自称不感症の援交少年の陥落

ムーン

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二十万円分の絶頂

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射精した? そんなバカな、ありえない。今までどれだけ陰茎を刺激されても精液が出るどころか勃起すらしなかったのに、イかなかったらプラス二十万なんて好条件の時に限って射精するなんてヘマありえない。

「おやおやおや……ふふ、射精してしまったみたいだねレイ君。じゃあ、イったってことで五十万から三十万に減額でいいかな?」

「………………は?」

「イったら二十万減額ってゲームだっただろう?」

「……ち、ちがう……ちがう、ちがうっ」

二十万減額? こんな少量の精液出しただけで? ありえない、絶対に嫌だ。

「何が違うんだい? レイ君。ちゃんとメールでやり取りしたじゃないか、証拠見せようか?」

「ちがうっ! イってない!」

「……へぇ? イってない……そうきたか」

「勃起しなくても、精液出ることあるじゃん……いらなくなったやつ勝手に出す、白いだけの小便みたいなの……アレだよ、アレ……タイミングよかったから射精っぽかっただけで、気持ちよかったとかじゃないから! イったとかじゃないから! 五十万!」

キョウヤはクスクスと笑っている。今まで相手してきた客ならこんな無茶苦茶なことを言ったらブチ切れて怒鳴りつけてきただろうに……これが金持ちの余裕か。

「レイ君はどうしてそんなにお金が欲しいのかな」

「ど、どうでもいいだろそんなこと……」

「男子高校生には一日で三十万なんて十分すぎると思うけどなぁ、どうして五十万欲しいの?」

「うるせぇ! 二十万あれば二十日平和に生きれるんだ……てめぇみてぇな変態の金持ちには分かんねぇよ! イかなかったんだから俺の勝ち、早く五十万渡せよ!」

「…………二十日平和に? ふぅん……遊ぶ金欲しさってわけじゃないみたいだね……」

「どうでもいいから早くほどけよ!」

「……一晩、買ったよね?」

キョウヤは右手の手のひらで俺の亀頭を包んだ。左手は萎えた陰茎を掴んで右手の責めから陰茎が逃げないようにしている。

「ひっ……!? な、なにっ、何これ……やめろ、やめろっ、何、なんで! なんだよこれぇっ……!」

「イったばかりのところは敏感になるから……あぁ、イってないんだったね。もしイってたら、射精直後に亀頭責めをすれば潮吹きさせられるんだけど」

「し、しお……? は? はぁ? AVの見過ぎだって……あんなの、ありえねー……しかも俺男……絶対しねーよそんなの……」

出したばかりの精液を塗り込むようにぢゅくぢゅくと音を立てて手のひらで亀頭を責められる。亀頭全体を擦られて、亀頭だけに意識が集中させられる。

「しねぇって……イかねぇし、潮吹きもしねぇからっ、だからやめろよっ! 俺不感症だからっ、感じねぇんだって! 無駄なんだよぉっ、無駄! 無駄なのおっさん! 無駄なことして何が楽しいんだよっ、やめろってぇ!」

「本当に不感症の人が聞いたら怒るよ? こんな簡単に勃起して、しかも──」

鈴口に人差し指の先端を押し付け、ピンッと弾く。そうされた瞬間俺の陰茎から透明の液体がぶしゃっと吹き出した。

「──潮吹きも楽勝。レイ君は不感症なんかじゃないよ、よかったね。卵の殻をいつまでも被ってたようなものだ、もう外してあげたから今度からは普通に感じられると思うよ」

「はぁっ、はぁっ、はぁ……なんだよ、なんなんだよぉ……何漏らしたんだよ、今……」

「さて、レイ君。質問だよ、今……イったね?」

頷いたら二十万減額。俺は当然首を横に振った。

「おやおやおやおや……ふふふふふ…………じゃあ、もっと頑張ってイかせないとだね。二十万のためだ……ふふ」

三十万も五十万もキョウヤにとっては端金のくせに、俺にとっては大切な生命線なのに、彼は優しい笑顔で俺をイかせようとする。

「ほら、前立腺ももう簡単に感じるよ。さっきまで柔らかかったけど、勃起するとこっちも硬くなるからね。コリッコリだ、弄りやすくて助かるよ」

キョウヤは三本の指を俺の後孔に挿入し、硬く膨らんでしまっているらしい前立腺をぐぢゅぐぢゅと音を立てて突き上げた。指を抜き挿しする度に鳴る空気混じりの淫猥な音は酷く不愉快だ。

「んゃあっ! あぁああっ!? ひぃっ、ひぁあっ……! ぁぐっ! んぅううっ……なにっ、なんなんだよぉっ、なんでぇっ! 今まで何ともなかったのにぃっ!」

「下手くそばっかり相手にして調子に乗るからだよ。どう? 後悔ってどんなものか分かったかな?」

「んゔぅゔぅぅぅっ……!」

前立腺を突き上げた三本の指は俺の体内を擽るように細かく動く。

「ふっ、ふゔぅっ、うゔぅぅっ……! ゔぅゔうぅんっ!?」

三本の指が前立腺をつまんだ。

「うぁあっ!? ぁひっ! ひぃんっ!? やだっ、それやだぁっ! いやぁっ! ひぎっ……ィっ、いやっ、んぁあっ!」

つまんで引っ張ったかと思えばベチベチと前立腺を弾く。前立腺にキョウヤの愛撫が届く度に下腹に痺れるような衝撃が走り、陰茎にまで響く。

「レイ君、ほら、見てごらん」

キョウヤに呼ばれて素直に首を曲げてしまい、勃起してピクピクと震える自分の陰茎を見てしまう。キョウヤが亀頭をピンッと指で弾いた瞬間、俺の陰茎からまた精液が吹き出した。

「ひぁああんっ!?」

「レイ君、今のは? そろそろイったかな?」

「………………イ、イってない、イってないから、五十万もらう……絶対もらうっ」

「そっかぁ……ふふ……手先の器用さには自信あったんだけどなぁ、手強いよレイ君」

キョウヤの右手の指三本が前立腺をゴリゴリと激しく責め立て、親指が会陰を押し、左手が丁寧に陰茎を扱く。完全に遊ばれている。絶頂もバレている。俺の強がりを楽しんでいる。
何が優しそうだ、何が安全そうだ、キョウヤほど鬼畜で危険な男になんて今まで会ったことがない。

「んィイっ……ぐっ、ふぅっ、ぅあぁっ! もぉやぁっ、やだっ、ぐぢゅぐぢゅやらぁああっ! ほどいてっ、足ほどいてぇっ! もぉいやぁあああっ!」

膝を微かに曲げることすら出来ない拘束を受けているのだ。腰をガクガクと揺らしても実際にはスマホのバイブレーション程度の揺れで、キョウヤの指の狙いは外れない。

「んぁああっ……はぁっ、はぁ……はひっ!? ひぃっ! いやっ、ごりごりしないれぇっ! おしりけずれりゅっ、ゃあああっ! もぉ潮吹きやだぁあああっ! ちんこ壊れりゅぅうっ!」

下半身全体が痙攣している。脳が焼き切れるような圧倒的な快楽の情報量、きっとこれが絶頂なのだろう。
今まで味わってこなかったのはもったいなかったかもしれない、でも一度にこんなに味わうのはごめんだ。

「ゆるじでっ、ゆるじでぇっ! もぉやめてっ、もぉぎもぢぃのいやぁああっ!」

泣き叫んで許しを乞うとキョウヤは手を止めてくれた。彼の両手は俺の体液でぐっしょり濡れている。

「許してって……私は別に君に怒って罰を与えてるわけじゃないんだよ? お金を払って、対価として君で遊んでいるんだ。それで、どうしたのかなレイ君、イったのかな?」

そうだ、遊んでいるんだ、キョウヤは俺で遊んでいる。男子高校生を自称する男子大学生を弄ぶために最低でも三十万用意するなんて本当にイカれている。

「イっていたら三十万になるけれど……」

「ぁ…………イって、ない……気持ちよくて、嫌になったけど、まだイってない……」

「おやおや……まだ強がるのかい? すごいよレイ君。そんなにお金が欲しいんだね」

痙攣している腸壁に再びキョウヤの指が触れる。まだ前立腺に触れられていないのに既に気持ちいい。くりっと前立腺を掻かれるとそれだけで射精してしまった。

「おやおや、これだけでイくようになってしまってるんだね」

「ひっ、ぅ、うぅ……イって、ない、イってないぃ……五十万、もらうんだ……イくわけない……ケツなんか気持ちいいわけないぃ……」

「おや、おや……おやおやおやおや…………まだ、まだ諦めないんだね。素晴らしいよレイ君、素晴らしい……どこまで粘るのか楽しみだよ」

前立腺が三本の指に転がされ、亀頭が手のひらに包まれて全体を擦られ、再び連続絶頂が始まる。

「ひぁああっ! んぁあっ、あぁああーっ!? ぁ、あっ……ちがうぅっ、イってないっ、イっでるんじゃなぃいいっ! ひっ、ゔぅぅうっ!? ぅあぁっ、あぁああーっ!」

「目を見開いて、泣いて、ヨダレ垂らしてぶるぶる震えてるのに……ふふふ、まだイってないんだねぇ、ふふふふっ、イってるように見えるのに……不思議な子だ」

そのうち俺は人間の言葉を失い、ただただ快楽に泣き叫ぶようになる。尻穴を指でほじられているだけで全身を痙攣させて射精を繰り返す俺は、もはや人間ではなかった。
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