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保健室の後 (水月×カンナ・リュウ)

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お姫様抱っこでリュウを保健室まで運ぶ。体温測定で微熱が分かったので、ひとまずベッドで休ませることになった。

「よっ……と」

保健医は多忙なようなので、まだ上手く立てないリュウを俺が抱えて運んだ。

「……堪忍なぁ、水月ぃ。足に力入らんで」

「いいよ、俺のせいだ。一時間くらいは休ませてもらえるだろうから好きに遊べ」

リモコンを渡し、金色の染髪をかき上げて額にキスをする。ちゅっとわざと大きく音を鳴らし、唇を離す。

「愛してるよ、リュウ」

「……っ、そ、そういうんは言わんでええ言うとるやろ、アホ」

ドMのリュウは優しくしたり好意を示したりするのは気に入らないようで、場合によっては怒ってしまう。今回は照れてくれた。

「先生、リュウをお願いしますね」

保健医に挨拶をして保健室を出る。教室に戻ると帰りが遅いことに嫌味を言われたが、特にお咎めはなかった。
そして休み時間、俺はカンナと共に一階の階段裏のデッドスペースへ足を運んだ。

「カンナ……! あぁ、カンナ、可愛いな……」

「……み、くん。さっき……の、じゅぎょ……ちゅ……てん、くん……と、何……した、の」

「トイレに連れて行った後、保健室まで送っただけだよ」

少し怒っているような声色だ。機嫌を治してもらうため抱き締めようとすると、カンナは先に抱きついてきた。

(ふぉおおお! かわゆいゆいですなぁカンナたそは! はぁー……絶対可愛いお目目してますぞ、見てみたいですなぁ)

ゆっくりとカンナを抱き締めてその細さに興奮する。授業に戻ってから萎えかけていた陰茎が再び反り立ち、カンナの腹を勝手に押した。

「てん、くん……構い、すぎ」

「え、そうか?」

そんなつもりは一切ない。リュウが一番開発が進んでいるのは確かだが、それはカンナやハルの性格を考慮しての対応だ。彼らはリュウと違って俺にガツガツして欲しくないだろう。

「もっ……と……ぼく、に」

「カンナには十分構ってたと思うけど、足りなかったんだな。ごめんな、気付かなかったよ」

「みーく、ん……知って、る? は、れむ……て、しすてむ、は……みんな、平等……に、しな……と、ダメ。じゃな、きゃ……みぃくん、失格」

「手厳しいな……俺の愛は平等だよ、構う時間もそうしてるつもりだ。でもダメな時はこんなふうにカンナから言ってくれ。俺……結構鈍いからさ、気付けないかもしれないんだ」

カンナには他の彼氏以上に構っているつもりだし、登下校や昼食などもいつも隣だ。みんなで話している時もカンナの腰に腕を回している。

(カンナたそは寂しがりで嫉妬深いので一応特別扱いなのですが……それでも足りないのでしょうか、わたくしほどではありませんがワガママですなぁ、かわゆいかわゆいかわゆいゆい)

気弱さに反して積極的な面もあるカンナの頬を撫でて愛でていると、彼は口を突き出した。キスして欲しいのだと察し、可愛いおねだりに応える。

「ん……」

カンナの腕が腰から離れる、首にでも抱きつくつもりかな……という俺の考えは甘く、彼は俺のベルトを外してスラックスの中に手を滑り込ませた。

「んっ、ん……んん……み、くん……んっ、ふ、んんぅっ……!」

シュカには下手と言われたキスだが、カンナは上顎を少し舐めただけで喘いでくれる。

「……っ、はぁ……カンナ、積極的だな。俺の……どうしてくれるんだ?」

「み、くん……にが、い……?」

「何がいいって……」

手か、口か、どっちだ。という質問か? 

「それじゃあ……兜合わせしようか、カンナも勃ってるみたいだしな」

カンナのベルトを外し、スラックスと下着をずり下げて陰茎を引っ張り出す。カンナも俺にされたように俺の陰茎を出したので、互いのモノを握って自分のものに押し付けた。

「んぁっ……みぃくん、のっ……! ぁ、つ……おっきぃ……」

立ったまま裏筋同士を擦り合わせ、互いの吐息をかけ合い、吸い合う。

(はぁーっ、皮かむりおちんちん可愛いですなぁ。ちゃんと勃つまで長いですが、勃てばそれなりな大きさですし。最高ですぞ)

授業中萎えかけたとはいえずっと勃ってはいたからか、射精が近い。俺はカンナの陰茎に自身の陰茎を擦り付けながら、そっとポケットからティッシュを取った。

「みぃくんっ……きぃ……すきっ、す……きっ……もぉ、でちゃ、ぅっ……!」

「あぁっ、俺もだ、俺も好きだよカンナ……カンナ、カンナっ、出るっ……!」

目元は見えないが、カンナの真っ赤になった顔は可愛らしく、射精が早まってしまった。しかしカンナとほぼ同時に射精して一体感が高まったのでOKだ。

「はっ、はっ……はぁ、カンナ……ありがとう、気持ちよかったよ」

「ぼく……も」

「カンナが可愛すぎてすぐに出ちゃったよ」

「そ、な……みぃく……たらっ……」

何枚かティッシュを使って精液を拭い、亀頭に貼り付いて剥がれてしまったティッシュの欠片も取る。それが終わったら互いの下着とスラックスを元に戻した。

「そろそろ教室に帰らないとな。これは俺が処分しとくよ。あ……先に手洗おうか」

きゅっと手を握ってきたカンナを連れて男子トイレへ。今回は個室には入らない。

(カンナたそのだけでしたら永久保存なのですが……)

いつかカンナの精液だけを吸ったティッシュをコレクションしたいなと思いつつ、俺のが混じったただのゴミをゴミ箱に捨てた。
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