冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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経験豊富な地雷系男子

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手のひらや指がするりと滑る頬は、カンナなどに比べて弾力が少ない。同級生の彼氏達は吸い付くような肌をしているが、レイは絡み付くような肌をしている。

「ん……」

思春期を過ぎているから皮脂の分泌量が少ないのだろうか? ハリが減りつつあるのだろうか? 二十三ではまだまだ若いが、俺にとっては十分大人だ、大人の身体の魅力を教えてもらおう。

「……せんぱい」

唇を一分足らず押し付け合って、離して、見つめ合う。

「レイ、今日……泊まるんだよな?」

「そのつもりっす」

「……泊まるつもりってことは、そういうことだよな?」

レイの気持ちを確認するため、肩甲骨あたりに添えていた手をゆっくりと下ろす。くびれた腰を撫で、男にしては大きめの尻を手で覆う。

「はい……せんぱいの好きなようにして欲しいっす」

死んだ魚のような目で俺を見上げたレイは、どこか危うさを感じる微笑みを浮かべていた。ついこの間まで童貞だった男子高校生には刺激が強過ぎる笑顔だ、ゴクリと喉を鳴らして尻をゆっくりと掴んでしまう。

「あっ……」

「……っ、レイ、レイっ……いいんだよな、レイ」

「……男に二言はないっすよ」

俺の方が歳下とはいえ、ハーレム主として、攻め役として、先輩として、余裕を持ちたい。そう思っているのに柔らかな尻に触れているとどんどん呼吸が荒くなってしまい、とうとう両手で尻を揉み始めてしまった。

「んっ……せんぱい、お尻好きっすか?」

男は尻に脂肪がつきにくく、小ぶりで硬い尻になりがちだ。もちろんそれはそれで素晴らしい。しかしレイの尻は大きめで柔らかい、しっかり脂肪が付いているようだ。触れたことはないが、女の尻に近付いていると思う。

「あぁ、好きだよ、尻が嫌いな男なんて居ないよっ」

「男の尻は好き嫌い別れると思うっす……」

「そんなことない、俺はどんな雄尻も好きだ!」

シュカは鍛えているせいか脂肪が少なく、尻も小ぶりで硬めだ。だがだからこそ慣れているのに締まりがいいという素晴らしい穴が出来上がっている。

リュウはおそらく天性のプリケツというヤツだ。筋肉も脂肪も少なめの細身なのに、尻だけはぷりっとしている。痴漢に狙われそうなタイプだな。

カンナは全身がふにふにと柔らかい幼児感のある身体をしている。リュウから筋肉を抜いたような、ハルに脂肪を足したような、そんな身体だ。だからもちろん尻も柔らかい、でも特筆して大きいわけではない。

ハルは……まだあまりじっくりとは触っていないから分からないけれど、スーパーモデルのような体型を維持しているから尻肉も少ないと思う。

そして今揉んでいるレイ、彼の尻は大きくて柔らかい。押せば沈み、離せばぷるんと揺れる。弾力と硬さを削って脂肪の柔らかさを高めたような感じだ。

「すっごい揉むっすね……」

「最っ高だよレイ! レイっ……あまり比べるようなことは言いたくないんだけど、別格に柔らかいんだ。なんでだろう……歳か?」

「失礼っすねー。高校生と二十代前半なんてほとんど変わらないっす! 多分その、俺……抱かれまくってきたんで、そういうのに合った身体になってるって感じだと思うっす」

繰り返し抱かれることによる体型のメス化だと? そんなエロ同人みたいな、いや、エロ同人ほどは変わっていないけれど……そんなことがありえるならビッチなシュカはもっと尻が大きいだろう、あんなベルトを外したらストンとズボンが落ちるような尻で留まっていないだろう。

「そんなこと本当にあるのか?」

「分かんないっすよ、俺医者でもないんすから。でも、そう考えるとちょっと……興奮しないっすか?」

「する! 他の男によって……ってのは気に入らないけど、興奮はするよ。レイの身体は染まりやすいってことだ、俺が抱きまくれば俺好みになってくってことだろ?」

「そうっすね、少なくとも……穴はせんぱいの形になるっす。ゃんっ……せんぱい」

尻を強く鷲掴みにして抱き寄せるとレイは微かに声を漏らした。俺を見上げる表情は期待しているように見えて、吸い込まれるように唇を重ねた。

「ん……レイ、口開けてくれ」

唇の感触を楽しむのもいいが、そろそろ舌を入れたい。口を硬く閉じたままのレイに痺れを切らした俺はとうとう言葉で求めた。

「……ぁ、ディープっすか? でも、その……俺、今日は」

「なんか都合悪いのか?」

「センタータン……つけてきちゃったんで。せんぱいが嫌じゃなければ、俺は大歓迎なんすけど……せんぱい、大丈夫っすか?」

「センター……えっと、なんだ? それ」

レイは少しの躊躇いの後、べーっと舌を出した。長い舌の真ん中には銀色の飾りが輝いている。

「あぁ、舌ピアスのことか。へぇ……いいよ、もちろん嫌じゃない」

「よかったっす。じゃあ……お願いするっす」

安心して唇を重ね、舌を絡める。右手をレイの後頭部に移し、左手はそのまま尻に残した。舌の裏をくすぐると尻肉が強ばって硬くなり、少し強めに尻を揉むと舌がピクピクと動く、その連動が可愛らしかった。

「ん、ぅっ……んん、んっ……!」

恐る恐る舌ピアスを舌先でつつく。柔らかく弾力があり、粒が並んでいる舌と金属だろうピアスの舌触りの違いはなかなか面白い。

「ん、んんんっ……! んっ、んんっ!」

「……っ、レイ?」

ピアスに触れると声と身体の跳ねが大きくなっているのに気付く。無遠慮な俺の愛撫で痛みを与えてしまったのかもしれないと、慌てて口を離して尋ねてみる。

「どうしたんだレイ、痛かったのか?」

「ふぅ、ふぅ……大丈夫っす、痛くないっすよ。その……ピアスつけてるとこは、だいたい性感帯なんす。だから……感じちゃっただけで、痛いとかじゃないっす」

「……そっか。よかった……じゃあもう一回」

再び唇を重ね、舌を絡め合う。舌先でピアスを転がすように愛撫してやるとレイは俺の腕の中でビクビクと身体を跳ねさせ、勃った陰茎を俺の太腿に擦り付けてきた。
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