12 / 49
分からない、分かりたくない
しおりを挟む
目を覚ましてすぐ起き上がろうとして、腹筋に力を込めた瞬間に快楽に襲われた。
「んぅぅっ……!」
毛布の中でバスローブの下に手を入れ、尻をまさぐると後孔から取っ手のようなものが飛び出しているのが分かった。
「お目覚めかい、レイ君」
「……キョウヤさん? ぁ……そっか、また、キョウヤさんに買われたんだっけ」
またイかされまくって失神したのか、何年も付き合ってきた不感症は何だったんだ? 絶頂のし過ぎなのか記憶が曖昧だ。
「アナルプラグを入れておいたんだ、可愛いレイ君がそれをひり出すところが見たいな」
「変態……分かった。よく見とけよ」
毛布をどかしてバスローブをめくり上げ、仰向けのままM字に開脚する。俺の後孔が一番よく見える位置にキョウヤが移動したのを確認したら、腹に力を込める。
「んっ……ぅ、ゔうっ……ひぁっ!?」
太いが長くはない玩具だ、手を使わずに抜くのは難しくないと思ってはいたが、歪なそれは微かな動きでも前立腺を弾く。
「おやおや、どうしたんだいレイ君。ギブアップかな?」
「ちゃんと、出す……」
「ふふ、頑張って。太いものを美味しそうに咥えている姿も、ヒクヒク震えている様子も、何もかも可愛らしいよ」
「変なこと言うなよ……んぅっ! ぁ、んっ……んんんっ……!」
膝を抱えて視線を感じながらきばる。排泄を思い出す快感と羞恥心で頭が沸騰してしまいそうだ。
「おや……抜けてきたよ。もう少しもう少し」
「んっ、んんっ……ふゔぅゔんっ!」
ぢゅぽんっと恥ずかしい音が鳴り、アナルプラグがベッドに転がる。後孔から何かが溢れていく感覚がある、寝ている間にローションも仕込まれていたのだろう。
「いいものが見られたよ。レイ君のお尻、ぽっかり開いていてとてもえっちだよ」
膝を抱えるのはやめたが、強い快感は俺に足を閉じさせなかった。ぽっかりと開いたままヒクヒクと震え、次に穴を満たすものを求めている様子をまじまじと見られてしまう。
「ん……次、キョウヤさんの……くれるんだろ」
「……私、かい?」
「うん……キョウヤさんのでっかいちんこ、入れてくれるだろ? あのおっきいの好き……結腸までしてくれんだもん」
「私のこれが好きなのかい?」
ベッドに膝立ちになったキョウヤは俺の足の間でバスローブをはだけさせ、反り返った陰茎を晒した。
「欲しいなら、レイ君、ちゃんとおねだりしてごらん」
「…………キョウヤさんさぁ、さっきはレインって呼んでなかった?」
「おや、ちゃんと聞こえていたのかい」
「レインのがいいな、そっちで呼んでよ」
俺をレインと呼ぶ者はいない。援交相手はハンドルネームのレイで呼ぶし、大学の知り合いは無患子、父親は俺の名前なんて呼ばない。
「分かったよ、レイン」
「レインって呼ぶのキョウヤさんだけ」
「……私だけ?」
「うん、キョウヤさん特別だから、キョウヤさんだけの呼び方がいいなって」
キョウヤは俺の頭の横に手をついた、正常位でする気のようだ。
「おや、おや……ダメだよそんなふうに言ったら、大人気なく本気になってしまうだろう? 私をからかわないでおくれ、可愛いレイン」
「……本気になってくんないの? 俺キョウヤさん好きだよ」
「好き……? それ、は……私が君を気持ちよくさせるのが上手いからだろう?」
いつも紳士らしい穏やかな笑みを浮かべているのに、今は何故か余裕がないように見える。早く入れたいのだろうか? 俺も早く入れて欲しい。
「他の男に抱かれたらイくのめちゃくちゃ嫌だったんだけど、キョウヤさんにされるのは何かいいんだ。好き。キョウヤさんカッコイイし、怒らないし、殴らないし、蹴らないし、綺麗だから、好き」
「…………私は汚い大人だよ。君のそれが本物の好意じゃないと、勘違いだと分かってる……君は私に恋なんかしてくれない。でも君が勘違いしてくれてるなら好都合だと思ってしまうくらいには、汚いよ」
「……よく分かんないけど、俺買ってる時点で汚いに決まってんじゃん。キョウヤさん綺麗ってのは清潔感の話、なんか脂ぎったおっさんって多いんだよねー」
「ふふ……確かに、そんな人に抱かれるのは嫌だろうね」
「うん、嫌。でもキョウヤさんは違うから、キョウヤさんには抱かれたい。早く俺の結腸までぶち込んでイかせて、キョウヤさん」
キョウヤは俺と鼻先が触れ合うくらいに顔を近付けていたが、一旦上体を起こして俺の膝の裏を掴んだ。
「おやおや……まっぷたつだ。体、柔らかいねぇ」
太腿と腹が触れ合う。少し息苦しいが、痛くはない。軟体には少し自信がある。
「今ならナカも柔らかいよ、とろっとろ」
「ふふ……入れるしかないねぇ」
ローションが溢れてくる後孔を両手で拡げるとキョウヤの性器が会陰から割れ目を辿り、後孔を見つけた。吸盤のように吸い付いて挿入をねだる穴は流石に恥ずかしかったけれど、挿入が始まれば羞恥心なんて吹っ飛んだ。
「んぁっ! あぁああっ! ぁ、あ……くるっ、前立腺ごりゅってくるぅっ……きたぁああんっ! んっ、んんぅっ! きもちっ、ぃいっ、イぐぅぅっ……!」
キョウヤが俺の膝の裏を掴むのをやめる。しかし今更下ろすなんて出来ず、俺の膝はキョウヤの腕にそのまま引っかかる。キョウヤは腕で俺の足を押えたまま俺の腰を掴み、より深くへ陰茎を進ませる。
「ぁ、あぁあっ! イイとこっ、つぶされっ……て、イくぅぅっ! ふぅっ、うぅゔんっ……ぁああっ、きもちぃいっ……」
まずカリにえぐられた前立腺が続けて太い陰茎の幹部分に押し潰されたまま擦られる。当然絶頂し、自分の腹を精液で汚す。
「ぁ、あぁあっ……奥きてるっ、きてりゅぅっ、もうちょっとぉ……おぉんっ! んっ、んんゔっ、けっちょぉきたぁぁ……入って、そこの奥入ってぇ」
ようやく結腸口まで辿り着いた。キョウヤはそれ以上腰を突き出さずにくねらせ、結腸口を亀頭でこね回した。
「ひゔぅゔぅうっ!? ゔっ、んんんぅうっ! きもぢっ、ぃいっ、イぐぅっ! こねこねやばぃいっ!」
「ふふ……キスしてくるみたいだよ、ずっとこうしていようかな?」
奥への快楽欲しさに俺の結腸口はキョウヤの亀頭にちゅうっと吸い付いている。それがこねくり回されるのだ、下腹が快楽で痺れてしまう。
「やだぁっ、だめ、この奥ずぼずぼして欲しいの……キョウヤさん、お願い。S字のとこまでごりゅごりゅってしてぇ?」
「……そんなふうに可愛くおねだりされたら、しないわけにはいかないな」
キョウヤは深く息を吐き、一気に結腸口を越えて最奥を突いた。その瞬間俺は当然のように精液を漏らし、唾液を垂らした蕩けた顔を見せた。
「んっ、んゔぅぁああっ! イぐっ、イぐぅうゔっ! しゅごいぃっ! やばいっ、イぐっ、しゅぐイぐぅっ!」
キョウヤが本格的に腰振りを始め、結腸口をぐぽぐぽと音を立てて往復され、前立腺をカリ首で幾度となく弾かれる。最奥をどぢゅどぢゅと容赦なく突き上げられて、俺は可愛こぶる余裕をなくす。
「んぉおっ!? ぉっ、ほぉっ……イぐっ! んゔゔぅっ! イぎゅうっ! ひぎっ、イんんんっ! もっどぉっ、おぐっ、んゔぅっ……イぐぅうっ!」
「もっと? まだ欲しいの? 欲張りさんだねぇ」
仰け反って痙攣して連続絶頂にハマっていても、まだまだ快楽が欲しい。もっともっと吹っ飛びたい。脳を快楽漬けにして欲しい。
「イぐぅううっ! ひぐぅっ! イぎゅっ、イぐイぐイぐぅうっ! けっちょ、ぉほっ、けっちょおさいこぉっ! きもひっ、イぐっ、イぐぅううっ!」
指一本で失神させられる俺が肉棒での掘削に長時間耐えられるわけもなく、今度もまたあっさりと意識を失った。
「んぅぅっ……!」
毛布の中でバスローブの下に手を入れ、尻をまさぐると後孔から取っ手のようなものが飛び出しているのが分かった。
「お目覚めかい、レイ君」
「……キョウヤさん? ぁ……そっか、また、キョウヤさんに買われたんだっけ」
またイかされまくって失神したのか、何年も付き合ってきた不感症は何だったんだ? 絶頂のし過ぎなのか記憶が曖昧だ。
「アナルプラグを入れておいたんだ、可愛いレイ君がそれをひり出すところが見たいな」
「変態……分かった。よく見とけよ」
毛布をどかしてバスローブをめくり上げ、仰向けのままM字に開脚する。俺の後孔が一番よく見える位置にキョウヤが移動したのを確認したら、腹に力を込める。
「んっ……ぅ、ゔうっ……ひぁっ!?」
太いが長くはない玩具だ、手を使わずに抜くのは難しくないと思ってはいたが、歪なそれは微かな動きでも前立腺を弾く。
「おやおや、どうしたんだいレイ君。ギブアップかな?」
「ちゃんと、出す……」
「ふふ、頑張って。太いものを美味しそうに咥えている姿も、ヒクヒク震えている様子も、何もかも可愛らしいよ」
「変なこと言うなよ……んぅっ! ぁ、んっ……んんんっ……!」
膝を抱えて視線を感じながらきばる。排泄を思い出す快感と羞恥心で頭が沸騰してしまいそうだ。
「おや……抜けてきたよ。もう少しもう少し」
「んっ、んんっ……ふゔぅゔんっ!」
ぢゅぽんっと恥ずかしい音が鳴り、アナルプラグがベッドに転がる。後孔から何かが溢れていく感覚がある、寝ている間にローションも仕込まれていたのだろう。
「いいものが見られたよ。レイ君のお尻、ぽっかり開いていてとてもえっちだよ」
膝を抱えるのはやめたが、強い快感は俺に足を閉じさせなかった。ぽっかりと開いたままヒクヒクと震え、次に穴を満たすものを求めている様子をまじまじと見られてしまう。
「ん……次、キョウヤさんの……くれるんだろ」
「……私、かい?」
「うん……キョウヤさんのでっかいちんこ、入れてくれるだろ? あのおっきいの好き……結腸までしてくれんだもん」
「私のこれが好きなのかい?」
ベッドに膝立ちになったキョウヤは俺の足の間でバスローブをはだけさせ、反り返った陰茎を晒した。
「欲しいなら、レイ君、ちゃんとおねだりしてごらん」
「…………キョウヤさんさぁ、さっきはレインって呼んでなかった?」
「おや、ちゃんと聞こえていたのかい」
「レインのがいいな、そっちで呼んでよ」
俺をレインと呼ぶ者はいない。援交相手はハンドルネームのレイで呼ぶし、大学の知り合いは無患子、父親は俺の名前なんて呼ばない。
「分かったよ、レイン」
「レインって呼ぶのキョウヤさんだけ」
「……私だけ?」
「うん、キョウヤさん特別だから、キョウヤさんだけの呼び方がいいなって」
キョウヤは俺の頭の横に手をついた、正常位でする気のようだ。
「おや、おや……ダメだよそんなふうに言ったら、大人気なく本気になってしまうだろう? 私をからかわないでおくれ、可愛いレイン」
「……本気になってくんないの? 俺キョウヤさん好きだよ」
「好き……? それ、は……私が君を気持ちよくさせるのが上手いからだろう?」
いつも紳士らしい穏やかな笑みを浮かべているのに、今は何故か余裕がないように見える。早く入れたいのだろうか? 俺も早く入れて欲しい。
「他の男に抱かれたらイくのめちゃくちゃ嫌だったんだけど、キョウヤさんにされるのは何かいいんだ。好き。キョウヤさんカッコイイし、怒らないし、殴らないし、蹴らないし、綺麗だから、好き」
「…………私は汚い大人だよ。君のそれが本物の好意じゃないと、勘違いだと分かってる……君は私に恋なんかしてくれない。でも君が勘違いしてくれてるなら好都合だと思ってしまうくらいには、汚いよ」
「……よく分かんないけど、俺買ってる時点で汚いに決まってんじゃん。キョウヤさん綺麗ってのは清潔感の話、なんか脂ぎったおっさんって多いんだよねー」
「ふふ……確かに、そんな人に抱かれるのは嫌だろうね」
「うん、嫌。でもキョウヤさんは違うから、キョウヤさんには抱かれたい。早く俺の結腸までぶち込んでイかせて、キョウヤさん」
キョウヤは俺と鼻先が触れ合うくらいに顔を近付けていたが、一旦上体を起こして俺の膝の裏を掴んだ。
「おやおや……まっぷたつだ。体、柔らかいねぇ」
太腿と腹が触れ合う。少し息苦しいが、痛くはない。軟体には少し自信がある。
「今ならナカも柔らかいよ、とろっとろ」
「ふふ……入れるしかないねぇ」
ローションが溢れてくる後孔を両手で拡げるとキョウヤの性器が会陰から割れ目を辿り、後孔を見つけた。吸盤のように吸い付いて挿入をねだる穴は流石に恥ずかしかったけれど、挿入が始まれば羞恥心なんて吹っ飛んだ。
「んぁっ! あぁああっ! ぁ、あ……くるっ、前立腺ごりゅってくるぅっ……きたぁああんっ! んっ、んんぅっ! きもちっ、ぃいっ、イぐぅぅっ……!」
キョウヤが俺の膝の裏を掴むのをやめる。しかし今更下ろすなんて出来ず、俺の膝はキョウヤの腕にそのまま引っかかる。キョウヤは腕で俺の足を押えたまま俺の腰を掴み、より深くへ陰茎を進ませる。
「ぁ、あぁあっ! イイとこっ、つぶされっ……て、イくぅぅっ! ふぅっ、うぅゔんっ……ぁああっ、きもちぃいっ……」
まずカリにえぐられた前立腺が続けて太い陰茎の幹部分に押し潰されたまま擦られる。当然絶頂し、自分の腹を精液で汚す。
「ぁ、あぁあっ……奥きてるっ、きてりゅぅっ、もうちょっとぉ……おぉんっ! んっ、んんゔっ、けっちょぉきたぁぁ……入って、そこの奥入ってぇ」
ようやく結腸口まで辿り着いた。キョウヤはそれ以上腰を突き出さずにくねらせ、結腸口を亀頭でこね回した。
「ひゔぅゔぅうっ!? ゔっ、んんんぅうっ! きもぢっ、ぃいっ、イぐぅっ! こねこねやばぃいっ!」
「ふふ……キスしてくるみたいだよ、ずっとこうしていようかな?」
奥への快楽欲しさに俺の結腸口はキョウヤの亀頭にちゅうっと吸い付いている。それがこねくり回されるのだ、下腹が快楽で痺れてしまう。
「やだぁっ、だめ、この奥ずぼずぼして欲しいの……キョウヤさん、お願い。S字のとこまでごりゅごりゅってしてぇ?」
「……そんなふうに可愛くおねだりされたら、しないわけにはいかないな」
キョウヤは深く息を吐き、一気に結腸口を越えて最奥を突いた。その瞬間俺は当然のように精液を漏らし、唾液を垂らした蕩けた顔を見せた。
「んっ、んゔぅぁああっ! イぐっ、イぐぅうゔっ! しゅごいぃっ! やばいっ、イぐっ、しゅぐイぐぅっ!」
キョウヤが本格的に腰振りを始め、結腸口をぐぽぐぽと音を立てて往復され、前立腺をカリ首で幾度となく弾かれる。最奥をどぢゅどぢゅと容赦なく突き上げられて、俺は可愛こぶる余裕をなくす。
「んぉおっ!? ぉっ、ほぉっ……イぐっ! んゔゔぅっ! イぎゅうっ! ひぎっ、イんんんっ! もっどぉっ、おぐっ、んゔぅっ……イぐぅうっ!」
「もっと? まだ欲しいの? 欲張りさんだねぇ」
仰け反って痙攣して連続絶頂にハマっていても、まだまだ快楽が欲しい。もっともっと吹っ飛びたい。脳を快楽漬けにして欲しい。
「イぐぅううっ! ひぐぅっ! イぎゅっ、イぐイぐイぐぅうっ! けっちょ、ぉほっ、けっちょおさいこぉっ! きもひっ、イぐっ、イぐぅううっ!」
指一本で失神させられる俺が肉棒での掘削に長時間耐えられるわけもなく、今度もまたあっさりと意識を失った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
643
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる