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二戦目からが本番

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首に腕を絡めてくれたレイと唇を重ね、舌をしっかりと絡め合ってから改めて腰振りを始めた。

「んっ……! んっ、んんっ!」

キスをする前よりも締まりがよくなった。キスを喜んでくれている証拠だろうか? 舌ピアスを弄ってみるか。

「んっ、くっ……ふ、んんっ! ん、ぅうんっ!」

シュカに比べると結腸口の抵抗が弱く、くぽくぽと簡単に出入りできてしまう。感度が低いということは決してなく、前立腺よりもこちらがいいと言うだけあって奥を突く度に僅かに背を反らしている。

「んっ……んんんっ!」

大きく仰け反ってぎゅうっと俺の陰茎を締め付けてきた、絶頂したのだろう。前戯に時間をかけていたこともあり、締め付けられた快感で俺も射精してしまった。

「……っ、ふー……」

「は、ぁっ……せんぱい? せんぱいもイったんすか?」

「あぁ、抜いていいか?」

「どうぞっす……んっ、んんっ……! くっ、ぅうんっ……!」

既に半勃ちの陰茎を抜いて立ち上がると、レイは上体を起こした。

「へへへ……キスハメ幸せっした!」

元気にニコニコと笑うレイの頭を撫でる。薄ピンクの髪は脱色した後に染めているだろうに、そうとは思えないほど指通りがいい。

「せんぱいセックスも優しーっすね。俺もうちょい激しいのでも大丈夫っすよ?」

「そうか? なら次はそうするよ」

「次……! へへへ、次もあるんすね。ちなみに次はいつ頃空いてるんすか?」

完全に勃起した陰茎を無言でレイの目の前に突きつける。レイはにっこりと笑ったまま表情を固め、首を動かさず瞳だけで俺の陰茎に視線を落とした。

「今から、はダメか?」

「……い、いいっすよ、もちろん……せんぱい、昨日の晩何回もしたって言ってたのに、元気っすね」

「まぁな。体位変えてもいいか?」

「もちろんっす。どうするんすか?」

「そうだな……四つん這いになってくれ」

「バックっすか、いいっすね」

レイは躊躇なくベッドの上に四つん這いになってくれた。足や腰の力が抜けているだとかは特にないようだ。

「レイ、レイもゴム付けてもらっていいか? そこで出されちゃ今日寝れないからな」

「分かったっす」

「今のは上手く腹に溜まってくれてよかったよ、先に拭こうか」

コンドームやローションなど準備を整え直し、レイの後ろで膝立ちになる。腰のピアスに触れないよう足の付け根あたりをグッと掴み、後孔の縁に陰茎を擦り付ける。

「ひっ……ぅ、うぅっ……! せんぱいっ? 入れていいっすよ?」

「……一回ヤったからだいぶ慣れてるな。本当に激しくするから、嫌だったら言えよ?」

「嫌はなんかつい言っちゃいそうなんで……セーフティワード決めましょ」

「あー……何か、SMとかで使うヤツだっけ? 本当にやめて欲しい時にって」

「そうっすそうっす。出来るだけ関係なくて、すぐ言えるヤツ……なるかみって言うっす」

「俺の名前じゃないか。まぁ……レイはせんぱいせんぱい言ってるし、基本言わないか。分かった」

「ま、必要になるとは思えないっすけどね~」

先程のセックスを優しくやり過ぎたのか、レイは俺を舐めきっている。不慣れな歳下だと思われてしまっている。

「んっ……ぁ、あぁあっ! は、ぁっ……ほんと、おっきいっすね」

俺を軽視しているのは僥倖だ、落差が大きい方が困惑と快感が強いだろう。

「んっ、ぁあんっ! ぁ、はぁっ、んぁんっ! んっ、さっきより……はやっ、ぁ、あっ、あっ! せんぱっ、そこばっかぁっ!」

ストロークを短く、結腸口を細かく素早く責めてやる。ある程度腰振りが安定したので、上体を倒して左手でレイの下腹を押さえることで結腸への快感を増幅してやる。

「んゔぅっ……! 腹、はっ……ぁあんっ!」

陰茎が結腸を越える際、ゴリッという感覚があった。腹を押している左手の感触だろう。手のひらで下腹全体を圧迫しつつ中指を臍に差し込む。

「んひゃあっ!? 臍ピはだめっ……ぁあんっ! んっ! くっ、イくっ、こんなのぉっ、すぐイっちゃうっすぅっ……!」

「……っ、は……レイ、俺……イった時にぎゅっ、ぶるぶるってすんの好きだからさ、イかせまくるけど……いいんだよな?」

「はぅうっ……! 突きっ、にゃがらぁっ、聞くことじゃないっすぅっ!」

「だな」

左手だけでレイの腰を支えられそうなので、右手は彼の乳首を弄るのに使う。ピアスを空けているところは全て性感帯だと言っていたし、大きさからして開発済の敏感乳首に違いない!

「ぁひぃんっ!?」

当たりだ。

「んっ、ひっ……! ちっ、乳首っ、乳首つねったまま突くのっ、やばっ、ぁ、あっ! 待っ……! またイっちゃうっすぅっ! ぅあっ!? ちょっ、休ませっ……!」

「だ~め。もう加減しないし、セーフティワード言わない限り俺がイくまでやめない。嫌か?」

「んひぃんっ! んっ、んんぅっ……さいっ、こぉっ……すっ!」

「ん、可愛い」

きゅんとしたので少し強めにどぢゅっと突いてみた。おそらくドライオーガズムをキメたレイは腕の力が抜けてしまったようで、頭を枕に落としてしまった。

「レイ、大丈夫か?」

「す、すいませんっす……手、もう力入んないっすぅ……」

「じゃ、寝バックにするか。一回抜くぞ」

「待っ、あぁああんっ!」

両手でレイの太腿をそれぞれ掴み、引っ張り上げてベッドにぺったり体を触れさせる。

「ぁうっ……ちょ、ちょっと待ってくださいっす。寝バックはやばっ、ぁああっ! 重っ……!」

俺自ら下腹を押さえなくても、腹側に強く突いてやればレイの弱点は俺の陰茎とベッドに挟まれ、正常位では味わえない快楽が作れる。レイの中から元カレの記憶が薄れて消えてしまうまで、何度でも絶頂させてやろう。
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