冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

文字の大きさ
上 下
386 / 2,051

変態は殴るもの

しおりを挟む
遊園地にあるコーヒーカップに乗り、全力でハンドルを回した時のあの遠心力、身体が外へ放り出されそうな感覚。アレがあった。

「んっ……ん……」

側頭部が痛い。ずんずんと重い何かが腰に乗っては浮いて乗っては浮いてを繰り返している。陰茎が温かく柔らかく湿ったものに締め付けられ、扱かれている。

「お、もい……何っ…………!?」

「あっ、ぁ、あぁあーっ! ケツめくれるっ、んぁあんっ! はぁあーっ……気絶ちんぽきもちぃっ、最高の生でぃるどぉっ」

思い出した。俺はシュカの腋を舐めて殴られたのだ、それ以降の記憶がない、まさか気絶していたのか? 混乱する俺の上でシュカは身勝手に腰を振っている。

「あっ、はぁあっ! イくっ、イくっ、イくイくイくぅゔゔぅゔっ! ぅ、あっ……はぁああーっ……!」

俺の腹をまた白濁液で汚して、幸せそうに顔をだらしなく緩めたシュカからは、俺を殴って気絶させたことへの反省は伝わってこない。俺はズキズキと痛む頭から発生する怒りに任せてシュカの腰を掴んだ。

「ん……? あ、水月、起きっ、ひぃいんっ!? 今イっ、ぁああんっ!」

俺の起床に気付いても緩んだ顔のまま謝罪をしようという気すらなさそうなシュカを思い切り突き上げてやった。

「人を殴って気絶させておいて……人のちんぽを勝手に使うたぁどういう了見だ!」

「んひぃっ!? 激しっ、ひっ、ゔぅっ! イっぐぅっ! ふっ、ぁああっ……! てめぇがぁっ、へんたっ、な、ことっ……するからぁあんっ!」

「変態だったら殴ってもいいのか! この不良っ、何が元ヤンだ、現役じゃねぇか!」

怒りと力に任せて身体を起こし、上下を入れ替える。シュカをベッドに仰向けにさせ、俺が腰を振る。

「イぐぅゔんっ! んんっ! どしゅどしゅっ、すんにゃぁあっ! イぐっ、イっぐぅっ! むりっ、イぐぅゔゔっ! やめろぉっ、イったって言っで、るゔぅぅっ!?」

膝の裏を抑えて太腿と腹を触れ合わせ、真上から腰を叩き付ける。結腸の奥を殴り付ける。連続絶頂に陥っているシュカの腸壁は俺の陰茎をきゅうきゅうと締め付け、痙攣し、俺に快楽を返してくる。

「気絶してんだぞこっちは! どうするんだよっ、救急車呼ぶくらいの大事だったら! セックスで揺すって悪化してたらっ!」

「そんにゃ強く殴ってねぇっ! あんなので気絶すりゅ方がっ、あぁあっ! わるっ、ぅごっ、くなぁっ! イぐのぉっ、止めろぉっ! イぎゅゔぅゔゔっ!」

一体何分気絶していたのか、何分意識がないままセックスをしていたのか、もう射精が近い。だが、一発射精した程度では俺の怒りと欲情は収まらない。

「……っ、く……反省しろっ!」

「んひぃいっ!? 今お前イっ、ぁああっ! 出したくせにぃっ! ひゔうぅっ! ぅあっ!? ぁ、やらぁっ! 強いのくりゆっ、深イキすりゅぅゔぅうっ……!」

深い絶頂を迎えたシュカがピンと足を伸ばし、腰を浮かす。俺はシュカの腰から手を離し、両乳首を強くつまんだ。手による支えなしでもストロークを短めにすればブレのない抜き挿しが可能だ。

「そこ、やめっ、ぁああっ! イくの終わっ、ぁひぃいっ!? そこやらっ、そこごりゅごりゅすんなやぁあっ! ぃややっ、もぉイくん嫌やぁっ!」

結腸口にカリ引っ掛けて細かく往復して刺激してしまっているのは計算ではない、全くの偶然だ。

「殴ってごめんなさいは!? 介抱せずセックス始めてごめんなさいは! 自分勝手でごめんなさいは!? そんな強く殴ってないとかイくの嫌だとかよりっ、そっちが先だろ!」

「ぁゔんっ! んぅっ、ごめっ、ごめんにゃさいぃっ! なぐっへぇっ、ごめんんっ! かい、ほっ? しにゃくてっ、ごめんなさいぃっ! ひっ……イぐぅっ!」

「謝ってる最中にイくな! 反省する気あんのか!」

「ひぁああっ!? ちくび引っ張んなぁっ! ひゔっ! ぅ……ごめっ、じふんかってれっ、ごめんなしゃいっ! ゆる、ひてっ、水月ぃっ! もぉイぐのむりぃっ! ケツっ、壊れるゔっ!」

ちょうど二発目の射精も遂げたので許してやることにし、勃起したままの陰茎をシュカの後孔から引き抜いた。絶頂を繰り返して俺の陰茎を我が物顔で締め付けていた後孔からはちゅっぽんっ! と可愛い音が鳴り、俺の怒りを収めた。

(なーんつって。元々怒ってませんぞわたくし、お仕置きセックス出来そうなので怒ってる感じでプレイしただけでそ)

ビクビクと全身を痙攣させているシュカを抱き上げ、ソファに腰を下ろしてシュカを膝の上に横向きに乗せる。

(エロ同人でたまにあるエロ過ぎる受けちゃんの身体にキレながら犯すモブおじ……みたいなヤツありますよな? あんな感じのしたかったんですが、なんか……あんまセンスのある怒り方出来ませんでしたな。理不尽なキレだからこそ面白いみたいなとこもありますし……うーむ、シュカたまに非があるのでは元々破綻していたことになるのでしょうか)

シュカの太腿に陰茎を擦り付けながら脳内でぶつぶつと呟いていると、余裕が戻ってきたらしいシュカが俺の頭を撫でた。

「水月……殴って、ごめんなさい」

「えっ? あぁ、いや、大丈夫だよ、大したことないし」

「……つい、やっちゃいまして……暴力からはもう離れたはずなのに、水月の言う通りこれじゃ現役ですね、情けない」

「いやいやシュカのそういうとこ好きだし……」

冷静になってからしおらしく謝罪されると否定とフォローに回ってしまう。厄介な性格だと自分を卑下していたが、シュカは微笑んでくれた。

「優しいですね、水月は……そんなあなたが怪我をするのは嫌だと思っていたのに、自分で殴ってしまうなんて……本当に、落ち込みます。ちょっと変態の度が過ぎただけでつい殴ってしまうような私でも、あなたは愛していてくれますか?」

「もちろんだよ、シュカ……」

キスをしようとシュカの顎に手を添えて顔を近付けたが、俺の唇が触れたのはシュカの手のひらだった。

「あなた……どこ舐めたと思ってるんですか、嫌ですよ。今日はしないと言ったでしょう」

「い、いやいやいや! 今のはキスで仲直りする流れだっただろ!」

「どこのお笑い芸人ですか! その口でキスなんてしたら新たな争いの火種ですよ!」

「舐めたって言ってもシュカしか舐めてないぞ!? 自分の身体はセーフ理論ないのか!?」

「少なくともケツと腋と靴下にはねぇよ!」

「全部じゃん!」

俺を殴ってしまったことに落ち込みながら謝ってくれたしおらしいシュカはどこへ行ったんだ。キスで綺麗に終わらせたかったのに……と半ば意固地になった俺はシュカの顔を両手で掴み、強引にキスを迫った。

「やめっ、ろっ!」

パァンっ! と顔を叩かれたのは言うまでもない。
しおりを挟む
感想 466

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...