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やっぱり騎乗位がお好き

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不意を突かれて手錠で後ろ手に拘束されてしまった。仰向けに転がされ、シュカに楽しげな顔で見下ろされる。これはこれでいいなぁ……

「何をヘラヘラ笑っているんですか? 水月。あなたは拘束されているということをもう少しよく理解した方がいいですよ」

美少年がベルトを外してくれているのに、しかめっ面でいろだなんて不可能だ。

「下着……ちょっと濡れてますね、もうカウパー垂らしてるんですか? というか……やはり、大きい」

シュカは下着の上から俺の陰茎を撫でている。太さを確かめるように幹部分を握ったり、先走りの汁のシミに触れようと手のひらで亀頭を撫で回している。

「…………硬い」

嬉しそうに頬を赤らめての呟きに、俺の興奮はもう頂点だ。

(はぁああ可愛らしいですなぁ、てぃんてぃん目の前にしてこの笑顔! すっごいビッチ! でも恋愛は苦手……最高ですかな!?)

この興奮は決して表には出さない。

「脱がしますよ」

腰を上げると下着とズボンいっぺんに太腿までずり下ろされる。ぶるんっと飛び出した陰茎にシュカは目を輝かせ、下唇を舐めた。

「たまらない。この長さ、太さ、カリの大きさ、そして何より硬さ! もちろん持続力もその辺のちんぽとは段違いですよね?」

「多分な」

「ふふっ……明日の朝まで私を抱いていられるという言葉、嘘だったら舌を二枚に裂いて差し上げますからね」

「二枚舌、ってか?」

乾いた笑いを返しつつも俺は内心──

(怖すぎますぞ! 裂くってアンタわたくしの舌はチーズじゃありゃあせんぞ! というか拘束したら指折るとか言ってませんでした? もう解いたけど拘束しちゃいましたぞ……折られますぞ)

──ガタガタと震えそうなくらい怯えている。

「んっ……!」

俺の上に跨ったシュカはすぐに腰を下ろし、自らの手で後孔を拡げて俺の陰茎に押し付けた。キスをするように吸い付いた穴の奥からトロトロとローションが溢れ、潤滑油の役割を果たす。

「はっ、ぁ、あっ……あぁんっ!」

ローションのおかげで俺の巨根は容易にシュカを貫き、結腸口の直前まで進んだ。そこからシュカは慎重になり、自分の尻を離して俺の腹に手をつき、もう片方の手で口を塞いだ。

「……シュカ、声抑えないでくれ」

「あぁ?」

睨まれて反射的に謝りそうになったが、堪えて「何のために母が出るまで待っていたんだ」と睨み返した。シュカは大きな舌打ちをし、両手を俺の腹に置いた。

「クソ野郎……てめぇホント顔とちんぽだけだわ」

「声と身体もいいだろ?」

「…………水月、約束してください」

「何を?」

珍しくしおらしい。そんな顔をされてはどんな頼みでも聞きたくなってしまう。

「やっぱり黙れと言ったり、萎えたり……しないでください」

「……シュカの喘ぎ声そんな変じゃないよ、何回か聞けたから知ってる」

「……………………そうですか」

信用していなさそうな顔と声だが、手は口に向かわない。この簡単な試験に合格すればシュカがもっと心を開いてくれると思うと心が躍った。

「動きますよ……んっ、んぁっ、ぁ、あっ……!」

俺の腹に手をついたシュカがゆっくりと腰を上げていく。身体を前に倒すことで腰を上げているから、今俯かずに顔を見せろと言うのは酷だろう。

「抜け、るっ……ケツめくれるぅっ……! ぅあっ、あっ、はぁあぁんっ! んぉっ、お、ぉお……!」

抜けてしまうギリギリまで腰を上げたシュカは、腰を一気に下ろして甘えた声を上げる。

「おっ、ほ……ふぅっ、ふぅ……んんっ、あぁっ……S字の入口ごちゅってすんの好きぃ、ぁあぁ……この奥したい、でももうちょいここぐりぐりしたぁいっ」

シュカは腰を左右にくねらせて結腸口を亀頭に吸いつかせている。とろとろの肉壁に陰茎全体を締め付けられ、先端だけを吸われる快感はかなりのものだ、気を張らなければ射精してしまう。

(よく喋りますなぁ、これが嫌なんですかな? 初めての時も結構喋ってくれてましたし……わたくしほどの包容力がなくともこの程度で萎える男は居ませんぞ)

しかし俺の重さとシュカのほぼ全体重がかかっている手が痛いな。手錠がくい込んでいる腰も痛い。頭の上で拘束して欲しかった。

「とりあえず先に前立腺……んぁんっ! ここも好きぃ、もっとこりこり……あっ、ぁあんっ、ひぃんっ!」

前立腺を狙うと決めたシュカは俺の太腿に手を付き、上体を反らして腰をカクカクと振り、陰茎をぶるんぶるんと扇情的に揺らして透明の蜜を撒き散らした。

「ぁひっ、ひぃっ、ひぅゔんっ! んぉおっ……おっ、ひっ! んんんっ! 水月ぃっ、水月のちんぽっ、カリでかくてすきっ、前立腺ごりゅっごりゅっ引っ掻いてぇっ……ぉひっ、イくっ、イくイくイくぅうっ!」

「わっ……」

「はぁああ……イったぁ。んぁ……? あは、イケメンがザーメンまみれぇ……ははっ、ウケる」

「ぶっかけはありがたいけど目の周りは拭いて欲しいな、左目開けらんないよ」

情けなく揺れていた陰茎の射精は先走りの汁の手本の通り、俺の顔や身体、シュカの身体にまで白濁液が散った。

「気ぃ向いたらな、俺もっかいイきたい……しっ、んっ、んぁあっ! ぁぐっ、んっ、ぉおっ……ほっ、ぉ……! さいこぉ、これさいこぉのちんぽっ、これれもっとケツほじくるっ、からぁっ、待っへろっ……!」

「んっ……すご、さっきより絡みついてるような……」

「んゔぅっ! くっ、ふぅうんっ! んぉっ! ほ、ぉおっ……腰とけりゅっ、イくっ、またイくぅうっ!」

射精なしの絶頂に悶えるシュカの腸壁は俺の陰茎を包んだまま痙攣し、バイブのような振動で俺には射精を促した。
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