冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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勉強会の相談

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眠る時間はなかった。

《んぁあっ! ぁ、はっ、きもちぃっ、イく、イく、またイくぅぅっ……! くっ、ふぅっ……んっ? スマホ鳴ってるぜ、兄貴》

力尽きて眠ったレイの隣でアキの騎乗位を堪能しているとスマホが鳴った。着信ではない、アラームだ。

「……もう朝か。アキ、お兄ちゃん朝ごはん作らないと。これでっ……! 終わりだからな」

スマホを置いてアキを抱き締めて起き上がり、正常位に移行して激しく腰を振った。アキの体内も体外も精液まみれだ、部屋の匂いも酷い。

《んにゃああんっ! ぁんっ、んっ、イイっ! そこっ、そこもっと突けっ! ぁ、そぉっ、これ好きっ、きもちぃっ、兄貴ぃっ、きもちぃいっ!》

「はぁっ、はぁっ……出すぞっ、アキっ……!」

《んぅっ……!? 兄貴の、ビクビクしてるっ……ぁ、ナカっ、出てる……まだこの量出んのかよ。えげつねぇな兄貴》

「ふぅ……これで終わりだ、いいな? おーわーり。んっ……」

「ひにゃっ! ぁ、んんっ……!」

にゅぽっ……と音を立ててアキの後孔から陰茎を抜き、ベッドに寝かせた彼の頬を撫でる。

「ご飯出来たら呼ぶから、それまでゆっくりしてな」

軽くシャワーを浴びてからキッチンへ向かい、いつも通りに朝食を作った。けれど、三人揃ってもいつもより静かだった。みんな疲れているのだ。

(一番元気があるのはレイどの、というのが普通の考え方ですが……レイどのなんかボーッとしてますな)

一足先に眠ったレイが一番元気かと思いきや、彼の隣で美味そうに目玉焼きを食べているアキが一番元気だ。

《空きっ腹は上等な調味料だよな、いつも以上に美味いぜ! 最高!》

「そっかそっかはらしょーか、よかったな」

一つの単語だけが聞き取れた。かなり機嫌がいいようだ。
朝食を終えたらまたいつも通りの一日が始まる。いつも通りの素晴らしい一日が。



昼休み、いつも通り生徒会室で昼食中、ネザメが来週月曜日に勉強会をしようと切り出した。

「みんなで僕の家においで」

「やったぁ! 行く行く~! ねっねっ、ザメさん家ってどんな感じ? 何坪? 豪華? 土足OK?」

「昼食はいただけるんですか?」

「無礼だぞ貴様ら!」

ミフユが怒鳴ってもシュカは動じず、ハルは軽く謝ってまたネザメを質問攻めにしている。当分ミフユの怒りは収まりそうにないなと思っていると、リュウに肩をつつかれた。

「水月月曜大丈夫なん? バイトとか」

「あぁ、テスト前とテスト中はシフト入れてないから平気だ。一緒に行こうな」

「楽しみやわぁ。アキくんとか来ぉへんの?」

「水月くん、ぜひ秋風くんを誘って欲しい。毎日彼の写真を眺め続けた今ならば彼と話せるはずだ」

「勉強会なんですよね? アキ連れてきてもしょうがないと思いますけど……まぁ、誘ってはみます」

アキが誘いに乗ったらセイカが独りになってしまう。また寂しがるだろうな。

「このめんと歌見の兄さんは?」

「彼らも誘っておこうか。ミフユ、連絡頼むよ」

「貴様らは歳上への敬意というものが欠けて……あっ、は、はい! 承知しましたネザメ様!」

ハルとシュカはまた説教を受けているのか。彼らが態度を改めるよりミフユの血管が切れる方が先じゃなかろうか。

「さて、後二人か。小六くんは難しいだろうねぇ……狭雲くんは来れないのかい?」

「セイカは入院中ですから無理ですよ」

「怪我は大分よくなっているようだし、外出の申し出も通りそうなものだけれど」

「……申請したら出れるようなもんなんですか? えっ、知らなかった。ちょっと待ってください、調べてみます」

セイカが入院している病院のホームページを見てみたところ、入院中であっても外出は可能なようだった。もちろん病状によるが。

「一時間以上の外出の場合は手続きが必要……手続きって何だろ、簡単なのだといいけど」

「寝たきりやないんやったら外出くらいそら出来るわ。水月入院したことないんか?」

「えぇー……知ってたら土日デート行ってたのに……うわなんかもったいないことした気分、ゲームでダッシュ機能を後で知ったような…………入院したことくらいあるよ、チューブ刺さってたからダメだったかもしれない……行けたのかなぁ」

「水月なんで入院したん」

「賞味期限切れのヨーグルトで腹壊した」

「……んふっ」

堪え切れないと言った様子でリュウが笑った。ちょっとムカつく。

「その狭雲って子、頭いいんだよね~? 色々教えてもらおーっと。どの教科にしよっかな~、やっぱ数学かな~」

「入院しとるんやったら勉強遅れとるんちゃうん」

「さぁ……?」

来週の月曜日が楽しみになった。火曜日以降も彼氏達と勉強会が出来るといいな。





家と学校とバイト先の本屋、ローテーションされる日常の瞬間の全てに愛しい恋人が居た。母にはしばらく会っていないが、全く気にならないほど幸せだ。

「洗濯って面倒臭かったんすけど、せんぱいの水着とか下着とか洗えるようになってからすっごいやる気出たんすよね~」

ようやくやってきた土曜日、朝食を終えてしばらくするとレイが家事を始めた。ほぼ半日留守にする土日は彼にほとんどの家事を任せているのだ。

「そりゃよかった。じゃ、俺病院行ってくるから後はよろしくな」

「はーいっす。行ってらっしゃいっす」

今日は一人でセイカのお見舞いに行く日だ。プール授業が始まったことの報告とその愚痴、期末テストが近付いているから勉強を教えてくれという懇願、外出が可能かの確認、そして彼の身体を一日中……

(土曜はヤりまくっていいって約束ですものな。ふほほっ、楽しみでそ~)

何時間もセックスし放題というのが魅力なのはもちろんのこと、俺が来る前からセイカが「今日はずっと鳴雷に抱かれるんだ……」と意識していると思うともう、まだ駅にも着いていないのに勃ってしまう。
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