冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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人前は別に初めてじゃないし

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セイカは人前で抱かれるのは初めてだろう、大抵の男は体験しない行為だ、躊躇いがあるだろうから入院着は脱がしてしまわず、着衣プレイと洒落込むとしよう。

「……っ、な、鳴雷」

「うん?」

「その、さわさわすんの……えっと」

初めての人前となれば緊張感はいつも以上だろう。その緊張をほぐすため昨日よりも念入りにセイカの頬や首、鎖骨周りを優しく撫でていた。それを「さわさわ」なんて呼ぶなんて、やっぱりセイカの語彙は妙に可愛いものがある。

「嫌か?」

「ちが……あの……下、も……それ、その……えっと、あの……」

「下の方もして欲しいのか。ふふ……いいぞ、そういうこともっと言ってくれ」

「……うま、く……言えな…………ごめ、ん」

「下手っぴなのも可愛いよ。俺は多分ほとんど断らないから、思い付きでおねだりしていいからな」

服の隙間に手を入れて脇腹を同じように撫でていく。くすぐるよりも力を込めて、ただ撫でるよりは弱く、皮膚表面だけを愛でるように触れていく。

「……っ、ん……」

脇腹から腰へと移る際、微かに声が漏れた。セイカの口元へ視線を移すと彼は顔を真っ赤にしてそっぽを向き、左手の甲を口に当てていた。

(この辺性感帯なんですかな~!? おっほぅどうして今まで気付かなかったんでしょう)

鼠径部に人差し指の背を滑らせるとセイカは声こそ上げなかったものの、足をビクンと跳ねさせた。俺はベッドの上で膝立ちのままずりずりと後退し、右手で骨盤に沿って腰を撫でながら左手で太腿を撫で回し、唇でも太腿を愛でた。

《……ムラムラしてきた。いいなぁセーカ……なぁ、いいよなぁ》

「な、なんだい? 秋風くん」

《…………コイツ俺に手ぇ出してこねぇんだよなぁ。はぁ……ヘタレめ》

「全く分かりませんがネザメ様に失礼なことを言っている気がします」

「まさか。人間を誘惑する悪魔にすら真似出来ないだろうこの神の御使いの如き神聖な美しさを持つ秋風くんが他者に無礼な言葉を使える訳がないだろう?」

《切ったばっかっぽいからまだかもしんないけどさ、自前の足が片っぽだけだと歩く時とか両方自前のヤツとは違う力の入れ方しそうだからさ、セーカの抱き心地って他と違うんだろうな! 気になる。兄貴に今度聞いてみよ。日本語勉強しなきゃ》

「何を話しているのかなぁ……ねぇミフユ、大学の第二外国語……フランス語にしようと話していたけれど、ロシア語にしないかい?」

サングラス越しの視線を強く感じる。セイカが羨ましいのかな、帰ったら一番に相手をしてやらないとな……とアキに思考を一瞬移し、慌ててセイカに思考を戻す。

(太腿にちゅっちゅしててよかったでそ、顔合わせてたら別のこと考えてたのバレてたかもしれませんものな)

ぴくぴくと跳ねる太腿は少しずつ脱力し、開脚させる俺の手に従った。俺以外の男に性器まで晒すのはまだ恥ずかしいだろうから、入院着の裾を引っ張りながら、内腿に舌を這わせた。

「ぅ……あっ…………ひぁっ!? んっ……んん……」

ちゅ、ちゅ、と唇で音を立てながら太腿を遡って足の付け根にキスをするとセイカは甲高い声を上げた。すぐに声を抑えたようだが、性器などの分かりやすい性感帯以外でも声を上げてくれるのは嬉しい限りだ。

「……っ、はぁ……酸欠になりそう。セイカ、ゴムとローション準備するからちょっと待ってくれ……あ、すいませんミフユさん、俺の鞄取ってください」

「段取りが悪いぞ鳴雷一年生!」

そう叱り付けながらもミフユは俺の鞄をしっかりと両手で持って渡してくれた。シュカなら投げたりしてきたんだろうなぁ……と思いつつ、すっかり常備品になったローションとコンドームを鞄から取り出す。

「クソ……病院で、しかも見られながらとかホントイカれて……なっ、なんだよ、何見てんだよ」

いつの間にかアキがネザメの隣からベッドの横へと移動し、じーっとセイカの顔を見つめていた。実の弟であり何度も身体を重ねた仲でもあると言うのに、アキの行動の意図は読めないことが多い。

(食欲と性欲が強くて人懐っこいくらいしか分かってませんぞわたくし、何してるんですかアキきゅん。頼みますからセイカ様をあんまり突っつき回さないでくだされ、セイカ様は繊細なのですぞ!)

無言&無表情で見つめてくるアキには彼の美形さも相まって不気味さを感じたのだろう、セイカは毒づくことなくただそっぽを向いた。

「セ、セイカっ、お尻触るぞ」

「あ……うん……んっ、んん……! ぅ、あっ……!」

ローションを絡めた指を三本、セイカの後孔に挿入する。相変わらず緩い、ほぐす必要なんてなさそうだ、しかしいきなり挿入は情緒がない。

「……っ、あ……鳴雷っ、ぁ、んっ……鳴雷っ、あの……えっと、鳴雷……」

何かおねだりしたいことがあるのだろうと察し、一旦指を止めてセイカの顔に顔を近付ける。するとセイカは俺のシャツの襟元を掴んだ。

「ち、近く……に……えっと……ぁ、下、してる時……えっと」

「……お尻しながらぎゅっとしといて欲しいのか?」

左腕でセイカを抱くと、彼は小さく頷いた。彼が自分の望みをすんなり伝えられないのは何故だろう。

「あっ……んんっ! んっ、ゃ……ぁあっ……あ、鳴雷ぃっ……ひっ、ん、んん……!」

俺に抱き締められて俺にしがみついて、俺しか見えないようになったからだろうか。セイカは素直に喘ぐようになった。

「……ここ、このコリコリしてるとこ、好きだろ?」

「ひぁあっ……!? ぁ、んっ……ん、す、き……すきっ」

収縮が弱い腸壁の中で張った前立腺はよく目立つ。三本の指を押し当てて撫で転がしてやれば、身体の下でセイカが藻掻く。

「ぁあぁーっ……! あっ、なるっ、かみぃ……ひっ……ぅ、すき、鳴雷、のぉ……ゆび、すき」

「……俺の指? ありがとう。指で一回イっちゃうか」

「んぁっ! ぁ、ひっ、ひぅっ、ん、んぁあっ……! ぁ、あぁーっ……! なるかみっ、ぃ、ひっ…………ぁああっ!」

抱き締めた身体が小さく震え、腹に当たっていた陰茎が柔らかく変わった。前立腺を撫でただけで絶頂を迎えたセイカが可愛くて、両腕で抱き締めずにはいられなかった。
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