冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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鳥待さんは怒らせたい

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膝の上に座ったシュカは既にベルトを緩めていた。下腹に回した腕に垂れたベルトが触れ、俺はそれに気付いた。

「んっ……くすぐったいんですけど」

うなじに押し付けた唇を離し、また押し付ける。それを繰り返してちゅっちゅっと音を立てているとシュカは俺の腕の中で身体を揺らした。

「昼休み何分あると思ってるんです? そんなことしてる暇っ……ない、ですよ」

髪の毛にしては細く柔らかく頼りない、しかし産毛にしては太く長い、どっちつかずの毛を舌で愛でて唾液を纏わせる。

「……っ、んん」

唇や舌が触れる度、シュカは身体をぎゅっと縮こませる。時間がないのは分かっているが彼の反応が可愛くてうなじを責め続けてしまう。

「ゾワゾワっ、するんですけど……」

「はぁ…………ふふ、うなじベタベタ」

「……早く本番しましょうよ」

「もっとじっくりしたい……夏休み会おう、一日使ってヤろうな」

ベルトを緩め、下着をズラして勃った陰茎を引っ張り出す。その間シュカは腰を浮かせてスラックスと下着をずり下ろし、尻を少しだけ出した。

「……準備は出来ていますので、どうぞ」

手の甲で尻を撫で、割れ目をなぞり、アナルプラグを指で挟んで引っ張り出す。ちゅぽんっと音が鳴って黒いそれが抜け、ローションが垂れた。

「…………座って」

尻肉を掴んで割れ目を開き、濡れた穴に陰茎を押し付ける。深く熱い息を吐いてゆっくりと腰を下ろすシュカの腰を支え、こちらからも腰を突き出して挿入を手伝う。

「ぅ……んっ、んん、ゔぅっ……くっ、ふ…………ぅあっ、ぁ、あああっ! はっ……ぁ……ふぅ」

結腸口手前までの挿入を終え、俺の膝に浅く座ったシュカは一度動きを止めた。彼の穴は熱くうねり、きゅうきゅうと俺の陰茎を締め付けている。ここで焦らされてはたまらない、引き寄せてしまおうとシュカの腰を掴んだが、その手を叩かれてしまった。

「はぁっ……私、が……動きますから、触るな」

「……触るなは酷くないか?」

「うるさい……」

ツンツンした態度はシュカの魅力だ、二人きりならばもう少し甘えてくれるのだし、夏休みに入ったらそういう機会もたくさんあるだろう。だから今日は多少の暴言は我慢してシュカに主導権を渡したままにしよう。そう決めて手をシュカから離れさせた。

「んっ、ぁ、あぁっ! は、ぅっ……くっ、ぅうんっ!」

シュカは一人掛けソファの肘置きに手をついて腰を引き、俺の陰茎に吸い付いた腸壁がめくれ上がる感覚を楽しんだ。

「は、ゔっ……んぁっ! ぁんっ、んっ……くぅゔっ……!」

結腸口を小突かせ、唸るように喘ぐ。相変わらずの名器に俺の吐息にも熱が混じる。

「……ん、ぅ……んんっ!」

亀頭を責めるように俺の陰茎を浅く咥えて腰を細かく揺らす。カリが柔らかい腸壁を細かくほじくり、しこりのように硬くなったそこを引っ掻いた瞬間、シュカは身体をビクリと跳ねさせた。

「ふっ……んっ、んんっ、んぁっ、ぁ、あぁんっ!」

恐る恐ると言った具合で腰をくねらせ、そのしこりを……前立腺を俺の亀頭を使ってコリコリと刺激し、快感を得た。

「ぁ、あっ、んんっ、んぅっ、んんんゔっ……!」

俺の陰茎の半分も咥えていないシュカの後孔の様子は視線を下げるだけで簡単に分かる。一度深く咥え込んだ後に腰を引いて浅くを責めているから後孔は少しめくれている、俺の陰茎に吸い付いているそこはとても可愛らしい。

「ぅ、んっ、んん……!」

「……シュカ、声抑えるなよ」

途中から喘ぎ声がくぐもっていった、声を出すよう言うとシュカは首を横に振った。

「声聞きたいなぁ……」

シャツの上からするっと脇腹を撫で上げる。狙い通りゾクゾクとした快感を得てくれているのだろう。後孔がきゅうっと締まって俺も思わず声が混じった吐息を漏らした。

「……触るなっ、て」

また手を叩かれた。どうしたのだろう、今日のシュカはまるで出会ったばかりの頃のようだ。いや、あの頃より酷いかもしれない。俺の顔を見ず、俺の陰茎に奉仕する気など全くない、これじゃまるで俺はディルドじゃないか。

「シュカ……どうしたんだよ、何かあったのか? 機嫌……悪いのか?」

朝から今まで機嫌が悪そうな素振りなんて全く見せなかった、俺が気付かなかっただけなのか? だとしたら俺が悪い。

「………………怒らないんですか?」

振り返ったシュカは俺にだけ聞こえる小さな声でそう言った。怒らせるような行動を取っていた自覚はあったらしい。

「……怒らないよ、どんな気分なのかちゃんと教えてくれ。癒してみせるから」

「どんな気分……んっ、あ、ぁあっ……! は、ぁっ……」

俺の言葉を少しだけ反芻しながらシュカは俺の太腿に深く腰掛け、ずぶずぶと俺の陰茎を飲み込み、俺の頭に腕を絡めて耳元で囁いた。

「水月、を……怒らせて、めちゃくちゃに……されたい、気分です」

「……! わざとだったってことか?」

「水月のやり方ってどうにも優しいじゃないですか、だから……激しくして欲しくて。でも……そういうのねだるのって、天正さんならまだしも私が……そんな、そんなの私らしくない。だから……上手く、言えなくて」

確かにシュカは主導権を握って俺の顔を快感に歪ませるのが好きな、いわゆるケツで抱くタイプの受けだ。しかし俺に動くよう言うことも多いし、俺に責められると悦ぶことも多い。身も心も俺に抱かれるのも好んでいると俺は分かっているのだが……改めて意識したら恥ずかしくなったとかそういうことかな?

「シュカが心から望んだことがシュカらしくない訳ないだろ? らしくないなんて言うヤツが居たら、そいつはシュカのこと分かってないんだよ」

「……じゃああなたは私より私のこと分かってるんですね」

「分からないことだらけだよ。だから……無理に素直にならなくていいけど、言えることは言ってくれ」

抱き締めて湿ったうなじにキスをする。唾液臭いな……後で洗ってやらないと。

「……さて、手を叩かれた復讐でもするかな」

いくら主導権を渡してくれているとはいえ、お仕置きだとかの俺が上だと示すような言葉を使われるのはシュカは嫌いだろう。

「…………してみろよ、童貞」

鼓膜を揺さぶる低い声に陰茎が苛立つ。すっかり慣れてしまったシュカの暴言も酷くされたいがためと分かれば今までと別種の萌えが生まれた。
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