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共同作業 (水月×リュウ・カンナ)
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シュカは自分だけさっさと気持ちよくなって、彼のために必死に射精を耐えていた俺を放って去ってしまった。あまりにも自分勝手な行動に呆然としていると、両手首に掴まれた感覚。
「み、くん……」
「水月ぃ……」
「も、ちょっと……だ、から」
「もうちょいでイけんねん水月ぃ……頼むわ」
寸前で焦らされているのは二人も同じだ。俺は自分を後回しにして両手を動かした。左手でバイブの抜き挿しを、右手で陰茎を扱く。共に二人の弱点を狙って、決して痛みを与えないよう丁寧さを心がける。
「ぁ、んっ……んんっ、みぃくん……!」
「ひぁあっ! ぁ、あんっ! 水月っ、水月ぃっ……!」
「……二人とも、ティッシュ持ってるか? 精液服についたらまずいだろ」
「ん……じゅ、び……して、るっ……」
カンナは右手だけを俺の手に添え、左手でティッシュを持っていた。カンナの方は問題なさそうだ。
「まっ、まってぇ水月ぃっ、今するっ、今出すからぁっ、手ぇ止めてっ」
「止めねぇよ、間に合うといいな」
ずり下げたスラックスのポケットをまさぐるリュウにSっ気のある態度を取りつつ、バイブで突く角度を少し変えて弱点を避けてやる。
「用意できたか? じゃあ……イけ」
バイブを限界まで挿入し、持ち手部分を加減して叩く。
「イっ……くぅうっ! ふっ、ふぅっ、ぁあぁ……」
「次はカンナだ、準備は大丈夫だな? ほら、顔上げて……口開けて、そう、いい子……」
バイブを離したばかりの手でカンナの顎をくいっと持ち上げ、小さな口に舌をねじ込む。
「んっ、んんん……んっ、んんーっ……!」
舌を絡めながら裏筋を意識して陰茎を扱いてやると、カンナはぴくぴくと震えて絶頂を迎えた。手の中で陰茎が萎えていく感触を楽しみ、唇の端に垂れた唾液を舐め取って口を離す。
「……気持ちよかったか?」
「ぅ、ん……あり……と、みぃ……くん」
リュウはまだぐったりとしているが、カンナは床に零れた精液などを掃除し始めた。
「み、くん……」
「ん?」
「き、す……嬉し、か……た」
「……そうか、よかったよ」
頭の代わりに肩を撫でたら、リュウの震えている尻を軽く叩く。
「ぁんっ……! んん、なんやの……」
「大丈夫か? 早く起きろよ」
「気持ちええのんなかなか終わらんねん……水月ほんま厳しいわぁ」
文句を言いながらも起き上がった彼の口元は緩んでいた、俺に注意されるために動かなかったのかもしれない。
「お、水月まだ勃っとるやん。抜いたろか?」
「……! ぼ、く……が」
「あかん、俺がしゃぶ……ぁー、あのメガネに突っ込んだんか……ほなええわ、しぐやり」
「……!? い、いい……」
流石に二人とも別の男を抱いてすぐの陰茎をしゃぶりたくはないらしい。
「手でしてくれないか? もう、ホントすぐに出ると思うからさ……辛いんだよ、助けると思って、な?」
「ほな俺が……」
「ぼ、く……」
新しいティッシュを構えた二人が同時に俺の陰茎に手を伸ばし、その綺麗な指先をぶつけ合う。
「喧嘩するなよ? 仲良くジャンケンでもしてだな」
俺を求めて争う二人の美少年。状況に酔いながら仲裁をしていると、カンナの方からリュウの手に手を伸ばし、指を絡めた。
「てん、くん……い、しょ……に」
「せやな。ええやろ水月」
「あ、あぁ……じゃあ二人で頼むよ」
指を絡め合ったままの二つの手が俺の陰茎を包む。カンナの方がぷにっとしていて、リュウの方が骨張っている。感触の違う二つの手にきゅっと挟まれ、扱かれる。
(絡め合った指のぼこぼこがまたアクセントになって気持ちいい……! この気持ちよさだけでも凄まじいというのに、これがお手手繋いだ結果という……薔薇による微百合!)
オタク特有の拡大解釈により、俺の陰茎を扱く共同作業は実質薔薇で作った造花の百合仕草。あれ? ということは俺は百合に挟まる男で即処刑では?
「いち、に……いち、に」
手を繋いでいるだけでも尊いのに、リュウはカンナと息を合わせるためにカンナを見つめて合図を呟いている。カンナもそれに応えるため、実際の目線は分からないがリュウの方を向いている。
(わたくしへのご奉仕だと言うのにこの疎外感! たまりませんな、空気でいたいので無言でいましょうぞ。あーっ、もっとこの微百合空間を楽しみたいのにもう出ちまいそうですぞ! もっと耐えろこの愚息!)
組まれた指の凹凸が裏筋に擦れる快感にいつまでも耐えられるわけもなく、俺の陰茎はビクビクと脈打つ。
「しぐ、先っちょ押さえ」
「ぅん……」
二枚重ねにしたティッシュが亀頭に被せられ、それをカンナが押さえる。カンナの手にリュウが手を重ねる。両手で触れ合う彼らの尊さに俺は射精を果たした。
「……っ、ふ…………ありがとう、二人とも」
この礼は扱いてくれたことへと言うよりは、いいものを見させてもらったという感謝の念だ。
「……!」
二人の肩に腕を回して抱き寄せると、二人は無言のまま俺の背に手を添えた。
「なぁ、カンナ、リュウ……また今度三人でしないか?」
また百合百合した共同作業を見たい。その欲望だけで提案した。
「えー……3Pっちゅうやつか? しぐとしとる間俺は放置とか、そういうんやったら歓迎やけど」
「ゃ……み、くん……ひと、じめ……し、たい」
残念ながら二人とも乗り気ではないようだ。だがカンナの「独り占めしたい」という可愛い独占欲が聞けたのでよかったとしよう。
「み、くん……」
「水月ぃ……」
「も、ちょっと……だ、から」
「もうちょいでイけんねん水月ぃ……頼むわ」
寸前で焦らされているのは二人も同じだ。俺は自分を後回しにして両手を動かした。左手でバイブの抜き挿しを、右手で陰茎を扱く。共に二人の弱点を狙って、決して痛みを与えないよう丁寧さを心がける。
「ぁ、んっ……んんっ、みぃくん……!」
「ひぁあっ! ぁ、あんっ! 水月っ、水月ぃっ……!」
「……二人とも、ティッシュ持ってるか? 精液服についたらまずいだろ」
「ん……じゅ、び……して、るっ……」
カンナは右手だけを俺の手に添え、左手でティッシュを持っていた。カンナの方は問題なさそうだ。
「まっ、まってぇ水月ぃっ、今するっ、今出すからぁっ、手ぇ止めてっ」
「止めねぇよ、間に合うといいな」
ずり下げたスラックスのポケットをまさぐるリュウにSっ気のある態度を取りつつ、バイブで突く角度を少し変えて弱点を避けてやる。
「用意できたか? じゃあ……イけ」
バイブを限界まで挿入し、持ち手部分を加減して叩く。
「イっ……くぅうっ! ふっ、ふぅっ、ぁあぁ……」
「次はカンナだ、準備は大丈夫だな? ほら、顔上げて……口開けて、そう、いい子……」
バイブを離したばかりの手でカンナの顎をくいっと持ち上げ、小さな口に舌をねじ込む。
「んっ、んんん……んっ、んんーっ……!」
舌を絡めながら裏筋を意識して陰茎を扱いてやると、カンナはぴくぴくと震えて絶頂を迎えた。手の中で陰茎が萎えていく感触を楽しみ、唇の端に垂れた唾液を舐め取って口を離す。
「……気持ちよかったか?」
「ぅ、ん……あり……と、みぃ……くん」
リュウはまだぐったりとしているが、カンナは床に零れた精液などを掃除し始めた。
「み、くん……」
「ん?」
「き、す……嬉し、か……た」
「……そうか、よかったよ」
頭の代わりに肩を撫でたら、リュウの震えている尻を軽く叩く。
「ぁんっ……! んん、なんやの……」
「大丈夫か? 早く起きろよ」
「気持ちええのんなかなか終わらんねん……水月ほんま厳しいわぁ」
文句を言いながらも起き上がった彼の口元は緩んでいた、俺に注意されるために動かなかったのかもしれない。
「お、水月まだ勃っとるやん。抜いたろか?」
「……! ぼ、く……が」
「あかん、俺がしゃぶ……ぁー、あのメガネに突っ込んだんか……ほなええわ、しぐやり」
「……!? い、いい……」
流石に二人とも別の男を抱いてすぐの陰茎をしゃぶりたくはないらしい。
「手でしてくれないか? もう、ホントすぐに出ると思うからさ……辛いんだよ、助けると思って、な?」
「ほな俺が……」
「ぼ、く……」
新しいティッシュを構えた二人が同時に俺の陰茎に手を伸ばし、その綺麗な指先をぶつけ合う。
「喧嘩するなよ? 仲良くジャンケンでもしてだな」
俺を求めて争う二人の美少年。状況に酔いながら仲裁をしていると、カンナの方からリュウの手に手を伸ばし、指を絡めた。
「てん、くん……い、しょ……に」
「せやな。ええやろ水月」
「あ、あぁ……じゃあ二人で頼むよ」
指を絡め合ったままの二つの手が俺の陰茎を包む。カンナの方がぷにっとしていて、リュウの方が骨張っている。感触の違う二つの手にきゅっと挟まれ、扱かれる。
(絡め合った指のぼこぼこがまたアクセントになって気持ちいい……! この気持ちよさだけでも凄まじいというのに、これがお手手繋いだ結果という……薔薇による微百合!)
オタク特有の拡大解釈により、俺の陰茎を扱く共同作業は実質薔薇で作った造花の百合仕草。あれ? ということは俺は百合に挟まる男で即処刑では?
「いち、に……いち、に」
手を繋いでいるだけでも尊いのに、リュウはカンナと息を合わせるためにカンナを見つめて合図を呟いている。カンナもそれに応えるため、実際の目線は分からないがリュウの方を向いている。
(わたくしへのご奉仕だと言うのにこの疎外感! たまりませんな、空気でいたいので無言でいましょうぞ。あーっ、もっとこの微百合空間を楽しみたいのにもう出ちまいそうですぞ! もっと耐えろこの愚息!)
組まれた指の凹凸が裏筋に擦れる快感にいつまでも耐えられるわけもなく、俺の陰茎はビクビクと脈打つ。
「しぐ、先っちょ押さえ」
「ぅん……」
二枚重ねにしたティッシュが亀頭に被せられ、それをカンナが押さえる。カンナの手にリュウが手を重ねる。両手で触れ合う彼らの尊さに俺は射精を果たした。
「……っ、ふ…………ありがとう、二人とも」
この礼は扱いてくれたことへと言うよりは、いいものを見させてもらったという感謝の念だ。
「……!」
二人の肩に腕を回して抱き寄せると、二人は無言のまま俺の背に手を添えた。
「なぁ、カンナ、リュウ……また今度三人でしないか?」
また百合百合した共同作業を見たい。その欲望だけで提案した。
「えー……3Pっちゅうやつか? しぐとしとる間俺は放置とか、そういうんやったら歓迎やけど」
「ゃ……み、くん……ひと、じめ……し、たい」
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