冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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抵抗感の薄れは愛の証

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歌見の胸筋に陰茎を挟んで扱かせてもらい、つい顔射までしてしまった。叱られるかと身構えていたが顔を汚した精液を舐める歌見の仕草を見てまた勃った。

「パ、パイセン……パイセン?」

「……驚いたな。俺の方も気持ちよくなるとは……クソ、お前が腰振ってるとこ見ていい気になろうと思ってたのにな」

「ははは……わたくしはいいもん見れたって感じですがな」

「まぁ……お前が喜んでるならよかった」

はぁ、と深いため息をついた歌見は不意に自分の頬に触れ、指にべっとりと絡んだ精液を眺めた。

「…………お前、顔にかけたな」

「いやホント申し訳ない……今お気付きになられたのでしょうか」

「な訳ないだろ。気付いてはいたさ、ったく……かけていいなんて言ったつもりはないぞ」

「ごめんなさいでそ。出すタイミングがちょっと掴めなくて……あっ、ティッシュすぐ持ってきますので」

ティッシュを渡し、俺も歌見の顔を拭くのを手伝った。

「…………精液が顔にかかるなんて少量でも不愉快この上ないし、こんながっつり顔射なんて最悪だ。と、思ってたんだがなぁ…………そんなに悪い気しなかった」

「またしていいってことですかな!?」

「……まぁ、気が向いたらな」

渾身のガッツポーズを決めて歌見に若干引かれ、気を取り直して陰茎を見せた。

「ところでパイセン、また勃っちゃったんですが」

「あぁ……? 知らん、もう……」

歌見はもうすっかり疲れた様子だ。もう一度抜かせてくれと頼むのは忍びない。

「シャワー浴びて寝る……なんかめっちゃ眠いんだ」

「イくと眠くなりますよな、分かりますぞ」

「お前はなってないだろ」

眠たそうに言いながら歌見はニップルリングを外そうと指を引っ掛けた。

「んっ、ひっ……ぁっ、ぁあっ! はぁ……クソ、とんでもないもの買いやがって。お前、これ、元に戻らなかったらどうしてくれるんだ」

「陥没乳首が治るのはよいことでは? わたくしとしましては埋まっているのも好きですが、まぁどちらでも……」

「…………日常生活に支障が出るだろ。服も着れなくなる」

「最高じゃないですかっ、ぁ、すいませんごめんなさい痛い痛い」

シャツを着ただけでビクビクと快感に悶える歌見の姿を妄想し、頭を強く握られて反省する。

「パイセンのアイアンクロー強いですよな……」

「暇があれば握力鍛えてるからな。ハンドグリップって分かるか?」

「にぎにぎするヤツですよな」

「あぁ、お前も鍛えてるもんな。そりゃ分かるか」

「アレは使ってませんぞ。わたくしが求めるのは見た目なので、握力は懸垂出来る程度でよいのでそ。ではわたくしはこれを洗ってきますので」

歌見から返されたニップルリングをキッチンで軽く洗い、畳んだハンカチの上に置く。乾いたら袋に戻そう。

「おやパイセン、シャワー浴びるのでは?」

キッチンでの作業を終えると待っていたらしい歌見姿を見つけた。

「……お前風呂まだだろ」

「一緒に入りますか!? ッヒュウ!」

「許すのは見抜きだけだからな。触るのは禁止だ」

「はーい!」

歌見と共に浴室に入り、軽く身体を清めてから湯船に浸かって歌見を眺めた。

(今日はもう私入ったら終わりですし、中でシコっちゃってもいいですよな。一応外に出す努力はしますが……)

ぬるい湯船の中で陰茎をゆるゆると扱きながら歌見を眺める。褐色とペールオレンジに分かれた肌を水が滑り落ちていく様子がたまらなく扇情的だ、筋肉質な彼の身体の凹凸がよく分かる。

「……っ、ん……」

何度かの絶頂を越えて敏感になった肌はシャワーヘッドから落ちる水に打たれるだけでも快感を覚えるらしく、歌見の呼吸は整わない。

「はぁ……」

シャワーを止め、アッシュグレーの髪をかき上げる。指より少し長い程度の短髪は普段彼の額を全体の約半分ほど隠しているが、今は額が丸出しだ。

「やっぱり前髪あった方が若くって言うか、幼く見えますな」

「じゃあ今は老けてるのか?」

「大人っぽくて素敵でそ」

「ふっ……口が上手いな」

オールバックにした髪を自信ありげに撫でつけ、流し目で俺を見る。

「っと、顔洗わないとな……」

「目に入ってません? 目はやばいって前なんかで見ましたぞ」

「目は平気だ。ずっとイカ臭いだけだな」

歌見は顔を洗い、頭と身体も洗った。身体を洗う際、泡を肌に塗り付けながら喘いでいたのは言うまでもない。

「……っ、ふぅ……クソ、敏感肌にしてくれたな」

「敏感肌ってそういう意味でしたっけ」

「俺はもう出るぞ、抜けたか?」

「もうちょい……」

ため息をついた歌見はその場に膝立ちになり、湯船に浸かっている俺の目の前に胸を突き出した。眼前の陥没乳首に目を奪われていると、その埋まっている穴を開くように歌見の指二本がくぱぁっと乳輪を拡げた。

「……っ!? うっ…………で、出ました」

「正直でよろしい。しっかり温まって出てこいよ」

ポンと頭を撫でられた。俺は浴室を出ていく歌見を見送った後、湯に混じった精液を見て「これすくった方がいいのかな……」と排水口に詰まる可能性を想像して憂鬱になった。



風呂を出てリビングに向かう電灯は点いており、歌見がお茶を片手にボーッとテレビを眺めていた。

「パイセン、眠いのでは?」

「ん、あぁ……眠いんだけどな」

歌見が今着ているのは俺の服だ。筋肉量に多少の差があるだけで身長はほとんど同じなので服の貸し借りには全く問題がない、歌見は俺の部屋着を自然に着こなしている。

(彼シャツならもうちょいブカブカになって欲しいですなぁ)

今度はカンナかリュウ辺りに……っと、レイに着せた方が早いかな。もういっそ彼氏全員に一度俺の服を貸そうかな……なんて考えている俺の目の前で歌見は袖の匂いを嗅ぎ始めた。

「パイセン、まさか臭いですかな? ちゃんと洗って置いといてた服なのですが」

「あ、いや……お前が最近使ってる洗剤の匂いがするなーってだけだ。ちょっとそれが気になって、寝にくくて…………せっかくなら、お前自身の匂いがよかったなって思ったりも、してる……」

歌見は俺がほぼ毎日つけているチューベローズ系の香水の香りを俺自身の体臭だと誤認している。

「照れること言いますなぁ」

「……ソファで一緒に寝ないか? お前が傍に居るんなら匂いもして当然だから、服のは気にならないと思う」

「もちろんでそ! わたくしからお誘いしようと思っていました」

ほっとしたような笑顔を浮かべた歌見と抱き合ってソファに寝転がり、スマートスピーカーに声をかけて電灯を消してもらった。

「お、消えた。アパートにはもちろん実家にもないんだよなぁ……」

「じゃあ明日はパイセンに灯り点けてもらいましょうかな」

「朝は灯りいらないだろ」

互いの顔もほとんど見えない真っ暗闇の中、俺も歌見も確かに眠気に襲われていたのに、会話が弾んで空が明るむまで話し続けた。
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