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初めてのフェラ
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他の彼氏達と俺の淫猥な戯れを見て何か感じたらしく、ハルはおずおずと「何かしたい」と俺に伝えてくれた。
(最近積極的で素直ですなぁハルどの。おねだりしてくれるでしょうか、ある程度わたくしがリードしましょうか。しかし、こっちから行くと怖がりますしな)
シュカから数歩離れて壁にもたれ、手のひらをハルに見せる。餌を持っていないと動物に示すように、俺の安全性を表した。
「それで? 何がしたいんだ、ハル」
「えーっとね……えっと……」
「言うの難しいなら……そうだな、俺に何かしてくれるのか、俺に何かして欲しいのか、どっちなのかだけでもいいぞ」
「…………さっきさ、しぐしぐが……その、ねっ? 分かんない?」
さっきカンナが……なんだ? リュウの付き添いで階段を降りていったが……俺に肩を貸したいとか、そういうことか? 別に支えられるほど疲れてはいないのだが。
「手マンとフェラ同時にやってくださいってちゃんと言わないと伝わりませんよ、霞染さん」
「あぁ、そういうことか……そういうことなのか? ハル」
「ちっ、ちがっ……ちがわ、ないけど」
違わないのか!? てっきりシュカの冗談だと思っていたが、百戦錬磨なだけあって男心をよく分かっている。
「じゃあ俺は座った方がいいかな」
ハルは俯いてしまって返事をしない。見た目に反してウブで可愛らしいけれど、昼休みはあと僅かだ、不本意だが急かさなければ。
「……ハル、やっぱりこういうの苦手か? 急がなくていいぞ」
「急ぐよ! そ、その……しゅーみたいにヤっちゃうのって結構手間かかるんでしょ? でもっ、しぐしぐもりゅーもそれ進んでてっ、俺だけ抱けない体のままなんてっ……水月、そんなんじゃ、俺だけ……!」
「何度も言ってるけど、俺は別にヤりたいから付き合ってる訳じゃない。もしそうならシュカ一人で十分だしな」
「知ってますか水月、私がいくら絶倫でも腰の強度は他の者と変わらないんですよ」
ややこしくなるから一人じゃ俺の相手はし切れないアピールは今やらないで欲しい。
「ハルは可愛いし明るいし、傍に居てくれるだけで幸せだよ」
「……でもっ、でも、やだ」
「俺に気を遣ってるわけじゃなく、ハル自身の意思で……俺をそういう意味で求めてくれるのか?」
ハーフアップの長い黒髪の、まとめられていない下側の部分で真っ赤になった顔を隠す。俯いてしまったから分かりにくかったが、ハルは確かに頷いてくれた。
「……ありがとう。じゃあ、脱いでくれるか?」
「ん……」
「お尻はいきなりじゃ指だけでも無理だから、今日はフェラだけな」
「指二本くらい突っ込んで開けばいいじゃないですか」
「痛いだろ、出来ないよそんなこと」
納得のいっていない顔をしているシュカに、昔自分がされたことを言ったのだろうかと薄ら寒いものを感じた。恋愛遍歴を気にする男にはなりたくないと意識していたが、少しくらい知っておいた方がいいのかもしれない。
「……みっつん」
「あぁ、脱げたか?」
ベルトを外しはしたが、脱ぐのは恥ずかしいようだ。俺はハルの前に膝立ちになってスラックスを掴んだままの手にそっと手を重ねた。
「大丈夫……ハル、俺はお前に酷いことはしないよ。嫌だと思ったらひっぱたいて逃げてくれていいからな」
震える手がどかされ、俺はハルの顔色を伺いつつスラックスを下ろした。痩せた彼の太腿はスラックスを止めることなく、足首まで落ちてしまった。
「下着は男物なんだな」
「えっ……ぁ、みっつん、俺に女物履いて欲しい……?」
「いや? ハルの好きにしてくれていいよ。でも、スカートとかなら……それもいいかもな」
「……考えとく」
赤いメッシュが入った黒髪や、丁寧なメイクが施された顔を普段見ているからか、飾り気のないグレーのトランクスが意外に思えた。だからこそ愛おしくて、俺はその上から太腿の付け根の外側を撫でた。
「…………脱がしていいんだな?」
ただ触れただけで骨盤の位置がハッキリと分かる腰の細さには、性欲よりも庇護欲を煽られる。
「さ、さっきからそう言ってるじゃん! みっつん、優しすぎ……ちょっとくらい強引に来てよ」
「あなたが怯えているから気を遣うんですよ。ただ恥じらっているだけなら強引に出来ても、怖がられてしまってはビビりな水月は手を出しにくいんです。ねぇ水月」
「ビビりって言うな」
いや、童貞と言わなかったのはシュカの優しさなのか?
「……俺、別に怯えてなんかない」
「怯えてますよ。男に乱暴されたことでもあるんですか?」
ハルは目を見開いてシュカを見つめた後、不愉快そうに睨みつけて「ない」と吐き捨てた。
(とうとう聞きやがりましたなシュカどの。しかしこの反応……怪しすぎますぞ)
少し前には援交紛いのことをしていたと白状したし、それの失敗か何かだろうか? いや、邪推も詮索もよそう、ハルから言い出すのを待つのだ。
「みっつん! いいからっ……して」
躊躇う俺に痺れを切らしたハルは自ら下着を下ろし、俺の目の前に陰茎を突き出した。まだ勃っていない。
「おや、お可愛らしい。未使用品ですね」
「黙れ! もうあっち行ってよ!」
シュカの言う通り、ハルの陰茎の淡い色は未使用を示しているようだった。自慰もあまりしないのだろうか?
「……っ、ひぁっ、ちょっ、水月……! そんないきなりっ」
皮を被ったまだ小さなそれを咥え、上顎と舌で挟んでぐりぐりと刺激しながら吸ってやる。同時に唇をはむはむと動かして根元も愛撫してやると、簡単に大きくなってきた。
「ぁ、やばいっ、これやばいっ、水月の口温かくてっ、すっごい吸ってぇっ、これ……やばっ」
「水月、妙にフェラ上手いんですよねー……」
妄想とディルドのおかげだとほくそ笑みつつ、そろそろ皮を剥いてやろうと舌の動きを変えた瞬間、ぴゅるるっ……と少量の精液が口内に放たれた。
「はぁっ……ぁ、ごめんみっつん、飲んじゃった? 気持ちよかったぁ……ありがと」
早漏なのはいいとしても、反応が薄すぎる。射精の快感ってそんなものだっけ?
「水月、これは……」
「……前も開発が必要だな。ぼちぼちやってくよ」
今度する時は勃たせて剥いてからしゃぶろうと脳内にメモを残し、ハルが下着とスラックスを履き直す姿を楽しんだ。
(最近積極的で素直ですなぁハルどの。おねだりしてくれるでしょうか、ある程度わたくしがリードしましょうか。しかし、こっちから行くと怖がりますしな)
シュカから数歩離れて壁にもたれ、手のひらをハルに見せる。餌を持っていないと動物に示すように、俺の安全性を表した。
「それで? 何がしたいんだ、ハル」
「えーっとね……えっと……」
「言うの難しいなら……そうだな、俺に何かしてくれるのか、俺に何かして欲しいのか、どっちなのかだけでもいいぞ」
「…………さっきさ、しぐしぐが……その、ねっ? 分かんない?」
さっきカンナが……なんだ? リュウの付き添いで階段を降りていったが……俺に肩を貸したいとか、そういうことか? 別に支えられるほど疲れてはいないのだが。
「手マンとフェラ同時にやってくださいってちゃんと言わないと伝わりませんよ、霞染さん」
「あぁ、そういうことか……そういうことなのか? ハル」
「ちっ、ちがっ……ちがわ、ないけど」
違わないのか!? てっきりシュカの冗談だと思っていたが、百戦錬磨なだけあって男心をよく分かっている。
「じゃあ俺は座った方がいいかな」
ハルは俯いてしまって返事をしない。見た目に反してウブで可愛らしいけれど、昼休みはあと僅かだ、不本意だが急かさなければ。
「……ハル、やっぱりこういうの苦手か? 急がなくていいぞ」
「急ぐよ! そ、その……しゅーみたいにヤっちゃうのって結構手間かかるんでしょ? でもっ、しぐしぐもりゅーもそれ進んでてっ、俺だけ抱けない体のままなんてっ……水月、そんなんじゃ、俺だけ……!」
「何度も言ってるけど、俺は別にヤりたいから付き合ってる訳じゃない。もしそうならシュカ一人で十分だしな」
「知ってますか水月、私がいくら絶倫でも腰の強度は他の者と変わらないんですよ」
ややこしくなるから一人じゃ俺の相手はし切れないアピールは今やらないで欲しい。
「ハルは可愛いし明るいし、傍に居てくれるだけで幸せだよ」
「……でもっ、でも、やだ」
「俺に気を遣ってるわけじゃなく、ハル自身の意思で……俺をそういう意味で求めてくれるのか?」
ハーフアップの長い黒髪の、まとめられていない下側の部分で真っ赤になった顔を隠す。俯いてしまったから分かりにくかったが、ハルは確かに頷いてくれた。
「……ありがとう。じゃあ、脱いでくれるか?」
「ん……」
「お尻はいきなりじゃ指だけでも無理だから、今日はフェラだけな」
「指二本くらい突っ込んで開けばいいじゃないですか」
「痛いだろ、出来ないよそんなこと」
納得のいっていない顔をしているシュカに、昔自分がされたことを言ったのだろうかと薄ら寒いものを感じた。恋愛遍歴を気にする男にはなりたくないと意識していたが、少しくらい知っておいた方がいいのかもしれない。
「……みっつん」
「あぁ、脱げたか?」
ベルトを外しはしたが、脱ぐのは恥ずかしいようだ。俺はハルの前に膝立ちになってスラックスを掴んだままの手にそっと手を重ねた。
「大丈夫……ハル、俺はお前に酷いことはしないよ。嫌だと思ったらひっぱたいて逃げてくれていいからな」
震える手がどかされ、俺はハルの顔色を伺いつつスラックスを下ろした。痩せた彼の太腿はスラックスを止めることなく、足首まで落ちてしまった。
「下着は男物なんだな」
「えっ……ぁ、みっつん、俺に女物履いて欲しい……?」
「いや? ハルの好きにしてくれていいよ。でも、スカートとかなら……それもいいかもな」
「……考えとく」
赤いメッシュが入った黒髪や、丁寧なメイクが施された顔を普段見ているからか、飾り気のないグレーのトランクスが意外に思えた。だからこそ愛おしくて、俺はその上から太腿の付け根の外側を撫でた。
「…………脱がしていいんだな?」
ただ触れただけで骨盤の位置がハッキリと分かる腰の細さには、性欲よりも庇護欲を煽られる。
「さ、さっきからそう言ってるじゃん! みっつん、優しすぎ……ちょっとくらい強引に来てよ」
「あなたが怯えているから気を遣うんですよ。ただ恥じらっているだけなら強引に出来ても、怖がられてしまってはビビりな水月は手を出しにくいんです。ねぇ水月」
「ビビりって言うな」
いや、童貞と言わなかったのはシュカの優しさなのか?
「……俺、別に怯えてなんかない」
「怯えてますよ。男に乱暴されたことでもあるんですか?」
ハルは目を見開いてシュカを見つめた後、不愉快そうに睨みつけて「ない」と吐き捨てた。
(とうとう聞きやがりましたなシュカどの。しかしこの反応……怪しすぎますぞ)
少し前には援交紛いのことをしていたと白状したし、それの失敗か何かだろうか? いや、邪推も詮索もよそう、ハルから言い出すのを待つのだ。
「みっつん! いいからっ……して」
躊躇う俺に痺れを切らしたハルは自ら下着を下ろし、俺の目の前に陰茎を突き出した。まだ勃っていない。
「おや、お可愛らしい。未使用品ですね」
「黙れ! もうあっち行ってよ!」
シュカの言う通り、ハルの陰茎の淡い色は未使用を示しているようだった。自慰もあまりしないのだろうか?
「……っ、ひぁっ、ちょっ、水月……! そんないきなりっ」
皮を被ったまだ小さなそれを咥え、上顎と舌で挟んでぐりぐりと刺激しながら吸ってやる。同時に唇をはむはむと動かして根元も愛撫してやると、簡単に大きくなってきた。
「ぁ、やばいっ、これやばいっ、水月の口温かくてっ、すっごい吸ってぇっ、これ……やばっ」
「水月、妙にフェラ上手いんですよねー……」
妄想とディルドのおかげだとほくそ笑みつつ、そろそろ皮を剥いてやろうと舌の動きを変えた瞬間、ぴゅるるっ……と少量の精液が口内に放たれた。
「はぁっ……ぁ、ごめんみっつん、飲んじゃった? 気持ちよかったぁ……ありがと」
早漏なのはいいとしても、反応が薄すぎる。射精の快感ってそんなものだっけ?
「水月、これは……」
「……前も開発が必要だな。ぼちぼちやってくよ」
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