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夢のダブルフェラ

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部屋に入るとリュウは俺の手を離し、カンナは俺の視線に反応して顔を赤くした。

「しぐはまだ抱かれへんねんやんな」

「あぁ、カンナはお前より一歩遅れてるって感じかな」

「ほーん……俺さっき三本目いったからしぐは二本目いかなアカンな」

身を屈めたリュウに顔を覗き込まれてカンナは慌てて顔を逸らした。照れていると思ったのかリュウはくすくすと楽しそうに笑っている。

(基本人好きなんでしょうか? セックスでも人が多くて賑やかなのがお好きな感じ? むむぅ……おっと、カンナたそはリュウどのの前では脱げませんよな。いい感じに説明しておかねば)

カンナが火傷跡を見せられるのは俺と家族だけだろう、リュウが服を脱がさないよう顔を覗かないよう気を配らなければ──あれ、カンナってもしかしてカミア以外との3P向いてない?

「じゃあプレイは……着衣でいいか?」

「着衣? 着たままやるん? 水月はなんぼでも着替えあるやろからええけど、俺らは制服一枚やねんで」

「あっ……そうか、えっと、じゃあ彼シャツ! 俺の貸すから上だけでも着てくれ」

「お、おぉ……そんな服着たまんまヤりたいんか」

リュウには俺にもオーバーサイズのトレーナーを、カンナには俺にはタイトな長袖シャツを渡した。

「水月の性癖の幅広さには驚かされますわ」

嫌味っぽく言うリュウを横目にカンナの様子を確認すると、彼は学校で体操服に着替える時のように上手く肌を見せないように俺の服に着替えており、心配は必要なさそうだった。

「着替えたで水月ぃ、水月の服おっきいなぁ、俺水月との差こんなあったっけ」

「あぁ、ぶかっとしたファッション用だから俺にもちょっとデカいヤツなんだよ」

「そーなん、水月はオシャレさんやなぁ」

「俺普通にデカいからぶかっとしたの似合わなくてあんまり着てないんだけどな」

リュウはトレーナーの大きさを示すように両手を肩の高さに上げ、袖口から指も出ないと余った布をぷらぷら揺らす。

(もっ、も、も、萌え袖ェエエッ! いや、計算してました、してましたがな! しかしコレはえらいこっちゃですぞ、えらいこっちゃ祭りが脳内で開催されましたぞ!)

脳内に盆踊り会場がおっ立てられ、醜く太った俺の大群がドスドスと踊り出す。何だこの脳内イメージは、俺は超絶美形だぞ! 自認はまだキモオタデブスだと!?

「……水月ぃ? どないしたん。瞬きしぃや、目ぇ乾くで」

萌え袖に気を取られていたが、足も素晴らしい。リュウにとっては超オーバーサイズのトレーナーは彼の股間を見事に隠しており、下着の存在をあやふやにしている。

(シュレディンガーのおぱんちゅ……)

首を傾げていたリュウが俺の視線を追い、トレーナーと太腿の境目に視線が注がれていることに気付く。

「なんや、もちろん履いてへんで」

「みー……ん…………がえ、た……」

床に脱ぎ散らかされた制服の隙間にリュウの下着を発見し、シュレディンガー理論が消え去る。同時にカンナが俺の背をつつく。

「あぁ、カンナも着替え終わったか。よく似合ってるぞ」

似合うと言ってからじっくりとカンナを観察する。タイトな長袖シャツは全体的にぶかっとしてはいるがカンナのシルエットは教えてくれる、しかし萌え袖だ。素晴らしい。恥ずかしがり屋のカンナが性器を隠そうと服を引っ張っているから辛うじて前は隠れているが、尻は丸出しだ。

「じゃ、早速……どうしてもらおうかなぁ」

「二人で俺をベルトでぶっ叩くってどうや?」

「カンナはどんなことしたいとかあるか?」

「無視もたまらん……!」

一人悶えるリュウを放置してカンナの口元に耳を近付けると、聞き取りにくい話し方で「みぃくんに色々してあげたい」と言ってくれた。

「俺へのご奉仕? 嬉しいな。受け二人の3Pならやっぱそれが基本だよなっ。じゃあ早速ダブルフェラ頼もうかな」

服を脱ぎ散らかしてベッドに腰を下ろし、既に勃起している陰茎を晒す。

「水月は脱ぐんや。まぁええわ、しぐ、自分ちんこと玉どっちがええ?」

カンナは無言で拳を突き出した。どうやらジャンケンで決めたいようだ。やっぱり勝った方が陰茎の方なのかな。

「ほいっ! あいこでしょ、しょ、しょ、しょ! っと、負けたわ。しぐどっちがええん?」

高速あいこ四連続の末に勝利を収めたカンナはにっこりと微笑んで俺の陰茎を握った。

「ほな俺玉な」

「ん……」

ぱく、とカンナの小さな口が俺の亀頭を口に含む。やはりカンナは唇がトップクラスにエロい。

「水月玉もデカいなぁ……ぁむっ」

陰嚢を下側からぱくっと唇に挟まれ、そのままふにふにと食感を楽しまれる。

「ん、んん……みぃふん、ひもひ?」

「んっ……あぁ、気持ちいいよ」

亀頭を咥えたまま喋られて予想外の快感に吐息が声を含んで漏れた。カンナは陰茎の幹部分に顔を押し付けているリュウを気遣ってか亀頭だけを口に含んでおり、敏感な亀頭を飴玉のように舐めしゃぶられるのはキツい。気持ちいい。

「ん、ん……んむ、んっ……」

陰嚢を咥え込んでいるリュウもカンナと同じように飴玉を舐めるような愛撫をしており、舌使いの奇妙な共通点が俺を昂らせる。

(めっちゃれろれろされてるぅ~! やばいでそ、めっちゃ気持ちいいでそダブルフェラ! わたくしのおてぃんてぃんとたまたまを必死にしゃぶる美少年が二人というのもたまりませんぞ! あんまり顔見えませんが)

フェラ顔を楽しむにはどうしたらいいのだろう、フェラをしてもらえるとなった時点でフル勃起だから萎えたモノを咥えてもらうのは無理だし、座ってではなく寝そべってしゃぶらせるとか?

「はぁっ……やばい、思ったより気持ちいいし興奮するっ、もう出そう……」

「んっ、んん」

「口の中でいいのか? じゃあ、出すぞカンナっ……!」

俺の精液を口で受けたカンナはゆっくりと顔を上げ、白濁液を溜めた口を開けて汚れた舌を突き出した。

(何も言わなくてもお口見せて報告してくれんの最高でそぉお!)

陰嚢をしゃぶっていたリュウも遅れて顔を上げ、とろんとした目で俺を見上げる。

「玉しゃぶるんつまらん思てたけど、水月のちんこの匂いめっさ嗅がされて……変な気分なったわ」

「んーんん」

「ん? 天くん言うとるんか? なんや?」

リュウの肩をつついたカンナはリュウが首を回した瞬間、リュウの頭を両手で鷲掴みにして唇を重ねた。

(カミアたんにやってたヤツぅー! 双子だからキス平気とかじゃなかったんですか!? それはそれとして百合キスわっしょい!)

また脳内でデブスな俺が盆踊り大会を開催したので、意識的に俺を今の超絶美形へと変換していった。
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