冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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入浴から就寝まで

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シュカいわく少しでもズレていたら命の危険があったという腰の刺傷に親指を押し当てる。何年も前の傷跡だと分かってはいるが痛がらせないか怖くて、恐る恐る力を込める。

「んっ、ぁあっ! イイっ……そこイイ、もっと」

ぐりゅ、ぐりゅ……と腹を揉むようにしてみる。後孔の締め付けがぎゅうぅっと強まっていく。引き締まった腹筋が震え、太腿がビクビクと跳ねる。

「ぁ、あっ、イくっ、傷触られてっ、イくぅぅっ……!」

腹に少量の精液がかけられた。熱い吐息が顔にかかり、

「悪ぃな、先にイっちまって」

「い、いや……珍しいな、そんなこと言うなんて」

今の気分なのか、本気で変わろうとしているのか、今日のシュカは様子が違う。自分勝手に振り回されるのも、分からセックスに移行するのも好きなので、シュカの変化が恒久的なものなら少し寂しい。けれど変化してこそ人間だと思うし、それが俺の影響ならそれほど光栄なことはない。

「オレもうちょいイケそうだから、続けてもいいぜ。つーか続けろ」

軽く腰を揺らして俺を誘うシュカの腕の傷を優しく撫でる。腕から肩へ、肩から胸へ、胸から脇腹へ、触れるか触れないかも曖昧なソフトタッチで焦らしながら腰へと手を移した。

「……っ、クソ、焦れったい」

「ゆっくりしていくと感度上がるんだよ」

「分かってても嫌なんだよ」

「短気だなぁ……そういうとこ好き、可愛い」

指を伸ばして尻を包むようににして腰をそっと支える。腕の力でシュカを上下させるのではなく、俺が腰を揺らしてシュカの後孔を刺激した。

「んっ、ぁ、あっ! 水月ぃっ……!」

対面座位で腕の力を相手を支える程度にしか使わず、腰もそれほど本気では振らなければ、抜き挿しはほとんど行えない。しかし、一センチ足らずの陰茎の揺れでも、俺もシュカも十分な快感が得られる。

「シュカっ、シュカ……お前のナカ、すごくイイよっ。すっごい締め付けて、ぐにぐにうねっててさ……気持ちいい」

ぐちゅぐちゅと鳴る淫らな音が興奮を煽る。ローションと精液でドロドロになっている後孔を僅かに掻き混ぜるだけで、腸壁のひだが陰茎に絡み付いて俺の精液を搾り取ろうと甘やかに締め付ける。

「こんっ、な、ちょっとしかぁっ、動いて、ねぇのにぃっ……きも、ちっ……きもちぃっ! 水月、みつきぃいっ!」

赤く浮き上がった傷跡をじっくりと眺めていると、不意にシュカのメガネがズレた。俺の首に掴まるのに両手を使っているシュカは背を曲げ、俺の肩にメガネの端っこを押し付けて位置を調整した。荒い調整方法だが、マシになったようでシュカは俺を見つめて頬を緩ませた。

「腹っ、熱いぃっ……頭、ふわふわすりゅぅっ……きもちぃ、きも、ひぃっ……イくっ、イくぅぅっ……!」

ぷるんぷるんと可愛らしく揺れていた陰茎から、ちょろちょろと失禁のように精液が漏れ出す。

「ぁ、あぁあっ……!? やばいっ、も、やばいぃいっ……イくっ、すぐイぐぅぅうっ……! イっ、く、ぅうぅんっ……!」

「……っ、締め付け過ぎっ……俺も、イくっ」

雄としての優秀さを教えるように、濃い精液を大量にシュカの中へ注ぐ。絶頂の余韻に浸ってくったりとしている様や、きゅうきゅうと締め付けてくる後孔は、まるで俺の精液を味わっているように感じられて、俺の興奮はぐっと高まった。

「みつ、きぃ……」

「可愛いよ、シュカ。もう限界かな?」

「はい……今日のところは、ここまでで構いません。明日、また」

俺は頷いてシュカの頭を撫でた、綺麗な直毛を後頭部に沿って優しく。

「ん、ん……んんっ!? んっ、水月ぃっ……!」

「……ごめん、おっきくなっちゃった。すぐ抜くから」

射精を遂げたばかりなのにもう勃たせるなんて、つくづく俺は性欲が強い、強過ぎる。

「ひ、ぁっ、ゃ、めくれるっ、んっ、んん、ぁ、あぁーっ……!」

「……っ、ふぅ……お風呂行こうか」

くたっと全身の力を抜いているシュカの膝の裏と背を腕で支えて抱き上げる、いわゆるお姫様抱っこをしてやると彼は俺の首に腕を回し、肩に頭を擦り寄せた。

(重ってぇでそ……でも可愛いでそ~! 甘えてますよなコレ! でゅふふ)

扉などはシュカに開けてもらい、浴室の椅子に彼を座らせた。シャワーの温度を確認しながらシュカの様子を横目で見る、彼はキョロキョロと浴室を見回していた。

「何か気になるのか?」

「いえ、別に……ただ、ここの排水溝に詰まる髪の毛はカラフルだろうな……と」

「あぁ、確かに。白黒ピンクだからな」

「一番多いのは誰ですか?」

「目立つのはやっぱり黒い俺だよ、レイは長いから多く見えるかな。アキのは床とかに落ちてるとほとんど分からない」

シャワーの温度調整が終わったのでシュカの真正面に膝立ちになり、彼の肩に湯をかけた。

「ん……ちょうどいいですね」

「そっか、よかった。疲れてるだろ、俺が洗ってやるからボーッとしてていいぞ。話したいなら話しててもいいし」

「……では、お言葉に甘えて」

シュカの身体を満遍なく濡らしたのでシャワーを置き、ボディソープを手で泡立てていると陰茎をぎゅっと握られた。

「シュ、シュカ?」

「勃ちっぱなしも辛いでしょう? 抜いて差し上げますよ」

「どうも……ぁ、待っ、シュカ手コキ上手すぎっ、洗えないってこれ……!」

「……ふふ、こんなに近くでイケメンの顔が歪むところを見られる……最高の特権ですね」

片手で緩く扱かれているだけなのにそれぞれの指に込められる力の僅かな差異が繊細な快感を生み出し、泡まみれの手でシュカの身体を擦る余裕を与えない。

「出るっ……!」

「はい、お疲れ様でした。ではどうぞ、洗ってください、水月」

「あ、あぁ……洗うよ」

シュカの裸体を洗っていく過程で俺の陰茎はまた勃ち上がり、呆れ顔のシュカにまた手で抜いてもらった。それは何度か繰り返され、シュカの手つきは次第に雑になっていった。



風呂上がり、タオルを被ったシュカと共にリビングで冷たいジュースを飲んだ。

「ねぇ水月、寝室って一つしかないんですよね?」

「あぁ、こないだリュウが来た感じだと四人でギリかな」

「……私、他人の気配があると眠れないんですよ。どれだけ眠くても」

空っぽになったコップを置き、シュカは俺にもたれかかる。

「特別なのはあなただけです。だから、私はここで寝ます。眠るまで傍に居てくれませんか? 私が眠ったら寝室に行って結構ですから」

「……傍に居るよ」

「ありがとうございます。メガネ、机に置いてきてくれません?」

「あぁ」

コップを片付けて毛布を持ってきて、シュカをソファに寝かせる。リビングの灯りを消して俺もソファに寝転がる。

「狭くないか?」

「ふふっ、これくらいがいいですよ」

シュカをソファの背もたれ側に寝かせて、彼に腕枕をしてあげた。もう片方の手で頭を撫でて、背を優しく叩いて、子供になった気分だと笑うシュカの額にキスをした。

「…………幸せです。おやすみなさい、水月」

「おやすみ、シュカ」

寝室に戻る気なんてない。俺は朝までソファでシュカと共に眠るのだと決意して目を閉じた。五時頃にソファから落ちて腰を打って目を覚ますなんて想定していなかった。
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