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不道徳な大人達
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叫びながら部屋を飛び出して必死に走り、決して後ろは振り返らず駅に逃げ込んだ。父がすぐ後ろに居る気がしていて、電車に乗って閉まった扉を背にするまでずっと死の恐怖に怯えていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……はぁ…………とう、さん……父さん、居ない……殺しに、来てない。追いかけてきてない……」
余裕が生まれると視線が気になり、俺は慌てて車両を移り、ガラ空きだったので席に座った。アナウンスを聞いて電車の行き先を考えていなかったことを思い出し、深いため息をついてスマホを持つ。
「ぁあー……やばい……全部置いてきた」
大学で使うノートや教科書類、母の形見のワンピース、六十万円が入った封筒、数千円が入った財布、全て自宅に置いてきた鞄に入っている。改札はスマホで通れるようにしてあるけれど、スマホに入っている電子マネーは残りわずかだ。
「…………どうしよう」
スマホをポケットに戻し、頭を抱える。父の首を絞めた感触がまだ手に残っている、ベルトが手に食い込むあの痛みが。
「キョウヤさん……」
他の動物は当たり前に行うのに、人類は禁忌としている三つの行為。共食い、近親相姦、親殺し……俺はそのうち二つの行為でこの身を穢した。親殺しは未遂だけれど。
「………………母さん」
親子仲良く生きて欲しいという母の死の間際の願いを裏切っている、それどころか父を殺そうとまでした。最低最悪の息子だ。
──違う、悪いのは父の方だ。初めから俺のことを嫌っているあの人と仲良くなんてやりようがない。あの人はきっと母の愛と命を奪った俺に復讐しているつもりなんだろう、金を搾って、殴って犯して、好きな人に俺の汚いところを見せてやると嗤って……俺への嫌がらせをすることを生きがいにしている人間をどうしろって言うんだ。
俺は間違ってない。失敗しただけだ。父を殺そうという判断自体は正解だった、だって殺さなきゃ殺される。今までだって今だって少しずつ殺されている。
「…………」
正当防衛だ。そんな言葉を声に出せるほど俺は自分を正当化できない。殺人なんて発想をしてしまえる自分が気持ち悪い、父と同じ場所まで堕ちたのだと思ってしまう。
「……どうして、平気で」
父はどうして平気な顔をして俺の死を願い、それを名前にまで込められたのだろう。俺は殺人未遂をしでかしたことによってこれから起こるデメリットよりも、殺意を抱いたことによる気持ち悪さに苦しめられているのに。
「はぁ…………」
電車が止まった。駅に着いたのだ、知らない名前だったがとりあえず降り、ホームのベンチに腰を下ろした。
キョウヤの事務所がある駅へ向かう電車に乗り直さなくてはならない。けれど身体が動かない、キョウヤに会いたくない。近親相姦で穢れた身体と殺意で穢れた心にはあの人の腕に抱かれる資格がない。
「隣失礼します」
「……えっ? ぁ、はい……」
隣のベンチは無人なのに強面な男が俺の真横にぴったり座った。痴漢だろうか、ただの変な人だろうか。
「先日はうちの子犬がお世話になりました……って言えば分かります? あぁ、顔は上げずに。返事はまだいりません。そのまま俺の話を聞いてくだされば結構です」
子犬という言葉には聞き覚えがある。数週間前俺の家の前に居て、俺の家に上がり込んできた子犬のパピーを名乗ったふざけた男だ。調査員だのヤクザだの裏社会の人間だの胡散臭いことを言っていた。
「子犬は二軒の家に耳を置いていきました。一つはがらんとした家、もう一つは足の踏み場がない家」
俺の家と父の家に盗聴器を仕掛けていたならそう言えばいい。
「……ヤクザって居ちゃダメなものだと思うでしょう。でも居なかったらそれはそれで厄介なんですよ、半グレとか洋モノを押さえるには警察じゃ権利と人手が足りない。毒を以て毒を制す、オオスズメバチの巣があると他のハチが来ない、鳩を追っ払うのに鷹を使う……そういう話です」
話の意図が分からない。
「でもヤクザは悪いことしますから、野放しもよくない。平和になるにつれ需要は減るし取り締まりも厳しくなってきてる。って訳で最近のヤクザは昔と違って子飼いのしょぼいのが多い。飼い主は公安、政治家、大企業……金と地位と権力のある薄汚い大人です。持ちつ持たれつ、脅し脅され、支え合って生きています」
「…………居酒屋で胡散臭いおっさんが語ってそうな話ですね」
「語られたことがおありで? 売春夫さん。でもね、金持ち全員じゃなくても、そういうゲスい金持ちは居るわけで……そんなクソみたいな世界ですから、ガキを金で買う変態インモラル弁護士だろうとその人と居て幸せならそれでいいと思うんですよ。あなたの場合は洗脳やグルーミングとは違いそうですし」
「……っ、なんでキョウヤさんのこと知ってんの。キョウヤさんはっ……変態だし、インモラル……? かもしれないけど、でも、優しくて……一緒に居ると、幸せで…………だからそんな言い方しないでください」
「そう、チューリップ卿はインモラル……不道徳な人」
キョウヤという名前は出さないものの、彼が育てている花の名前が出て彼のことだと確信し、悪口が許せずに睨み付ける。
「気まぐれで買ったガキが気に入ったから、そのガキを手に入れるために邪魔なもんを排除するように犬に子犬を使うよう頼むくらいにイカれた人」
「…………は? え……何、なんて、そのややこしい言い方やめてっ、ちゃんと言ってよ……なんて?」
ぎょろっと恐ろしい目が俺の方を向く。だが、焦点は微妙にズレている。
「鬱金香弥はある日買った生意気なガキが妙に金を欲しがることが気になった。そこそこ気に入っていたし名前も住所も念のために控えておいたので好奇心から探ってみると、想像以上の闇が伺えた。被虐待児やDV被害者を扱うことが多かった彼は、そのガキもその類だと察した」
そんな初期にバレていたのか。
「ガキのアプローチにコロッと落ちてしまったチョロい弁護士はヤクザを飼っている知人にヤクザを使ってガキの状況を詳しく知ろうとした。正規の探偵を使わなかったのはおそらく……その時点でガキの親父を消すという選択肢を用意していたからだ。情報の流出を恐れたってワケだ」
「……消、す? 何それ……キョウヤさんが、そんなことっ」
「ガキの売春が父親に強制されたものであることを知り、彼は悩んだ。消すのはやり過ぎではないか、ガキと相談した上で彼を訴えようか……と」
「…………」
「しかしガキが父親に殴られて帰ってきたこと、そしてガキがまだランドセルを背負っている頃に父親に犯されていたと知った時、彼の中で何かがプツンと切れてしまった」
「………………キョウヤさん、ビデオ見たの? なんで……なんで勝手に見るのっ、なんでっ……」
大好きなキョウヤの不誠実な行いと、彼に近親相姦が知られているどころかハメ撮りまで見られてしまっていたショックで蹲りそうになったが男に首根っこを掴まれて目を合わせられた。
「つまりだ、鬱金香弥はガキの親父を失踪させてくれと……つまり死体が見つからないように殺してくれとヤクザに依頼してるんだよ」
「……そんな。キョウヤさんが、そんなこと」
「うちの子犬ちゃん達の表の顔は建設興業、死体が出る時は場所打ち杭のコンクリートにそっと死体を混ぜちまうんだけどよ、今は杭打ちやるような仕事がねぇから殺せなくてさ、ちょっと待ってもらってたワケ」
「…………」
「でも長引いてガキに何かあったら大変だし、子犬の不始末は飼い主が何とかしなくっちゃあと思って俺は重い腰を上げたのよ。ギリセーフってとこかな」
ぽん、と大きな手に頭を撫でられる。
「お前が殺してたら殺してたで俺が持ってきた死体の消し方使ってやってたんだけど、まぁ未遂でよかったよ。人殺したら寝覚め悪ぃもんな」
未遂でも十分最悪な気分になっている。
「お前はまだ汚れてないし汚れなくていい。後は既に汚れきった大人に任せな」
「ゃ、やめ、て……やめてくださいっ、キョウヤさんに殺人の指示なんてして欲しくないっ……! キョウヤさんは弁護士なのに、そんなこと……しちゃダメなんだ。あの人は、綺麗で……父さんなんかで汚れないで欲しい」
「いいやアイツは汚い男だ。お前のためにお前が邪魔に思ってる奴を殺してやったんだから、お前は俺のものになるよな? ってことだからな。まぁいいじゃん、殺人の覚悟決めるくらいお前のこと愛してるってことだろ? 喜べよ」
「俺のこと愛してくれてるとか……そういう問題じゃなくてっ」
「チューリップ卿はしつこい男だ、逃げらんねぇぞ。じゃあなガキんちょ、インモラルな幸せを!」
男はキョウヤの事務所までのタクシー代だと言って俺に札を握らせ、電車に乗っていった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……はぁ…………とう、さん……父さん、居ない……殺しに、来てない。追いかけてきてない……」
余裕が生まれると視線が気になり、俺は慌てて車両を移り、ガラ空きだったので席に座った。アナウンスを聞いて電車の行き先を考えていなかったことを思い出し、深いため息をついてスマホを持つ。
「ぁあー……やばい……全部置いてきた」
大学で使うノートや教科書類、母の形見のワンピース、六十万円が入った封筒、数千円が入った財布、全て自宅に置いてきた鞄に入っている。改札はスマホで通れるようにしてあるけれど、スマホに入っている電子マネーは残りわずかだ。
「…………どうしよう」
スマホをポケットに戻し、頭を抱える。父の首を絞めた感触がまだ手に残っている、ベルトが手に食い込むあの痛みが。
「キョウヤさん……」
他の動物は当たり前に行うのに、人類は禁忌としている三つの行為。共食い、近親相姦、親殺し……俺はそのうち二つの行為でこの身を穢した。親殺しは未遂だけれど。
「………………母さん」
親子仲良く生きて欲しいという母の死の間際の願いを裏切っている、それどころか父を殺そうとまでした。最低最悪の息子だ。
──違う、悪いのは父の方だ。初めから俺のことを嫌っているあの人と仲良くなんてやりようがない。あの人はきっと母の愛と命を奪った俺に復讐しているつもりなんだろう、金を搾って、殴って犯して、好きな人に俺の汚いところを見せてやると嗤って……俺への嫌がらせをすることを生きがいにしている人間をどうしろって言うんだ。
俺は間違ってない。失敗しただけだ。父を殺そうという判断自体は正解だった、だって殺さなきゃ殺される。今までだって今だって少しずつ殺されている。
「…………」
正当防衛だ。そんな言葉を声に出せるほど俺は自分を正当化できない。殺人なんて発想をしてしまえる自分が気持ち悪い、父と同じ場所まで堕ちたのだと思ってしまう。
「……どうして、平気で」
父はどうして平気な顔をして俺の死を願い、それを名前にまで込められたのだろう。俺は殺人未遂をしでかしたことによってこれから起こるデメリットよりも、殺意を抱いたことによる気持ち悪さに苦しめられているのに。
「はぁ…………」
電車が止まった。駅に着いたのだ、知らない名前だったがとりあえず降り、ホームのベンチに腰を下ろした。
キョウヤの事務所がある駅へ向かう電車に乗り直さなくてはならない。けれど身体が動かない、キョウヤに会いたくない。近親相姦で穢れた身体と殺意で穢れた心にはあの人の腕に抱かれる資格がない。
「隣失礼します」
「……えっ? ぁ、はい……」
隣のベンチは無人なのに強面な男が俺の真横にぴったり座った。痴漢だろうか、ただの変な人だろうか。
「先日はうちの子犬がお世話になりました……って言えば分かります? あぁ、顔は上げずに。返事はまだいりません。そのまま俺の話を聞いてくだされば結構です」
子犬という言葉には聞き覚えがある。数週間前俺の家の前に居て、俺の家に上がり込んできた子犬のパピーを名乗ったふざけた男だ。調査員だのヤクザだの裏社会の人間だの胡散臭いことを言っていた。
「子犬は二軒の家に耳を置いていきました。一つはがらんとした家、もう一つは足の踏み場がない家」
俺の家と父の家に盗聴器を仕掛けていたならそう言えばいい。
「……ヤクザって居ちゃダメなものだと思うでしょう。でも居なかったらそれはそれで厄介なんですよ、半グレとか洋モノを押さえるには警察じゃ権利と人手が足りない。毒を以て毒を制す、オオスズメバチの巣があると他のハチが来ない、鳩を追っ払うのに鷹を使う……そういう話です」
話の意図が分からない。
「でもヤクザは悪いことしますから、野放しもよくない。平和になるにつれ需要は減るし取り締まりも厳しくなってきてる。って訳で最近のヤクザは昔と違って子飼いのしょぼいのが多い。飼い主は公安、政治家、大企業……金と地位と権力のある薄汚い大人です。持ちつ持たれつ、脅し脅され、支え合って生きています」
「…………居酒屋で胡散臭いおっさんが語ってそうな話ですね」
「語られたことがおありで? 売春夫さん。でもね、金持ち全員じゃなくても、そういうゲスい金持ちは居るわけで……そんなクソみたいな世界ですから、ガキを金で買う変態インモラル弁護士だろうとその人と居て幸せならそれでいいと思うんですよ。あなたの場合は洗脳やグルーミングとは違いそうですし」
「……っ、なんでキョウヤさんのこと知ってんの。キョウヤさんはっ……変態だし、インモラル……? かもしれないけど、でも、優しくて……一緒に居ると、幸せで…………だからそんな言い方しないでください」
「そう、チューリップ卿はインモラル……不道徳な人」
キョウヤという名前は出さないものの、彼が育てている花の名前が出て彼のことだと確信し、悪口が許せずに睨み付ける。
「気まぐれで買ったガキが気に入ったから、そのガキを手に入れるために邪魔なもんを排除するように犬に子犬を使うよう頼むくらいにイカれた人」
「…………は? え……何、なんて、そのややこしい言い方やめてっ、ちゃんと言ってよ……なんて?」
ぎょろっと恐ろしい目が俺の方を向く。だが、焦点は微妙にズレている。
「鬱金香弥はある日買った生意気なガキが妙に金を欲しがることが気になった。そこそこ気に入っていたし名前も住所も念のために控えておいたので好奇心から探ってみると、想像以上の闇が伺えた。被虐待児やDV被害者を扱うことが多かった彼は、そのガキもその類だと察した」
そんな初期にバレていたのか。
「ガキのアプローチにコロッと落ちてしまったチョロい弁護士はヤクザを飼っている知人にヤクザを使ってガキの状況を詳しく知ろうとした。正規の探偵を使わなかったのはおそらく……その時点でガキの親父を消すという選択肢を用意していたからだ。情報の流出を恐れたってワケだ」
「……消、す? 何それ……キョウヤさんが、そんなことっ」
「ガキの売春が父親に強制されたものであることを知り、彼は悩んだ。消すのはやり過ぎではないか、ガキと相談した上で彼を訴えようか……と」
「…………」
「しかしガキが父親に殴られて帰ってきたこと、そしてガキがまだランドセルを背負っている頃に父親に犯されていたと知った時、彼の中で何かがプツンと切れてしまった」
「………………キョウヤさん、ビデオ見たの? なんで……なんで勝手に見るのっ、なんでっ……」
大好きなキョウヤの不誠実な行いと、彼に近親相姦が知られているどころかハメ撮りまで見られてしまっていたショックで蹲りそうになったが男に首根っこを掴まれて目を合わせられた。
「つまりだ、鬱金香弥はガキの親父を失踪させてくれと……つまり死体が見つからないように殺してくれとヤクザに依頼してるんだよ」
「……そんな。キョウヤさんが、そんなこと」
「うちの子犬ちゃん達の表の顔は建設興業、死体が出る時は場所打ち杭のコンクリートにそっと死体を混ぜちまうんだけどよ、今は杭打ちやるような仕事がねぇから殺せなくてさ、ちょっと待ってもらってたワケ」
「…………」
「でも長引いてガキに何かあったら大変だし、子犬の不始末は飼い主が何とかしなくっちゃあと思って俺は重い腰を上げたのよ。ギリセーフってとこかな」
ぽん、と大きな手に頭を撫でられる。
「お前が殺してたら殺してたで俺が持ってきた死体の消し方使ってやってたんだけど、まぁ未遂でよかったよ。人殺したら寝覚め悪ぃもんな」
未遂でも十分最悪な気分になっている。
「お前はまだ汚れてないし汚れなくていい。後は既に汚れきった大人に任せな」
「ゃ、やめ、て……やめてくださいっ、キョウヤさんに殺人の指示なんてして欲しくないっ……! キョウヤさんは弁護士なのに、そんなこと……しちゃダメなんだ。あの人は、綺麗で……父さんなんかで汚れないで欲しい」
「いいやアイツは汚い男だ。お前のためにお前が邪魔に思ってる奴を殺してやったんだから、お前は俺のものになるよな? ってことだからな。まぁいいじゃん、殺人の覚悟決めるくらいお前のこと愛してるってことだろ? 喜べよ」
「俺のこと愛してくれてるとか……そういう問題じゃなくてっ」
「チューリップ卿はしつこい男だ、逃げらんねぇぞ。じゃあなガキんちょ、インモラルな幸せを!」
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