冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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折檻の定番

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二時間目の授業が終わり、俺はすぐに教室を出た。廊下でしばらく待つとリュウがよろよろと着いてくる。声もかけず視線も送らず、歩く速度を少しだけ落とした。

「はぁっ……はぁ……水月ぃ、歩くんキツいわ……階段っ、もぉ……キツいぃ」

屋上の扉の前の踊り場、いつも昼休みなどに集まっている場所だ。階段を上ってきたリュウの顔は熱く、息は荒い。何も知らずに見ただけなら発熱を疑うだろう。

「……水月の手ぇ冷やっこぅて気持ちええわぁ」

何気なく頬に触れると緩んだ笑顔を見せてくれた。嬉しくなって両手で頬を包んでやると、リュウの顔は更に蕩けた。むにむにふにふにと頬を揉んでみるとリュウはくすぐったそうに笑う。

「んふふ……水月ぃ、折檻するんやないの?」

「そうだった、自発的にお掃除フェラを始められなかった物覚えの悪いお前を躾け直さないとな」

ただ頬を離してSMプレイに移るのは味気ないと思い、頬をつまんで引っ張ってみる。

「んむぃー……痛たたた痛い痛い痛いがな」

「気に入らなかったか?」

「自分がしよることで俺が気に入らんことなんかあらへんよ」

「…………そっか」

頭を撫でて抱き寄せ、唇を重ねる。唇を離して顔を見てみると、嬉しそうにしながらも「もう少し酷い扱いをして欲しい」とぶつぶつ呟いた。

「な、折檻何するん?」

「尻叩き。ワンパターンで悪いな」

「ええよええよ王道やぁん、たまらんわぁ。入れたまんま叩かれるとっ、ぁ……は、ぁんっ……!」

叩かれるのを想像しただけでバイブを締め付けてしまうようで、リュウは自分を抱き締めるようにしながら身をよじらせた。

「叩かれると、何だ?」

「……っ、振動伝わるわ、痛ぉて締め付けるわで、ごっつ気持ちよぉなれんねん」

「そうか、よかったな。想像するだけでもだいぶキてるみたいだが……」

「気持ちええのはええんやけど、折檻やのによぉなってしまうんはなぁ……もっと痛いだけのんがええんやけど」

「……お前は痛いのが気持ちいいんじゃないのか?」

「尻叩かれんのは痛いし気持ちええねん」

快感が勝手に付属するから痛みに興奮する手間がかからないということだろうか。

「痛いだけの……か」

「……な、な、水月ぃ、デコピンしてみてくれへん?」

「デコピン……? あぁ、こうか?」

自ら前髪をかき上げたリュウの額を中指でピンッと弾いてやった。リュウは額を押さえて悶絶し、唾液を垂らすほど緩んだ笑顔を見せた。

「痛い……水月にデコピンされたぁ…………はぁあんっ……たまらん……! 水月ぃ、今後は自主的にやってなぁ?」

「お、おぉ……? 分かった」

尻を叩くのはまだ快感に変わるのはまだ分かるが、額を指で弾かれて嬉しそうにするのは全く理解が及ばない。

「さ、水月ぃ、ケツ叩いたってぇ? こんアホなマゾ豚に折檻したってぇや」

「……あぁ」

壁に手をついて腰を突き出したリュウの尻を軽く撫で、スラックスと下着の下にあるバイブの硬さを確かめる。そして、まずはバイブに直接当てない平手打ち。

「……っ、はぁああんっ! ぁ、あぁああ……尻っぺたパッシィーンいかれるんたまらん……好き、好きやで水月ぃ、好きぃ」

尻をふりふりと揺らしながら甘えた声を上げるリュウにため息をつき、微笑み、二発目を与えた。

「ぁああんっ! んっ、んんんぅーっ……! ふっ、ふぅう……」

ぷりんとした弾力と柔らかさを兼ね備えた素晴らしい尻を叩くのはもったいないと思いつつも、叩くとぷるるんと震える様は直接見たいとも、叩いてこそのプリケツだとも思えてくる。

(いけませんなこれは……わたくし、尻叩きの魅力に取り憑かれつつありますぞ!)

パン、パン、と夢中になって尻を叩く。叩かれる痛みは当然、痛みによって引き締まる後孔がバイブを締める快感や、叩いた振動が筋肉や内臓に伝わって起こる快感もあるのだろう。

「ぁんっ! あぁんっ! 水月っ……ひぃいんっ! イくっ、もぉイってまうっ!」

リュウが上げるのは痛みによる悲鳴ではなく、快感による嬌声だ。彼の甘い声に性行為でもしているような気分になった俺は、バイブの持ち手に掌底を食らわせた。

「イくっ、イっ……!? ぐぅうっ! ぁ、あっ……ぁーっ……!」

ビクビクと震えながらリュウが膝を折る。座り込んだリュウの顔を覗き込んでみると、この上なく蕩けた可愛らしい表情をしていて、何の打算もないキスをさせる魔力があった。

「んっ、ん……は、ぁ…………水月ぃ、へへ……最後、バイブ押し込みよったやろ……ごっりぃ入ったわ。酷いことするわぁ……いけずな男や」

「……見ろよリュウ、これ何だと思う?」

壁際を指差す。その床には小さな水溜まりがある。水よりは粘り気があるように見え、泡が混じっているそれが何か理解するとリュウは耳まで真っ赤になった。

「分かったか? お前のヨダレだよ、汚ねぇなぁ……学校汚しちゃダメだろ? またお仕置きが必要か?」

「は、い……」

快感の余韻にか、新しい快感への期待にか、リュウの身体は震えている。立つことは出来ないようで彼は四つん這いの姿勢で止まった。

「……っ、あぁんっ! ぁんっ! んんっ……水月っ、ひぃっ……イくっ、またイってまうっ、イくぅうっ! ぅあぁんっ!?」

突き出されてよりぷりんとした尻を叩いて絶頂させても尚、まだ叩く。

「ひぃっ! イった、もぉイったて……んやぁんっ! ぁ、はぁあんっ! 堪忍してぇっ!」

「……その言葉が聞きたかった!」

好きな言葉を聞けた俺は満足し、リュウの尻を叩く手を止めた。

「ぁふんっ! んっ、んん……はぁあーっ……あかん、も、立たれへん……」

最後の一発を受け終えるとリュウはくったりと床に寝転がり、満足そうに顔を緩めた。
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