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愛撫の丁寧さは愛情の深さと知れ
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ベッドに上半身を預けたレイの太腿に手を添えて開脚を手伝い、後孔に舌を這わす。穴を塞ぐように舌の腹を押し付け、きゅっと力が入った後孔の皺一本一本に唾液を染み込ませる気概で舐め回す。
「ひっ、ん……! せんぱぁいっ、なんでそんな丁寧に舐めれるんすかぁっ、ぁうっ、ぅうんっ……!」
最初の頃はしていた汗の味がもうなくなった。残念だが、後孔周りの液体は全て俺の唾液になったのだと思うと感慨深い。
「ひっ……!? ぁ、あぁあっ……吸うのはっ、マジでっ……! んっ、ぁ、あぁっ……!」
後孔にぴったりと唇を重ねてぢゅうーっと吸ってやると、押さえていた太腿がビクビクと跳ね、喘ぎ声が先程までよりも大きくなった。
「……っ、はぁ……ちょっと緩くなってきたな」
太腿を押さえていた手を後孔の近くへ移し、親指を縁に添えてくぱぁっと穴を拡げてみる。恥ずかしいと喚くレイにときめき、興奮し、ヒクヒクと震える穴に舌を入れた。
「ひぅうんっ……! ぅ、あぁあっ……せ、せんぱいのがっ、ナカにぃ……! ぁ、あぁっ、すごいっすぅ……そんなとこっ、舐め、ぁ、あっ、ぁあっ……!」
後孔の縁はもうすっかり俺の唾液の味に変わってしまったが、腸壁の浅くはまだレイの味がする。舌を押し当てれば吸い付く腸壁は挿入の未来への期待を大きく膨らませる。
「ぁ、はっ……ぁあんっ……! んっ、んんっ……!」
「……ふぅ、かなりほぐれたんじゃないか?」
「はぁ……はぁ……そうっすか? じゃあ……」
顔を上げてレイと目を合わせる。頬を紅潮させて苦しそうに息を荒らげていたが、嬉しそうに口角を上げた。
「あぁ、次は指だ。ローション入れるぞ」
「指っすか……せんぱいは丁寧っすねー」
レイは残念そうに眉尻を下げた。陰茎を挿入されると思って笑顔になっていたのか? たまらないな。
「冷たいかもしれないけど、ごめんな」
一応懐に忍ばせて温めていたつもりのローションを注射器型の器具に少量移し、後孔に注入していく。
「ひぅうぅううっ……! 冷たいっすぅ……」
「やっぱ冷たかったか、ごめんな」
「いえ……お気になさらずっす」
「指入れていいか?」
「いちいち聞かなくていいっすよぉ」
呆れたような顔をするレイの後孔に中指の先端を触れさせると、ちゅうっと吸い付いてきた。さっき後孔にキスをしてやった時も思ったが、慣れた穴はほとんど口だな。
「ひ、ぁ、あぁんっ!」
つぷんっ……と中指が沈む。きゅうきゅうと締め付ける中肉に任せていたら指が抜けてしまいそうだ、浅い部分は押し返そうとする力が強い。しかし──
「ん、ぁ、あぁっ……せんぱいっ、ぁあんっ!」
──ある程度奥まで進むとむしろ奥へと引き込むような締め付けに変わる。不思議だ。まぁひとまずそんな不思議は忘れて指を抜き挿ししよう。
「んっ、ぁ、あんっ! ひぃんっ! んっ、んぁんっ!」
まっすぐにした中指をつぷつぷと素早く抜き挿しし、ある程度穴が慣れてきたら中指を根元まで入れた状態で中指を揺らす。
「ぁ、はぁっ、ぁあんっ! んっ、ぁあっ……! ぁ、ひっ、ひぅうんっ……!」
「痛かったら言えよ、レイ」
「痛いわけっ、ないっすよぉ……ぁんっ! んんっ!」
「大丈夫か? なら指増やすぞ」
「ひぅっ……!」
腹側の腸壁を二本の指でぐにぐにと揉んでみるも、前立腺がなかなか見つからない。陰茎が半勃ちだから前立腺も硬くなっていないのだろうか?
「ぁうっ、んっ、ぅうんっ、んっ……? せんぱいっ、もしかして……前立腺探してます?」
「……っ! あ、あぁ……お恥ずかしながら、上手く見つけられなくて」
「…………俺のはなんか普通より浅いとこにあるらしいっす。そんな指根元まで突っ込まなくていいんすよ、せんぱい指長いんすし」
「そっか、ありがとう……いや、恥ずかしいなぁ」
腹側の腸壁を強めに押しつつ指を抜いていく。感触が違うだろうし、レイの感じ方も変わるだろうし、今度こそ見つけられるはずだ。
「んっ……んん……ひゃうっ! そこっす、せんぱい……」
「あぁ、ちょっと硬いの見つけたよ。これだな?」
二本の指をまとめて揺らし、トントンと前立腺を叩いてみる。
「あっ、あぁっ! そぉっす……そこっす。でも、せんぱい……あの」
「何だ? 何でも遠慮なく言ってくれ」
感じ過ぎるからお手柔らかに……とかだったらますます可愛いなぁと期待しつつレイの言葉を待った。
「…………俺、前立腺そんな感じないっす」
「えっ」
「あ、普通よりはって話っす。他のせんぱい彼氏達ほどの反応は出来ないと思うんすよ」
そんな馬鹿な、開発済みなんじゃなかったのか? いや、前立腺はあくまで男性器の一部であり男の快楽の範疇。尻を触られないと勃たないほどメス化してしまっているレイが前立腺の快感を忘れていても不思議ではない……のか? いや不思議だろ。きっとクズ説濃厚な元カレの愛撫が下手だっただけだ。俺がやればきっと喘いでくれる。
「奥のが好きなんす……ね、せんぱい、せんぱいおっきいんすよね? 届きますよね……指じゃもう足りないっすよぉ、もっとおっきいの欲しいっす」
「……まだほぐれてない」
二本の指でレイの穴をぐぱっと拡げる。まだ肉が硬い、基準になるのはシュカしか居ないけれど、個人差があると分かってはいるけれど、もう少し近付けたい。
「ひぁああっ……! んっ、んん……せんぱいの指っ、ふやけちゃうっすよ……?」
「ふやけたら何かダメなのか? シワシワなの見たくないなら見せないよう頑張るよ」
「……せんぱぁい」
どうしてこんな些細な優先ですら瞳を潤ませて喜ぶのか、想像もしたくないなとレイの危うい笑顔を見て思った。
「ひっ、ん……! せんぱぁいっ、なんでそんな丁寧に舐めれるんすかぁっ、ぁうっ、ぅうんっ……!」
最初の頃はしていた汗の味がもうなくなった。残念だが、後孔周りの液体は全て俺の唾液になったのだと思うと感慨深い。
「ひっ……!? ぁ、あぁあっ……吸うのはっ、マジでっ……! んっ、ぁ、あぁっ……!」
後孔にぴったりと唇を重ねてぢゅうーっと吸ってやると、押さえていた太腿がビクビクと跳ね、喘ぎ声が先程までよりも大きくなった。
「……っ、はぁ……ちょっと緩くなってきたな」
太腿を押さえていた手を後孔の近くへ移し、親指を縁に添えてくぱぁっと穴を拡げてみる。恥ずかしいと喚くレイにときめき、興奮し、ヒクヒクと震える穴に舌を入れた。
「ひぅうんっ……! ぅ、あぁあっ……せ、せんぱいのがっ、ナカにぃ……! ぁ、あぁっ、すごいっすぅ……そんなとこっ、舐め、ぁ、あっ、ぁあっ……!」
後孔の縁はもうすっかり俺の唾液の味に変わってしまったが、腸壁の浅くはまだレイの味がする。舌を押し当てれば吸い付く腸壁は挿入の未来への期待を大きく膨らませる。
「ぁ、はっ……ぁあんっ……! んっ、んんっ……!」
「……ふぅ、かなりほぐれたんじゃないか?」
「はぁ……はぁ……そうっすか? じゃあ……」
顔を上げてレイと目を合わせる。頬を紅潮させて苦しそうに息を荒らげていたが、嬉しそうに口角を上げた。
「あぁ、次は指だ。ローション入れるぞ」
「指っすか……せんぱいは丁寧っすねー」
レイは残念そうに眉尻を下げた。陰茎を挿入されると思って笑顔になっていたのか? たまらないな。
「冷たいかもしれないけど、ごめんな」
一応懐に忍ばせて温めていたつもりのローションを注射器型の器具に少量移し、後孔に注入していく。
「ひぅうぅううっ……! 冷たいっすぅ……」
「やっぱ冷たかったか、ごめんな」
「いえ……お気になさらずっす」
「指入れていいか?」
「いちいち聞かなくていいっすよぉ」
呆れたような顔をするレイの後孔に中指の先端を触れさせると、ちゅうっと吸い付いてきた。さっき後孔にキスをしてやった時も思ったが、慣れた穴はほとんど口だな。
「ひ、ぁ、あぁんっ!」
つぷんっ……と中指が沈む。きゅうきゅうと締め付ける中肉に任せていたら指が抜けてしまいそうだ、浅い部分は押し返そうとする力が強い。しかし──
「ん、ぁ、あぁっ……せんぱいっ、ぁあんっ!」
──ある程度奥まで進むとむしろ奥へと引き込むような締め付けに変わる。不思議だ。まぁひとまずそんな不思議は忘れて指を抜き挿ししよう。
「んっ、ぁ、あんっ! ひぃんっ! んっ、んぁんっ!」
まっすぐにした中指をつぷつぷと素早く抜き挿しし、ある程度穴が慣れてきたら中指を根元まで入れた状態で中指を揺らす。
「ぁ、はぁっ、ぁあんっ! んっ、ぁあっ……! ぁ、ひっ、ひぅうんっ……!」
「痛かったら言えよ、レイ」
「痛いわけっ、ないっすよぉ……ぁんっ! んんっ!」
「大丈夫か? なら指増やすぞ」
「ひぅっ……!」
腹側の腸壁を二本の指でぐにぐにと揉んでみるも、前立腺がなかなか見つからない。陰茎が半勃ちだから前立腺も硬くなっていないのだろうか?
「ぁうっ、んっ、ぅうんっ、んっ……? せんぱいっ、もしかして……前立腺探してます?」
「……っ! あ、あぁ……お恥ずかしながら、上手く見つけられなくて」
「…………俺のはなんか普通より浅いとこにあるらしいっす。そんな指根元まで突っ込まなくていいんすよ、せんぱい指長いんすし」
「そっか、ありがとう……いや、恥ずかしいなぁ」
腹側の腸壁を強めに押しつつ指を抜いていく。感触が違うだろうし、レイの感じ方も変わるだろうし、今度こそ見つけられるはずだ。
「んっ……んん……ひゃうっ! そこっす、せんぱい……」
「あぁ、ちょっと硬いの見つけたよ。これだな?」
二本の指をまとめて揺らし、トントンと前立腺を叩いてみる。
「あっ、あぁっ! そぉっす……そこっす。でも、せんぱい……あの」
「何だ? 何でも遠慮なく言ってくれ」
感じ過ぎるからお手柔らかに……とかだったらますます可愛いなぁと期待しつつレイの言葉を待った。
「…………俺、前立腺そんな感じないっす」
「えっ」
「あ、普通よりはって話っす。他のせんぱい彼氏達ほどの反応は出来ないと思うんすよ」
そんな馬鹿な、開発済みなんじゃなかったのか? いや、前立腺はあくまで男性器の一部であり男の快楽の範疇。尻を触られないと勃たないほどメス化してしまっているレイが前立腺の快感を忘れていても不思議ではない……のか? いや不思議だろ。きっとクズ説濃厚な元カレの愛撫が下手だっただけだ。俺がやればきっと喘いでくれる。
「奥のが好きなんす……ね、せんぱい、せんぱいおっきいんすよね? 届きますよね……指じゃもう足りないっすよぉ、もっとおっきいの欲しいっす」
「……まだほぐれてない」
二本の指でレイの穴をぐぱっと拡げる。まだ肉が硬い、基準になるのはシュカしか居ないけれど、個人差があると分かってはいるけれど、もう少し近付けたい。
「ひぁああっ……! んっ、んん……せんぱいの指っ、ふやけちゃうっすよ……?」
「ふやけたら何かダメなのか? シワシワなの見たくないなら見せないよう頑張るよ」
「……せんぱぁい」
どうしてこんな些細な優先ですら瞳を潤ませて喜ぶのか、想像もしたくないなとレイの危うい笑顔を見て思った。
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