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即射は許されざる行為
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シュカの後孔を慣らさせてもらえるなんて、それも数日ぶりの硬くなってきた後孔だなんて、今日はラッキーだ。普段は前戯すらさせてもらえない、堪能しなければ。
「……っ、ん……水月、あなたの指、結構節大きいんですね」
「そうか? シュカとそんなに変わらないと思うけど」
シュカの機嫌を保つためにもひとまずは弱点を探ったりせず、腸壁を色々な方向に中指全体で押していく。
「感覚っ、普段と変わってるみたいです、ね……あっ、ん……」
バックでする時のような姿勢だから顔が見えないのが残念だ。後孔の具合を見て慎重にほぐしたかったからこの姿勢になってもらったのだが、M字開脚でもしてもらえれば顔も尻も両方見られて……いやでも背もたれなしで長時間あの体勢は辛いかな。クッション全部アキの部屋に移しちゃったし。なんてもだもだ考えながら後孔を拡げていると、その手首をシュカに掴まれた。
「痛かったか?」
「……指、増やせ。いつまで経っても終わんねぇだろ」
唸り混じりの声に肉食獣らしさを感じ、ゾクゾクとしながら指を増やす。
「んぁあっ! あっ、は、ぁ……んんっ、ん……みつ、き……水月ぃっ、ふぅっ、ん、んんぅ……」
「んー?」
左手で尻をむにむにと揉みながら返事をする。
「揉むなっ……水月、水月……狭雲っつったか、あの片輪。アイツの、家の件でっ……はぁ、ゴタついたら、呼べっ……暴力沙汰なら、力になってやれる」
「……呼ばないよ、暴力沙汰なんかにする気ないし……シュカはそういうのやめたくて引っ越してきて、優等生演じてるんだろ? その邪魔はしたくないな」
「…………」
シュカは大きく舌打ちをしてそれきり黙った。だが、耳と首の後ろがじんわりと赤くなっていったから喜んではいるのだろうと察し、愛撫を続けた。
「ほぐれてきたな、指三本に増やすよ」
「……っ、んっ、んんんっ……!」
「声抑えないで聞かせて?」
「ん…………ぁ、あぁっ……! 拡げんの、なんか癖になる」
「これ?」
まとめている三本の指を開き、シュカの後孔をぐぱぁっと拡げる。
「それぇっ……んぁっ、はぁ……でも、水月の手ぇ……優し過ぎてイライラする。焦れったい……クソ、やらせなきゃよかった」
「そう言うなよ、焦らした後の方が気持ちいいぞ?」
「……狭雲の弟は手篭めにすんのか」
「ほむほむ? いやぁ……なんかチンピクしないんだよな、顔も闇も十分なんだけど」
「……闇ぃ?」
カンナなら硫酸をかけられた過去、ハルなら実父に乱暴されかけた経験、詳しくは分からないがレイや歌見は実家が嫌いらしい──こういった人生の闇の部分がある美少年には味が出る。
「暗い過去があるとさ、すごく甘えてくれたりするんだよ。それが可愛くて」
「ハッ、メンヘラ好きか、面倒臭ぇ趣味っ……んぁっ、はぁ……そのうち、刺されるぞ…………ぁ? 俺にも闇っつぅのあんのか?」
「襲撃警戒して不眠症だったのとか闇だろ」
「……はは、そっちならまだ軽い方っ、んんぅっ! くっ、ふぅ……水月ぃ、手でいいからもぉイかせろよ」
そっちなら? もっと深い闇があるのか?
「まだ俺に話してない辛かった昔の話とかあるのか?」
「んー……ある、けど…………やだ」
「分かった、聞かないよ。話したくなったら話してくれ」
「……そういうとこ嫌いじゃねぇぜ。んっ、ぁ、そこっ、そ、こぉっ……もっと強くっ、んんぅっ! ぁ、あっ、もっと、もっとだっ、ぁあっ……!」
三本の指で前立腺を集中的に責めてやる。ぷっくりと育ったそこをぐりぐりと強めに撫でてやるだけでシュカは可愛く喘いでくれた。
「トントンする?」
「ぁあっ! んっ、くぅっ……! ぅあっ、あっあぅっ、んんっ! クソっ、ぅうぅっ……それイイ、クソがっ、もっとしろ……んぁんっ!」
腕全体を動かして後孔を犯す。前立腺を狙って突いてやると行為中のような一定間隔での喘ぎ声が聞けて、俺は口と鈴口から涎を垂らした。
「なんでちょっと悔しそうなんだよ」
「悔しいからだよっ……くっ、ふぅゔんっ……んんんんっ……! イ、くっ……イくっ、イくぅゔっ! んぁあっ……!」
前立腺への刺激だけで絶頂を迎えたらしいシュカの後孔から指を抜き、彼の身体を眺める。尻と太腿は微かに痙攣し、後孔はパクパクと物欲しそうに収縮し、ベッドに敷いたバスタオルの端から精液が滴っていた。
「床に零しちゃってるぞ、シュカ。もう少し腰奥にやっとくべきだったな……」
「……うるさいですよ、ゴチャゴチャと。黙って拭くのが男というものです」
これは失礼と冗談めかして言いながらティッシュで床を拭う。シュカはその間にベッドに腰を下ろした。
「さっさと仰向けになったらどうです?」
「上になってくれるのか?」
「イかされっぱなしはクソムカつきます、搾ってあげますから感謝なさい」
この尊大な態度こそ、この態度に見合った名器と技術の持ち主こそ、シュカだ。久々のシュカだ。やはり彼とのセックスは楽しい。
「じゃ、頼む」
ベッドに仰向けに寝るとシュカは自信に満ちた表情のまま俺に跨り、左手で尻肉をかき分けつつ腰を下ろし、痛みを覚えるほどに勃起している俺の陰茎と後孔を触れ合わせた。
「時雨さんとも仲良くしてらっしゃったみたいですけど、私が満足するまで勃っててくださいね?」
「もちろん」
欲情した笑顔を浮かべたままシュカは勢いよく腰を下ろし、俺の陰茎を一気に結腸口の手前まで咥え込んだ。指では届かない位置まで無理に突っ込んだせいかシュカは一瞬顔を顰め、俺はあまりの締まりのキツさに射精してしまって腹を殴られた。
「……っ、ん……水月、あなたの指、結構節大きいんですね」
「そうか? シュカとそんなに変わらないと思うけど」
シュカの機嫌を保つためにもひとまずは弱点を探ったりせず、腸壁を色々な方向に中指全体で押していく。
「感覚っ、普段と変わってるみたいです、ね……あっ、ん……」
バックでする時のような姿勢だから顔が見えないのが残念だ。後孔の具合を見て慎重にほぐしたかったからこの姿勢になってもらったのだが、M字開脚でもしてもらえれば顔も尻も両方見られて……いやでも背もたれなしで長時間あの体勢は辛いかな。クッション全部アキの部屋に移しちゃったし。なんてもだもだ考えながら後孔を拡げていると、その手首をシュカに掴まれた。
「痛かったか?」
「……指、増やせ。いつまで経っても終わんねぇだろ」
唸り混じりの声に肉食獣らしさを感じ、ゾクゾクとしながら指を増やす。
「んぁあっ! あっ、は、ぁ……んんっ、ん……みつ、き……水月ぃっ、ふぅっ、ん、んんぅ……」
「んー?」
左手で尻をむにむにと揉みながら返事をする。
「揉むなっ……水月、水月……狭雲っつったか、あの片輪。アイツの、家の件でっ……はぁ、ゴタついたら、呼べっ……暴力沙汰なら、力になってやれる」
「……呼ばないよ、暴力沙汰なんかにする気ないし……シュカはそういうのやめたくて引っ越してきて、優等生演じてるんだろ? その邪魔はしたくないな」
「…………」
シュカは大きく舌打ちをしてそれきり黙った。だが、耳と首の後ろがじんわりと赤くなっていったから喜んではいるのだろうと察し、愛撫を続けた。
「ほぐれてきたな、指三本に増やすよ」
「……っ、んっ、んんんっ……!」
「声抑えないで聞かせて?」
「ん…………ぁ、あぁっ……! 拡げんの、なんか癖になる」
「これ?」
まとめている三本の指を開き、シュカの後孔をぐぱぁっと拡げる。
「それぇっ……んぁっ、はぁ……でも、水月の手ぇ……優し過ぎてイライラする。焦れったい……クソ、やらせなきゃよかった」
「そう言うなよ、焦らした後の方が気持ちいいぞ?」
「……狭雲の弟は手篭めにすんのか」
「ほむほむ? いやぁ……なんかチンピクしないんだよな、顔も闇も十分なんだけど」
「……闇ぃ?」
カンナなら硫酸をかけられた過去、ハルなら実父に乱暴されかけた経験、詳しくは分からないがレイや歌見は実家が嫌いらしい──こういった人生の闇の部分がある美少年には味が出る。
「暗い過去があるとさ、すごく甘えてくれたりするんだよ。それが可愛くて」
「ハッ、メンヘラ好きか、面倒臭ぇ趣味っ……んぁっ、はぁ……そのうち、刺されるぞ…………ぁ? 俺にも闇っつぅのあんのか?」
「襲撃警戒して不眠症だったのとか闇だろ」
「……はは、そっちならまだ軽い方っ、んんぅっ! くっ、ふぅ……水月ぃ、手でいいからもぉイかせろよ」
そっちなら? もっと深い闇があるのか?
「まだ俺に話してない辛かった昔の話とかあるのか?」
「んー……ある、けど…………やだ」
「分かった、聞かないよ。話したくなったら話してくれ」
「……そういうとこ嫌いじゃねぇぜ。んっ、ぁ、そこっ、そ、こぉっ……もっと強くっ、んんぅっ! ぁ、あっ、もっと、もっとだっ、ぁあっ……!」
三本の指で前立腺を集中的に責めてやる。ぷっくりと育ったそこをぐりぐりと強めに撫でてやるだけでシュカは可愛く喘いでくれた。
「トントンする?」
「ぁあっ! んっ、くぅっ……! ぅあっ、あっあぅっ、んんっ! クソっ、ぅうぅっ……それイイ、クソがっ、もっとしろ……んぁんっ!」
腕全体を動かして後孔を犯す。前立腺を狙って突いてやると行為中のような一定間隔での喘ぎ声が聞けて、俺は口と鈴口から涎を垂らした。
「なんでちょっと悔しそうなんだよ」
「悔しいからだよっ……くっ、ふぅゔんっ……んんんんっ……! イ、くっ……イくっ、イくぅゔっ! んぁあっ……!」
前立腺への刺激だけで絶頂を迎えたらしいシュカの後孔から指を抜き、彼の身体を眺める。尻と太腿は微かに痙攣し、後孔はパクパクと物欲しそうに収縮し、ベッドに敷いたバスタオルの端から精液が滴っていた。
「床に零しちゃってるぞ、シュカ。もう少し腰奥にやっとくべきだったな……」
「……うるさいですよ、ゴチャゴチャと。黙って拭くのが男というものです」
これは失礼と冗談めかして言いながらティッシュで床を拭う。シュカはその間にベッドに腰を下ろした。
「さっさと仰向けになったらどうです?」
「上になってくれるのか?」
「イかされっぱなしはクソムカつきます、搾ってあげますから感謝なさい」
この尊大な態度こそ、この態度に見合った名器と技術の持ち主こそ、シュカだ。久々のシュカだ。やはり彼とのセックスは楽しい。
「じゃ、頼む」
ベッドに仰向けに寝るとシュカは自信に満ちた表情のまま俺に跨り、左手で尻肉をかき分けつつ腰を下ろし、痛みを覚えるほどに勃起している俺の陰茎と後孔を触れ合わせた。
「時雨さんとも仲良くしてらっしゃったみたいですけど、私が満足するまで勃っててくださいね?」
「もちろん」
欲情した笑顔を浮かべたままシュカは勢いよく腰を下ろし、俺の陰茎を一気に結腸口の手前まで咥え込んだ。指では届かない位置まで無理に突っ込んだせいかシュカは一瞬顔を顰め、俺はあまりの締まりのキツさに射精してしまって腹を殴られた。
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