冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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遅刻してでもプレイを楽しみたい

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リュウとカンナが持ってきてくれた体操服に着替えた。上は半袖の白シャツだが、下はジャージの長ズボンにしておいた。膝小僧が露出しているのを見るのは好きだが、俺は露出したくないのだ。

「水月の匂いするわぁ……」

「て、くん……ずる、いっ」

制服のシャツはリュウに奪い取られ、襟首を嗅がれている。カンナが裾を引っ張って抗議しているが、彼も俺に返す気はなさそうだ。

「そっち嗅いどきぃや」

「やっ……とり、く……の、ついてっ……匂い、ちがう……」

腹辺りはシュカが精液をぶっかけた位置だ、その辺りなら俺の匂いよりもシュカの匂いの方が濃いだろう。

「脱いだ服の匂い嗅ぐのやめてくれ。ほらリュウ、服返せ」

「……返して欲しいんやったら力づくでやってみぃや」

リュウは俺のシャツを背後に隠して腹を突き出す。殴る蹴るの単純な暴力を欲しがっているのだと察し、俺はため息をついて放置されていたスラックスのポケットからリモコンを取り出した。

「ちょっ、それ反そっ、くぅぅっ……!」

バイブのスイッチを入れると同時にリュウの股間に膝を押し当て、ぐりぐりと責めてみる。みるみるうちに硬くなっていくのが伝わってなかなか楽しい。

「は、ぁっ、あぁんっ! んんっ……! あかんっ、あかんてっ、替えの下着もうあれへんねんっ!」

「ご所望の膝蹴りだぞ、もっと喜べよ」

「こんなん膝蹴りちゃうっ……ぅあぁあっ!?」

下着を替えたばかりだからと加減してやっていたが、やめだ。バイブの動きを振動から首振りに切り替え、一気に「強」まで上げた。

「ひゔっ!? ぅ、あっ、あぁあっ! 水月っ、水月ぃっ!? イくって、あかんってぇっ! ほんまにイってまうからっ……!」

「さっさとイけよ」

「替えの下着あれへんねんってぇっ!」

「知るか。っていうか……マゾ豚が人間様と同じ服いつまでも着てられると思うなよ?」

胸ぐらを掴んで声を低くするよう意識して言ってみると、膝にリュウの陰茎が激しい脈打ちの後柔らかくなった感触があった。ビクビクと身体を震わせた後、ぐったりとした彼を支えてバイブのスイッチを切る。

「あーぁ……保健室で下着借りるか? 漏らしましたとか言えばくれるかもしれないぞ」

「保健室にそんなんあんの……? あっても嫌や、そんなん言いとぉない。ノーパンのがマシや」

「ふーん……ノーパンのがマシ? それ本心か?」

「せやけど……」

「じゃあ保健室行こうか、付き合ってやるよ。マシじゃない方させられたいだろ?」

下着が保健室で貸してもらえるかどうかは知らない。あったとしてもなかったとしても、とりあえず辱めにはなるだろう。俺もS役が上手くなってきたかな?

「みんなは先に戻っててくれ、もう昼休み終わるだろうし」

「分かりました」

「……水月ぃ、もうちょっと拭くだけでええわ。あと二時間ちょいで終わりやし、水月に初めて踏まれた時もそうしたんやし……トイレ行かせてぇな」

「ダメだ、不衛生だろ。俺が突っ込む予定の穴が近くにあるんだから、清潔に保っとけ」

「水月ぃ……」

この発言で頬を赤らめるって……本当、リュウの趣味はイマイチ理解しがたい。今度SM系のBLの本でも買い漁るとするか、いや、プレイではなくSの心構えが分かるような本がいいな、そういう専門書とかないかな。

「水月、何難しい顔しとるん?」

「ぁ……や、なんでもない」

「……俺んことやったら気にせんでええで。さっきのんも嬉しかったし、これから保健のせんせーになんや言わなあかん思たらもう……! ゾクゾクしてもうて、足震えるわ。あぁあ……もう保健室で脱がされてもうて、バイブ見つかったりせんかなぁ」

「その場合俺は他人のフリするぞ」

「へへへ……酷い男やわぁ。たまらん……」

人の目がないのをいいことにリュウは全身を俺に擦り寄せてくる。こんなことをしてくるくせに可愛がると文句を言うなんて理不尽だ。

「一年の鳴雷水月です、失礼します」

保健室の引き戸を叩き、名乗りながら開ける。リュウを前に出し、説明は自分でするよう背をつついた。

「て、天正……竜潜です。あ、一年の……ぁ、その……も、漏らしてもぉてっ……あの、替えの下着とか……ありませんやろか」

「漏らした……?」

養護教諭に訝しげな目で見られたリュウは顔を真っ赤にし、自身のシャツの裾を強く掴んで俯いた。

「はい、天正くん漏らしてしまったんです。その処理はもう終わって、今彼下着履いてなくて」

「そうですか……ズボンは大丈夫だったんですか?」

「あっ……あぁ、はい、体操服着てる時にやっちゃったんで」

「あなたは着替えずに面倒を見てあげたんですね。後のことは任せて、教室に戻ってください。もう五時間目が始まっていますから」

四時間目に体育をやっていないことがバレると不審な言い訳をしてしまったが、まぁ、養護教諭が時間割を把握しているとも思えないし、わざわざそこまで確認しないだろう。

「はい、よろしくお願いします」

頭を下げて出ていこうとすると、リュウは俺の服の裾を掴んだ。

「水月ぃ……」

「こら。心細いのは分かりますけど、いけませんよ。授業がありますからね」

潤んだ瞳には俺をこの場に留める魔力があったが、養護教諭には俺を部屋から追い出す権力があった。

「……っ、可愛すぎるぞリュウっ! クソぉっ、ドMさえなければシンプルに可愛いでもMだからこその可愛さもっ……はぁっ、たまらん」

授業中で廊下に誰も居ないのをいいことに愛を呟き、リュウの言葉を真似て悶えた。
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