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強引な裸より無自覚な下着
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二発目もしっかり素股で抜いてもらい、俺は一旦トイレにこもった。表向きは別のものも出そうになったから、真意はカミアについて調べるため。
(気乗りはしませんが、カミアどのに信用していただかなくてはなりませんからな)
今公式アカウントだとかにDMを送っても埋もれるだけだろう。だから握手会で直接カンナの知り合いということを示さなければならない、カンナが直接行く気になってくれれば解決だったのだが……それは言うまい。
(おっ、出ましたな)
カミアのジュニアアイドル時代について検索するとあっさりカンナについての情報が出てきた。これでは握手会でカンナの名前を出した程度では信用されなさそうだ。
(なになに……事件前はカミアは子供とは思えないほど歌もダンスも上手かったのに、別の事務所から小六に苗字変えて出た時は下手になってた……酷いこと言いますな、事件のショックとかでしょうか)
無礼なデマは出回っていても、カンナについてのまともな情報はジュニアアイドル時代のことしか出てこない。今のカンナが特定されていないというのは喜ばしいことだが、カミアを信用させられる情報が欲しい今は複雑だ。
(テレビや雑誌などでカミアどのにこの事件に関する話題が一切振られないのは、裏金を渡してるから説……いやいやいやいや、双子の弟がどえらいことになった事件のこと、アイドルが出るような番組で言わないっしょ……言うんですか? テレビはアニメ以外あんまり見ないんですよなぁ)
カンナに二人だけの秘密のようなものを聞いておいた方がよさそうだ、メッセージを送っておこう。
(おっ、返信はや)
飼っているウサギのぷぅ太のことを話してみてはどうかという内容だった。体色と名前を言えば本人確認……本ウサ確認になるだろうか。
(ありがとうっと。そろそろ出ないとキレが悪いと思われてしまいますな)
ハルの部屋に戻り、またカミアの歌が流れる中彼の写真やインタビューを見せられた。楽しそうなハルが見られるだけで嬉しいけれど、もっと互いのことを知れるような交流がしたかったな。
まぁ今回はライブ前だから仕方ない、次回以降はイチャイチャ出来るはずだと信じ、ハルの母に呼ばれてダイニングへ。
(もう夕飯の時間ですか、ハルどのの家は早めなんですな。手巻き寿司ですか、お刺身美味しそうでそ……カロリー計算難しいですなこれ)
明日のライブで体力を使うだろうし、筋トレを気持ち増やせば食べ過ぎても大丈夫。そんな甘い考えで腹八分目まで美味しく手巻き寿司をいただいた。
(さてさてお風呂、お風呂ですぞ! 一緒に入りますぞハルどのぉ!)
夕飯を終えてしばらく、風呂の時間がやってきた。今度こそイチャイチャタイム──
「みっつん先入ってきていいよ」
──とは、ならなかった。がっくりと落ち込んで浴室に向かい、家よりも丁寧に物を使う。
(シャンプー色々種類ありますなぁ、歳頃の女性ばかりだとこうなるのですか……わたくしもママ上のお高いシャンプーを間違えて使い、ボコボコにされた覚えがありますな。最近は使わせてくれますが)
ボトルをひとつずつ持って匂いを嗅ぎ、ハルがいつも漂わせている香りを見つけたのでそれを使う。これで同じ香りを漂わせるという「匂わせ」が出来る。
(ボディウォッシュとかもハルどのが日頃使っているものだと思うとムラムラしてきますな……やべっ勃ちそ……いけませんぞいけませんぞもし水月'sミルクで排水溝を詰まらせては二度と敷居をまたげませんぞ!)
冷水をかけても俺の愚息は強情に勃ったままだ。それもそのはず、今掴んでいるシャワーヘッドもいつもハルが使っているもので、ハルが長い棒状のものを握っているだなんて考えただけで精子工場超稼働。
「水月くーん! 背中流そっか?」
無遠慮に浴室の扉が開け放たれ、シャワーヘッドを落としてしまう。誰なのかを認識するよりも前に股間を手で隠し、相手を見上げる──ハルの姉だ、バスタオルを身体に巻いているが……下着は着けているよな? いくら俺が超絶美形だからってそんなアプローチの仕方はもはや異常だろう。
(白メッシュの方ですな。白は確か、えーと……冬でしたっけ)
「み、始冬さんっ……?」
「名前覚えてくれたんだ~、嬉しい」
(よっしゃ名前当たった)
「ちょ、ちょっと、入ってこないでくださいよ! 俺っ、今裸……!」
同性のクラスメイトの家に泊まって起こるお色気イベントなんて、往年のアニメでも姉のシャワーや着替えのシーンを覗いてしまうくらいだろう。押し入ってくるって何だ、エロゲーでもそんなシチュ滅多に──はらり、とバスタオルが床に落ちる。
「きゃっ!」
姉が身体に巻いていたバスタオルを落としてしまった、いや、わざと落としたようだ。
(……っ! グッジョブ! 女体ありがてぇでそ! おかげで萎えました!)
グイグイ来られている恐怖で萎えかけていたが、裸体というトドメでしっかり萎えた。しばらくはハルを想像しても勃たないだろう。
「ちょっ……! 姉ちゃん何やってんの!? 信じらんないふざけんな出てけぇっ!」
姉をどう追い返すか悩んでいたが、ハルが来てくれて手間が省けた。姉を脱衣所からも追い出したハルはため息をつき、俺を見下ろした。
「あそこまでするとは思わなかった……ごめんねみっつん」
「いや……」
訴えたら勝てるレベルのセクハラだとは思うけれど、勃起処理に関しては助かったので不問としよう。
「はぁ……彼氏が身内の裸ガッツリ見せられたとか、地獄……」
ハルは浴室の扉を開け放ったまま浴室と脱衣所の境目でしゃがみ、細い太腿の隙間から下着をチラ見えさせた。自然にめくれることのないタイトなミニスカートは体勢によるパンチラしか狙えない、これは僥倖だ。
「……みっつん勃ってない? 男にしか興味ないんじゃなかったの!? 流石に裸見せられたら勃つの!?」
立ち上がってしまった。だが、素晴らしい光景は脳内フォルダに保存済だ。
「えっ? ゃ……しゃがんだ時パンツ見えたから」
「…………俺? 俺で? ならいい……よっ、よくない! もぉ! みっつんの変態!」
顔を真っ赤にしたハルは勢いよく浴室の扉を閉め、バタバタと大袈裟な足音を立てて走り去った。
(可愛いですなぁ……ゃー、どうしよ)
また勃ってしまった陰茎の処理に悩み、俺は深いため息をついた。だが、パンチラが僥倖だったということは譲らない。
(気乗りはしませんが、カミアどのに信用していただかなくてはなりませんからな)
今公式アカウントだとかにDMを送っても埋もれるだけだろう。だから握手会で直接カンナの知り合いということを示さなければならない、カンナが直接行く気になってくれれば解決だったのだが……それは言うまい。
(おっ、出ましたな)
カミアのジュニアアイドル時代について検索するとあっさりカンナについての情報が出てきた。これでは握手会でカンナの名前を出した程度では信用されなさそうだ。
(なになに……事件前はカミアは子供とは思えないほど歌もダンスも上手かったのに、別の事務所から小六に苗字変えて出た時は下手になってた……酷いこと言いますな、事件のショックとかでしょうか)
無礼なデマは出回っていても、カンナについてのまともな情報はジュニアアイドル時代のことしか出てこない。今のカンナが特定されていないというのは喜ばしいことだが、カミアを信用させられる情報が欲しい今は複雑だ。
(テレビや雑誌などでカミアどのにこの事件に関する話題が一切振られないのは、裏金を渡してるから説……いやいやいやいや、双子の弟がどえらいことになった事件のこと、アイドルが出るような番組で言わないっしょ……言うんですか? テレビはアニメ以外あんまり見ないんですよなぁ)
カンナに二人だけの秘密のようなものを聞いておいた方がよさそうだ、メッセージを送っておこう。
(おっ、返信はや)
飼っているウサギのぷぅ太のことを話してみてはどうかという内容だった。体色と名前を言えば本人確認……本ウサ確認になるだろうか。
(ありがとうっと。そろそろ出ないとキレが悪いと思われてしまいますな)
ハルの部屋に戻り、またカミアの歌が流れる中彼の写真やインタビューを見せられた。楽しそうなハルが見られるだけで嬉しいけれど、もっと互いのことを知れるような交流がしたかったな。
まぁ今回はライブ前だから仕方ない、次回以降はイチャイチャ出来るはずだと信じ、ハルの母に呼ばれてダイニングへ。
(もう夕飯の時間ですか、ハルどのの家は早めなんですな。手巻き寿司ですか、お刺身美味しそうでそ……カロリー計算難しいですなこれ)
明日のライブで体力を使うだろうし、筋トレを気持ち増やせば食べ過ぎても大丈夫。そんな甘い考えで腹八分目まで美味しく手巻き寿司をいただいた。
(さてさてお風呂、お風呂ですぞ! 一緒に入りますぞハルどのぉ!)
夕飯を終えてしばらく、風呂の時間がやってきた。今度こそイチャイチャタイム──
「みっつん先入ってきていいよ」
──とは、ならなかった。がっくりと落ち込んで浴室に向かい、家よりも丁寧に物を使う。
(シャンプー色々種類ありますなぁ、歳頃の女性ばかりだとこうなるのですか……わたくしもママ上のお高いシャンプーを間違えて使い、ボコボコにされた覚えがありますな。最近は使わせてくれますが)
ボトルをひとつずつ持って匂いを嗅ぎ、ハルがいつも漂わせている香りを見つけたのでそれを使う。これで同じ香りを漂わせるという「匂わせ」が出来る。
(ボディウォッシュとかもハルどのが日頃使っているものだと思うとムラムラしてきますな……やべっ勃ちそ……いけませんぞいけませんぞもし水月'sミルクで排水溝を詰まらせては二度と敷居をまたげませんぞ!)
冷水をかけても俺の愚息は強情に勃ったままだ。それもそのはず、今掴んでいるシャワーヘッドもいつもハルが使っているもので、ハルが長い棒状のものを握っているだなんて考えただけで精子工場超稼働。
「水月くーん! 背中流そっか?」
無遠慮に浴室の扉が開け放たれ、シャワーヘッドを落としてしまう。誰なのかを認識するよりも前に股間を手で隠し、相手を見上げる──ハルの姉だ、バスタオルを身体に巻いているが……下着は着けているよな? いくら俺が超絶美形だからってそんなアプローチの仕方はもはや異常だろう。
(白メッシュの方ですな。白は確か、えーと……冬でしたっけ)
「み、始冬さんっ……?」
「名前覚えてくれたんだ~、嬉しい」
(よっしゃ名前当たった)
「ちょ、ちょっと、入ってこないでくださいよ! 俺っ、今裸……!」
同性のクラスメイトの家に泊まって起こるお色気イベントなんて、往年のアニメでも姉のシャワーや着替えのシーンを覗いてしまうくらいだろう。押し入ってくるって何だ、エロゲーでもそんなシチュ滅多に──はらり、とバスタオルが床に落ちる。
「きゃっ!」
姉が身体に巻いていたバスタオルを落としてしまった、いや、わざと落としたようだ。
(……っ! グッジョブ! 女体ありがてぇでそ! おかげで萎えました!)
グイグイ来られている恐怖で萎えかけていたが、裸体というトドメでしっかり萎えた。しばらくはハルを想像しても勃たないだろう。
「ちょっ……! 姉ちゃん何やってんの!? 信じらんないふざけんな出てけぇっ!」
姉をどう追い返すか悩んでいたが、ハルが来てくれて手間が省けた。姉を脱衣所からも追い出したハルはため息をつき、俺を見下ろした。
「あそこまでするとは思わなかった……ごめんねみっつん」
「いや……」
訴えたら勝てるレベルのセクハラだとは思うけれど、勃起処理に関しては助かったので不問としよう。
「はぁ……彼氏が身内の裸ガッツリ見せられたとか、地獄……」
ハルは浴室の扉を開け放ったまま浴室と脱衣所の境目でしゃがみ、細い太腿の隙間から下着をチラ見えさせた。自然にめくれることのないタイトなミニスカートは体勢によるパンチラしか狙えない、これは僥倖だ。
「……みっつん勃ってない? 男にしか興味ないんじゃなかったの!? 流石に裸見せられたら勃つの!?」
立ち上がってしまった。だが、素晴らしい光景は脳内フォルダに保存済だ。
「えっ? ゃ……しゃがんだ時パンツ見えたから」
「…………俺? 俺で? ならいい……よっ、よくない! もぉ! みっつんの変態!」
顔を真っ赤にしたハルは勢いよく浴室の扉を閉め、バタバタと大袈裟な足音を立てて走り去った。
(可愛いですなぁ……ゃー、どうしよ)
また勃ってしまった陰茎の処理に悩み、俺は深いため息をついた。だが、パンチラが僥倖だったということは譲らない。
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