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ご褒美とご教授

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すっかり足の痺れが治ったリュウをペットシートの上に立たせ、シュカ以外の全員が見守る中ズボンを脱がせた。

「……うわ、すごいな。ズボンにまで染みてたのか」

白く粘っこい液体はリュウの下着どころかズボンまで汚していた。当然太腿にも垂れている。

「ぅ……そんな、みんなで見やんといてぇな」

羞恥に歪む顔を見て興奮を覚えるのと同時に、俺は自分の中学時代のことを思い出していた。産まれたままの姿にされて、クラスメイトの前で自慰を強要され、腹の肉が邪魔で自分の陰茎に手が届かずに笑われたことを──

(……あの時は教室が揺れましたな)

ちなみに自慰は教卓に擦り付けて行ったし、教卓にぶっかける様子も全裸のままその掃除をしているところもバッチリ撮られた。あの動画どうなったのかな。

「パンツも脱げよ。豚に服なんかいらないだろ?」

「いけずぅ……」

同じことを言われた時、俺は確かに苦痛を感じていた。なのにリュウは嫌がっているような言葉を使うだけで顔にも声色にも嬉しさが滲んでしまっている。

「はぁ……水月ぃ……」

リュウを虐めているとたまに昔を思い出すから嫌だ。まぁ、しかめっ面を演じなくて済むのはありがたいが。

「何発出したんだ? これ」

内側だけを見ていたら元の色が分からないほど精液で汚れたリュウの下着をつまみ、持って帰りたいなと思いつつ眺める。

「分からへん……水月待っとる間も何回か出したし、頭ふわーってなって数えられへんかった」

もちろん下着よりもリュウ本体の方が素晴らしい。見られて興奮したのかピクピクと勃ち始めている陰茎を始めとし、その周辺は白濁液にまみれている。その淫猥さたるや頭がクラクラするほどだ。

「乳首クリップの鎖引っ張ることしか許してなかったはずだけど、それだけで射精したのか?」

「……せやで?」

「へぇ、すごいじゃないか。そういうの好きだぞ」

リュウは当初は痛ければ何でもいいタイプのMだったが、少し前から虐められた後に褒められる快感にも目覚めているようで、頭を撫でてやると喜ぶようになった。今の状態を具体的に言うと、可愛らしい笑顔を浮かべて陰茎を完全に勃起させて腰をカクカクと揺らしている。

「ぁああ……なでなで好きぃ、水月、水月の手ぇおっきぃて、ええ力加減してて、もぉさいこぉ」

「……お前は俺以外の手なんて知らないもんな?」

「知らんし知りとうもないわ」

「模範解答だな。ご褒美」

唇を重ねながら「キスがご褒美だなんて自惚れ過ぎだ」と自戒する、けれどキスを終えたリュウの嬉しそうな笑顔は俺の戒めを解いた。

「ただいま戻りました」

シャワーを終えたシュカがほくほくとした顔でリビングにやってきた。ちなみにシャツはシワシワ。

「あ、おかえりシュカ。リュウ、風呂空いたぞ。レイ、もう一人借りていいよな?」

「いいっすけど、着替えとかはないっすよ。ホテルにほとんど置いてるんで。乾燥機はあるんで風呂場でちょっと洗って乾かしてまた履くっすよ、ちゃんとした洗濯は家でお願いするっす」

「ぉん、おおきになぁこのめん」

リュウは精液で床を汚さないように気を付けながら白く汚れた下着とズボンを持って風呂場へ向かった。

「せんぱい、次は誰っすか?」

「そうだなぁ……じゃあレイ、ハルにフェラ教えてやってくれないか? 本物を使ってさ」

「へ? 本物って……」

念のためペットシートを敷いてからソファに腰を下ろす。もちろんズボンと下着は足首まで下ろした。

「……しゃぶっていいんすか?」

「レイが嫌じゃなければ」

「嫌じゃないっす! せんぱいにご奉仕するっすよ。えーっと、教えんのは……ハルせんぱい? っしたね、傍で見とくっすよ」

「舐めるだけっしょ? 別に教えてもらわなくてもいいんだけど~……前にやったことあるしぃ、そん時みっつんすぐ出したしぃ~」

レイはハルを無視し、ソファに座っている俺の足の間に膝立ちになり、上目遣いで俺を見つめた。

「先輩も見ませんか? フェラの仕方知らないでしょ」

「お、俺にもさせる気なのか?」

「何でも言うこと聞くって約束じゃないですか」

「……平均点以上取ってたら、だからな」

歌見は顔を赤くしながらも俺の隣に拳一つ分空けて座り、俺の陰茎に視線を注いだ。ハルとカンナは立ったままじっとこちらを見つめている。

「シュカも見ないか? お前出来ないだろ」

「出来ないんじゃなくてやらないんですよ」

「独身の芸人みたいなこと言うなぁ」

「……始めていいっすか?」

「あぁごめん、もちろんいいよ。頼む」

可愛らしく「はーい」と応えたレイはまず俺の陰茎を握り、亀頭に唇を吸いつかせた。

「ん、ちゅ……まず、こうやってキスとかして、自分とせんぱいの気分を高めるっす。せんぱいはだいたい脱ぐ前から勃ってるんで、勃たせなきゃって気負うことはまぁまずないっすよ」

「そーいやみっつんの勃ってないとこほぼ見ないよね~。ってか俺やり方分かるって~」

いや、ハルはフェラも手コキも足コキも下手くそだ。正直に言った方がいいのだろうか?

「先っぽ、舐めるっす……ん、カリ首んとことか、重点的に……ん、ん……舌ピが当たるようにするっす。あと、先っぽの穴んとことか吸ってあげるといいっすよ」

レイの舌を飾る銀色の小さな球形のピアスは硬く、柔らかい舌の感触の中では大きなアクセントになる。

「舐めてたら多分、ヨダレめっちゃ出てくるんで……これ俺だけじゃないっすよね?」

「で、る……ちょっと、ねば……した、の……」

「っすよねー。しばらくしゃぶってれば「あ、喉開いたな」ってのが分かるんで、飲み込んでいくっすよ。しばらく喋れなくなるんで、よく見といて欲しいっす」

口いっぱいに俺の陰茎を頬張ったレイは俺の太腿に手を置き、ゆっくりと頭全体を俺の股間に近付けてくる。

「ん、ゔっ……んんっ」

苦しそうな声を漏らすレイの喉は温かく、柔らかく、ぬめっている。後孔とはまた違った締め付けと、後から後から溢れてくる唾液のぬるぬる感がたまらない。

「ん、ぉえっ……ぅゔっ、んぐっ、んん、ん……」

レイが頭を引くと喉の内側を逆撫ですることになり、苦しそうな喘ぎ声に嗚咽が混じる。この時ばかりは巨根で申し訳ないと思ってしまう。

「ん、んん、んー……はぁっ、はぁ……説明していくっすよ」

俺を見上げたレイの顔は赤く、息は荒く、目は潤み、口の端からは唾液が垂れており、酷く扇情的だった。
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