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アイス食べたい (〃)
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リュウには俺の寝間着を着せた、もちろん後孔にはバイブを挿入し、ジョックストラップを逆にしたような形のベルトで固定させた。
「ちょっと部屋行ってくるから先にリビング行っててくれ」
「ん……」
震える声を漏らし、頷いたリュウと別れて自室に到着。何故部屋に戻ってきたか? 理由は一つ、乳首に貼る絆創膏を取りに来たのだ。
「毎日最低でも二枚使うって……うむむ、結構ですな。ブラでも買った方が最終的には経済的かもしれませんぞ……しかしそうなるときゃわゆいブラを何枚かプレゼントしたくなりますな」
高校に入ってからというものたくさんの美少年に囲まれてとても幸せだが、独り言が好きなだけ言える一人の時間も快適だ。
「バイト……ぅむ、バ先の出会いも魅力的ですな」
絆創膏と軟膏を持ち、独り言をやめてリビングへ。居心地悪そうにソファに座っていたリュウの隣に腰を下ろす。
「……水月、これ」
リュウはソファの脇に置かれたゴミ箱を指差す。覗いてみれば俺の買い置きのアイスの空容器が捨てられていた。
「俺のバビゴっ……!? かっ、母さんっ! まさか、俺のバビゴ食べたの!?」
テレビを見ていた母の前に回り込むと今まさにアイスを食べていた。
「母さんそれ俺のバビゴ!」
「どこにそんな証拠あるの? 名前も書いてないじゃない」
「子供みたいなこと言うなよ!」
「うるさい! アイスなんか買ったあんたが悪いんでしょ! またリバウンドしたいの!?」
リバウンドなんてしたくないに決まってる、せっかく俺に惚れてくれた美少年達が離れていってしまう。しかし、たまにはアイスやスイーツを楽しみたいのだ。
「食った分ちゃんと運動するから大丈夫! それに、今のは論点のすり替えだ! 母さんが俺のバビゴ食べたのとは関係ない、母さんのドロボー! 俺が俺の金で買ったバビゴなんだからな!」
「はぁ……じゃあ、あんたの金は誰が働いて稼いだ金でしょうか」
「……………………お母様です」
「つまりこのアイスは私の金が形を変えたもの、私のものよ」
小遣いとしてくれたのだから、それを今更自分の金だと言い張るのは違うと思うし、子供のアイスを食べておいて謝らずに屁理屈をこねるなんて大人としてどうかと思う。しかし、そんなことを言えば何をされるか分かったものじゃないし、あんまり引き下がってもカッコ悪い。
「……リュウとアイス食べる約束したのに」
こっそり捨て台詞くらいは吐いておこう。リュウには聞こえないくらいの大きさで。
「何よ、しつこい子ね……ほら、これで何か買ってらっしゃい。顔いいくせにネチネチするんじゃないの」
顔関係ないだろ。
大収穫だ、買いに行く手間があるとはいえバビゴの値段の三倍以上である千円札をもらってしまった。
「リュウ、コンビニ行こうぜ」
「ぉん、ええけど……」
部屋着のままサンダルを履いて外に出る。リュウは少し恥ずかしそうにしていたが、それも狙いなのでヨシ。
「色々意外やわぁ、アイス一つであんなネチネチしよるわパジャマでコンビニ行くわ……」
「幻滅したか?」
「……俺ご主人様には幻想抱くタイプやねん」
幻滅したのかよ。そこは「そんなことない」って言うと思っていたのに。腹いせ紛いにバイブの振動「強」のスイッチを入れてリュウの腰を抱く。
「んぅうっ……!? ふっ、ぅうっ……み、つきぃっ……!」
「夜とはいえまだまだ人通りあるんだから、そんなに喘ぐなよ。恥ずかしくないのか?」
「いけずぅっ……! は、ぁんっ……! あかんっ、ナカ、ぶるぶるしとるっ! あかんてこれぇっ! イってまう、外やのにぃっ……!」
駅に近付くにつれて人通りが増えていく。真っ赤な顔をしてふらふらと歩き、俺に支えられているリュウは体調不良に見られているのかさほど不審がられていない。
「ふぅっ、ふぅっ……! ゔっ、ぁあっ!? ぁ、はぐっ……! あかんっ……これあかんっ……! あかんて、声出てまうぅっ!」
リュウの緊張感を高めるために首振り「強」に変えた。
「……リュウ、ほら、顔上げてみろよ、見られてるぞ」
「いややぁっ……! 見んといてっ……! 嫌や、水月ぃ……これ止めてぇ」
「…………知らない奴らに見られてイっちまえよ」
ピストン「強」に変える。どぢゅどぢゅと突き上げられているはずのリュウは更に足を震わせる。
「あかんっ、あかんてぇっ! んんっ、ぁ、ゔぅんっ! やぁあんっ! ほんまにっ、イくっ! 止めてぇっ! あっ、ぁ、あっ……イく、イく、イくぅぅっ!」
駅前のロータリー、リュウは自分の手で塞いだ口からくぐもった絶叫を上げ、僅かな視線を集めた。バイブのスイッチを切り、落ち着くまで足腰を震わせている彼を支えた。
「ちょっと部屋行ってくるから先にリビング行っててくれ」
「ん……」
震える声を漏らし、頷いたリュウと別れて自室に到着。何故部屋に戻ってきたか? 理由は一つ、乳首に貼る絆創膏を取りに来たのだ。
「毎日最低でも二枚使うって……うむむ、結構ですな。ブラでも買った方が最終的には経済的かもしれませんぞ……しかしそうなるときゃわゆいブラを何枚かプレゼントしたくなりますな」
高校に入ってからというものたくさんの美少年に囲まれてとても幸せだが、独り言が好きなだけ言える一人の時間も快適だ。
「バイト……ぅむ、バ先の出会いも魅力的ですな」
絆創膏と軟膏を持ち、独り言をやめてリビングへ。居心地悪そうにソファに座っていたリュウの隣に腰を下ろす。
「……水月、これ」
リュウはソファの脇に置かれたゴミ箱を指差す。覗いてみれば俺の買い置きのアイスの空容器が捨てられていた。
「俺のバビゴっ……!? かっ、母さんっ! まさか、俺のバビゴ食べたの!?」
テレビを見ていた母の前に回り込むと今まさにアイスを食べていた。
「母さんそれ俺のバビゴ!」
「どこにそんな証拠あるの? 名前も書いてないじゃない」
「子供みたいなこと言うなよ!」
「うるさい! アイスなんか買ったあんたが悪いんでしょ! またリバウンドしたいの!?」
リバウンドなんてしたくないに決まってる、せっかく俺に惚れてくれた美少年達が離れていってしまう。しかし、たまにはアイスやスイーツを楽しみたいのだ。
「食った分ちゃんと運動するから大丈夫! それに、今のは論点のすり替えだ! 母さんが俺のバビゴ食べたのとは関係ない、母さんのドロボー! 俺が俺の金で買ったバビゴなんだからな!」
「はぁ……じゃあ、あんたの金は誰が働いて稼いだ金でしょうか」
「……………………お母様です」
「つまりこのアイスは私の金が形を変えたもの、私のものよ」
小遣いとしてくれたのだから、それを今更自分の金だと言い張るのは違うと思うし、子供のアイスを食べておいて謝らずに屁理屈をこねるなんて大人としてどうかと思う。しかし、そんなことを言えば何をされるか分かったものじゃないし、あんまり引き下がってもカッコ悪い。
「……リュウとアイス食べる約束したのに」
こっそり捨て台詞くらいは吐いておこう。リュウには聞こえないくらいの大きさで。
「何よ、しつこい子ね……ほら、これで何か買ってらっしゃい。顔いいくせにネチネチするんじゃないの」
顔関係ないだろ。
大収穫だ、買いに行く手間があるとはいえバビゴの値段の三倍以上である千円札をもらってしまった。
「リュウ、コンビニ行こうぜ」
「ぉん、ええけど……」
部屋着のままサンダルを履いて外に出る。リュウは少し恥ずかしそうにしていたが、それも狙いなのでヨシ。
「色々意外やわぁ、アイス一つであんなネチネチしよるわパジャマでコンビニ行くわ……」
「幻滅したか?」
「……俺ご主人様には幻想抱くタイプやねん」
幻滅したのかよ。そこは「そんなことない」って言うと思っていたのに。腹いせ紛いにバイブの振動「強」のスイッチを入れてリュウの腰を抱く。
「んぅうっ……!? ふっ、ぅうっ……み、つきぃっ……!」
「夜とはいえまだまだ人通りあるんだから、そんなに喘ぐなよ。恥ずかしくないのか?」
「いけずぅっ……! は、ぁんっ……! あかんっ、ナカ、ぶるぶるしとるっ! あかんてこれぇっ! イってまう、外やのにぃっ……!」
駅に近付くにつれて人通りが増えていく。真っ赤な顔をしてふらふらと歩き、俺に支えられているリュウは体調不良に見られているのかさほど不審がられていない。
「ふぅっ、ふぅっ……! ゔっ、ぁあっ!? ぁ、はぐっ……! あかんっ……これあかんっ……! あかんて、声出てまうぅっ!」
リュウの緊張感を高めるために首振り「強」に変えた。
「……リュウ、ほら、顔上げてみろよ、見られてるぞ」
「いややぁっ……! 見んといてっ……! 嫌や、水月ぃ……これ止めてぇ」
「…………知らない奴らに見られてイっちまえよ」
ピストン「強」に変える。どぢゅどぢゅと突き上げられているはずのリュウは更に足を震わせる。
「あかんっ、あかんてぇっ! んんっ、ぁ、ゔぅんっ! やぁあんっ! ほんまにっ、イくっ! 止めてぇっ! あっ、ぁ、あっ……イく、イく、イくぅぅっ!」
駅前のロータリー、リュウは自分の手で塞いだ口からくぐもった絶叫を上げ、僅かな視線を集めた。バイブのスイッチを切り、落ち着くまで足腰を震わせている彼を支えた。
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