冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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モーニングコールの代わりに

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拘束プレイ、座位、騎乗位、正常位、騎乗位、正常位騎乗位正常位騎乗位……と互いに隙を見てマウントを取り合い、自分でも気付かないうちに眠ってしまった。最後に見たアキの瞳は閉じかかっていた気がするから、きっと俺は負けていない。

「……っ、兄として負ける訳には……ん、ぁ……もう朝か……やばい、体だっる……」

頭の横に置いてあったスマホで時刻を確認後、自分の息が乱れているのに気が付いた。遅れて、妙な水音と陰茎に与えられている快感に意識が向いた。

「ん……?」

胸の下辺りから被っていたタオルケットを剥がして上体を少し起こすと、赤い瞳と目が合った。

「んむ……おふぁ、よー……れふ。にーに」

「ア、アキ……? 何、して」

《勃起が半端で入れらんねぇからさ、暇潰しにちょっと……どうだ? こういうのも好きか? 変態兄貴》

俺の足の間に寝転がり、俺の陰茎や陰嚢を握って雑に揉みながら、陰茎の先端をちゅぱちゅぱ音を立てて舐めしゃぶる。そんなアキの瞳は挑発的に俺を見上げていた。

(寝込みを襲うタイプだとは分かっておりましたが、フェラもするとは……しかもそんなうっとりした顔するとは……撫でちゃえ。うっわほっぺたあっつ!)

俺の陰茎を咥えてぷくっと膨れていた頬に手を添えると、赤い見た目以上に熱くなっていることが分かった。興奮しているのはもちろん、タオルケットを頭から被っていたのも大きな理由だろう。

「アキ、そんなに熱くなってたら身体に悪いぞ。んっ……ちょっと一旦しゃぶるのやめっ、ぁ、吸うなっ……! 出ちゃう出ちゃう勃ってないのになんか出ちゃう」

アキの手と顔を股間から無理矢理剥がし、彼を抱えて風呂場へ向かった。冷たいシャワーで互いの身体を冷やし、抱き合って唇を重ねた。

《歯茎まで舐めやがって……さっきまで兄貴のしゃぶってたのにいいのかよ》

「あぁ、そうだ、返すの忘れてた。おはよう、アキ」

「お早う御座います」

「……っ!? なんか上手い……!」

何故か朝の挨拶の発音だけ異様に上手くなっていた。そんなミステリーを抱えたまま朝風呂を終え、髪にドライヤーを当てずタオルを被せてキッチンに向かった。

(あー、アキきゅんがドライヤー使い終わった後、使ってる時間あるでしょうか。朝食は目玉焼きで行きますかな、ベーコン焼く気力ないのでハムそのまま乗せちゃいまそ)

「ふわぁ……おはようございますっすせんぱい。あれ、朝からお風呂入ったんすか?」

「あぁ、おはよ。うん、入ったよ。レイ、悪いけどレタス頼む。適当なサイズにちぎって皿乗せてくれ」

「はーいっす」

朝食は何とかいつも通りの時間に始められたが、食後のまったりタイムは取れない。ドライヤーで髪を乾かし、セットしなければならない。

(気合い入り過ぎてない感じで……よし、こんなもんですかな)

肌のケアに歯磨き、口臭が爽やかになるガム、香水……顔面偏差値の暴力だけで身嗜みを誤魔化すパワープレイも可能だが、俺は妥協しない。俺は養いたくなる美形ではなく完璧を体現する超絶美形を目指しているのだ。

「よし完璧! 傾国、いや傾星の美青年完成!」

「にーにぃ」

「おぅアキ、お前も保湿くらいしておけ」

「んー……」

保湿液を含ませた手で両頬を揉むように顔に塗り込んでやるとアキは不愉快そうに眉をひそめた。

「で、何か用か?」

「今日行くする、せーか、会うする、いいです?」

「セイカに会いに行きたいのか? あぁ、もちろん……」

いいよ、という言葉が喉に詰まった。昨日は大丈夫だったみたいだけれど、今日も無事でいられるだろうか。この町は治安が悪いのに。

「……何時、出るんだ?」

「このめ、行くする、ばいと、です!」

「レイがバイト行く時に一緒に行くのか? あぁ、なら……それならいいよ、うん、セイカと仲良くな。バイト終わったら迎えに行くから、病院で待ってろよ」

ちゅ、と頬に唇を軽く触れさせた。通学鞄を取りに行きながら舐めた自身の唇は保湿液のせいか酷く苦かった。



長時間アキを抱き続けて腰や腕に重だるさが残っているし、少しばかり寝不足であくびが多い。しかし──

「ぁんっ……水月ぃ」

──旺盛な性欲は彼氏達を見てすぐに回復し、一時間目の後の休み時間にはリュウをトイレに呼び出して戯れた。

「声ちゃんと抑えろよ、いつ人来るか分かんないんだからさ」

「そないなことっ、言うても……ひ、ぁっ! そこっ、あかんんっ……!」

扉に手をつかせたリュウのスラックスと下着を脱がし、自分は便座に腰を下ろしたまま彼の後孔を弄ぶ。唾液を絡めた中指で軽くほぐし、前立腺を優しく撫でてやる。

「んっ、ん、んん……!」

ぷっくり膨れた前立腺の位置を確認したら、持ってきておいた遠隔操作タイプのローターを挿入し、前立腺の位置で止める。

「んっ、ぁ、ああっ……! んっ! み、水月……? 何、入れたん……」

「ただのローター。また授業中動かしてやるから覚悟してろ」

「次社会やんかぁっ……あのせんせの授業、みんな静かになんねんから、こんなん入れとったらすぐ……!」

「ちゃんと咥えとけよ? 出しちまって椅子にローターが当たったら結構な音鳴るだろうからな。授業中にスマホ鳴らしてるバカが居るって騒ぎになるぜ」

「……っ、ほんま、いけずやわぁ……」

声色にも顔にも喜びが滲んでいる。分かりやすく可愛らしいリュウへの欲情は表に出さず、彼を蔑むような表情を作ってやった。
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