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双子の後は合法侵入男子
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三人での楽しいシャワーを終え、身体を拭いたら服を着る。着替えを持ってきていないので、カンナ達と行為に耽ける直前まで着ていた服をまた着た。
「シャワー浴びた後に今まで着てた服着るの、なんか嫌じゃないか?」
「分かるなぁ、着替えたいよね。僕は用意してるけど。あ、お兄ちゃんの分もあるよ」
双子だけあって背格好はほぼ同じ、服は共有出来るようだ。普段は着ることがないだろう高そうな服を着たカンナは少し着心地悪そうにしていた。
「水月くんはもう帰るんだよね?」
「あぁ、晩飯遅くなっちゃうからな。本当はもっとずっと一緒に居たいんだけど……ま、兄弟水入らずを楽しめよ」
「言われなくても。ばいばいっ☆ 水月くん、またねー☆」
アイドルらしく満面の笑みで手を振るカミアとは違い、カンナは落ち込んだ顔で俺に抱きつき、キスをねだった。
「また明日な、カンナ。ばいばい……」
カンナが望んだ唇へのキス。いつも学校帰りにしているお別れの、手の甲へのキス。二つを終えたら頭を撫で、手を振って、ホテルを後にした。
(そういや買っときたいもんあるんですよな~、確かこの近くに店あったはず……ありましたな)
マップアプリを開いたスマホ片手に街のディープな方へ足を進ませ、堂々とSMショップに入った。とてつもなく顔がいいので目立ってしまう俺はこういった店に入るのも一苦労だ。
(ボンテージちょっと興味あるんですよなぁ。おっ、このマスク……リュウどの喜ぶのでわ?)
ボールギャグやリングギャグなど分かりやすく有名なものもいいが、一見生地が厚めなだけの普通のマスクと見せかけて内側にディルドが付いたものもいい。前者は家でのプレイ用、後者は外での調教用だな。
(一番大きいサイズにしときましょう。わたくしのフル時よりは劣りますが)
他の口枷も欲しかったが、財布と相談してディルドマスクのみに決めた。
(おっと、ついつい買う予定のないものを……ちゃっちゃと買うもの買って帰りますぞ)
今日は寂しがらせてしまったようなので、明日はこれをプレゼントして喜ばせたいな……と元々買う予定だったものを一つ選ぶ。
(こういうとここそセルフレジさっさと導入して欲しいんですが)
恥ずかしいレジを乗り越え、素知らぬ顔をしてショップを後にした。家に帰るまでの間「俺の鞄にSMグッズが入っているなんて夢にも思わないんだろうな」とすれ違う人々の羨望や嫉妬、恍惚の視線に興奮した。
(あー興奮した。わたくし野外プレイの才能あるかもしれませんな)
すっかり夜になってしまった。あのホテルにはラブは付いていなかったけれど、ヤることはヤったし……ホテルでヤった後SMショップに寄って帰ってくるなんて不良になった気分だ。
(ママの顔~さえもー、見れなかぁった~)
鼻歌を歌いながら帰宅、自室の扉を開け、叫びそうになった。無人だと思い込んでいた自室、ベッドの上に人影があったのだ。
(レイどの……びっくりした。合鍵渡してるんですから上がり込んでても不思議じゃないんですから、そろそろ慣れなさいよわたくし)
レイだろう人影は動かない、眠っているのだろう。だが、部屋の電灯は容赦なく点けさせてもらう。
(ぉん……? 下半身丸出しっ、てか……わたくしのシャーペン!)
部屋が明るくなってシルエットしか見えていなかったレイの様子がハッキリと分かると、俺はまた叫びそうになった。
レイは俺のベッドの上で自慰に励んでいたようで下着とズボンを履いておらず、後孔には俺が使っているシャーペンやボールペンが突っ込まれていた。
(オナり疲れて寝た感じでしょうか……? ペン三本も挿さってら、エッロ)
ベッドの周りには俺の鞄とそこから引っ張りされた筆箱、レイの下着やズボンが散らかっていた。
(お片付けはご自分でやってもらいましょうかね)
レイを起こそうかと顔を覗き込み、顔の真横にスマホが置いてあるのに気付く。レイのスマホだ、左手で緩く握っているところから察するに、オカズはこれから得ていたのだろう。
(まぁレイどののことですからエロ動画とか漫画とかじゃないんでしょうな、わたくしの盗撮写真か動画でしょう。どぅふふ)
充電しておいてやろうかとスマホを持ち上げるとスリープ状態が解除されて動画が始まった。甲高い男の喘ぎ声が大音量で流れ、焦る。
(ふぁっ!? ロックかけてないんですかレイどの! 無用心!)
いや、スマホをレイの手の中から抜き取った時にレイの親指がホームボタンに触れて指紋認証が完了したのか? そんな推理は今どうでもいい。
(……動画気になりますな)
音量を下げ、レイから離れ、罪悪感から目を逸らしてスマホの画面を見つめてみる。俺の部屋だ、俺がレイを寝バックで抱き潰している動画だ。
(角度的にクマさんで撮ったヤツですな……スマホに転送出来るんですな、結構画質いい……定点エロはいい文化でそ。勃ってきましたな)
動画を閉じ、フォルダを少し漁ってみたがやはり俺の隠し撮り写真やテディベアでの盗撮のハイライトを抜き出した動画ばかりだった。
(わたくしばっかり……ふほほっ、照れますなぁ)
恋人とはいえ他人のスマホを勝手に弄る罪悪感は俺の知らない俺の画像や動画を見ていくうちに薄れ、俺と出会う前は何を撮っていたのだろうという好奇心に指が従う。
(お、ちょっと前にバズったわたくしの盗撮写真ですな。保存してるんですな……さて、これより後ろは)
知らない男の写真と動画が俺と同じように大量に並んでいる。
(……そりゃ、そうか)
レイは処女ではなかった。レイには元カレが居る。俺と付き合う前は写真を撮っていないなんて、そんなの俺の妄想でしかなかった。今の俺よりも撮影頻度は低いようだが、例の元カレの写真と動画は消されてはいない。
(…………一つくらいなら)
ハメ撮りは流石に心が死にそうなので、青空が映ったものをタップした。
「シャワー浴びた後に今まで着てた服着るの、なんか嫌じゃないか?」
「分かるなぁ、着替えたいよね。僕は用意してるけど。あ、お兄ちゃんの分もあるよ」
双子だけあって背格好はほぼ同じ、服は共有出来るようだ。普段は着ることがないだろう高そうな服を着たカンナは少し着心地悪そうにしていた。
「水月くんはもう帰るんだよね?」
「あぁ、晩飯遅くなっちゃうからな。本当はもっとずっと一緒に居たいんだけど……ま、兄弟水入らずを楽しめよ」
「言われなくても。ばいばいっ☆ 水月くん、またねー☆」
アイドルらしく満面の笑みで手を振るカミアとは違い、カンナは落ち込んだ顔で俺に抱きつき、キスをねだった。
「また明日な、カンナ。ばいばい……」
カンナが望んだ唇へのキス。いつも学校帰りにしているお別れの、手の甲へのキス。二つを終えたら頭を撫で、手を振って、ホテルを後にした。
(そういや買っときたいもんあるんですよな~、確かこの近くに店あったはず……ありましたな)
マップアプリを開いたスマホ片手に街のディープな方へ足を進ませ、堂々とSMショップに入った。とてつもなく顔がいいので目立ってしまう俺はこういった店に入るのも一苦労だ。
(ボンテージちょっと興味あるんですよなぁ。おっ、このマスク……リュウどの喜ぶのでわ?)
ボールギャグやリングギャグなど分かりやすく有名なものもいいが、一見生地が厚めなだけの普通のマスクと見せかけて内側にディルドが付いたものもいい。前者は家でのプレイ用、後者は外での調教用だな。
(一番大きいサイズにしときましょう。わたくしのフル時よりは劣りますが)
他の口枷も欲しかったが、財布と相談してディルドマスクのみに決めた。
(おっと、ついつい買う予定のないものを……ちゃっちゃと買うもの買って帰りますぞ)
今日は寂しがらせてしまったようなので、明日はこれをプレゼントして喜ばせたいな……と元々買う予定だったものを一つ選ぶ。
(こういうとここそセルフレジさっさと導入して欲しいんですが)
恥ずかしいレジを乗り越え、素知らぬ顔をしてショップを後にした。家に帰るまでの間「俺の鞄にSMグッズが入っているなんて夢にも思わないんだろうな」とすれ違う人々の羨望や嫉妬、恍惚の視線に興奮した。
(あー興奮した。わたくし野外プレイの才能あるかもしれませんな)
すっかり夜になってしまった。あのホテルにはラブは付いていなかったけれど、ヤることはヤったし……ホテルでヤった後SMショップに寄って帰ってくるなんて不良になった気分だ。
(ママの顔~さえもー、見れなかぁった~)
鼻歌を歌いながら帰宅、自室の扉を開け、叫びそうになった。無人だと思い込んでいた自室、ベッドの上に人影があったのだ。
(レイどの……びっくりした。合鍵渡してるんですから上がり込んでても不思議じゃないんですから、そろそろ慣れなさいよわたくし)
レイだろう人影は動かない、眠っているのだろう。だが、部屋の電灯は容赦なく点けさせてもらう。
(ぉん……? 下半身丸出しっ、てか……わたくしのシャーペン!)
部屋が明るくなってシルエットしか見えていなかったレイの様子がハッキリと分かると、俺はまた叫びそうになった。
レイは俺のベッドの上で自慰に励んでいたようで下着とズボンを履いておらず、後孔には俺が使っているシャーペンやボールペンが突っ込まれていた。
(オナり疲れて寝た感じでしょうか……? ペン三本も挿さってら、エッロ)
ベッドの周りには俺の鞄とそこから引っ張りされた筆箱、レイの下着やズボンが散らかっていた。
(お片付けはご自分でやってもらいましょうかね)
レイを起こそうかと顔を覗き込み、顔の真横にスマホが置いてあるのに気付く。レイのスマホだ、左手で緩く握っているところから察するに、オカズはこれから得ていたのだろう。
(まぁレイどののことですからエロ動画とか漫画とかじゃないんでしょうな、わたくしの盗撮写真か動画でしょう。どぅふふ)
充電しておいてやろうかとスマホを持ち上げるとスリープ状態が解除されて動画が始まった。甲高い男の喘ぎ声が大音量で流れ、焦る。
(ふぁっ!? ロックかけてないんですかレイどの! 無用心!)
いや、スマホをレイの手の中から抜き取った時にレイの親指がホームボタンに触れて指紋認証が完了したのか? そんな推理は今どうでもいい。
(……動画気になりますな)
音量を下げ、レイから離れ、罪悪感から目を逸らしてスマホの画面を見つめてみる。俺の部屋だ、俺がレイを寝バックで抱き潰している動画だ。
(角度的にクマさんで撮ったヤツですな……スマホに転送出来るんですな、結構画質いい……定点エロはいい文化でそ。勃ってきましたな)
動画を閉じ、フォルダを少し漁ってみたがやはり俺の隠し撮り写真やテディベアでの盗撮のハイライトを抜き出した動画ばかりだった。
(わたくしばっかり……ふほほっ、照れますなぁ)
恋人とはいえ他人のスマホを勝手に弄る罪悪感は俺の知らない俺の画像や動画を見ていくうちに薄れ、俺と出会う前は何を撮っていたのだろうという好奇心に指が従う。
(お、ちょっと前にバズったわたくしの盗撮写真ですな。保存してるんですな……さて、これより後ろは)
知らない男の写真と動画が俺と同じように大量に並んでいる。
(……そりゃ、そうか)
レイは処女ではなかった。レイには元カレが居る。俺と付き合う前は写真を撮っていないなんて、そんなの俺の妄想でしかなかった。今の俺よりも撮影頻度は低いようだが、例の元カレの写真と動画は消されてはいない。
(…………一つくらいなら)
ハメ撮りは流石に心が死にそうなので、青空が映ったものをタップした。
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