自称不感症の援交少年の陥落

ムーン

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二度目の快楽堕ち……?

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乳首だけで何度も何度も絶頂させられて胸全体がピリピリと痺れている。精液でぐちゃぐちゃに汚れた下着が気持ち悪い。

「はぁっ……はぁっ……」

顔が、いや、身体も熱い。キョウヤに注がれた快楽の熱が冷めない。

「レイン」

絶頂の瞬間に仰け反った姿のまま……真上を向いたままの俺の顎の裏をキョウヤがつぅっと撫で、喉仏にかぷりと甘噛み。

「んんっ……! は、ぁっ……はぁ……」

「レイン、可愛いよレイン、私のレイン……私のものになってくれるんだよね? レイン。私が死ぬまで傍に居てくれるんだろう?」

「ぅ、ん……きょーやさん、すき……死ぬまでなんて、やだ。キョウヤさんと居れなきゃ俺生きてる意味ない……キョウヤさん死んだら一緒に死んでやる」

「今のままだと本当に後追いしてしまいそうで怖いよ。でもその危うさが私を本気にさせるんだよねぇ……」

首筋に生温い濡れたものが押し当てられる。それがキョウヤの舌だと気付くよりも前に首筋から顎、もみあげへと進んで俺から離れた。

「月並みな言葉だけれど、私も君とずっと一緒に居たいよ」

灰色の瞳が真っ直ぐに俺を見つめる。いつも以上に真剣な眼差しに心が総毛立つ。

「…………お父さん、殺しちゃおう? ね? 君と何年も離れたくないよ……君もそうだろう? 私は君と平穏な日々を送りたいんだ、マスコミ対応なんて面倒臭いよ。君のお父さんが復讐に来ないか心配するのも嫌だ。殺してしまおうよ、ね?」

「……………………弁護士がそんなこと言っちゃダメだよ」

「弁護士は聖職なんかじゃないんだよ? レイン」

「……そんなこと言わせて、ごめん」

「レイン……」

俺の頬を甲で撫でていた手が離れる。俺の顔のすぐ隣で強く拳を握り、ギリギリと音を立てている。普段の俺なら殴られると思って腕で頭を庇おうとするだろうに、快楽で反射が鈍っているのか冷静に「キョウヤがそんなことするはずない」と考えて無反応でいられた。

「………………黙って殺してればよかったのに、なんでレインに接触したんだあのバカ犬……そういうところが本っ当に嫌いだよ」

「キョウヤさん……」

「……ん、あぁ、ごめんね、続きをしようね」

ちゅ、と唇が触れ合う。

「んっ……キョウヤさん、俺……父さん訴えるよ。キョウヤさんには迷惑かけるけど。ごめん。でもキョウヤさんにそんなこともう言わせたくないんだ」

「…………そうかい」

「……抱いて? 殺人未遂で捕まってる間も寂しくないように」

「初めて会った時みたいにしようか、君の主張を曲げてあげるよ。不感症だって生意気に言ってたみたいに、殺人はダメって綺麗事言う君を、あの時みたいに上回ってみせる」

ズボンが太腿まで下ろされて精液でぐちょ濡れの下着の上から陰茎を揉まれる。

「んぁっ、ぁ……キョウヤさん、俺の決めたこと尊重するって」

「尊重するよ? 君の考えを変えるんだよ、君にイったって認めさせた時みたいに! 私を嘱託殺人の犯人にしたくないっていう優しい君の想いを、私の……私の欲望で、君から離れたくないって欲望で、汚して、やるんだ」

「……キョウヤさっ、んっ、んぁっ! ぁひっ!? ひぃっ、ゃ、あぁあっ! にゅるにゅるしてんの扱くのやばいかもぉっ! これっ、これきもちっ、ぃいんっ!」

頭の上で両手を拘束されたまま、キョウヤの涙を拭うことも出来ずに下着越しに陰茎を握られ、精液をローション代わりに巧みな手コキを受ける。あっという間に射精させられて薄まった精液がまた下着を汚す。

「……直接触ろうか」

目元を拭って調子を戻したつもりのキョウヤの手が下着の中に潜り込む。柔らかい陰茎のカリを弾き、鈴口を擦り、ほじり、簡単に潮を吹かせた。

「イっ、くぅううっ! ぅあっ、はぁっ……はぁ、なんか違うの出たぁ……」

「潮だね、可愛いよ。初めての時から潮吹きは出来ていたものね、流石に上手だ。あと何回か吹いたらお尻しようか」

言いながら俺の服をめくり上げ、先程何度も絶頂した乳首に吸い付く。

「ひぅっ……!?」

柔らかな薄い唇に乳首を挟まれ、吸われ、こねるようにねぶられる。

「ひぁああっ……! ちくびっ、きもちっ、ィっ、んんんっ! 吸いながら舐めんのイイっ! ひぃいっ……きょーやさんのべろ好きぃっ、ちょっとざらざらしてっ、ちくびっ、ちくびがっ、ぁ、あぁあんっ! イくっ、イっちゃう、ちくびでイくぅうっ!」

絶頂直後、乳首への愛撫に歯が新たに参戦する。

「きゃうんっ!」

怯えた犬のような声が出た。恥じる暇もなく亀頭を慣れた指先で刺激され、噛んだままの乳首の先端を舌でぺちぺちと弾かれる。

「きもちぃっ! ひぃいっ、ぁ、イくっ、イくイくイくぅうぅんっ! しゅぐイっちゃうっ! イっくぅううっ、うぁあっ!? イってりゅっ、今イったぁあっ! もぉ出ないっ、出なっ、ひぃいんっ!」

甘噛みが終わったかと思えばぢゅううっと強く吸われ、乳首が取れてしまうんじゃないかというありえない恐怖を覚える。そしてその恐怖を塗り潰す快感に負けて潮を吹き、絶頂し続けている亀頭に更に負荷をかけられる。

「イった、イったってぇっ! イっ、くぅうっ! も、もぉイけにゃっ、あぁあぁああっ! イくぅうううっ! ぅあっ、はぁっ、ぁあああっ! いやぁっ、もぉちんこ取れるぅっ! ぅあっ、あぁっ! ぁあぁああっ!」

「……ん、なら……これで最後にしようか」

乳首からキョウヤの口が離れても痺れに似た快感はしばらく止まらず、手を離すついでに弾かれた陰茎からは情けなく潮が吹き出た。

「さ、お尻しようか。下は全部脱がしちゃっていいかな」

「ゃ……も、イけない……」

「だーめ。君が私とのセックスに依存して片時も離れたくならない限り、ずっとイかせ続けるよ」

「なってるよぉ……」

「まだなってないだろう? なっていたらお父さんを訴えるなんて言わないよ」

ズボンと下着を脱がされ、手錠を外され、ひっくり返されてうつ伏せになる。腰を掴んで持ち上げられ、猫が伸びをするような姿勢になると尻肉を鷲掴みにされて割れ目を開かれた。

「ヒクヒクしているね、可愛いよ」

「ぅ……」

「ねぇレイン、お父さん、殺そう? なんか勝手に病気とかで死んだって思っておけばいいじゃないか」

「…………」

キョウヤにそんなことを言わせる罪悪感が……いや、彼は善良で真面目な紳士なんかじゃないとこの間幻想を剥がしたばかりだろう? 俺は何を勘違いしているのだろう、彼は男子高校生を金で買う男だ。
そもそもキョウヤは俺の父を俺に相談なく殺そうとしていたし、彼は嘱託殺人に罪悪感を抱かないかもしれない。殺そう殺そうと言った程度で穢れるような高潔さはないのだろう。

「ひっ……!」

「あぁ、冷たかった? ごめんよ。ローションを温める暇がなかったから……慣れるまで我慢してね」

俺だってキョウヤから離れたくない。あんなクズを生かしてキョウヤとのセックスを何年も我慢するなんて嫌だ。

「ひぁああんっ! んっ、ぁあっ……キョウヤさんの指ぃっ……ひっ、ぁ、あぉっ、んんっ、んん……!」

「一気に三本入った……ふふ、流石にキツキツだね」

「んぁああっ……! ひろげんのっ、やばいぃ……」

後孔を無遠慮にぐぱぁっと拡げる骨張った指に何年も触れてもらえないなんて、掻き回してもらえないなんて、嫌だ。
実父を殺す選択をすることでキョウヤからの好感度が下がらないなら、むしろキョウヤが殺す選択を応援するなら、キョウヤがねだるなら、俺は──

「んっ、んんっ……はやくっ、前立腺触ってぇ……」

「おや、もうイきたくないんじゃなかったのかい?」

「ううん、いっぱいイきたい……キョウヤさんにいっぱいイかされたい。ずっと、ずっと……イきたい」

──父の死を選ぶ。
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