌見パイセンがそんなこと言うなんて……! っつーかベッドに寝転がるってことはそういうことですよな、そういうことですよな!)

感動しながらベッドに乗り、歌見に跨る。挑発的に微笑む歌見の胸を両手で優しく鷲掴みにする、まずはタンクトップの上からだ。

「んっ……! 水月……」

「相変わらず素晴らしいお胸ですなぁ、もちもっちぃ~」

歌見の胸筋は弾力が高く柔らかい、素晴らしい揉み心地だ。彼はとても敏感で揉んでいるだけでも甘い吐息を漏らした、このままでも楽しいがもちろんこれだけでは終われない。

「脱がしちゃいますぞ~?」

「えっちー」

「……調子狂いますな」

タンクトップを鎖骨の下までめくり上げ、生の胸を拝む。よく日に焼けて顔や腕が褐色に染まった歌見の、普段服の下に隠れて日焼けを避けていたペールオレンジのままの肌を見ると、ただ裸を見たよりも強い背徳感がある。

「ん……」

下側から持ち上げるように胸を揉み、乳輪の形を歪ませる。淡い桃色のそれに興奮を煽られ、指の背で優しく乳輪の縁をなぞる。乳首は陥没しており拝むことすらまだ出来ない。

「ひっ、ぁ……!」

「相変わらずのモロ感たまりませんな」

肌と乳輪の境目を探るように触れているだけなのに、歌見は頬を赤く染め腕で目元を隠した。

「色々道具使っちゃいますね~」

温めておいたローションを歌見の胸に垂らす。胸全体にローションを塗り込んで俺の指にもしっかりとローションが絡んだら、本格的に乳首責めに入っていく。酔った歌見はどんな反応をしてくれるのだろう。

「ひあっ! ぁ、うっ……水月、んんっ!」

今までと同じように胸全体を揉もうとすると手がにゅるにゅると滑る。手のひらに掠る乳輪が硬くなっていくのが分かる。

「んぅうっ、んんんーっ……! みつ、きぃっ、水月っ、もっとちゃんと、触れよっ……」

「んー? ふふふ、こうですかな?」

「ぅあっ!?」

きゅっ、と乳輪ごと乳首をつまむ。埋まったままの乳首もしっかり硬くなっている。コリコリと弄んでやろうと指を動かしたが、ローションのせいで手が滑った。

「んぁんっ!」

歌見には快感があったようなので怪我の功名と思っておこう。

「気持ちいいですかな?」

普段なら恥ずかしがってそっぽを向いてから返事をしたり、小声だったり無言だったり、少し怒ったりする。酔っているとどうなるのだろう。

「めちゃくちゃ気持ちいい……もっと強くしてくれ、埋まってるとこまでしっかり伝わるように」

「わぉ素直」

俺の目を見てしっかりと要望を伝えてくれた。酒もいい仕事をするじゃないか。

「ではパイセン、乳首をしっかり責められるよう道具を使っても?」

「……?」

「綿棒使ってもいいですかな?」

「綿棒……? どうするんだ?」

胸の谷間に溜まったローションを綿棒の先端に絡め、左手の人差し指と中指で乳首が埋まっている横線のように見える穴をくぱぁっと広げ、その中にそぉっと押し込んだ。

「……っ、あぁあっ!?」

綿棒は予想以上にスムーズにつぷんっと入っていった。綿棒が入ったら左手の役目は快感に跳ねる歌見の身体を押さえることへと変わる。尖った部分はなく、強い力が加わればすぐに折れてしまう綿棒とはいえ、棒は棒、危険があるかもしれない。歌見が痛みを感じるような事態は避けたい。

「ひっ、ぁ、あぁあっ!? あっ、待っ、ぁあぁっ! んっ、んひっ、ひぃいぃぃっ!」

普段刺激を受けることのない乳首は酷く敏感なようで歌見は大きく身体を跳ねさせる。彼の肩を押さえる左腕に血管が浮く。

「気持ちいいっ! きもちぃっ! 待ってぇっ! よすぎっ、ぃいっ! ちくびぃっ、ぐちゅぐぢゅっでぇっ! きも、ぢぃっ、ひぃいっ!?」

腰がヘコヘコと揺れて可愛らしいなんて思っていられない、しっかり踏ん張らないと跨っている俺が浮き上がってしまう。

「雄っぱい気持ちいいですかな?」

「きもぢっ、きもちぃいっ! きもちぃいぃっ!」

耳掃除をする際のように穴の内側を刮げるようにしてやると歌見は恥も外聞もなく泣き叫んだ。

「イくっ、イくぅぅっ……ぅ、あ? 水月っ?」

穴の最奥の乳頭に綿棒の先端を押し当て、くりくりと乳頭を左右に揺らしてやると、歌見はピンと足を伸ばして腰を浮かせて絶頂の準備に入った。しかし、俺はそこで指を止めた。

「水月ぃっ……? やめないでくれ、くりくり気持ちいいんだっ、あれでイかせてくれっ!」

「素直になりましたなぁパイセン、酔ってなかったら絶対そんなふうに言ってくれませんぞ……じゃあパイセン、俺の雄っぱい犯してくださいって言ってみてくだされ」

歌見は不思議そうな顔をしながらも頷き、耳まで紅潮させた。

「水月、ぉ、俺の……おっぱい? 犯してください……これでいいのか? 早くイかせてっ、んんぅっくぅうんっ! んひっ、ぁああぁあっ! ちくびぃっ、乳首コリコリしゅごいっ! きもちぃいいっ! イく、イくっ、イぐぅゔぅっ!」

上半身裸に剥いただけの歌見が射精に至ったかどうかは下半身も剥いてしまわなければ分からない。しかし、真上に首を曲げてへっへっと浅く呼吸している様を見れば、そんな確認は野暮かもしれないと思えた。
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