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盗撮カメラでハメ撮りを
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レイの元カレとのハメ撮りを見終わり、自分との差を感じて深いため息をつく。
(顔以外全て負けてません? いえ、元カレさんも強面ですが整ってはいましたけど……ま、わたくし超絶美形ですからな、アンケート取れば顔では勝てますぞ。しかし他の要素……首から下は既に負けてまそ)
ムキムキなマッチョを目指している訳ではない、身長が自分以下の彼氏とは駅弁が出来る程度の筋肉が欲しいだけだ、そのくらいが一番見た目のウケもいいだろうし。
だが、レイの元カレのたくましい肉体を思い出すとどうしても男としての憧れが生まれてしまい、そんな自分が情けなくて悔しくて頭がごちゃつく。
(とにかく、まぁ……鬱勃起止まりませんな! ってことでそ)
ハメ撮りを見せたことをレイが気にしないよう、落ち込みは表に出さないように振る舞う。レイの彼氏としての自信は萎んでいたが、陰茎は勃っていたし元カレへの挑戦のような気分でレイを抱きたくもなっていた。しかし夕飯の時間なので勃ったままダイニングへ向かった。
「ただいまー」
「お、お邪魔してます……」
「おかえり水月。あら、レイちゃん。来るなら言ってくれればよかったのに、お夕飯足りるかしら……水月の分減らせばギリ?」
「えっ……」
「あ、いえ、俺は……大丈夫です、もうご飯済ませてきましたし、お気遣いなく」
俺の部屋にコンビニ弁当のゴミなどはなかったし、自慰に一区切りつけて熟睡までに数十分はかかるだろうから、俺の部屋に着いて早々自慰を始めたとしても夕飯を食べてから俺の家に来たとは考えにくい。
「レイ、嘘つくな。まだ食ってないだろ」
「育ち盛りのせんぱいのご飯取るくらいなら、俺は一食くらい抜いたって平気っすよ」
「やっぱり食べてないの? じゃあチャチャッと何か一品増やすわ、水月の分も減らないよう調整する。それならお夕飯一緒に食べてくれる?」
「え……ぁ、ありがとうございます」
やはりまだ彼氏の肉親に優しくされるということには慣れていないようで、吃って目を潤ませて声を震わせて、たどたどしく礼を言った。俺はそんなレイの頭を撫で、柔らかいピンクの髪を梳いた。
「せんぱいのお母さん超優しいっすね。せんぱいそっくりで美人っすし、最高じゃないすか」
「うーん……」
余り物から夕飯の品数を増やしている母の手際の良さを二人で覗き、感嘆する。机に並んだ美味そうな料理を見て感嘆し、食べてその美味さに感嘆する。感嘆三拍子だ。
「めちゃくちゃ美味いっすぅ~……あっ、と、とても美味しいです」
レイが口調を間違えるほどの美味さだ。
「よかったわ。ねぇレイちゃん、レイちゃんは結構頻繁にウチに来てるわよね? 水月の顔見に来るだけなら別にいいんだけど、お夕飯がまだになりそうなら私に言って欲しいの。ちゃんと三人分作るから」
「え、ぁ……でも」
「一人増えたくらい負担じゃないし、気になるならお使いでも頼まれてくれたらいいわ。息子が増えたみたいで嬉しいの」
「……ありがとうございます」
「じゃ、私とも連絡先交換してね」
連絡先交換を終えるとレイは涙と顔の熱をどうにかしたいと洗面所へ向かった。食事中に席を立つのは褒められた行為ではないが、食事に集中するためのクールダウンだろうから許してやって欲しい。
「……連絡先ゲット~」
「はっ!? ちょっ、冗談でもやめてくだされ!」
「晩飯の後、すぐヤるの? 先にシャワー?」
「…………すぐに」
正直に答えると母はくつくつと笑い出した。
「若いわね。ねぇ水月、私アンタのことえらいと思ってるのよ。釣った魚に餌をやらないって言うか……落としちゃったらもういいじゃない? ヤったら急に冷めて興味なくなっちゃうじゃない。なのにアンタはレイちゃんしょっちゅう家に上げて、毎朝イチャつきながら出てくじゃない。すごいわホント……尊敬するわ~」
「……ママ上そのタイプなんですな」
「そりゃセックス上手いヤツはキープしとくけど、ベッドインまでがゲームみたいで楽しいからね。その後はあんまり」
「ヤり捨てって男のがやるイメージありましたが」
「じゃ、捨てないアンタは女々しいのね」
俺を含め、世の一途な男性方に謝って欲しい。いや、俺は一途ではないか。
「ただいま戻りました……改めて、いただきます」
レイが戻ってくると母は猫を被り、俺はモヤモヤしつつも楽しい夕飯の時間を過ごした。皿を洗って片付けた後、俺は手を拭いてすぐ隣に立っていたレイの腰を抱いた。
「……部屋、行こうか」
「はいっす……あの、するんすか? だったら、その前にシャワー浴びたいんすけど」
「俺は今すぐがいいんだけど、ダメか?」
レイの腰に股間を押し付け、ズボン越しに勃起を教える。レイは慌ててフードを被って赤くなった顔を隠した。
「汗、結構かいたんすよ」
「俺のベッドでしてた時か?」
「…………はい」
「じゃあその汗は俺のものだな、たっぷり味あわせてもらうよ」
レイはきゅっと唇を結び、小さく頷いた。男に抱かれ慣れているとは思えない初心な反応に滾った。
「座って」
元カレとのハメ撮りを俺と見たのを気まずく思っているのか、レイはいつもより大人しく口数も少ない。しおらしい彼をベッドに座らせ、俺は勉強机に備え付けのキャスター付きの椅子にテディベアを乗せ、ベッドの前にセットした。
「せんぱい? クマちゃん……何すか?」
「これで撮ったのをオカズにするみたいだからな、ちゃんと映してやろうと思って」
レイの隣に腰を下ろし、彼の腰に腕を回す。もう片方の手を黒いパーカーの中に手を入れ、臍ピアスに中指の腹を当ててくりくりと回すように弄ってみる。
「……自分の喘ぐ姿、後で楽しめよ」
「んっ、んんんっ……臍ピ、ダメっすぅ……」
「ピアス好きだろ?」
フードを脱がして耳元で囁けば自然と唇でピアスを弾くことになる。
「ひゃんっ!」
「……今日は前戯じっくりやるからな」
「んんっ……」
幼い声で喘ぐレイに興奮し、既に勃っている陰茎が更に硬くなった気がした。じっくりやると宣言してしまった前戯の間、我慢しているのは辛そうだ。
(顔以外全て負けてません? いえ、元カレさんも強面ですが整ってはいましたけど……ま、わたくし超絶美形ですからな、アンケート取れば顔では勝てますぞ。しかし他の要素……首から下は既に負けてまそ)
ムキムキなマッチョを目指している訳ではない、身長が自分以下の彼氏とは駅弁が出来る程度の筋肉が欲しいだけだ、そのくらいが一番見た目のウケもいいだろうし。
だが、レイの元カレのたくましい肉体を思い出すとどうしても男としての憧れが生まれてしまい、そんな自分が情けなくて悔しくて頭がごちゃつく。
(とにかく、まぁ……鬱勃起止まりませんな! ってことでそ)
ハメ撮りを見せたことをレイが気にしないよう、落ち込みは表に出さないように振る舞う。レイの彼氏としての自信は萎んでいたが、陰茎は勃っていたし元カレへの挑戦のような気分でレイを抱きたくもなっていた。しかし夕飯の時間なので勃ったままダイニングへ向かった。
「ただいまー」
「お、お邪魔してます……」
「おかえり水月。あら、レイちゃん。来るなら言ってくれればよかったのに、お夕飯足りるかしら……水月の分減らせばギリ?」
「えっ……」
「あ、いえ、俺は……大丈夫です、もうご飯済ませてきましたし、お気遣いなく」
俺の部屋にコンビニ弁当のゴミなどはなかったし、自慰に一区切りつけて熟睡までに数十分はかかるだろうから、俺の部屋に着いて早々自慰を始めたとしても夕飯を食べてから俺の家に来たとは考えにくい。
「レイ、嘘つくな。まだ食ってないだろ」
「育ち盛りのせんぱいのご飯取るくらいなら、俺は一食くらい抜いたって平気っすよ」
「やっぱり食べてないの? じゃあチャチャッと何か一品増やすわ、水月の分も減らないよう調整する。それならお夕飯一緒に食べてくれる?」
「え……ぁ、ありがとうございます」
やはりまだ彼氏の肉親に優しくされるということには慣れていないようで、吃って目を潤ませて声を震わせて、たどたどしく礼を言った。俺はそんなレイの頭を撫で、柔らかいピンクの髪を梳いた。
「せんぱいのお母さん超優しいっすね。せんぱいそっくりで美人っすし、最高じゃないすか」
「うーん……」
余り物から夕飯の品数を増やしている母の手際の良さを二人で覗き、感嘆する。机に並んだ美味そうな料理を見て感嘆し、食べてその美味さに感嘆する。感嘆三拍子だ。
「めちゃくちゃ美味いっすぅ~……あっ、と、とても美味しいです」
レイが口調を間違えるほどの美味さだ。
「よかったわ。ねぇレイちゃん、レイちゃんは結構頻繁にウチに来てるわよね? 水月の顔見に来るだけなら別にいいんだけど、お夕飯がまだになりそうなら私に言って欲しいの。ちゃんと三人分作るから」
「え、ぁ……でも」
「一人増えたくらい負担じゃないし、気になるならお使いでも頼まれてくれたらいいわ。息子が増えたみたいで嬉しいの」
「……ありがとうございます」
「じゃ、私とも連絡先交換してね」
連絡先交換を終えるとレイは涙と顔の熱をどうにかしたいと洗面所へ向かった。食事中に席を立つのは褒められた行為ではないが、食事に集中するためのクールダウンだろうから許してやって欲しい。
「……連絡先ゲット~」
「はっ!? ちょっ、冗談でもやめてくだされ!」
「晩飯の後、すぐヤるの? 先にシャワー?」
「…………すぐに」
正直に答えると母はくつくつと笑い出した。
「若いわね。ねぇ水月、私アンタのことえらいと思ってるのよ。釣った魚に餌をやらないって言うか……落としちゃったらもういいじゃない? ヤったら急に冷めて興味なくなっちゃうじゃない。なのにアンタはレイちゃんしょっちゅう家に上げて、毎朝イチャつきながら出てくじゃない。すごいわホント……尊敬するわ~」
「……ママ上そのタイプなんですな」
「そりゃセックス上手いヤツはキープしとくけど、ベッドインまでがゲームみたいで楽しいからね。その後はあんまり」
「ヤり捨てって男のがやるイメージありましたが」
「じゃ、捨てないアンタは女々しいのね」
俺を含め、世の一途な男性方に謝って欲しい。いや、俺は一途ではないか。
「ただいま戻りました……改めて、いただきます」
レイが戻ってくると母は猫を被り、俺はモヤモヤしつつも楽しい夕飯の時間を過ごした。皿を洗って片付けた後、俺は手を拭いてすぐ隣に立っていたレイの腰を抱いた。
「……部屋、行こうか」
「はいっす……あの、するんすか? だったら、その前にシャワー浴びたいんすけど」
「俺は今すぐがいいんだけど、ダメか?」
レイの腰に股間を押し付け、ズボン越しに勃起を教える。レイは慌ててフードを被って赤くなった顔を隠した。
「汗、結構かいたんすよ」
「俺のベッドでしてた時か?」
「…………はい」
「じゃあその汗は俺のものだな、たっぷり味あわせてもらうよ」
レイはきゅっと唇を結び、小さく頷いた。男に抱かれ慣れているとは思えない初心な反応に滾った。
「座って」
元カレとのハメ撮りを俺と見たのを気まずく思っているのか、レイはいつもより大人しく口数も少ない。しおらしい彼をベッドに座らせ、俺は勉強机に備え付けのキャスター付きの椅子にテディベアを乗せ、ベッドの前にセットした。
「せんぱい? クマちゃん……何すか?」
「これで撮ったのをオカズにするみたいだからな、ちゃんと映してやろうと思って」
レイの隣に腰を下ろし、彼の腰に腕を回す。もう片方の手を黒いパーカーの中に手を入れ、臍ピアスに中指の腹を当ててくりくりと回すように弄ってみる。
「……自分の喘ぐ姿、後で楽しめよ」
「んっ、んんんっ……臍ピ、ダメっすぅ……」
「ピアス好きだろ?」
フードを脱がして耳元で囁けば自然と唇でピアスを弾くことになる。
「ひゃんっ!」
「……今日は前戯じっくりやるからな」
「んんっ……」
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