612 / 1,942
予想より早い退院
しおりを挟む
明日は土曜日、学校もバイトも休みだ。しかも来週二日ほど登校すれば夏休みが始まる。楽しみで仕方ない。
「今日は……居ないな」
あの刺青男が居ないかが気になって下校時に校門を出るのを躊躇うようになってしまった。
「ビビり過ぎですよ、水月」
「自分がボコられよったからやんけ」
「アレは油断しただけです! 目を離したからモロに食らったんです! 今度会ったら速攻してやりますよ、むしろ出てきて欲しいくらいですね」
「俺は二度と会いたくないよ……」
シュカは本当に不良をやめて優等生になろうと思っているのだろうか? 血が騒ぐのは仕方ないにしても、落ち着かせる気すら見せない、優等生は仮面止まりにするのならそれはそれでいいのだが。
「水月、土曜か日曜空いとらんの?」
「うーん……セイカ関係のゴタゴタが片付くかどうかって感じだから……分かんない」
「空いたらメッセちょうだいな、今週暇やねん」
「分かった、シュカとカンナは……」
「休日は家の用事があるので」
「にち、よ……ぼく、じょ……行く」
暇なのはリュウだけのようだ。ハルはよくデートをしたがるから空いていると言えば予定を空けてくれるかもしれないな。
「牧場? 一人でか?」
「ぅうん……おとーさん、と」
「へぇ、家族旅行か」
この辺りに牧場はない、夏休み前に遠出とはせっかちだな。
「ちか、くに……ね、ミニ牧場、でき……の。うさ、ぱーく……ぷぅ太、連れて、く」
「へぇー、知らなかったな。俺も行ってみたい、日曜日予定が空いたら一緒に行っていいか?」
「ぅ、ん」
「ええやん、俺も行ってええ?」
「ぅん、行こ……」
動物が特別好きな訳ではないが、普段ほとんど触れ合う機会がないから好奇心が湧いた。カンナとリュウと共に牧場で健全なデートを楽しめるものだと思い込んでいたが──
「水月、今度の日曜日狭雲ん家に乗り込むわよ」
──バイトを終えて帰宅した直後、母にそう言われてしまった。
「え……それ、わたくし居た方がいいやつです?」
「んー、社会勉強としては見せたいんだけど、母親としては息子にあんまり見せたくない一面出しちゃいそうでねぇ……アンタに暴言吐かれても嫌だし、向こうの親との話し合いにはアンタ居なくていいわ」
「……カンナたんにデート誘われてるのですが」
「ちゃんと分捕ったらセイカくんと色々話したいんだけど、アンタはそこに立ち会ってて欲しいのよねー……顔見てるとやっぱりイライラしてきて、ねぇ、アンタが居れば理性保てるし、あの子も落ち着くでしょ?」
「……お断りしまっそ」
落ち込みつつスマホをポケットから引っ張り出し、メッセージアプリを開く。
「日曜日までにセイカ様退院するんですか? 病院行ってお話する感じだったり?」
「もう退院してる、仕事帰りに拾ってきたわよ」
「ぇ」
縁側ほどのサイズになったウッドデッキに繋がる窓が開き、アキとセイカがダイニングに入ってきた。
「あ……鳴雷、おかえり」
フローリングを踏み締めた義足がゴツ、と硬い音を鳴らす。もちろん床が傷付かないように靴下を履かされてはいるのだが、その足音は生身の足とは違う。
「学校と、バイト……お疲れ様」
「セイカ……! ただいま。もう退院したのか、早かったなぁ、もういいのか?」
「う、うん……薬飲んでなかったのがまずかっただけだし」
「そっか、よかったぁ……薬飲んでれば頭痛くなったり気持ち悪くなったりしないんだよな?」
「うん、アレは断薬のせいだから……でも、幻肢痛はどうしようもないって。鏡療法俺あんまり効かなくて、だから、時間が解決するの待つしかないって」
セイカは肘下数センチから先のない右手をじっと見つめている。俺はその腕を握り、さすり、先端にキスをした。
「……すごく、痛いんだ……アレ。プレス機で潰されながら、電気流されてるみたいな……結構な頻度だし。やだなぁ……アレに薬が効けばよかったのに」
左腕に抱いているテディベアの頭に顔を押し付けるセイカは酷く小さく見えた。その弱々しい姿には俺をイジメていた当時の面影などない。
「葉子には彼のこと私の親戚の子って言ってあるから。そのつもりでよろしく」
「あ、はい……分かりました」
セイカは頻繁に母の様子を伺い、怯えているような仕草を見せる。俺は黙ってセイカの頭を撫で、椅子を引いた。
《アキ、葉子呼んできて》
《へーい》
《食事の時くらいそのデカいぬいぐるみは離しなさいね》
椅子に座ろうとしていたセイカは慌てた様子でソファに向かい、丁寧にテディベアを座らせ、また椅子の元へ戻ってきた。
「ホントにロシア語分かるのね」
「……は、はいっ、でも……そんな、ペラペラって訳じゃなくて」
「なんで分かるの? ゆかりがあったり?」
「ぁ……秋風、くんが……お見舞い来てくれて。何言ってくれてるかちゃんと知りたくて……病院で、本借りて……勉強しました」
「…………とんでもない学習スピードね」
冷たい雰囲気が拭えなかった母の声色が普段の優しいものに少し近付く。
「これは思ってたよりいい拾い物かも……っと、右利きなんだっけ? 水月、スプーンとフォーク用意したげて」
「はいでそ」
俺の前というのもあるのだろうが、母はセイカに辛く当たったりはしていない。極々理性的だ。そんな母がセイカを追い出してしまうと危惧していたなんて、数日前の俺の愚かさには呆れてしまう。
「はい、セイカ。スプーンとフォーク」
「……ぁ、ありがとう、鳴雷」
「…………私も鳴雷なんだけど」
「えっ、ぁ、すみません……」
「付き合ってるんでしょ? じゃあ苗字呼びってのものね、淡白よねぇ。一緒に住む訳だし、同じ苗字の私も居てややこしい訳だし、ここらで呼び方変えちゃえば? ね、水月、どう思う?」
母はニヤニヤと笑みを浮かべている。セイカを虐めるような意図はなく、まだまだ初々しい関係をからかっているだけのようだ。
「鳴雷……ど、どうしよう……変えた方がいい? 鳴雷……どう呼ばれたい?」
「みちゅきたんとかみっちゅ~とか言ってくれたらそりゃあもう元気百倍ゼツリンマンな訳ですが! えびばでぃっせいみちゅきたん!」
「………………鳴雷、で」
「水月……アンタってホント……はぁ……」
セイカの緊張をほぐすためにおふざけ混じりに欲張ってみたが、俺の頑張りは空回りして空気を凍らせただけに終わった。
「今日は……居ないな」
あの刺青男が居ないかが気になって下校時に校門を出るのを躊躇うようになってしまった。
「ビビり過ぎですよ、水月」
「自分がボコられよったからやんけ」
「アレは油断しただけです! 目を離したからモロに食らったんです! 今度会ったら速攻してやりますよ、むしろ出てきて欲しいくらいですね」
「俺は二度と会いたくないよ……」
シュカは本当に不良をやめて優等生になろうと思っているのだろうか? 血が騒ぐのは仕方ないにしても、落ち着かせる気すら見せない、優等生は仮面止まりにするのならそれはそれでいいのだが。
「水月、土曜か日曜空いとらんの?」
「うーん……セイカ関係のゴタゴタが片付くかどうかって感じだから……分かんない」
「空いたらメッセちょうだいな、今週暇やねん」
「分かった、シュカとカンナは……」
「休日は家の用事があるので」
「にち、よ……ぼく、じょ……行く」
暇なのはリュウだけのようだ。ハルはよくデートをしたがるから空いていると言えば予定を空けてくれるかもしれないな。
「牧場? 一人でか?」
「ぅうん……おとーさん、と」
「へぇ、家族旅行か」
この辺りに牧場はない、夏休み前に遠出とはせっかちだな。
「ちか、くに……ね、ミニ牧場、でき……の。うさ、ぱーく……ぷぅ太、連れて、く」
「へぇー、知らなかったな。俺も行ってみたい、日曜日予定が空いたら一緒に行っていいか?」
「ぅ、ん」
「ええやん、俺も行ってええ?」
「ぅん、行こ……」
動物が特別好きな訳ではないが、普段ほとんど触れ合う機会がないから好奇心が湧いた。カンナとリュウと共に牧場で健全なデートを楽しめるものだと思い込んでいたが──
「水月、今度の日曜日狭雲ん家に乗り込むわよ」
──バイトを終えて帰宅した直後、母にそう言われてしまった。
「え……それ、わたくし居た方がいいやつです?」
「んー、社会勉強としては見せたいんだけど、母親としては息子にあんまり見せたくない一面出しちゃいそうでねぇ……アンタに暴言吐かれても嫌だし、向こうの親との話し合いにはアンタ居なくていいわ」
「……カンナたんにデート誘われてるのですが」
「ちゃんと分捕ったらセイカくんと色々話したいんだけど、アンタはそこに立ち会ってて欲しいのよねー……顔見てるとやっぱりイライラしてきて、ねぇ、アンタが居れば理性保てるし、あの子も落ち着くでしょ?」
「……お断りしまっそ」
落ち込みつつスマホをポケットから引っ張り出し、メッセージアプリを開く。
「日曜日までにセイカ様退院するんですか? 病院行ってお話する感じだったり?」
「もう退院してる、仕事帰りに拾ってきたわよ」
「ぇ」
縁側ほどのサイズになったウッドデッキに繋がる窓が開き、アキとセイカがダイニングに入ってきた。
「あ……鳴雷、おかえり」
フローリングを踏み締めた義足がゴツ、と硬い音を鳴らす。もちろん床が傷付かないように靴下を履かされてはいるのだが、その足音は生身の足とは違う。
「学校と、バイト……お疲れ様」
「セイカ……! ただいま。もう退院したのか、早かったなぁ、もういいのか?」
「う、うん……薬飲んでなかったのがまずかっただけだし」
「そっか、よかったぁ……薬飲んでれば頭痛くなったり気持ち悪くなったりしないんだよな?」
「うん、アレは断薬のせいだから……でも、幻肢痛はどうしようもないって。鏡療法俺あんまり効かなくて、だから、時間が解決するの待つしかないって」
セイカは肘下数センチから先のない右手をじっと見つめている。俺はその腕を握り、さすり、先端にキスをした。
「……すごく、痛いんだ……アレ。プレス機で潰されながら、電気流されてるみたいな……結構な頻度だし。やだなぁ……アレに薬が効けばよかったのに」
左腕に抱いているテディベアの頭に顔を押し付けるセイカは酷く小さく見えた。その弱々しい姿には俺をイジメていた当時の面影などない。
「葉子には彼のこと私の親戚の子って言ってあるから。そのつもりでよろしく」
「あ、はい……分かりました」
セイカは頻繁に母の様子を伺い、怯えているような仕草を見せる。俺は黙ってセイカの頭を撫で、椅子を引いた。
《アキ、葉子呼んできて》
《へーい》
《食事の時くらいそのデカいぬいぐるみは離しなさいね》
椅子に座ろうとしていたセイカは慌てた様子でソファに向かい、丁寧にテディベアを座らせ、また椅子の元へ戻ってきた。
「ホントにロシア語分かるのね」
「……は、はいっ、でも……そんな、ペラペラって訳じゃなくて」
「なんで分かるの? ゆかりがあったり?」
「ぁ……秋風、くんが……お見舞い来てくれて。何言ってくれてるかちゃんと知りたくて……病院で、本借りて……勉強しました」
「…………とんでもない学習スピードね」
冷たい雰囲気が拭えなかった母の声色が普段の優しいものに少し近付く。
「これは思ってたよりいい拾い物かも……っと、右利きなんだっけ? 水月、スプーンとフォーク用意したげて」
「はいでそ」
俺の前というのもあるのだろうが、母はセイカに辛く当たったりはしていない。極々理性的だ。そんな母がセイカを追い出してしまうと危惧していたなんて、数日前の俺の愚かさには呆れてしまう。
「はい、セイカ。スプーンとフォーク」
「……ぁ、ありがとう、鳴雷」
「…………私も鳴雷なんだけど」
「えっ、ぁ、すみません……」
「付き合ってるんでしょ? じゃあ苗字呼びってのものね、淡白よねぇ。一緒に住む訳だし、同じ苗字の私も居てややこしい訳だし、ここらで呼び方変えちゃえば? ね、水月、どう思う?」
母はニヤニヤと笑みを浮かべている。セイカを虐めるような意図はなく、まだまだ初々しい関係をからかっているだけのようだ。
「鳴雷……ど、どうしよう……変えた方がいい? 鳴雷……どう呼ばれたい?」
「みちゅきたんとかみっちゅ~とか言ってくれたらそりゃあもう元気百倍ゼツリンマンな訳ですが! えびばでぃっせいみちゅきたん!」
「………………鳴雷、で」
「水月……アンタってホント……はぁ……」
セイカの緊張をほぐすためにおふざけ混じりに欲張ってみたが、俺の頑張りは空回りして空気を凍らせただけに終わった。
0
お気に入りに追加
1,213
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。
ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。
だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。
犬用オ●ホ工場~兄アナル凌辱雌穴化計画~
雷音
BL
全12話 本編完結済み
雄っパイ●リ/モブ姦/獣姦/フィスト●ァック/スパンキング/ギ●チン/玩具責め/イ●マ/飲●ー/スカ/搾乳/雄母乳/複数/乳合わせ/リバ/NTR/♡喘ぎ/汚喘ぎ
一文無しとなったオジ兄(陸郎)が金銭目的で実家の工場に忍び込むと、レーン上で後転開脚状態の男が泣き喚きながら●姦されている姿を目撃する。工場の残酷な裏業務を知った陸郎に忍び寄る魔の手。義父や弟から容赦なく責められるR18。甚振られ続ける陸郎は、やがて快楽に溺れていき――。
※闇堕ち、♂♂寄りとなります※
単話ごとのプレイ内容を12本全てに記載致しました。
(登場人物は全員成人済みです)
ポチは今日から社長秘書です
ムーン
BL
御曹司に性的なペットとして飼われポチと名付けられた男は、その御曹司が会社を継ぐと同時に社長秘書の役目を任された。
十代でペットになった彼には学歴も知識も経験も何一つとしてない。彼は何年も犬として過ごしており、人間の社会生活から切り離されていた。
これはそんなポチという名の男が凄腕社長秘書になるまでの物語──などではなく、性的にもてあそばれる場所が豪邸からオフィスへと変わったペットの日常を綴ったものである。
サディスト若社長の椅子となりマットとなり昼夜を問わず性的なご奉仕!
仕事の合間を縫って一途な先代社長との甘い恋人生活を堪能!
先々代様からの無茶振り、知り合いからの恋愛相談、従弟の問題もサラッと解決!
社長のスケジュール・体調・機嫌・性欲などの管理、全てポチのお仕事です!
※「俺の名前は今日からポチです」の続編ですが、前作を知らなくても楽しめる作りになっています。
※前作にはほぼ皆無のオカルト要素が加わっています、ホラー演出はありませんのでご安心ください。
※主人公は社長に対しては受け、先代社長に対しては攻めになります。
※一話目だけ三人称、それ以降は主人公の一人称となります。
※ぷろろーぐの後は過去回想が始まり、ゆっくりとぷろろーぐの時間に戻っていきます。
※タイトルがひらがな以外の話は主人公以外のキャラの視点です。
※拙作「俺の名前は今日からポチです」「ストーカー気質な青年の恋は実るのか」「とある大学生の遅過ぎた初恋」「いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました」の世界の未来となっており、その作品のキャラも一部出ますが、もちろんこれ単体でお楽しみいただけます。
含まれる要素
※主人公以外のカプ描写
※攻めの女装、コスプレ。
※義弟、義父との円満二股。3Pも稀に。
※鞭、蝋燭、尿道ブジー、その他諸々の玩具を使ったSMプレイ。
※野外、人前、見せつけ諸々の恥辱プレイ。
※暴力的なプレイを口でしか嫌がらない真性ドM。
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる