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お試しお尻
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条件付きではあるが後孔に指を入れることを許された。何かと敏感な歌見のことだからすぐに快感を受け入れて堕ちるだろう。
「じゃあ指入れますね」
歌見の陥落を確信している俺は歌見の開いた足の間に身体をねじ込み、あまり気負わずに右手を伸ばした。
「これがパイセンのカッコイイおてぃんてぃんですな。トコロテン射精するだけのかわゆい器官になるのでそ」
「んっ……するのは尻だろ。そんなとこ触らなくていい」
「まぁそう言わずに。これがたまたまですな、ご立派でぞ。ずっしりしてますな」
ズシッと重たい陰嚢を優しく掴み、軽く揉んで歌見の顔色を伺う。特に快感はないようだが興奮は順調に高まっているようだ。
「で、ここが会陰……蟻の門渡りとも言いますな。何もない場所ですが、前立腺を開発すると性感帯になるそうです。たまたまとは違う柔らかさがたまりませんな、パイセンはここも肉厚な気がしまそ」
「……別に気持ちよくないな」
「今はそうでしょうな。開発後を楽しみにお待ちくだされ。パイセンは鍛えていて頑丈そうなのでわたくしも楽しみなのですよ、ハルどのなんて細くて脆そうで……のしかかるのとか心配でして」
「俺なら遠慮なくヤれるってか。まだヤらせるかは決めてないぞ、さっさと尻をやったらどうだ? 俺の気を変えられるといいな」
余裕そうな歌見の顔を見ているとフラグという言葉がどうしても浮かんできてしまったが、勝ち確だろうと油断せずにやろうと気合いを入れ直して歌見の後孔に指を触れさせた。
「ではお言葉に甘えまして、お尻やりますぞ」
きゅっと閉じた後孔に中指を当て、何度か押してみる。
「鉄壁ですなぁ。お腹に力入れてくだされ」
「力入れていいのか? 締まる気がするが……」
「締まる力の入れ方もありますが……ほら、トイレに行った時なんかはお腹に力入れますよな?」
「…………恥ずかしいな」
触らせているんだから今更かと独り言を続けた歌見は後孔を緩めてくれた。どうにか中指を入れられたものの、ぎゅうぎゅうと締め付けて押し返してくるような感覚が強く、前立腺捜索が難航する。
「ぅ……変な感じだ。気持ちよくないぞ、もうやめないか?」
「も、もう少し! もう少しお待ちくだされ、まだ第一関節越えたくらいでそ!」
左手で尻肉を鷲掴みにして引っ張り、少しだけ拡がった後孔の奥へと指を押し込んでいく。何とか中指が全て挿入でき、折られそうな締め付けの中でも達成感を覚える。
「ものすごい異物感だ……気持ちよくなるなんて思えないんだが」
「なりますなります、信じてくだされ。ぁ、ほら、キスしましょう、ちょっと緊張がほぐれるかもしれませんぞ」
「別に緊張してる訳じゃ……」
なんて言いながらも歌見は俺の後頭部に手を回し、背を曲げて俺の唇に唇を押し当ててくれた。
「……そういえばいつの間にか外してたんですな」
「ん、あぁ……なんか外れた。悪いな」
「構いませんぞ。ささ、もっとちゅっちゅしましょ」
舌を伸ばすと少し驚いたようだったが、俺の顎にもう片方の手を添えて舌を絡めてくれた。
「……ん」
リラックスしたのか腸壁の締め付けが緩む。俺はすぐに中指を動かし、腹側の腸壁をぐりぐりと押して前立腺を探った。
「ん……? んんぅ……」
歌見は不愉快そうな声を出したものの気に留めずキスを続行し、俺は前立腺に目立ってもらうため陰茎を刺激しようと思い立った。
「ん……あっ、おい、水月っ……そっちは」
陰茎を左手で扱き始めると歌見は俺の唇から口を離し、非難の言葉を言い切らずに俺を見つめた。開発については俺の方が詳しいと判断し、説明を求めているのだろう。質問するのは恥ずかしいから黙って待っている、と言った具合かな?
「……前立腺はいわばおてぃんてぃんの根っこ。てぃんてぃん勃たせると前立腺も張って見つけやすくなるのでそ」
「ふぅん……?」
「しこしこしながらこりこりして差し上げますぞ」
体格に見合った大きさの陰茎が膨らむ。腸壁を押す指に力を込めると、未開発ゆえの硬さが愛らしい腸壁の向こうに栗の実ほどの大きさのしこりを見つけた。
「お……? ありましたぞ、多分これでそ」
「あったのか? 何ともないぞ」
「押してみますぞ」
ようやく見つけた前立腺を中指でくにくにと押してみる。同時に陰茎を扱き、歌見の頬や首筋に唇を触れさせて興奮を誘う。
「んっ……ん、ん……?」
しばらく前立腺を刺激し続けると歌見が困惑したような声を出し始めた。アッシュグレーの髪と違って黒いままの眉は僅かに歪んでいる。
「痛いですかな?」
「ん……いや、痛いとかじゃなくて……何だ、何か分からん……んっ……なんか、変だ」
前立腺を弱く押すのをやめ、後孔の中で指を揺らして腸壁をトントンと叩き続けてみる。歌見は熱い吐息を漏らし、俺の首に腕を回した。
「ん……水月、いいぞ」
「気持ちいいですか?」
「……俺を、抱いていいぞ」
「…………へっ?」
指一本しか歌見の後孔に入ることは許されなかったのに、今突然陰茎の挿入が許された。
「下腹がかなり温まってきた。お前の指の動きも、その……ちんこの方に響く。多分、前立腺? とか言ったか。そこを弄られ続けたら相当気持ちいいんだろう、そんな予感がする」
「おおっ! パイセンお尻ハマりましたかな!?」
「まだハマったって程じゃないが……あるだろ? 一話読み切る前から「あ、これハマるわ」っていう漫画とか、これ連載決まるなっていう読み切りとか……そんな感じだ」
「ふむぅ……わたくし以外には微妙に分かりにくいたとえですな」
歌見は「水月にさえ分かればそれでいい」とグッとくるセリフを吐いた後、後孔から俺の指を抜いてくれと頼んだ。
「抜いて欲しいんですか? せっかく気持ちよさ分かってきたとこなのに……もうちょいやりません?」
「……いや」
何か理由がありそうなのでとりあえず指を抜き、隠し持っている玩具を握って「今日使えたらいいな」と叶うことのないだろう願望を抱いた。
「じゃあ指入れますね」
歌見の陥落を確信している俺は歌見の開いた足の間に身体をねじ込み、あまり気負わずに右手を伸ばした。
「これがパイセンのカッコイイおてぃんてぃんですな。トコロテン射精するだけのかわゆい器官になるのでそ」
「んっ……するのは尻だろ。そんなとこ触らなくていい」
「まぁそう言わずに。これがたまたまですな、ご立派でぞ。ずっしりしてますな」
ズシッと重たい陰嚢を優しく掴み、軽く揉んで歌見の顔色を伺う。特に快感はないようだが興奮は順調に高まっているようだ。
「で、ここが会陰……蟻の門渡りとも言いますな。何もない場所ですが、前立腺を開発すると性感帯になるそうです。たまたまとは違う柔らかさがたまりませんな、パイセンはここも肉厚な気がしまそ」
「……別に気持ちよくないな」
「今はそうでしょうな。開発後を楽しみにお待ちくだされ。パイセンは鍛えていて頑丈そうなのでわたくしも楽しみなのですよ、ハルどのなんて細くて脆そうで……のしかかるのとか心配でして」
「俺なら遠慮なくヤれるってか。まだヤらせるかは決めてないぞ、さっさと尻をやったらどうだ? 俺の気を変えられるといいな」
余裕そうな歌見の顔を見ているとフラグという言葉がどうしても浮かんできてしまったが、勝ち確だろうと油断せずにやろうと気合いを入れ直して歌見の後孔に指を触れさせた。
「ではお言葉に甘えまして、お尻やりますぞ」
きゅっと閉じた後孔に中指を当て、何度か押してみる。
「鉄壁ですなぁ。お腹に力入れてくだされ」
「力入れていいのか? 締まる気がするが……」
「締まる力の入れ方もありますが……ほら、トイレに行った時なんかはお腹に力入れますよな?」
「…………恥ずかしいな」
触らせているんだから今更かと独り言を続けた歌見は後孔を緩めてくれた。どうにか中指を入れられたものの、ぎゅうぎゅうと締め付けて押し返してくるような感覚が強く、前立腺捜索が難航する。
「ぅ……変な感じだ。気持ちよくないぞ、もうやめないか?」
「も、もう少し! もう少しお待ちくだされ、まだ第一関節越えたくらいでそ!」
左手で尻肉を鷲掴みにして引っ張り、少しだけ拡がった後孔の奥へと指を押し込んでいく。何とか中指が全て挿入でき、折られそうな締め付けの中でも達成感を覚える。
「ものすごい異物感だ……気持ちよくなるなんて思えないんだが」
「なりますなります、信じてくだされ。ぁ、ほら、キスしましょう、ちょっと緊張がほぐれるかもしれませんぞ」
「別に緊張してる訳じゃ……」
なんて言いながらも歌見は俺の後頭部に手を回し、背を曲げて俺の唇に唇を押し当ててくれた。
「……そういえばいつの間にか外してたんですな」
「ん、あぁ……なんか外れた。悪いな」
「構いませんぞ。ささ、もっとちゅっちゅしましょ」
舌を伸ばすと少し驚いたようだったが、俺の顎にもう片方の手を添えて舌を絡めてくれた。
「……ん」
リラックスしたのか腸壁の締め付けが緩む。俺はすぐに中指を動かし、腹側の腸壁をぐりぐりと押して前立腺を探った。
「ん……? んんぅ……」
歌見は不愉快そうな声を出したものの気に留めずキスを続行し、俺は前立腺に目立ってもらうため陰茎を刺激しようと思い立った。
「ん……あっ、おい、水月っ……そっちは」
陰茎を左手で扱き始めると歌見は俺の唇から口を離し、非難の言葉を言い切らずに俺を見つめた。開発については俺の方が詳しいと判断し、説明を求めているのだろう。質問するのは恥ずかしいから黙って待っている、と言った具合かな?
「……前立腺はいわばおてぃんてぃんの根っこ。てぃんてぃん勃たせると前立腺も張って見つけやすくなるのでそ」
「ふぅん……?」
「しこしこしながらこりこりして差し上げますぞ」
体格に見合った大きさの陰茎が膨らむ。腸壁を押す指に力を込めると、未開発ゆえの硬さが愛らしい腸壁の向こうに栗の実ほどの大きさのしこりを見つけた。
「お……? ありましたぞ、多分これでそ」
「あったのか? 何ともないぞ」
「押してみますぞ」
ようやく見つけた前立腺を中指でくにくにと押してみる。同時に陰茎を扱き、歌見の頬や首筋に唇を触れさせて興奮を誘う。
「んっ……ん、ん……?」
しばらく前立腺を刺激し続けると歌見が困惑したような声を出し始めた。アッシュグレーの髪と違って黒いままの眉は僅かに歪んでいる。
「痛いですかな?」
「ん……いや、痛いとかじゃなくて……何だ、何か分からん……んっ……なんか、変だ」
前立腺を弱く押すのをやめ、後孔の中で指を揺らして腸壁をトントンと叩き続けてみる。歌見は熱い吐息を漏らし、俺の首に腕を回した。
「ん……水月、いいぞ」
「気持ちいいですか?」
「……俺を、抱いていいぞ」
「…………へっ?」
指一本しか歌見の後孔に入ることは許されなかったのに、今突然陰茎の挿入が許された。
「下腹がかなり温まってきた。お前の指の動きも、その……ちんこの方に響く。多分、前立腺? とか言ったか。そこを弄られ続けたら相当気持ちいいんだろう、そんな予感がする」
「おおっ! パイセンお尻ハマりましたかな!?」
「まだハマったって程じゃないが……あるだろ? 一話読み切る前から「あ、これハマるわ」っていう漫画とか、これ連載決まるなっていう読み切りとか……そんな感じだ」
「ふむぅ……わたくし以外には微妙に分かりにくいたとえですな」
歌見は「水月にさえ分かればそれでいい」とグッとくるセリフを吐いた後、後孔から俺の指を抜いてくれと頼んだ。
「抜いて欲しいんですか? せっかく気持ちよさ分かってきたとこなのに……もうちょいやりません?」
「……いや」
何か理由がありそうなのでとりあえず指を抜き、隠し持っている玩具を握って「今日使えたらいいな」と叶うことのないだろう願望を抱いた。
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