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俺のために喧嘩しないで (水月+ハル・シュカ・リュウ・カンナ)
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昼休み、屋上への扉の前に集まる。今日も俺の両隣はカンナとハルだ、リュウとシュカは俺の隣を取ろうともしない。喧嘩がないのはいいことだ。
「自分またサラダだけなん? なんかやろか?」
「別にいいでしょ。フライばっかじゃん、俺そういうの食べない」
ハルは今日もサラダだけ、リュウは昨日の夕飯の残りだというフライだ。エビの尻尾が口からはみ出ている。
「ぁ……てん、く…………ぼく、欲し……」
「ん。好きなん取り」
カンナはリュウのタッパーからイカリングを取り、代わりにから揚げを置いた。仲が良くて結構だ。
「……ハル、ハムとかならどうだ?」
「いらない。握手会近いんだから絞らないと」
「自分の握手会とちゃうやろ」
「推しには一番綺麗な俺を見て欲しいじゃん」
「自意識過剰やのー……ファン一人一人なんか見てへんて」
ハルとリュウには言い争いが多いが、実質仲良しみたいなとこあるから大丈夫だろう。俺の彼氏達はみんな仲良し。レイもいい子そうだし、しばらくは平和だな。
「ごちそうさまー」
平和な昼食が終わる。昼休みは弁当箱を片付けてからが本番だ、お喋りタイムにするかスキンシップタイムにするか……
「では、いただきますね、委員長……いえ、水月」
セックスタイムのようだ。性急さに驚いて何も出来なかった俺に代わりシュカを止めたのは、他でもないハルだった。
「……何ですか?」
俺のベルトに手をかけたまま、自身の手首を掴んだハルを睨む。
「さっき俺みっつんと約束したんだよねー、みっつんの抜いてあげるって。だから今日は引いてくんない?」
「はっ、フェラより本番の方がいいでしょう? ねぇ水月……あ、もしかして口でもないんですか? 手? ド素人が手コキで私に対抗しようと?」
「……っ、うるさい! みっつんはビッチなんか好きじゃない、俺みたいな処女が好きなの! 下手なのに萌えるタイプの変態なの!」
下手なのに萌えるタイプの変態であることは認めるが、ハルにそんなこと言った覚えはない。
「シュカ、悪い。さっきの休み時間にハルと約束したんだよ、昼休みはハルに頼むって」
「……さっき抜いてたんじゃないんですか? 天正さんも時雨さんも一回の十分休みで水月に奉仕していますよね?」
「ぉん、俺はちょっと授業にはみ出してもうたけど、しぐはちゃんとやっとってえらいなぁ」
「ぅ、ん……ぼく、えらい」
カンナは褒められて嬉しそうだ。やっぱりあの二人と3Pしたいなぁ。
「さっきの休み時間に約束したって……どうしてさっきはしなかったんですか?」
「話してて……俺はアンタみたいに慣れてないの! だから、覚悟決めるのに時間が……みっつんそれでいいって言ってくれたし、約束したから、今からするのは俺!」
「これだから処女は……」
「シュカ、ごめん。約束だからさ、ハルを優先させてくれないか?」
「…………ハイハイ予約が必要ってことですね分かりましたよ! 放課後抱いてもらいますからね!」
「痛っ!?」
誘いを断られて不機嫌になったシュカは俺の陰茎を引っ叩き、リュウの隣にどかっと座った。リュウ越しにカンナに「みぃくん叩いちゃダメ」と注意されて舌打ちし、彼を怯えさせていた。
「みっつん……俺、今なんか……すごく嬉しい。みっつんは約束は守んなきゃって思ってるだけだよね? でも俺、俺は……俺が選ばれた感じで、めちゃくちゃ嬉しい……!」
涙を浮かべて微笑むハルの頬をそっと撫でる。やはり手を近付けると怯えていたが、それでも逃げようとはせずに震えながら俺の愛撫を受けていた。
「みっつん……あの、さ……ちゅー、して?」
「……いいのか?」
「前、するフリしたじゃん? みっつんしたかったのかなって……俺は、して欲しかったなって……思ってて。だから……みっつん、お願い」
「……分かった。嫌だったら突き飛ばして逃げていいからな」
そっと肩を抱き、その細さと震えに罪悪感が湧く。目も口も硬く閉じて震えている彼の頬を撫で、顎を持ち上げ、薄い色の口紅が塗られた唇にそっと触れた。
「……っ! し、した?」
「いや、親指……」
「紛らわしいことしないでよぉっ! 口! 口と、口!」
「わ、分かった分かった……」
改めて目を閉じたハルの唇にそっと唇を触れさせる。親指で確認したばかりのふにっと柔らかい唇は、薄めではあるが形はいい。
「………………ぁぅ」
唇と唇を一瞬触れさせただけで顔を離したのに、ハルは顔を真っ赤にして目を見開き、その後カクンと首を垂らした。
「えっ? お、おい、ハル?」
「うぅ……みっつん、やばいよこれぇ、幸せ……なんかすっごく幸せで、訳わかんない」
俺とのキス一つで多幸感を味わってくれる美少年だなんて、目の前にしている今でも存在すら信じられない。
「あ、ご、ごめんぼーっとして……すぐするからね、みっつん」
震える手で俺のベルトを外し、下着の中に手を入れる。父親の服をつまむ思春期の女子のように俺の陰茎をつまみ、持ち上げる。
「あ、相変わらずでっかい……えっと、べたべたにして欲しいんだよね? よだれ出るかな……」
ハルは以前のように唾液をローション代わりにして俺の陰茎を手で扱いてくれる気のようだったが、何故か不意に止まった。
「……しぐしぐは口でやったんだよね? 汚く……ない?」
「ちゃんと洗ってるし、変なカス溜まってるとかはないと思うぞ。汚い……まぁ、汚いとは思うけど」
「足の裏よりは綺麗ですよ」
「…………お、俺も舐める! 他のヤツにばっかさせてらんない!」
かなり迷っていたが、フェラをしてくれる気になったようだ。
「自分またサラダだけなん? なんかやろか?」
「別にいいでしょ。フライばっかじゃん、俺そういうの食べない」
ハルは今日もサラダだけ、リュウは昨日の夕飯の残りだというフライだ。エビの尻尾が口からはみ出ている。
「ぁ……てん、く…………ぼく、欲し……」
「ん。好きなん取り」
カンナはリュウのタッパーからイカリングを取り、代わりにから揚げを置いた。仲が良くて結構だ。
「……ハル、ハムとかならどうだ?」
「いらない。握手会近いんだから絞らないと」
「自分の握手会とちゃうやろ」
「推しには一番綺麗な俺を見て欲しいじゃん」
「自意識過剰やのー……ファン一人一人なんか見てへんて」
ハルとリュウには言い争いが多いが、実質仲良しみたいなとこあるから大丈夫だろう。俺の彼氏達はみんな仲良し。レイもいい子そうだし、しばらくは平和だな。
「ごちそうさまー」
平和な昼食が終わる。昼休みは弁当箱を片付けてからが本番だ、お喋りタイムにするかスキンシップタイムにするか……
「では、いただきますね、委員長……いえ、水月」
セックスタイムのようだ。性急さに驚いて何も出来なかった俺に代わりシュカを止めたのは、他でもないハルだった。
「……何ですか?」
俺のベルトに手をかけたまま、自身の手首を掴んだハルを睨む。
「さっき俺みっつんと約束したんだよねー、みっつんの抜いてあげるって。だから今日は引いてくんない?」
「はっ、フェラより本番の方がいいでしょう? ねぇ水月……あ、もしかして口でもないんですか? 手? ド素人が手コキで私に対抗しようと?」
「……っ、うるさい! みっつんはビッチなんか好きじゃない、俺みたいな処女が好きなの! 下手なのに萌えるタイプの変態なの!」
下手なのに萌えるタイプの変態であることは認めるが、ハルにそんなこと言った覚えはない。
「シュカ、悪い。さっきの休み時間にハルと約束したんだよ、昼休みはハルに頼むって」
「……さっき抜いてたんじゃないんですか? 天正さんも時雨さんも一回の十分休みで水月に奉仕していますよね?」
「ぉん、俺はちょっと授業にはみ出してもうたけど、しぐはちゃんとやっとってえらいなぁ」
「ぅ、ん……ぼく、えらい」
カンナは褒められて嬉しそうだ。やっぱりあの二人と3Pしたいなぁ。
「さっきの休み時間に約束したって……どうしてさっきはしなかったんですか?」
「話してて……俺はアンタみたいに慣れてないの! だから、覚悟決めるのに時間が……みっつんそれでいいって言ってくれたし、約束したから、今からするのは俺!」
「これだから処女は……」
「シュカ、ごめん。約束だからさ、ハルを優先させてくれないか?」
「…………ハイハイ予約が必要ってことですね分かりましたよ! 放課後抱いてもらいますからね!」
「痛っ!?」
誘いを断られて不機嫌になったシュカは俺の陰茎を引っ叩き、リュウの隣にどかっと座った。リュウ越しにカンナに「みぃくん叩いちゃダメ」と注意されて舌打ちし、彼を怯えさせていた。
「みっつん……俺、今なんか……すごく嬉しい。みっつんは約束は守んなきゃって思ってるだけだよね? でも俺、俺は……俺が選ばれた感じで、めちゃくちゃ嬉しい……!」
涙を浮かべて微笑むハルの頬をそっと撫でる。やはり手を近付けると怯えていたが、それでも逃げようとはせずに震えながら俺の愛撫を受けていた。
「みっつん……あの、さ……ちゅー、して?」
「……いいのか?」
「前、するフリしたじゃん? みっつんしたかったのかなって……俺は、して欲しかったなって……思ってて。だから……みっつん、お願い」
「……分かった。嫌だったら突き飛ばして逃げていいからな」
そっと肩を抱き、その細さと震えに罪悪感が湧く。目も口も硬く閉じて震えている彼の頬を撫で、顎を持ち上げ、薄い色の口紅が塗られた唇にそっと触れた。
「……っ! し、した?」
「いや、親指……」
「紛らわしいことしないでよぉっ! 口! 口と、口!」
「わ、分かった分かった……」
改めて目を閉じたハルの唇にそっと唇を触れさせる。親指で確認したばかりのふにっと柔らかい唇は、薄めではあるが形はいい。
「………………ぁぅ」
唇と唇を一瞬触れさせただけで顔を離したのに、ハルは顔を真っ赤にして目を見開き、その後カクンと首を垂らした。
「えっ? お、おい、ハル?」
「うぅ……みっつん、やばいよこれぇ、幸せ……なんかすっごく幸せで、訳わかんない」
俺とのキス一つで多幸感を味わってくれる美少年だなんて、目の前にしている今でも存在すら信じられない。
「あ、ご、ごめんぼーっとして……すぐするからね、みっつん」
震える手で俺のベルトを外し、下着の中に手を入れる。父親の服をつまむ思春期の女子のように俺の陰茎をつまみ、持ち上げる。
「あ、相変わらずでっかい……えっと、べたべたにして欲しいんだよね? よだれ出るかな……」
ハルは以前のように唾液をローション代わりにして俺の陰茎を手で扱いてくれる気のようだったが、何故か不意に止まった。
「……しぐしぐは口でやったんだよね? 汚く……ない?」
「ちゃんと洗ってるし、変なカス溜まってるとかはないと思うぞ。汚い……まぁ、汚いとは思うけど」
「足の裏よりは綺麗ですよ」
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