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見てると我慢出来なくなる
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割れていない、へこんだ腹。平たい胸。男にしてはくびれた腰。ネザメはとても華奢だ。
「……嫌だったらすぐ言ってくださいね」
シャツのボタンを全て外し、肌着越しに胸や腹を撫でる。少しずつ少しずつ指先に肉欲を滾らせ、ネザメの輪郭を確かめていった。
「なんか……恐れ多いです、ネザメさんにこんなふうに触るなんて」
「僕は君の恋人だよ?」
「そうなんですけど、なんて言うか……その、ネザメさんは……すごく綺麗で、上品で、人間としてのステージが違うって言うか……本当に触っていいのかなって、下手に触ったら消えちゃうんじゃないかって…………へ、変なこと考えますよね、俺っ」
「……ふふっ、そうだね、変……君の方がずっと綺麗なのに」
ひまわり畑でいつの間にか消えていそうな、桜吹雪の中に溶けてしまいそうな、銀世界の向こうへ沈んでいきそうな、そんな儚さがネザメにはある。色んな意味で浮世離れした彼に性的接触を図るのには勇気が必要だ。
「俺はそんな……」
「謙遜しちゃダメだよ、そんな美しいのに謙遜しては嫌味になってしまう」
「……じゃあ、ありがとうございます」
「どういたしまして。ねぇ……僕からも触ってもいいかな?」
「もちろんです、遠慮なんて必要ありませんよ、俺はネザメさんの恋人ですから」
口だけで微笑んだネザメの手は俺の股間をズボン越しに撫でてからズボンの中に侵入し、下着の内側に入り込み、俺の陰茎を緩く握った。
「ぬるぬるしてる……すごいねぇ、こんなに濡れるなんて」
「ネザメさんと同じベッドに居るんですもん、仕方ないですよ」
「……僕に興奮しているのかい? 可愛いね。こんなに張って苦しいだろう……もっと触って欲しかったら、そう言ってごらん」
触ってくださいとお願いしたいところだが、もうどっちが攻めだとかいう話はしないと決めたばかりだが、主導権を渡さないという意思表示はしておきたい。
「俺はまだまだ我慢出来ますから大丈夫ですよ、ネザメさんが触りたかったら触ってもいいですけど」
「おや……そうかい? なら離してしまうよ?」
「ネザメさんの好きにしてください」
にっこりと微笑んでみせるとネザメはやりにくそうに眉を歪め、手を離した。俺は自分でズボンと下着をズラし、先走りの汁にまみれた陰茎をぶるんっと外へ飛び出させた。
「着たままだとちょっと苦しいので、脱ぐだけさせてもらいますね」
陰茎のサイズと形には自信がある。大抵の男は敗北感を覚えるだろう肉棒をじっと見つめているネザメは今何を思っているのだろう。
「ぁ……」
ベッドの傍に立ってネザメを見守っていたミフユの視線が俺の陰茎に向く。小さな手が自身の下腹を引っ掻き、頬を赤く染めて切なげに眉尻を下げ、もじもじと腰をくねらせる。その反応を見て先走りの汁の分泌が更に増す。
「ネザメさん」
「……っ、な、なんだい?」
腕枕をした手でネザメの肩を抱き、もう片方の手で平たい胸を揉むように愛撫しながら、彼の名を呼ぶ。俺の陰茎を見つめていた彼は驚いた様子で顔を上げた。
「目が合わなかったので、どうしたのかなって……触りたいなら触っていいんですよ?」
「……触ってあげたいとは思うけれど、あくまで君が望むならであって……僕から積極的に触ろうとは思わないよ」
未開発で硬くなることすらない乳首を肌着の上からふにふにと刺激しているが、やはりネザメはそれには反応しない。しかし調子を崩しているのは明らかだ、主導権を握っていられなくなっている。
「俺はネザメさんの触りたいです、いいですか?」
「…………もちろん、恋人だものね」
ネザメの下着の中に手を忍び込ませて、半勃ちのそれを優しく握る。平均よりは大きいようだが、俺の勝ちだな。
「……っ」
緩く扱いていくとネザメの陰茎はむくむくと膨らんだ、それが恥ずかしいのかネザメは目を逸らし下を向いている。呼吸のブレを知られたくないようで息を止めているが、時折漏れる吐息が余計に扇情的になってしまっている。
「大きくなってきましたね」
「……触られていれば、当然だよ」
顔を上げて余裕ぶった笑顔を作ってはいるが瞳は潤んでおり、声も平静を装い切れていない。陰茎を扱かれ初めてすぐにしては反応し過ぎだ、俺に攻勢をかけられて戸惑っているのだろうか、対応が分からないのだろうか、それでもプライドを保とうと必死なのだろう、可愛過ぎる。
「あ、あのっ……」
見ていただけだったミフユが裏返った声を上げた、ネザメの様子を見て助け舟を出そうというのか?
「ネザメ様……あの…………ネザメ様が、その、特に……その、何かをしようと思わないのであれば……ミフユ、に……そのっ、鳴雷一年生の…………ぁ、のっ……だ、だん……男性器、に……触れる権利を、譲っていただきたいのですが」
「…………いいよね? 水月くん」
俺は二つ返事で了承した。いつもの調子を保てない自分をこれ以上ミフユに見られたくなかったのだろう、ミフユがベッドに乗ると安堵したような表情を見せた。
「はぁ……なんて立派な…………ぁむっ」
ミフユは俺とネザメの間に挟まった、彼の頭は俺の腹のすぐ前にある。ネザメの陰茎を扱く俺の腕がミフユの頭に乗る形になった。ネザメがミフユの胴に片足を乗せたので、俺はミフユの片足を引き寄せて両足で挟んだ。
「ん、む……んん……太……顎が外れそうだ……はぁっ……なんて、匂い……たまらない……脳が痺れる……」
恍惚とした表情で俺の陰茎を咥え、顔を押し付けて匂いを嗅ぎ、頬擦りをし、口付けるミフユを見下ろすネザメの陰茎の先端から先走りの汁が染み出してきた。俺の陰茎に夢中なミフユを見て濡らすなんて、可愛いにも程がある。
「はぁ……んっ、ん…………おなか、痛い……」
ミフユはもうネザメに気を配る余裕はないようで、俺の陰茎の根元を掴み、陰嚢を愛撫し、亀頭を舐めしゃぶって腰をくねらせている。
(ネザメちゃまを雌堕ちさせたら主従ダブルフェラとかさせたいですな。ぁ、もう出そう)
勃ってからずっと耐えさせていたからか早くも限界が訪れた。俺はネザメの陰茎を扱く手を強く早く変え、ネザメが歯を食いしばる中、同時射精を果たした。
「……嫌だったらすぐ言ってくださいね」
シャツのボタンを全て外し、肌着越しに胸や腹を撫でる。少しずつ少しずつ指先に肉欲を滾らせ、ネザメの輪郭を確かめていった。
「なんか……恐れ多いです、ネザメさんにこんなふうに触るなんて」
「僕は君の恋人だよ?」
「そうなんですけど、なんて言うか……その、ネザメさんは……すごく綺麗で、上品で、人間としてのステージが違うって言うか……本当に触っていいのかなって、下手に触ったら消えちゃうんじゃないかって…………へ、変なこと考えますよね、俺っ」
「……ふふっ、そうだね、変……君の方がずっと綺麗なのに」
ひまわり畑でいつの間にか消えていそうな、桜吹雪の中に溶けてしまいそうな、銀世界の向こうへ沈んでいきそうな、そんな儚さがネザメにはある。色んな意味で浮世離れした彼に性的接触を図るのには勇気が必要だ。
「俺はそんな……」
「謙遜しちゃダメだよ、そんな美しいのに謙遜しては嫌味になってしまう」
「……じゃあ、ありがとうございます」
「どういたしまして。ねぇ……僕からも触ってもいいかな?」
「もちろんです、遠慮なんて必要ありませんよ、俺はネザメさんの恋人ですから」
口だけで微笑んだネザメの手は俺の股間をズボン越しに撫でてからズボンの中に侵入し、下着の内側に入り込み、俺の陰茎を緩く握った。
「ぬるぬるしてる……すごいねぇ、こんなに濡れるなんて」
「ネザメさんと同じベッドに居るんですもん、仕方ないですよ」
「……僕に興奮しているのかい? 可愛いね。こんなに張って苦しいだろう……もっと触って欲しかったら、そう言ってごらん」
触ってくださいとお願いしたいところだが、もうどっちが攻めだとかいう話はしないと決めたばかりだが、主導権を渡さないという意思表示はしておきたい。
「俺はまだまだ我慢出来ますから大丈夫ですよ、ネザメさんが触りたかったら触ってもいいですけど」
「おや……そうかい? なら離してしまうよ?」
「ネザメさんの好きにしてください」
にっこりと微笑んでみせるとネザメはやりにくそうに眉を歪め、手を離した。俺は自分でズボンと下着をズラし、先走りの汁にまみれた陰茎をぶるんっと外へ飛び出させた。
「着たままだとちょっと苦しいので、脱ぐだけさせてもらいますね」
陰茎のサイズと形には自信がある。大抵の男は敗北感を覚えるだろう肉棒をじっと見つめているネザメは今何を思っているのだろう。
「ぁ……」
ベッドの傍に立ってネザメを見守っていたミフユの視線が俺の陰茎に向く。小さな手が自身の下腹を引っ掻き、頬を赤く染めて切なげに眉尻を下げ、もじもじと腰をくねらせる。その反応を見て先走りの汁の分泌が更に増す。
「ネザメさん」
「……っ、な、なんだい?」
腕枕をした手でネザメの肩を抱き、もう片方の手で平たい胸を揉むように愛撫しながら、彼の名を呼ぶ。俺の陰茎を見つめていた彼は驚いた様子で顔を上げた。
「目が合わなかったので、どうしたのかなって……触りたいなら触っていいんですよ?」
「……触ってあげたいとは思うけれど、あくまで君が望むならであって……僕から積極的に触ろうとは思わないよ」
未開発で硬くなることすらない乳首を肌着の上からふにふにと刺激しているが、やはりネザメはそれには反応しない。しかし調子を崩しているのは明らかだ、主導権を握っていられなくなっている。
「俺はネザメさんの触りたいです、いいですか?」
「…………もちろん、恋人だものね」
ネザメの下着の中に手を忍び込ませて、半勃ちのそれを優しく握る。平均よりは大きいようだが、俺の勝ちだな。
「……っ」
緩く扱いていくとネザメの陰茎はむくむくと膨らんだ、それが恥ずかしいのかネザメは目を逸らし下を向いている。呼吸のブレを知られたくないようで息を止めているが、時折漏れる吐息が余計に扇情的になってしまっている。
「大きくなってきましたね」
「……触られていれば、当然だよ」
顔を上げて余裕ぶった笑顔を作ってはいるが瞳は潤んでおり、声も平静を装い切れていない。陰茎を扱かれ初めてすぐにしては反応し過ぎだ、俺に攻勢をかけられて戸惑っているのだろうか、対応が分からないのだろうか、それでもプライドを保とうと必死なのだろう、可愛過ぎる。
「あ、あのっ……」
見ていただけだったミフユが裏返った声を上げた、ネザメの様子を見て助け舟を出そうというのか?
「ネザメ様……あの…………ネザメ様が、その、特に……その、何かをしようと思わないのであれば……ミフユ、に……そのっ、鳴雷一年生の…………ぁ、のっ……だ、だん……男性器、に……触れる権利を、譲っていただきたいのですが」
「…………いいよね? 水月くん」
俺は二つ返事で了承した。いつもの調子を保てない自分をこれ以上ミフユに見られたくなかったのだろう、ミフユがベッドに乗ると安堵したような表情を見せた。
「はぁ……なんて立派な…………ぁむっ」
ミフユは俺とネザメの間に挟まった、彼の頭は俺の腹のすぐ前にある。ネザメの陰茎を扱く俺の腕がミフユの頭に乗る形になった。ネザメがミフユの胴に片足を乗せたので、俺はミフユの片足を引き寄せて両足で挟んだ。
「ん、む……んん……太……顎が外れそうだ……はぁっ……なんて、匂い……たまらない……脳が痺れる……」
恍惚とした表情で俺の陰茎を咥え、顔を押し付けて匂いを嗅ぎ、頬擦りをし、口付けるミフユを見下ろすネザメの陰茎の先端から先走りの汁が染み出してきた。俺の陰茎に夢中なミフユを見て濡らすなんて、可愛いにも程がある。
「はぁ……んっ、ん…………おなか、痛い……」
ミフユはもうネザメに気を配る余裕はないようで、俺の陰茎の根元を掴み、陰嚢を愛撫し、亀頭を舐めしゃぶって腰をくねらせている。
(ネザメちゃまを雌堕ちさせたら主従ダブルフェラとかさせたいですな。ぁ、もう出そう)
勃ってからずっと耐えさせていたからか早くも限界が訪れた。俺はネザメの陰茎を扱く手を強く早く変え、ネザメが歯を食いしばる中、同時射精を果たした。
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