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Sの才能の真意とは

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リュウとカンナにダブルフェラを頼み、射精した後、カンナがリュウの唇を奪った。

(何を言っているのか分からねーと思いますが、俺も何が起こっているのか分からねーでそ。尊さで頭がどうにかなりそうでそ。催眠術ネタや媚薬ネタで得られる栄養とは断じて違いまそ、薔薇で作った造花の百合の片鱗による栄養を味わっているのでそ……)

時が止まっている間に階段から下ろされまくったような気分だ。

「んんっ……!?」

精液まみれの舌をねじ込まれたリュウは目を見開き、俺を見つめる。親指を立てると焦った目は呆れたような目に変わり、カンナの背にそっと腕を回した。

(百合キス求めてるの伝わったようですな)

リュウの方からも舌を絡めているのか、水音と吐息による素晴らしいハーモニーは長々と続く。

(先走り止まんねーでそ)

顔を傾けて互いの唇を貪る二人の口元を凝視すると、時折舌がはみ出て見える。

「ん……ん…………んぅっ!? んっ……はぁっ、はぁ……」

目を閉じてキスを楽しんでいたリュウが突然目を見開き、キスは急な終わりを迎える。カンナは満足げに微笑んでおり、リュウは犬のように垂らした舌を隠すように口元を手で覆った。

「キス可愛かったよ、カンナ。もちろんリュウもな。えーっと……どうしたんだ?」

「ひたはまれた……」

「え?」

「舌噛まれてん、びっくりしたわ……痛ぁ」

舌を噛んだ? カンナがリュウの舌を? 念のため確認したがリュウの舌から血などは出ていなかった、甘噛みだったようだが俺はそんなことされた覚えがない。新技だろうか、俺に一番に使って欲しかったな。

「カンナ、なんで噛んだんだ? 怪我してないからよかったものを、危ないぞ」

「てん、く……たいの、き……から、ろこぶと……も、て」

「……リュウ、お前が痛いの好きだから喜ぶと思ってやったらしいぞ」

「あ、そーなん? せやったらもうちょい強く噛んでくれてもよかってんで」

「……れ、いじょ……んだら、ケガ、なっちゃ……」

それがいいんじゃないかと熱く語り出したリュウを止め、流血はアウトだと改めて強く言い付けた。

「やっぱしぐはSの才能あるわ」

「優しいからやってくれたんだよ、調子に乗るな」

「Sはただのいけずやのぉて、サービス精神あるヤツがええSなんやで?」

「して、欲し……と、する……とく……!」

「して欲しいことするん得意なん? 変わった特技やなぁ」

もしかして元アイドルとして他人を喜ばせる本能的なものが疼いているのだろうか? いやいや、俺はアイドルを何だと思っているんだ。それもカンナはジュニアアイドルの経験しかない、失礼かもしれないがプロ意識があるとは──いや、子役ってすごい演技する子たまに居るしな……自分の子供時代がボケーッとしてたからって他人までそうと思い込むのはよくない。

「水月? 何考え込んどるん?」

「ん、いや、次は何のプレイしようかなーって」

「みぃく……に、お尻……して、欲し……」

「おぉ、せやなぁ。水月のんしゃぶって疼いとるわ、何とかしてくれんねんやろ?」

後孔を弄ってくれとねだる二人の美少年。何度でも言おう、おそらく俺の前世は世界を救った英雄だと。

「天くん、から」

「俺からでええのん? 譲ってくれんのか、ほんま優しいやっちゃなぁ」

「四つん這い」

「え?」

「四つん這い、なって?」

「お、おぉ……なんやプレイ思い付いとるんやな? ええで。何するんやろ……ワクワクするわぁ」

幸せを噛み締めていたら知らぬ間にリュウが床に四つん這いになって尻をこちらに突き出していた。ベッドに来ればいいのにと膝を痛めないか心配しながらもぷりんとした美尻に見とれていると、カンナがリュウに跨った。

「……っ!? ちょ、ちょっと、カンナ?」

「な、に? みーくん」

リュウに馬乗りになったままカンナは俺の方をにこやかに振り向く。

「いや……リュウはそれで」

よく見るとカンナの手はリュウの首輪の紐を握っており、引っ張られた首輪がリュウの首にくい込んでいた。

「リュウは……それで、いいのか?」

「何言うとるんな水月ぃ、最高や……! 水月に乗られたら重とうて四つん這いなってられへんけど、しぐやったらこのままお散歩出来んで。首輪もええ感じに引っ張ってくれとる、もうちょい強してもええんやで?」

「みーくん、が……おしり、はじ……たら、強く、す……つもり」

「才能の塊や」

3Pとはある程度の疎外感を覚えるものなのだろうか? 三人でわちゃわちゃ楽しめると思っていたのだが。

「みぃ、く……したげ、て?」

何はともあれ、突き出されたリュウの尻と彼に馬乗りになっているカンナのむにっと潰れた尻を同時に眺めて楽しめるのは素晴らしいことだ。

「んっ……! 水月の指きたぁっ……きた、ぁ、あっ、ぁあんっ!」

リュウの後孔に中指と薬指を挿入する。もちろんローションは忘れずに。

「さっきディルド突っ込んだばっかりだし柔らかいな」

ローションを腸壁に塗り込みながら柔らかさを再確認し、二本の指を開いたりして後孔をくぱっと拡げ、息を吹きかけて穴がヒクヒクと震える様を楽しむ。

「ひぁあっ……吹かんといてぇな水月ぃ」

「ほぐす必要なさそうだし、前立腺責め始めるぞ」

「してぇ……水月ぃ、んっ、んぁっ! あぁあっ! そこっ、そこ弱っ、ぁゔっ!? んっ、んぐっ、ゔぅうっ……し、ぐっ……? ええわっ、ちからかげ、ぜつみょーやなぁっ……は、ぁっ……たま、らんっ……こぇ、さいこぉやぁ」

突然リュウの後孔がきゅっと締まったから何かと思えば、カンナが首輪の紐を引っ張ったようだ。リュウは真上を向いて唾液を垂らし、首絞めの快感を楽しんでいる。

(……カンナたその手つきがプロいでそ。おっと、見とれてないでわたくしもやらねば)

カンナは左腕に首輪の紐の端を巻き、右手に紐を引っ掛けてクイクイと動かし、締め具合を調整している。首絞め初体験とは思えない手腕に驚きつつも、リュウの前立腺を責める使命を思い出す。

「ひゔぅっ!? ぅ、あっ! ぁあんっ……! くびっ、ひめられながりゃケツやられんのぉっ、めっさきもちっ、ひぃっ、あかんっ、イくっ、もぉイってまうっ!」

いつもより強く締め付けてくる腸壁の感覚を楽しみながらコリコリと前立腺を撫で回す。

「イくっ、イくイくイくっ……イくぅうゔぅっ!」

あっさりと絶頂を迎えたリュウはぷるぷると腕を震わせ、一瞬後には四つん這いを潰してしまった。カンナは滑り台のようにずり落ちる……なんてことはなく、少し足を開いた姿勢になったものの普通に立ち上がった。

「はっ、はっ……めっさ気持ちええ……ぁ、しぐぅ……首、よかったで」

リュウの頭の前に移動したカンナは正座をするようにしてリュウの顔を覗き込んだ。

「……何、よつんば……やめて、の?」

「…………へっ?」

「ぼく、やめていい……言って、ない、よ」

右手にぐるぐると紐を巻き付け、リュウの首を持ち上げる。

「かはっ……ぁ、苦しっ……」

「おしおき、ね?」

「……はぁい」

デレっとしたリュウの返事が聞こえたかと思えば、立ち上がったカンナがリュウの肩を踏み付けて首輪の紐を強く引いた。

(…………Sの才能やっべぇでそ!)

カンナにリュウへの愛撫の続行を促され、思わず俺まで「はい!」と返事してしまいそうになった。
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