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後始末も完璧に
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カンナに許可されていた睡眠姦で二発ほど抜き、カンナの後孔の状態を見て今回のセックスはここまでだと決めた。意識を失ったままのカンナを抱えて風呂に向かい、彼の身体を丁寧に清めてケアも行った。
「これかな、カミアにもらった美容品って……確かにカンナは最近肌が前より綺麗になってるもんな。俺のためだったりするのか? ふふ……顔真っ赤にして、うんって言うんだろうなぁ……照れ隠しで否定したりしない、可愛いカンナ……俺のカンナ」
ぷっくり腫れて赤くなってしまった後孔と背中の火傷跡のケアが終わったら、寝間着を着せて顔の保湿、頭皮のケア、それらが終わって俺はようやく自分の面倒を見られる。
寝支度を整えてカンナの部屋に戻ると、ガタガタとケージが揺れていた。うさぎが足を踏み鳴らしているのだ。
「ぷぅ太? どうした? 腹減ったのか?」
おやつを一欠片くらいならあげてもいいだろうか、健康に直結することだから素人の俺には決められない。ケージを開けていいだろうか、それくらいならいい気もする。
ケージを開けるとうさぎは凄まじいスピードで飛び出し、部屋を一周した後カンナの頭の隣で止まった。
「ぷぅ太、カンナは寝てるんだ。そっとしといてやれ」
うさぎが俺の言葉を理解するはずもなく、カンナの肩に跳び乗って口元をふんふんと嗅いでいる。
「……こら、降りろ」
ぽんぽんと優しく身体の側面を押してみるとうさぎはぶぅぶぅとあまり可愛くない鳴き声を上げた。
「なっ、なんだよ、ブーイングか? 何がぷぅ太だ、ぶぅ太に改名しろ」
意図は伝わったのかうさぎはカンナの肩から降り、頭の隣に寝転がった。寝転がるスピードもなかなかのもので、少し驚いてしまった。
「……可愛い」
うさぎの真意は分からないが飼い主の隣で眠ろうとしているように見えて萌えた俺はスマホを構え、写真を撮った。シャッター音が鳴った瞬間うさぎは飛び起き、カンナの頭の隣に白いモヤがある謎の写真が撮れてしまった。
「起きるなよ……なんなんだよ」
会って二度目の他所の家のペットなんて何を考えているのか分からない。俺はため息をつき、しばらくシャッターチャンスを狙った。
うさぎはしばらくカンナの周りをウロウロした後、自らケージに帰って行った。結局いい写真は撮れなかったなとスマホ片手にケージの扉を閉め、若干うさぎ臭い布団に潜り込んだ。
朝、まだ疲れが取れていない様子のカンナを起こし、共に朝支度を済ませて朝食を食べた。カンナの家では朝食はトースト一枚で済ませるらしい、トーストにレタスやハムや目玉焼きを付ける家で育った俺としては物足りない。
「ぷぅ太、行ってきます……いい子で、待っててね」
カンナはケージの扉を少しだけ開けて指を突っ込み、うさぎはその指に鼻を押し付けて嗅いでいる。
「昨日の夜にぷぅ太ちょっとケージから出したんだよ、ガタガタうるさかったからさ。そしたらカンナの周りウロウロしてて……あれ懐いてる証拠なのかな?」
「さぁ……?」
「写真あるぞ、すばしっこくてまともに撮れなかったけど」
「……見、たい」
他の彼氏達と合流するまでカンナに昨晩の写真を見せた。ブレブレのうさぎの写真はお気に召したようで、カンナはくすくすと笑ってくれていた。
「おはようさん水月ぃ、しぐ」
「ぉ、はよ……てん、くん」
「よっす」
軽く額を指で弾いてやるとリュウは嬉しそうに笑いながら額に手を当てた。
「せや、しぐ、昨日ヤったんやんな? どないやった? 俺もちょっと前にヤったばっかりやから感想語ろぉや」
「ぅ、ん」
そんな「昨日のアニメ見た?」くらいの感覚でセックスの感想を語るな。いや、仲良くしてくれるのは嬉しいし、嫉妬し合わないのも楽でいい。だが朝の電車内でだけはやめて欲しい。
「しぐどこまで入った? 俺確かこの辺やってんけど」
「こ、こ……かな?」
「背低い方がええかもしれんね、奥まで入れてもらえる……あー、前まで身長もうちょい欲しかってんけど、今はもう伸びんといて欲しいわ」
「……ぼく、は……もうちょっと、欲しい。みーくんと、キス、しにくい……から」
「身長差ぁあると立ちバやりにくいしなぁ」
「…………二人とも、周りに人が居るのが見えないのか?」
このままシュカが加われば下ネタが悪化するのは目に見えていたので、早めに止めさせてもらった。いくら通勤通学の皆々様が他人に興味がないとは言っても限度がある。
「おはようございます、皆さん。時雨さん、昨日ヤったそうですがどうでした? 何回中出しされました?」
「あぁもう人が居ないとこで話せそういうのは!」
せっかく早めに止めたのにシュカから話を振るんじゃ仕方ない。シュカは教室ではちゃんと猫を被るだろうし、ハルはあまりそういう話はしない、電車さえ乗り切れば大丈夫だ。
「分かりましたよ……じゃあ水月に聞きます、処女食いって達成感ありますよね?」
「何にも分かってねぇなぁ!」
「大声出さないでください、電車内ですよ」
「そうだよ電車内なんだよ、小さい声だろうと猥談はやめろ! 昼休みにいくらでもしていいから!」
ネザメはまだあまり性格が掴めていないから猥談を聞きたがるタイプかどうかは分からない。ミフユは確実に怒るだろうな、ネザメ様に何を聞かせる~とか言って、可愛いだろうなぁ、見たい。
「……うん、昼休みに猥談しよう」
「なんで今キメ顔してるんですか」
「…………ぁん、まり……ぼくの、ぁの……かんそ、とか……言わな、でね?」
「もちろんだよカンナ、カンナの嫌がるようなことはしない。ちゃんと弁えるよ」
俺は複数人に陰茎の具合を語られることになるのか? 複雑な気分だ。
「これかな、カミアにもらった美容品って……確かにカンナは最近肌が前より綺麗になってるもんな。俺のためだったりするのか? ふふ……顔真っ赤にして、うんって言うんだろうなぁ……照れ隠しで否定したりしない、可愛いカンナ……俺のカンナ」
ぷっくり腫れて赤くなってしまった後孔と背中の火傷跡のケアが終わったら、寝間着を着せて顔の保湿、頭皮のケア、それらが終わって俺はようやく自分の面倒を見られる。
寝支度を整えてカンナの部屋に戻ると、ガタガタとケージが揺れていた。うさぎが足を踏み鳴らしているのだ。
「ぷぅ太? どうした? 腹減ったのか?」
おやつを一欠片くらいならあげてもいいだろうか、健康に直結することだから素人の俺には決められない。ケージを開けていいだろうか、それくらいならいい気もする。
ケージを開けるとうさぎは凄まじいスピードで飛び出し、部屋を一周した後カンナの頭の隣で止まった。
「ぷぅ太、カンナは寝てるんだ。そっとしといてやれ」
うさぎが俺の言葉を理解するはずもなく、カンナの肩に跳び乗って口元をふんふんと嗅いでいる。
「……こら、降りろ」
ぽんぽんと優しく身体の側面を押してみるとうさぎはぶぅぶぅとあまり可愛くない鳴き声を上げた。
「なっ、なんだよ、ブーイングか? 何がぷぅ太だ、ぶぅ太に改名しろ」
意図は伝わったのかうさぎはカンナの肩から降り、頭の隣に寝転がった。寝転がるスピードもなかなかのもので、少し驚いてしまった。
「……可愛い」
うさぎの真意は分からないが飼い主の隣で眠ろうとしているように見えて萌えた俺はスマホを構え、写真を撮った。シャッター音が鳴った瞬間うさぎは飛び起き、カンナの頭の隣に白いモヤがある謎の写真が撮れてしまった。
「起きるなよ……なんなんだよ」
会って二度目の他所の家のペットなんて何を考えているのか分からない。俺はため息をつき、しばらくシャッターチャンスを狙った。
うさぎはしばらくカンナの周りをウロウロした後、自らケージに帰って行った。結局いい写真は撮れなかったなとスマホ片手にケージの扉を閉め、若干うさぎ臭い布団に潜り込んだ。
朝、まだ疲れが取れていない様子のカンナを起こし、共に朝支度を済ませて朝食を食べた。カンナの家では朝食はトースト一枚で済ませるらしい、トーストにレタスやハムや目玉焼きを付ける家で育った俺としては物足りない。
「ぷぅ太、行ってきます……いい子で、待っててね」
カンナはケージの扉を少しだけ開けて指を突っ込み、うさぎはその指に鼻を押し付けて嗅いでいる。
「昨日の夜にぷぅ太ちょっとケージから出したんだよ、ガタガタうるさかったからさ。そしたらカンナの周りウロウロしてて……あれ懐いてる証拠なのかな?」
「さぁ……?」
「写真あるぞ、すばしっこくてまともに撮れなかったけど」
「……見、たい」
他の彼氏達と合流するまでカンナに昨晩の写真を見せた。ブレブレのうさぎの写真はお気に召したようで、カンナはくすくすと笑ってくれていた。
「おはようさん水月ぃ、しぐ」
「ぉ、はよ……てん、くん」
「よっす」
軽く額を指で弾いてやるとリュウは嬉しそうに笑いながら額に手を当てた。
「せや、しぐ、昨日ヤったんやんな? どないやった? 俺もちょっと前にヤったばっかりやから感想語ろぉや」
「ぅ、ん」
そんな「昨日のアニメ見た?」くらいの感覚でセックスの感想を語るな。いや、仲良くしてくれるのは嬉しいし、嫉妬し合わないのも楽でいい。だが朝の電車内でだけはやめて欲しい。
「しぐどこまで入った? 俺確かこの辺やってんけど」
「こ、こ……かな?」
「背低い方がええかもしれんね、奥まで入れてもらえる……あー、前まで身長もうちょい欲しかってんけど、今はもう伸びんといて欲しいわ」
「……ぼく、は……もうちょっと、欲しい。みーくんと、キス、しにくい……から」
「身長差ぁあると立ちバやりにくいしなぁ」
「…………二人とも、周りに人が居るのが見えないのか?」
このままシュカが加われば下ネタが悪化するのは目に見えていたので、早めに止めさせてもらった。いくら通勤通学の皆々様が他人に興味がないとは言っても限度がある。
「おはようございます、皆さん。時雨さん、昨日ヤったそうですがどうでした? 何回中出しされました?」
「あぁもう人が居ないとこで話せそういうのは!」
せっかく早めに止めたのにシュカから話を振るんじゃ仕方ない。シュカは教室ではちゃんと猫を被るだろうし、ハルはあまりそういう話はしない、電車さえ乗り切れば大丈夫だ。
「分かりましたよ……じゃあ水月に聞きます、処女食いって達成感ありますよね?」
「何にも分かってねぇなぁ!」
「大声出さないでください、電車内ですよ」
「そうだよ電車内なんだよ、小さい声だろうと猥談はやめろ! 昼休みにいくらでもしていいから!」
ネザメはまだあまり性格が掴めていないから猥談を聞きたがるタイプかどうかは分からない。ミフユは確実に怒るだろうな、ネザメ様に何を聞かせる~とか言って、可愛いだろうなぁ、見たい。
「……うん、昼休みに猥談しよう」
「なんで今キメ顔してるんですか」
「…………ぁん、まり……ぼくの、ぁの……かんそ、とか……言わな、でね?」
「もちろんだよカンナ、カンナの嫌がるようなことはしない。ちゃんと弁えるよ」
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