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いざ初体験……? (水月×リュウ)
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土曜日、今日は朝からドッキドキ。母が仕事に出かけたのでリュウにメッセージを送り、時間を決め、その時間までゴロゴロして過ごす。
「ぁ~……上手く出来ますように上手く出来ますように上手く出来ますように」
アラームが鳴る。慌てて家を出て駅に向かった。しかし焦って来たとは思われたくないので、駅の近くまで来たら汗を拭って余裕の表情を作る。
「……っし! 水月、行きますぞー!」
物陰で気合を入れたら駅前のモニュメントの元へ。目立つ金髪が居たのでそちらの方へ。
「あ、水月ぃー! おはようさん」
満面の笑みでの挨拶に思わず普通に返してしまいそうになったが、朝から頭に叩き込んできた「リュウはドM」という言葉が脳裏をよぎる。
「…………来い」
「はい……!」
喜んだ! よし、成功。やっぱりドM難しい、あんなに可愛く笑って挨拶してくれたのに、挨拶を返さなかった罪悪感がかなりのものだし。
「なぁなぁ水月ぃ、俺なぁ? 三十分前からあっこで待っとってん」
俺は五分前に着くようにしたが、容易に上回ってきた。しかしこれは誠実なのではなくドMゆえ、勝手に放置プレイを受けていたのだ。
「当たり前だ、お前が俺を待たせるなんてありえない」
「なんなん、どうしたん自分…………今日最高やで、調子ええなぁ、今日の水月めっさ好き」
めちゃくちゃ喜んでるじゃん。俺今自分にムカついたよ? どうしよう、まだ虐めるべき?
「引っ付くな気色悪い」
「ぁ……いけず」
クソっ、擦り寄っていて欲しかったのに。まぁ気を取り直そう、もう家に着いたのだから。
「……ここだ、入れ」
「おじゃしまーす」
とうとう童貞卒業か、心臓が破裂しそうだ。
「水月の部屋どこ?」
「こっちだ」
物珍しそうに周囲を見回すリュウの手を引いて自室へと入る。ベッドの頭側にある棚の上に綺麗に並べた大人の玩具とローションが恥ずかしい。
「水月の部屋……俺、今日……水月に抱かれてまうんやなぁ、しかも……初めてやのに乱暴に……水月は俺がなんぼ痛い言うてもやめてくれんで、めちゃくちゃにしてまうんやろ……?」
リュウはもじもじしながら棚に並べた玩具達をじっくりと眺め、不意に振り向いて笑う。
「…………ローションなんか使ってくれへんねんやろ?」
「……いや、俺が動きにくいから使う」
「自分本位ぃ……流石、経験豊富な水月様はちゃいますなぁ。ナシは痛いやろけど、動かれへんかったら意味ないもんなぁ、経験ない俺には分からんことでしたわ」
残念ながら童貞なんだよな。
「嫌味っぽいな、生意気言うなら酷くするぞ?」
「あは……怖ぁ、なぁなぁ俺自分で脱ぐ? 水月脱がしたる? どないする?」
昨日は徹夜でSMものを漁った。プレイ内容と言うよりはSの心構えを勉強してきた。リュウの服装はシンプルな白シャツに黒いパーカー、ジーンズ……何気ないオシャレにはかなり悩んだと思う、きっと下着も気合を入れてきただろう、堪能したいが心を鬼にする。
「こっちはこっちで準備しとく、全裸でベッドに寝とけ」
そう言いながら背を向け、布の擦れる音に興奮しつつ、それを表に出さないように努めてコンドームの封を切った。
「…………水月ぃ」
ギシ、とベッドが軋む音に振り返ると裸の美少年が俺のベッドに横たわっていた。何コレ夢?
「ほら、着けさせろ」
やばいエロい肌白い可愛いもっとちゃんと見たいけど恥ずかしい平静保てない目逸らしとこ。
「何これ。これがゴム……? ほーん。生でせぇへんの?」
生か、魅力的だ。尻から精液垂らしてるとこ見たい。だが、ダメだ。
「お前なんかと誰が生でするかよ」
「ひっどいなぁ……着けさせたいんやったらモノ出しぃな」
「……お前が欲しいんだろ? 俺がヤりたいんじゃない、お前が欲しがるから仕方なくヤってやるだけなのに、なんで俺が出さなきゃならないんだ?」
俺、なんか負け惜しみ言ってるみたいじゃない? カッコ悪くない?
「へへっ……しゃーないなぁ、出したるわ」
「待て、手は使うな」
リュウは嬉しそうな笑顔を浮かべたまま起き上がると手を後ろで組み、俺のジーンズのファスナーを噛んだ。本来なら指でつまんで引っ張るそれに噛みつき、首を動かして器用に下ろす。
「ん、ん……」
次はジーンズの生地を噛み、首を下げて俺のジーンズを引っ張り下ろす。太腿まで下ろしたら下着に噛みつき、また同じように下ろす。途中でぶるんっと飛び出た陰茎がリュウの顔に当たる。
「んっ……大きなっとるやん、なんだかんだ言うてもその気になっとるんやなぁ?」
反論出来ない。ダメだ、なんか手玉に取られている気がする。
「はぁ……ほんま、おっきいなぁ……こんなもん入れられたら、俺……内臓破れてまうわ」
リュウは俺の陰茎を顔で押し上げる、可愛い顔の右半分が隠れてしまう。
(あぁーっ!? エロ同人でよく見る顔にちんこ乗せるやつですぞ! 神ですかなリュウどの! 写真撮りたい! でもスマホはズボンのポケット! ズボンもう足首まで落ちちまってるぅぅクッソォ!)
心の中では大はしゃぎしつつ、表では冷たくリュウを見下す。
「ん……これが水月の匂いやねんな。なぁ、水月ぃ、これ嗅いだだけでイってまうような身体にしてなぁ」
リュウは陰嚢の裏に鼻を押し付けて熱い息をかけてくる。
「……っ、早く……ゴム、着けたらどうだ」
「へへっ……分かっとるて」
リュウはコンドームを拾うと楽しそうに目を細めた。
「ぁ~……上手く出来ますように上手く出来ますように上手く出来ますように」
アラームが鳴る。慌てて家を出て駅に向かった。しかし焦って来たとは思われたくないので、駅の近くまで来たら汗を拭って余裕の表情を作る。
「……っし! 水月、行きますぞー!」
物陰で気合を入れたら駅前のモニュメントの元へ。目立つ金髪が居たのでそちらの方へ。
「あ、水月ぃー! おはようさん」
満面の笑みでの挨拶に思わず普通に返してしまいそうになったが、朝から頭に叩き込んできた「リュウはドM」という言葉が脳裏をよぎる。
「…………来い」
「はい……!」
喜んだ! よし、成功。やっぱりドM難しい、あんなに可愛く笑って挨拶してくれたのに、挨拶を返さなかった罪悪感がかなりのものだし。
「なぁなぁ水月ぃ、俺なぁ? 三十分前からあっこで待っとってん」
俺は五分前に着くようにしたが、容易に上回ってきた。しかしこれは誠実なのではなくドMゆえ、勝手に放置プレイを受けていたのだ。
「当たり前だ、お前が俺を待たせるなんてありえない」
「なんなん、どうしたん自分…………今日最高やで、調子ええなぁ、今日の水月めっさ好き」
めちゃくちゃ喜んでるじゃん。俺今自分にムカついたよ? どうしよう、まだ虐めるべき?
「引っ付くな気色悪い」
「ぁ……いけず」
クソっ、擦り寄っていて欲しかったのに。まぁ気を取り直そう、もう家に着いたのだから。
「……ここだ、入れ」
「おじゃしまーす」
とうとう童貞卒業か、心臓が破裂しそうだ。
「水月の部屋どこ?」
「こっちだ」
物珍しそうに周囲を見回すリュウの手を引いて自室へと入る。ベッドの頭側にある棚の上に綺麗に並べた大人の玩具とローションが恥ずかしい。
「水月の部屋……俺、今日……水月に抱かれてまうんやなぁ、しかも……初めてやのに乱暴に……水月は俺がなんぼ痛い言うてもやめてくれんで、めちゃくちゃにしてまうんやろ……?」
リュウはもじもじしながら棚に並べた玩具達をじっくりと眺め、不意に振り向いて笑う。
「…………ローションなんか使ってくれへんねんやろ?」
「……いや、俺が動きにくいから使う」
「自分本位ぃ……流石、経験豊富な水月様はちゃいますなぁ。ナシは痛いやろけど、動かれへんかったら意味ないもんなぁ、経験ない俺には分からんことでしたわ」
残念ながら童貞なんだよな。
「嫌味っぽいな、生意気言うなら酷くするぞ?」
「あは……怖ぁ、なぁなぁ俺自分で脱ぐ? 水月脱がしたる? どないする?」
昨日は徹夜でSMものを漁った。プレイ内容と言うよりはSの心構えを勉強してきた。リュウの服装はシンプルな白シャツに黒いパーカー、ジーンズ……何気ないオシャレにはかなり悩んだと思う、きっと下着も気合を入れてきただろう、堪能したいが心を鬼にする。
「こっちはこっちで準備しとく、全裸でベッドに寝とけ」
そう言いながら背を向け、布の擦れる音に興奮しつつ、それを表に出さないように努めてコンドームの封を切った。
「…………水月ぃ」
ギシ、とベッドが軋む音に振り返ると裸の美少年が俺のベッドに横たわっていた。何コレ夢?
「ほら、着けさせろ」
やばいエロい肌白い可愛いもっとちゃんと見たいけど恥ずかしい平静保てない目逸らしとこ。
「何これ。これがゴム……? ほーん。生でせぇへんの?」
生か、魅力的だ。尻から精液垂らしてるとこ見たい。だが、ダメだ。
「お前なんかと誰が生でするかよ」
「ひっどいなぁ……着けさせたいんやったらモノ出しぃな」
「……お前が欲しいんだろ? 俺がヤりたいんじゃない、お前が欲しがるから仕方なくヤってやるだけなのに、なんで俺が出さなきゃならないんだ?」
俺、なんか負け惜しみ言ってるみたいじゃない? カッコ悪くない?
「へへっ……しゃーないなぁ、出したるわ」
「待て、手は使うな」
リュウは嬉しそうな笑顔を浮かべたまま起き上がると手を後ろで組み、俺のジーンズのファスナーを噛んだ。本来なら指でつまんで引っ張るそれに噛みつき、首を動かして器用に下ろす。
「ん、ん……」
次はジーンズの生地を噛み、首を下げて俺のジーンズを引っ張り下ろす。太腿まで下ろしたら下着に噛みつき、また同じように下ろす。途中でぶるんっと飛び出た陰茎がリュウの顔に当たる。
「んっ……大きなっとるやん、なんだかんだ言うてもその気になっとるんやなぁ?」
反論出来ない。ダメだ、なんか手玉に取られている気がする。
「はぁ……ほんま、おっきいなぁ……こんなもん入れられたら、俺……内臓破れてまうわ」
リュウは俺の陰茎を顔で押し上げる、可愛い顔の右半分が隠れてしまう。
(あぁーっ!? エロ同人でよく見る顔にちんこ乗せるやつですぞ! 神ですかなリュウどの! 写真撮りたい! でもスマホはズボンのポケット! ズボンもう足首まで落ちちまってるぅぅクッソォ!)
心の中では大はしゃぎしつつ、表では冷たくリュウを見下す。
「ん……これが水月の匂いやねんな。なぁ、水月ぃ、これ嗅いだだけでイってまうような身体にしてなぁ」
リュウは陰嚢の裏に鼻を押し付けて熱い息をかけてくる。
「……っ、早く……ゴム、着けたらどうだ」
「へへっ……分かっとるて」
リュウはコンドームを拾うと楽しそうに目を細めた。
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