冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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時雨くん完全攻略 (水月+カンナ)

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写真撮影が終わったら自分達で教室へ帰ることになっている。多目的室は一階、一年の教室は三階だ。撮影を終えて階段へ向かうと、物陰から時雨が飛び出してきた。

「な、るっ……み、くん…………ごほ、び」

「ん? あぁ、ご褒美な」

顔を真っ赤にしている時雨を連れ、一階階段裏のデッドスペースに隠れる。

「好きなところにキスだったな、どこがいい?」

ま、唇だろうな。

「ぁ、う……ごほーび、変えて……ほし……」

「……他にして欲しいことあるのか?」

おっとこれはR18モード突入か!? さぁ十八歳以下の方はここまでです! これからは大人の時間が始ま──

「な、まっ……で、呼び、た……」

──らないっ! まだまだ全年齢のようです。

「名前で呼びたい? あぁ、いいぞ。水月みつきだ」

「みつ、き……くん」

「俺も時雨のこと名前で呼んでいいか?」

「……っ!? ぅ、ん……神無かんな……」

二人きりだと割と声が出てるな、人が多いと羞恥心に負けてしまうのだろう。彼と話したい時のために二人きりになれる場所を他にも探しておこう。

「もちろん覚えてるよ、カンナ」

「ぁ……! うれ、し……」

階段の裏は薄暗くてシルエットしか見えないが、時雨──いや、カンナの顔は真っ赤だろう。

「ご褒美これだけでいいのか? 遠慮するなよ」

「ん……うれ、し、てっ……し、じゃう」

そっとカンナの胸に手を当てるとドクドクと激しい鼓動が伝わってきた。今唇にキスしたら本当に倒れそうだな。

「み、つ……き、くん……」

「ミーとかミツとか、適当にあだ名つけてくれてもいいからな、呼びやすいように呼んでくれ」

「…………みーくん、で……いい?」

「もちろん。で、キスは? 本当にいらないのか?」

「ぁ、ぅ…………ここ、欲し……」

カンナは震える指先で頬を指した。俺は早速そこに唇を触れさせ、ちゅっと音を鳴らした。

「控えめだな、可愛いよカンナ」

「……! そん、な……みぃ、くん……は、かっこ、ぃ…………みー、くん、すき」

曲げていた背を伸ばすと同時にカンナが抱き着いてくる。抱き返すと彼の華奢な体つきがよく分かった、ちゃんと食べているのか心配になる細さだ。

(カンナきゅん完全攻略ですぞぉおっ! もう家に連れ込んでOKですな! なんなら今ここで脱がしてやっても嫌がらないのでわ? さぁとうとう十八禁突入ですぞ!)

調子に乗った俺はカンナの腰を抱いていた手を少しずつ下ろしていく。制服越しに尻に触れるとカンナは驚いたようで勢いよく顔を上げた。

「俺も好きだよ、カンナ。こういうことしたいって意味でな。同じ気持ちか?」

柔らかい尻をゆっくりと揉む。

(やらけぇえっ! 何、これ何、オーパーツ? やばいやばいやばい鼻血出そう、出るな出るな出るな……)

柔らかいがしっかりと弾力のある肉だ。側面の方に触れるとくすぐったいのか尻がきゅっと引き締まるのが愛らしい。

「……ぅん、みぃくん…………す、き……」

「…………よかった」

大胆な選択肢も時には必要だ。俺は更に強くカンナの尻を揉んだ。小ぶりだが形がいい、早く裸を見たいものだ。カンナにはどんなプレイが合うだろう、恥ずかしがり屋だし……露出か淫語、もしくは両方だな。

「ぁ……みぃくん……触りかた、えっち……」

「……誰かにこんなふうに触られたことあるか?」

「…………電車、で……知らな、人に」

痴漢じゃねぇか。

「そうか……怖かっただろ? これからは俺が守ってやるからな」

「ん……みーくんが、してる……」

「俺ならいいだろ?」

「うん……みーくんだけ、いい」

全く嫌がる様子はないし、言葉も聞き取りやすくなってきた。俺は更に調子に乗り、両手で尻を鷲掴みにしてやった。

「ゃんっ……」

「柔らかいな、ずっと触ってたいよ。声も可愛い、もっと聞かせて欲しいな」

「んっ、んん……みーくんが、声、出させて……?」

結構エロい子だな。

(無口メカクレなので消極的かと勘違いしますが、この子初日から無言でグイグイ来ましたからな。一回繋いだら躊躇なく手ぇ握るようになりましたし)

淫語プレイだとかは嫌がると思ったけれど、二人きりなら案外と嫌がらないかもしれない。一度試して、恥ずかしがらなかったら野外露出かな。

「ふぅん……? じゃあ、直接触っちゃおうかなー?」

「え……! それはっ、だめ……! ぁんっ」

恥ずかしがるカンナの尻を強く揉む。スラックス越しだと言うのに素晴らしい感触だ、もう二度と手を洗いたくない。

「んっ、ぁっ、だめ、みぃくんっ」

「直接触られるのは嫌なのか?」

「んんっ……ん、ぅっ……いいよっ、ぉ、しりっ……だけ、ならっ……」

ではお言葉に甘えて服の中に手を入れさせてもらおうか──というところでチャイムが鳴った。

「あっ」

「…………」

カンナも残念そうに俯いている。

「……放課後、ゆっくりしようか」

「…………!?」

「嫌か?」

「うぅん……したい」

唇と唇を再び重ね、俺達は教室へ戻った。そう、気付いていなかったのだ。多目的室での写真撮影は授業時間を使っていて、たった今までが授業中で、今のチャイムが休み時間開始のものだということに。
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