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一回ずつのつもりだったけど

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リュウと両手とも恋人繋ぎをして、ゆっくりと腰を揺らす。リュウの初体験は彼の願いを聞こうと野外で激しく交わったが、今日は正常位でゆっくり抱いてみよう。今のリュウはどうしても虐められたい気分という訳ではないようだし。

「んっ、ぁ、あっ……! めくれっ、るぅっ……! んっ、んんっ……ぁ、きたぁっ、ぁ、はっ……奥っ、んんんっ!」

「位置実況するの楽しいか? ふふ……可愛い。初めて会った時はあんなに尖ってたのになぁ、先生に警戒されてた不良はどこ行ったんだか」

「水月っ、水月ぃっ! おく、奥ぅっ……とん、とんて……すんのぉっ、めっさ気持ちええ……! ぁゔっ、んっ、ぉ、おぉっ……!? そ、ぉっ、奥ぅゔっ……!」

直腸の突き当たり、結腸の始まり、そんなふうに言えるだろう腸の曲がり角を小突かれるのがお好みのようだ。

「腹んっ、深いとこぉ……ぐちゅ、ぐぢゅっ、掻き回っ、しゃれてぇ……腹、おかしなんのぉっ、好きぃいっ……!」

「おかしくなるのが好きなのか? ここ、入ったあかんーとか言ってたくせに」

腰を引いて結腸口をカリで引っ掻く。

「おっ、んぉっ、ぁ、ふ、ぅゔっ……! みちゅきっ、みつきにぃっ、かりゃだっ、取り返しつかへんよぉにっ、されたいぃっ……!」

「……へぇ? 具体的に言ってみろよ」

腰を揺らすのをやめてリュウと手を繋ぐのを左手だけにし、右手で彼の下腹を撫でる。軽く圧迫しながら撫でてやると、絶頂には届かないもののかなり強い快感を覚えるようだ。

「ぁ、んっ、腹押すのんっ、気持ちええ……! もっとぐってしてぇな水月ぃっ」

「して欲しけりゃ話せ。取り返しのつかないことって具体的に何だ? 俺に何されたいんだ?」

猟奇的な答えが来ることも覚悟しつつ、臍の下の皮をぎゅっとつまむ。

「ぃあっ! ぁ……水月っ、水月のんでしか届かんとこっ、気持ちええとこやって教え込まれてぇっ……ほんで、ほんでっ、水月のんぴったりに拡げられてぇ……他のもんのもん突っ込まれても、気持ちよぉなられへんよぉなりたい……」

「それならもうなってるだろ? ん?」

拳を作って臍の下辺りを押し込む。前立腺の位置は当たっていたらしく、リュウは精液を吹き出しながら仰け反って絶頂し、俺の陰茎を強く締め付けて震えた。

「んぐぅゔぅっ!? ふっ、ゔ、ぅ……俺、いまイっひゃぁ……」

「ま、なってても確かめようがないな。お前のここは俺専用なんだから、他の男に抱かれても気持ちよくならないかどうかなんてさぁ?」

リュウの腹に手を当てて前立腺をこね回しながら独占欲を見せてやると、彼は痙攣しながらも悦んだ。

「イっぐ、ゔっ! ふっ、ゔ、みつ、きぃっ! みつき……!」

「そう、水月……お前のご主人様の名前だ」

「イゔっ、んっ、んんんっ……水月ぃっ! 水月っ、すきっ……ぁんっ! んっ、ゔっ……」

今日だけで何度彼氏を抱いただろう、流石の俺もそろそろ精力の限界が近い。これを最後にするべきかな。

「んっ、ぁ、重たっ、のぉっ、くるぅゔっ……! イくっ、イくイくイくぅぅんっ! んんっ、ぁ、あぁーっ……しゅ、ごっ、ぉおっ……! 奥ゔっ、あかんっ、ぁ、今イっ、て、ぁあぁっ!」

「……っ、リュウ、もう……出すぞっ」

「ひぁっ……!? ぁ、んんっ、ん、くっ、ぅうう……! 水月ぃ……水月のん、びくびくーってして……ほんで」

「あぁ、出してやったよ。抜くぞ」

「待っ、ぁ、んっ、んぁあぁああっ……! ぁんっ! ぅう……イきまくった後やねんから、抜くんもうちょい待って欲しかったわぁ……また、軽ぅイってもぉたやんか」

萎えた陰茎を引き抜いた後の後孔を眺める。挿入前とは少し違う細かな震えや、どろりと溢れてくる俺の精液がとても扇情的だ。

(……限界だと言ったな、ありゃ嘘だ。でそ)

勃ってしまった。もう一度リュウを抱きたい。

「次バックな」

「へ……? ま、まだヤるん? 他のもんとは一回ずつやったやん」

「焦らしちゃったから、その分な」

「そらありがたいわ……けど俺もう無理やから、遠慮しますぅ……」

這いずって逃げようとするリュウの腰を捕まえて引き寄せる。抱いたばかりでまだ閉じていない後孔はトロトロのままで、俺の陰茎を易々と受け入れた。

「ぁああんっ! んっ、んん……か、堪忍してぇっ、俺もぉっ……ひぁあっ!? ぁ、嫌やっ、この体勢嫌やぁっ! 胸までこしゅれてっ……ぁああっ!」

逃がさないためにうつ伏せのリュウにのしかかる寝バックの体位を選んだが、どうやらベッドに胸が押し付けられて乳首がシーツに擦れてしまっているらしい。狙ってはいなかったが、そちらも刺激出来るなら一石二鳥だ。このまま押さえつけていよう。

「嫌嫌言うなよ、気持ちいいだろ? すっごいトロトロだし……抜こうとすると締めてくるし、欲しいんだろ?」

「きもひっ、ええけろぉっ! あかっ、ぁ、んっ! 尻っ、おかしなってまうぅっ!」

「おかしくして欲しいっつってたじゃん。浅いところでもっかいイっとくか? ほーら、ぐりぐり~」

カリに前立腺を引っ掛けて腹側に押し付けながら腰を揺らす。快楽を注がれて張った前立腺は俺の陰茎によって身体の内側から、ベッドによって身体の外側から圧迫され、コリコリとすり潰すように可愛がられる。どれほどの快感なのか俺には想像もつかない。

「イぐっ! イくイくイくぅゔぅっ! ぅあっ、あぁああーっ!? あかんっ、あかんんっ! かんにんっ、ひてぇっ!」

「可愛い……堪忍してって言うのマジで好き。もっと言って……あー、顔見たいな。もっかい正常位したい」

「ぁ、あぁあっ! みづぎっ! みぢゅぎぃいっ! イっ、ひぃっ! しにゅっ、イぎしんれまうぅっ! あかんっ、ほんまあかんってぇっ! ひっ、いっ、イっくぅゔぅぅっ……!」

「正常位って言い方ちょっとムカつくよな、他の体位が異常みたいじゃん。交尾ならバックこそ正式な体位だろ。まぁ俺は顔が見れる対面のが好きだけど……あ、駅弁好きだな、駅弁。前やったよな、もっかいやるか?」

右手でリュウの右手首を掴み、左手でリュウの頭を押さえ付け、ねっとりと揺らしている腰以外の全てで彼の身体を圧迫しながら耳元で囁く。

「ぁ、あがっ、ぁああっ……耳っ、とけ、ひぃいっ……みちゅきの声しゅきぃいっ……!」

「ん? あぁ、イケボだろ? ふふっ……ホント可愛いなぁお前。普段からもっと可愛がりたいのに……そうだ、次の体位選んでいいぞ。正常位か駅弁か……座位でもいいけど、なんにしても対面がいいなぁ」

「ひっ、ゔっ! ぁ、うっ……えきっ、べ、が……ええっ、奥まれぇっ、ずんってすんねんっ、あれがええっ」

「……嫌だとか堪忍してとか言ってたくせに、やっぱり乗り気なんじゃないか。嘘ついた罰だ、今日はもう失神するまで抜かないからな」

俺はその後宣言通り、今は嬉しそうに嬌声を張り上げているリュウが声を発さなくなるまで彼を抱き続けた。
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