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セーラー服を脱がさないまま

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カンナが今着ているコスプレ用の安物のセーラー服の生地は薄く、プリーツスカートは既にプリーツらしさを失いつつある。

「はぁ……可愛いな、カンナ、可愛い……似合ってるよホント。スク水着せてから手ぇ出そうと思ってたけど、やっぱセーラー服のカンナも触っておきたい……いいか? カンナ、いいよな?」

ハルほど華奢ではないものの、まだまだ少年の範疇に居る危うい肉付きの身体に手を這わせる。太ってはいないのに幼児のようなぷにぷにとした感触が愛おしい。

「んっ……みぃ、くん」

細い腰に腕を回し、首筋に顔を埋め、薄手のスカートの上から尻を揉みしだく。柔らかい身体が腕の中でもぞりと動く。

「ん?」

「着た、まま……?」

「せっかくコスプレしたんだし、一回は着衣プレイしないとな。カンナは脱いでしたいのか?」

「……みぃくん、好きな、ほ……したい」

俺の好きな方でしたい? あぁ、なんて可愛いんだ。

「そうだ、カンナ前に俺にウェストコート着て欲しいって言ってたよな。用意しておいたんだよ、俺も着替えてくるからちょっと待っててくれるか? ローションも温めないとだし」

「ぅん……」

「よし、じゃあ待っててくれ」

離れから家へと戻り、着替え、温めたローションを持って離れへと戻った。

「ただいまっ」

黒いスラックスに白いシャツ、スラックスと同じ色のベスト、そしてネクタイ。正装ごっこ用の安物も超絶美形の俺が着たならば数十万の高級品に見えるだろう。

「……! かっこ、い……!」

「ご主人様っ……!」

「うっわみっつん何それ超カッコイイ! やっば!」

「服に興味はありませんが……これは、イイ」

「お堅い感じのする服ってえろいっすよね! 俺はベストなし派っすけど」

「完璧だな……ときめいたことを不覚とも思えない」

「……っ」

「ネっ、ネザメ様! しっかり! ネザメ様!」

《うっわ何あの服エロ、ぐっちゃぐちゃにしてぇ。あっやべ勃った》

《俺の尻にめり込ませるのやめろ、今すぐ萎えさせるか俺下ろすかしろ》

彼氏達から様々な好意的な反応が帰ってきた。正装がこんなにも効くとはな。今は着ていないけれどジャケットもセットで買ったし、他の彼氏ともスーツプレイを楽しめそうだな。

「評判いいな、みんなスーツ好きなのか?」

「スーツが好きなんじゃなくてそれ着てるみっつんが好きなの!」

「上着も着て欲しいっす!」

「革靴履いて踏んでぇ……!」

「……!? ゃ、みぃくんっ、みぃくん」

傍に寄ってきてくれた彼氏達と足に絡み付いてきたリュウを「カンナが希望したから買った、カンナとのプレイのための服だから」と言って離れさせ、俺を取られかけて泣きそうになっていたカンナを抱き締めた。

「みんなはまた今度な。お待たせ、カンナ。ウェストコートってこういうベストのことで合ってたよな?」

「ぅん……うぇい、すと……こーと。すき。腰……きゅ、て、して……ぇへへ」

「腰? あぁ……くびれが好きか? カンナは結構むっつりだよな」

シャツだけを着ている時よりも、ジャケットを羽織っている時よりも、ベストを着ている方が身体のラインが分かりやすい。俺が見栄えする筋肉の付け方をしているせいもあるだろうが、胸周りが大きく見えて、逆に腰は細く見える。

「……!? む、つり……ちがっ……!」

 「カンナからのお触りタイムを設けようと思ってたんだけど、いらなかったか?」

「…………ぼく、むっつり」

「あははっ、どーぞ。好きに触ってくれ。脱がしてもいいぞ」

さて、カンナは着込んだままが好きなのか、かっちりとした服装が乱れているのが好きなのか、どっちだ?

「……カンナは俺のどこが好きなんだ?」

カンナにとってこの服装の要はやはり腰らしく、カンナの手は肩甲骨の真下から腰までを何度も往復している。

「ぼくの、こと……好きな、とこ。あと、顔」

「身も蓋もないですね、私も同意見ですが」

正直なのはいいことだ。

「この服を着た俺だと、特にどこが好きなんだ? やっぱり腰か?」

小さく頷いたカンナの手はくびれから尻へと移った。スーツの尻がイイというのはよく分かる、俺はそこまで下半身を鍛えていないかピチピチしたエロスはないと思うけれど、カンナは嬉しそうにしている。

「お尻も好きか、このむっつりめ。お……? 胸もいいのか?」

カンナはベストとシャツの隙間に手を入れて俺の胸板に手のひらを当てた。揉みはしないようだ。

「脱がしはしないんだな、着たままが好きか?」

「ぅん……」

「え~、俺ネクタイ緩めるとこ見たかったな~」

「俺はネクタイで手首縛ってお仕置きプレイがいいっす」

「俺ネクタイで首絞めて欲しいわぁ……」

彼氏達ははだけた姿が見たい派が多かったらしく、ざわざわと騒ぎ出した。居心地悪そうに俯いたカンナの顎に手を添え、優しく顔を上げさせて頬に唇を触れさせた。

「そろそろ俺の番でいいかな?」

「ぅ、ん」

「スーツとセーラー服って犯罪臭な~い?」

「あるっすね、新任の先生っぽいっす」

「外野、そういう話はせめて聞こえないようにすること!」

外野を注意し、すぐにカンナに意識を戻す。プリーツスカートごと尻を揉み、もう片方の手はセーラー服のトップスの中へと入れ、素肌を直接撫でた。

「みぃ、くんっ……」

「セーラー服すごく可愛いよ、屈んでいいかな?」

「う、ん……? 何、す……の?」

立ったままのカンナの前に膝立ちになり、薄い生地越しに太腿を撫でて楽しむ。女の子らしさのある膝丈のスカートの上から股間に顔を押し付けると、男の象徴の硬さを感じた。

「みーくんっ……へん、たっ、ぽい……」

「男はみんな変態だよ、こんな可愛い子を見て我慢出来る訳がない……おとこ水月、全男子の夢叶えます!」

「……っ!? やっ……!」

スカートの中に入り込み、足に直接触れて下着に顔を押し付ける。当然匂いは濃くなりそれに興奮もしたが、他の彼氏達が見守る中でそれを口に出してはカンナは恥ずかしがるどころか嫌がってしまいそうなので口を閉ざした。

「スカートの中に潜り込む夢を抱いたことはありません」

「俺も~」

「俺もないっす、主語デカいっすよせんぱい」

彼氏達に注意を受けたが、気にせずカンナの陰茎を下着越しに歯を立てずにはむはむと甘噛みしてみる。

「ゃ、んっ……みぃくっ、やぁあっ……!」

可愛い声が聞こえてくる。顔が直接見られないのは残念だが、暗闇の中感触だけを頼りに愛撫する楽しさと興奮はそれを上回る。もうしばらくはこのままでいよう。
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