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水月無形文化遺産登録になります

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本人の欲求不満が上手い具合に働いてあっさりとカミアを手に入れることが出来た。数千万人が知るこの美顔に、数百万人が触れたいと願っただろうもちもちした頬に、俺は今触れている。

「ぁむ……んっ、んん……」

カンナがまた俺の陰茎を咥えた。苦しそうに声を漏らしながらゆっくりと喉の奥まで咥え込み、ぶるぶると震える柔らかい粘膜の壁に俺の陰茎を擦り付けさせる。

「あっ……」

俺の陰茎を根元まで咥えたカンナを見てカミアが眉尻を下げる。しゃぶりたかったのだろうか? なんなんだこの双子、二人共積極的な上に可愛いのか? 萌え死ぬぞ。

「カミア、何かしたいことあるのか?」

「…………別に」

「とりあえず手なら好きにしていいぞ」

カミアの目の前で手を広げると、彼は両手で俺の手をきゅっと握り、人差し指を立たせて口付けた。

「……何でもしていいよ」

探るような視線に優しい声色を意識して返事をしてやると、カミアは予想通り俺の人差し指をぱくっと咥えた。カンナを横目に見つつ俺の指に舌を絡めるその仕草は、俺にはフェラの練習のように思えて、健気な可愛さに萌えて射精してしまった。

「……っ! んぅっ、んん……ん、ん」

勃ったままの俺の陰茎を離し、口に精液を溜めたままカミアの肩を叩く。カミアが俺の人差し指を出して「何?」と口を開けた瞬間、カンナはカミアの頭を両手で鷲掴みにして唇を重ねた。

(わぁあぁああっ!? 双子百合キスですぞ! 薔薇で作った百合の造花が見事に咲きましたぞ! ナンチャラ条約で保護して世界遺産に登録しましょうぞ! えっと造花だから自然遺産じゃなくて……文化遺産? どうなんでしょう、うーむ分からん……社会科の勉強不足が祟ってますな)

今すぐカメラを向けたい気持ちを押さえ、兄からの突然のキスに目を見開いて驚いているカミアの反応を注視する。

「んっ、んん……」

「んんっ……!」

驚いてはいたがキスをされた直後から抵抗する様子はなく、次第に目を細め、閉じ、カンナの身体に腕を回した。
同じ形をした艶やかな唇がはむはむと互いを噛み合い、その僅かな隙間から白濁液を垂らす。閉じていた目を薄く開けて抱き締め合っていた腕をほどき、ゆっくりとキスを終え、精液と唾液が混じった白い橋を一瞬だけ俺に見せた。

「はぁ……はぁ…………何するの、お兄ちゃん……」

「……みぃくんの、美味しいから」

「苦くて不味かったよ……」

「夢中で味わってたくせに」

「だって、せっかくお兄ちゃんがくれるから」

見つめ合ってキスの感想を言い合う二人を眺めて幸せな疎外感を覚えていると、突然二人がこちらを向いた。

「み……くん……」

「水月くん……次、僕達のこと気持ちよくしてくれる?」

「……あぁ、もちろん。おいで、二人とも」

「いっぺんにで大丈夫? 僕お兄ちゃんと一緒がいい」

「もちろん」

カミアが遠慮がちに俺の左膝に跨ると、カンナは遠慮なく俺の右太腿に跨って首に腕を絡めてきた。俺は二人の腰に腕を回し、近いカンナの方から順に頬にキスをしてやった。

「みーくん……ろ、まん……どう?」

「ロマン? 何それ」

「あー……前に双子を両手に抱くのは男のロマンだって話したんだよ」

「よか……た、ね。みぃくん」

カンナはぽんぽんと俺の頭を撫で、カミアは「うわぁ」という顔で俺を見た。

「えっと……カミアは玩具とかの経験はあるんだよな? どういうの使ってるんだ? 自分の指とかは入れたことあるか?」

カミアの気分を萎えさせないよう慌てて話を変える。くびれた腰を撫で、形のいい尻をつついて弾力を楽しんだ。

「ぜ、前立腺マッサージ器具……ってヤツ、だけ。指ではしてない。何個か持ってるけど……その、ちっちゃくて楽に入れられるけど、変な形してて……お尻締めると前立腺ぐいって押してくれるヤツ」

「だいたい分かったよ、カンナに最初に使ってもらったのと同じだな、多分」

「そ……なの?」

「お兄ちゃんとお揃いっ? そっかぁ……」

離れ離れでも同じ経験が出来ていたことが嬉しいようだ、これは双子特有の感覚なのだろうか? いや、カンナは一切気にしていなさそうだからカミアだけの感性かな。

「指一本二本は入るかな、試してみていいか?」

「……うん」

カミアとカンナに膝から降りてもらい、服を全て脱いでベッドに仰向けに寝てもらった。顔や声は瓜二つの二人だが、こうして全裸に剥いて眺めるとかなり差異がある。

「カミア……腹筋すごいな、ちゃんと割れてるじゃないか」

「水月くんに言われてもなぁ」

薄らとではあるが六つに割れているとしっかり分かるカミアの腹筋はアイドルとして理想的なものだと思う。ちなみに俺の腹筋は板チョコのようにバキッと割れている。カンナはぷにぷにだ。

「この腹筋ならかなり締まり良さそうだな」

「……っ、変態」

「カンナはきっとふわとろなんだろうなぁ、抱ける日が楽しみだよ」

「……ゃ、く……拡げ……ね?」

軽く力を込めて二人の腹筋を押し撫でる。質のいい柔らかい筋肉と若い脂肪の弾力の触り心地の違いを楽しむ。

「んっ……みぃくん、焦らすの……や……」

俺のことは結構焦らしたくせに? とは言わずに俺の右手を握って大きく開脚するカンナのその秘所を見つめ、喉を鳴らす。

「えっ……ぁ、お兄ちゃんっ、手繋いで、お願い……」

カンナは少し呆れたような表情を見せたが、文句は言わずにカミアの願いを叶えた。兄に手を繋いでもらって勇気が出たのか、カミアは顔を真っ赤にしながらもカンナと同じように足を開いた。

「みぃくん……」
「水月くん……」

同じ声が同時に俺を呼ぶ。

「し、て?」
「お願い……」

同じ愛撫を、同じ快感を、ねだる。利き手ではない左手側のカミアに若干不安はあるものの、お揃いを求めるその願いを叶えてやろうとやる気を出した。
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