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どうせなら全員と

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喉の奥まで俺の陰茎を咥え込んだリュウが嘔吐いた。喉全体がぶるぶると震えながら陰茎を締め付け、突然の快感に俺はあっけなく射精してしまった。

「……っ、はぁ……出た。ぁっ、リュウ……待て、今吸うなっ」

二度目の射精の余韻に浸っていると、喉奥に発射した精液を飲み終えたリュウが尿道に残っていた分の精液を吸い出した。

「んんっ……はぁっ、水月ぃ……いっぱい出たなぁ。なぁ俺の口どうやった? なぁなぁ、水月ぃ」

精液臭い口からの甘えた声と言葉は俺をときめかせる。

「あぁ……最高だったよ。約束通りご褒美やるからちょっと待ってろ」

まだ柔らかいが勃ち始めている陰茎を下着の中に押し込み、スラックスも整える。ベルトはまだ締めない。

「ここ座れ」

大きく開脚して座り直し、リュウを股の間に座らせる。彼の足に足をそれぞれ重ねて緩く拘束し、首に左腕を巻き付けて軽く絞める。

「水月……? 何すんのん?」

「ご褒美」

首絞めは息苦しい程度に留め、バイブのスイッチを入れる。今回は単純な振動の「中」だ。

「んぅうぅううっ……! くっ、ふ、震えてっ……ぁああっ! 尻っ、おかしなりそ……ぉ、おっ……!」

快感を逃がしたいのかリュウはバタバタと足を振りたがっている。しかし、彼の足に乗った俺の足の重みがそれを許さない。
リュウは自身の首に巻き付いた俺の腕を掴んでいるが、その手の力は大したことがない。本当に離して欲しいわけではなさそうだ。これも快感から気を逸らそうとする咄嗟の行動だろう。

「ずっと同じの咥えてるのも飽きただろ、明日もう一段階太いの持ってきてやるよ。自分でも弄っとけよ? さっさと拡げて尻も俺のオナホにならなきゃいけないんだから」

「オナホっ……水月の、オナホぉっ……!」

「そ。俺のちんこに奉仕するためだけの穴。いつでもどこでも生ハメ自由の便利穴。それがお前だ、マゾ豚」

なんて酷い言葉だ、とても自分の口から出たとは思えない。しかしリュウは悦んで身体をくねらせている。

「ぁあぁ……! せやねん水月ぃっ、俺サンドバッグ兼オナホがええねんっ。壊れるまで使ってぇやっ」

「……っ、当たり前だ。壊れたって使い続けてやる」

サンドバッグ兼オナホがいいという言葉は、被虐欲が高まったあまり言ってしまっただけだよな? 俺の彼氏という枠に実は不満があるなんて話じゃないよな?

「んゔっ……! ぐっ、くぅうっ……! 水月っ、水月ぃっ!」

今は問い詰めるような状況じゃない、そう判断した俺はリュウの腹を手のひらで強く押した。臍の下あたりだ、シュカはここが性感帯だったなと思い返しながら力を少しずつ強めた。

「そうバカみたいに何度も呼ぶな、感想だけ教えろ」

「腹っ、腹強ぉ押されてっ、そのたんびにっ、下腹きゅんってしよってぇっ……! んひぃっ!?」

「止まるな。それで?」

「ひっ、ん、んんっ……! 気持ち、よぉてっ、水月好きやってぇっ、なって……! ぁあっ、ぁ、んっ、んんぅっ! イってまうっ、また服汚れてっ、ゃあっ、あぁあ……! もぉイくぅうっ!」

筋肉も脂肪も少ない腹の揉み心地はなかなか面白い、この柔らかさは内臓の柔らかさなのだろうか? 絶頂したようなのでとりあえずバイブの振動を止め、リュウの身体がビクビクと跳ねるのを楽しむ。

「ぁ、あぁ……はっ、ぁ、みつき……水月」

「腹、痙攣してるのがよく分かる……可愛いな、リュウ……キスしよう、ほら、キス」

リュウの顎に手を添えて真上を向かせ、唇を重ねる。喉をそっと手で覆うと喉仏が微妙に動いているのが分かった。

「ん、ん……ぷはっ、は、ぁあ…………水月ぃ、へへへ……好きやで水月ぃ、もうちょい痛い方がよかったんやけど……気持ちよぉしてくれてんから、感謝せななぁ」

キスを終えるとリュウは猫のように俺に後頭部をぐりぐりと擦り付けた。

「……俺の彼氏になって嬉しいか? 不満なんてないよな」

「当たり前やん、あるわけないわ。カッコええわ、気持ちよぉしてくれるわ、大事にしてくれるわ、俺の無茶な頼みも聞いてくれるわ……ほんま最高やで」

「そっ、か……そうか、そうか……よかった」

やはりオナホがいいなんてのは盛り上がって言ってしまっただけだったようだ。だろうとは思っていたが、怖かった。

「……大好きだよ、リュウ」

「んー、なんやのもう、どないしたん。俺あんま優しゅうされんの好きやないで」

安心のあまりリュウを抱き締めて髪や額に何度もキスをしてしまった。残念に思いながらも嫌がる彼を解放してやると、リュウの方からキスをしてきた。

「……嫌いやないから、気ぃ向いたらしてな。ほなな水月、俺ちょお下着替えてくるわ」

すっかり振り回されてしまった。S失格だな。

「あっ……待ってくれリュウ、俺も服だいぶ汚れちゃったから体操服持ってきてくれないか? 机の脇にかけてあるから」

「任せときー」

緩い返事をしながら手を振り、リュウは階段を震える足でゆっくりと降りていった。下着の替えを持ってきているのか……としみじみ思いながら眺めていると、次第にふらふらのリュウが心配になってきた。

「……カンナ、ちょっとリュウ見てきてやってくれないか? アイツ足ガクガクなんだよ、心配だ」

「わ、かっ……た」

カンナは足腰がしっかりしている、パタパタと階段を駆け下りていった。

「シュカ、どうだ? 五時間目までには立てそうか?」

「バカにしないでください」

「お前がぴゅーぴゅー出したせいで着替える羽目になったんだぞ」

「……ふんっ、服を着たまましようとする方が悪いんですよ」

もう下着とズボンを履いてしまったシュカはとても事後とは思えないクールな雰囲気を纏っている。

「ね、ねぇ……みっつん」

「ハル、なんだ?」

「俺も……その、なんかしたい」

「ハル……! あぁもちろんだ、おいで、何がしたい?」

他の彼氏達が乱れる様を見て何か考えるところがあったのか、単純に興奮したのか、ハルは素直に俺にねだってくれた。彼の頼みがどんなものであっても聞かなければならないなと、俺は他の彼氏達に対して以上の覚悟を抱いた。
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