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見るに堪えない末路
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ネメシスの父親が魔王として治める大陸に戻ってきた。ホテルで一休みしてからネメシスに紹介された家具屋へと向かい、家具を選んだ。
「最初ネメシスに結構貰ったのに、どこかの誰かさんが酒買いまくったせいでそんな金ねぇな」
「誰だろうな……」
「お前だよ! アレちゃんと貯めてりゃ色んなもん買えたのに、全員分のベッドでギリじゃねぇか!」
「お前も飲んでただろ」
カタラとネメスィは今日も喧嘩だ、仲がいいなぁ。
「オーガ用ベッドが高くて本当にすまない……俺が無駄に大きいばかりに」
「落ち込まないでアルマ、サイズほぼ倍なのに価格は五割増だから若干お得だよ」
「僕キャビネット欲しいんですけど……ダメですか?」
「たっけぇな! ダメだダメだ、棚なんか自分で作れ」
個人で財布を持ってはいるが、最終的に財布の紐を握っているのはカタラだ。まぁ、一番しっかりしているし順当だな。俺は他の男のベッドに潜り込めばいいから、俺のベッド代をシャルが欲しがるキャビネットとやらに使わせようかな。
「……キャビネットって何だ?」
「飾り棚のことだよ。シャルが欲しがってるのはコレだね」
「へぇー……あぁ、いいデザインしてるなぁ。シャルこういうのが趣味なのか」
「シャル、お前魔力の実体化出来るんだから自分で作りゃいいじゃん」
「ぅ……でも、本物とはやっぱり違うんですよ。質感とか……完全には再現出来ないんです」
シャルに魔力で作ってもらった服を軽く撫で、次に査定士の服の裾を掴む。似たような触り心地だ、シャルのこだわりはよく分からない。
「ふむ……カタラ、全額私に預けてみないかい?」
「はぁ? おっさんに? なんで」
「明日までに十倍にしてみせるよ」
カタラは訝しげな態度を隠そうともせず、査定士をじっと睨んだ。
「……どうやって?」
「まず宝飾品を値切り倒して買うだろう? それを別の店に高く売るだろう? その金でもっと高いものを買って、それをもっと高く売るだろう? あっという間に大金持ちさ」
「んな上手くいくか!」
「もちろん賭け事もしようと思ってる」
「ふざけんな!」
査定士はポケットから財布を取り出した。ネメシスから個人の小遣いとして渡された分をギャンブルで増やしたらしく、中身を覗いたカタラは目を見開いた。
「……おっさん」
「なんだい?」
「頼む……お前に賭けるぞ。俺も間接照明が欲しい」
カタラは自身の財布を査定士に渡し、ネメスィの軽い財布も査定士に預けた。
「俺の財布を勝手に……」
「頼んだぜおっさん。俺は取り置き頼んでくる、シャルも頼んでおくか?」
「お願いします。おじさん、僕に何か手伝えることはありますか?」
「隣に立っていてくれたらいいよ。君は可愛いからね、相手の集中力が削げる。どんな手も使い放題さ」
査定士がギャンブルが得意というのはイカサマありきの話なのだろうか? それなら俺も査定士と共に相手の妨害に努めようかな……
「ネメスィ、お前も自分が買った酒代取り戻すくらいは稼げよ。俺もなんかやるから」
「……だが、この大陸では魔物退治の仕事はないし、俺はもう……魔物を殺すのは」
「だーれーが、そんな仕事しろっつったよ。お前のバカ力活かせる仕事、探しに行くぞ」
「俺も行こう、肉体労働なら自信がある」
家具屋を後にした俺達はそれぞれ金策に走った。ネメスィとアルマはカタラと共に仕事探し、シャルは査定士と共に少々悪どい金稼ぎを──
「サク、君もおいで。まずは宝石店だ、君達の誘惑と私の話術で値切って、別の店で高く売り払う……繰り返して増えたら賭博場に……サク?」
「んー……俺、遠慮する」
「おや、何か用事でもあるのかい?」
「お子さんの面倒見なきゃいけませんよね、僕もやっぱりそっちに……」
「いや、一人でいいよ。ネメシスと約束があるんだ、今日来るかも分かんないけど……待ってないと」
別れ際、ネメシスにした頼みごとのせいだろうか? 気分が落ち込んでいる──とまでは言わないが、みんなと共に居る気にはなれない。
「喪にふくす……んー、違うな……操を立てる、何日かだけ……こっちだな」
今の俺にピッタリの言葉を見つけたところでホテルに到着だ。査定士とシャルに話した通り、末っ子の世話がある。
「ちぃ、ちゃーちゃん、ちぅう」
「おっ、なんだ起きてたのか。ごめんな、一人にして」
「ちぅうぅん」
家具屋に出かけた際には眠っていたドラゴンはいつの間にか目を覚ましていた。頭を撫でてやると心地よさそうな鳴き声を上げた。
「……一人でも泣いてなかったんだな。成長してるんだなぁ……ふふ」
ホテルに帰還後一日目はそんな感じだ。俺はホテルに籠り、他のみんなは金稼ぎ。二日目も同じだ、一日で査定士がかなり稼いだとはしゃぎ、半ば宴のようになっていたが──俺にはあまり関係ない。
「サク……元気がないように見えるが」
「え? そう? そんなことないよ」
酒と肉を楽しむ者達から一歩引いていたのが分かったのか、眉尻を下げたアルマに顔を覗き込まれた。
「……一人で子供の世話をするのは大変か?」
「そんなことないよ、あの子最近すごくいい子だし」
「なら……どうしてそんな顔をしてる?」
「俺そんな変な顔してるかな」
赤褐色の大きな両手が俺の頭を包む。いや、微かな恐怖と大きな安心感に包まれる。
「……一人で抱え込むな。住むところも見つかって、子供達も上手く隠せそうで……何がそんなに不安なんだ?」
「…………ネメシスに頼んだんだ」
「何を?」
「…………………………死体探し」
金色の瞳が大きく見開かれる。アルマは驚きを押し殺し、誰にも聞こえないような小さな声で「何故」と呟いた。
「……先輩、覚えてる?」
「お前が……妙な店に潜入し、その先で世話になった男だな? 一時期、そいつの幻覚を見せられていた……」
「うん……そう、先輩。先輩、死んじゃってて、でもその後すぐゴタゴタして、あの王都も滅んだから……多分、死体……どうにもされてないと思うんだ。だからネメシスに探してもらってる」
「…………そうか。見つかるか心配でそんな顔をしてるんだな。それで、見つかったらどうするんだ?」
むにむにと頬を揉みながら、わしわしと髪を乱しながら、アルマは少し安心したような笑顔を浮かべた。
「お墓作りたい」
「おはか……?」
「うん、城の庭に……いいよね? 旦那様。あの人が居なけりゃ俺死んでたんだから」
「あぁ、何でも好きに作るといい」
墓を作る許可を忘れていた、だが、今取った。後はネメシスが先輩を見つけてくれるかどうかだ。空っぽでも墓にはなるが、寂しい。
「そうだアルマ、ネメシスが城下町も作りたいって言っててさ、人間はもうあの島には居ないから魔物ばっかが住むことになるんだけど……」
「あぁ、他のところから移住希望でも募るのか?」
「森に住んでる魔物達に、移住しないかって聞いてみるつもりなんだ。だからね、アルマ、アルマのお姉さん……呼べるかも!」
「……サク」
森の奥深くには多くの魔物が住んでいるし、魔樹が魔物を生み出し続ける。ゴブリンほど知能が低いと多種との共存は難しいだろうが、オーガやインキュバスなど人間に近い知能の魔物達なら共存が可能だ。この大陸のように。
「俺ずっとアルマにごめんねって思ってたんだ。俺が弱かったせいで迷惑かけて、故郷捨てさせちゃって……お姉さんと別れさせちゃって」
「サク……気にしなくていいと何度も言わなかったか?」
「でも、ぁ、ちょっ力強い頭ミシミシ鳴ってる割れちゃう割れちゃう」
「す、すまない……」
「脆くてごめんね。でもお姉さんに会いたいのは会いたいよね?」
アルマは困ったように微笑み、頷いた。
「……せっかくのサクの心遣いだ。無下にはしないよ」
「もー、そんなこと言って……仲間に会いたいって言えよぉ」
「サクの方が大切だよ、近くに住んでいたってさして会わないだろうさ」
会いたいと言えば俺の非を認めることになっているとでも思っているのか、その後何度ねだってもアルマは「仲間に会いたい」などとは言わなかった。
「最初ネメシスに結構貰ったのに、どこかの誰かさんが酒買いまくったせいでそんな金ねぇな」
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「オーガ用ベッドが高くて本当にすまない……俺が無駄に大きいばかりに」
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「僕キャビネット欲しいんですけど……ダメですか?」
「たっけぇな! ダメだダメだ、棚なんか自分で作れ」
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「……キャビネットって何だ?」
「飾り棚のことだよ。シャルが欲しがってるのはコレだね」
「へぇー……あぁ、いいデザインしてるなぁ。シャルこういうのが趣味なのか」
「シャル、お前魔力の実体化出来るんだから自分で作りゃいいじゃん」
「ぅ……でも、本物とはやっぱり違うんですよ。質感とか……完全には再現出来ないんです」
シャルに魔力で作ってもらった服を軽く撫で、次に査定士の服の裾を掴む。似たような触り心地だ、シャルのこだわりはよく分からない。
「ふむ……カタラ、全額私に預けてみないかい?」
「はぁ? おっさんに? なんで」
「明日までに十倍にしてみせるよ」
カタラは訝しげな態度を隠そうともせず、査定士をじっと睨んだ。
「……どうやって?」
「まず宝飾品を値切り倒して買うだろう? それを別の店に高く売るだろう? その金でもっと高いものを買って、それをもっと高く売るだろう? あっという間に大金持ちさ」
「んな上手くいくか!」
「もちろん賭け事もしようと思ってる」
「ふざけんな!」
査定士はポケットから財布を取り出した。ネメシスから個人の小遣いとして渡された分をギャンブルで増やしたらしく、中身を覗いたカタラは目を見開いた。
「……おっさん」
「なんだい?」
「頼む……お前に賭けるぞ。俺も間接照明が欲しい」
カタラは自身の財布を査定士に渡し、ネメスィの軽い財布も査定士に預けた。
「俺の財布を勝手に……」
「頼んだぜおっさん。俺は取り置き頼んでくる、シャルも頼んでおくか?」
「お願いします。おじさん、僕に何か手伝えることはありますか?」
「隣に立っていてくれたらいいよ。君は可愛いからね、相手の集中力が削げる。どんな手も使い放題さ」
査定士がギャンブルが得意というのはイカサマありきの話なのだろうか? それなら俺も査定士と共に相手の妨害に努めようかな……
「ネメスィ、お前も自分が買った酒代取り戻すくらいは稼げよ。俺もなんかやるから」
「……だが、この大陸では魔物退治の仕事はないし、俺はもう……魔物を殺すのは」
「だーれーが、そんな仕事しろっつったよ。お前のバカ力活かせる仕事、探しに行くぞ」
「俺も行こう、肉体労働なら自信がある」
家具屋を後にした俺達はそれぞれ金策に走った。ネメスィとアルマはカタラと共に仕事探し、シャルは査定士と共に少々悪どい金稼ぎを──
「サク、君もおいで。まずは宝石店だ、君達の誘惑と私の話術で値切って、別の店で高く売り払う……繰り返して増えたら賭博場に……サク?」
「んー……俺、遠慮する」
「おや、何か用事でもあるのかい?」
「お子さんの面倒見なきゃいけませんよね、僕もやっぱりそっちに……」
「いや、一人でいいよ。ネメシスと約束があるんだ、今日来るかも分かんないけど……待ってないと」
別れ際、ネメシスにした頼みごとのせいだろうか? 気分が落ち込んでいる──とまでは言わないが、みんなと共に居る気にはなれない。
「喪にふくす……んー、違うな……操を立てる、何日かだけ……こっちだな」
今の俺にピッタリの言葉を見つけたところでホテルに到着だ。査定士とシャルに話した通り、末っ子の世話がある。
「ちぃ、ちゃーちゃん、ちぅう」
「おっ、なんだ起きてたのか。ごめんな、一人にして」
「ちぅうぅん」
家具屋に出かけた際には眠っていたドラゴンはいつの間にか目を覚ましていた。頭を撫でてやると心地よさそうな鳴き声を上げた。
「……一人でも泣いてなかったんだな。成長してるんだなぁ……ふふ」
ホテルに帰還後一日目はそんな感じだ。俺はホテルに籠り、他のみんなは金稼ぎ。二日目も同じだ、一日で査定士がかなり稼いだとはしゃぎ、半ば宴のようになっていたが──俺にはあまり関係ない。
「サク……元気がないように見えるが」
「え? そう? そんなことないよ」
酒と肉を楽しむ者達から一歩引いていたのが分かったのか、眉尻を下げたアルマに顔を覗き込まれた。
「……一人で子供の世話をするのは大変か?」
「そんなことないよ、あの子最近すごくいい子だし」
「なら……どうしてそんな顔をしてる?」
「俺そんな変な顔してるかな」
赤褐色の大きな両手が俺の頭を包む。いや、微かな恐怖と大きな安心感に包まれる。
「……一人で抱え込むな。住むところも見つかって、子供達も上手く隠せそうで……何がそんなに不安なんだ?」
「…………ネメシスに頼んだんだ」
「何を?」
「…………………………死体探し」
金色の瞳が大きく見開かれる。アルマは驚きを押し殺し、誰にも聞こえないような小さな声で「何故」と呟いた。
「……先輩、覚えてる?」
「お前が……妙な店に潜入し、その先で世話になった男だな? 一時期、そいつの幻覚を見せられていた……」
「うん……そう、先輩。先輩、死んじゃってて、でもその後すぐゴタゴタして、あの王都も滅んだから……多分、死体……どうにもされてないと思うんだ。だからネメシスに探してもらってる」
「…………そうか。見つかるか心配でそんな顔をしてるんだな。それで、見つかったらどうするんだ?」
むにむにと頬を揉みながら、わしわしと髪を乱しながら、アルマは少し安心したような笑顔を浮かべた。
「お墓作りたい」
「おはか……?」
「うん、城の庭に……いいよね? 旦那様。あの人が居なけりゃ俺死んでたんだから」
「あぁ、何でも好きに作るといい」
墓を作る許可を忘れていた、だが、今取った。後はネメシスが先輩を見つけてくれるかどうかだ。空っぽでも墓にはなるが、寂しい。
「そうだアルマ、ネメシスが城下町も作りたいって言っててさ、人間はもうあの島には居ないから魔物ばっかが住むことになるんだけど……」
「あぁ、他のところから移住希望でも募るのか?」
「森に住んでる魔物達に、移住しないかって聞いてみるつもりなんだ。だからね、アルマ、アルマのお姉さん……呼べるかも!」
「……サク」
森の奥深くには多くの魔物が住んでいるし、魔樹が魔物を生み出し続ける。ゴブリンほど知能が低いと多種との共存は難しいだろうが、オーガやインキュバスなど人間に近い知能の魔物達なら共存が可能だ。この大陸のように。
「俺ずっとアルマにごめんねって思ってたんだ。俺が弱かったせいで迷惑かけて、故郷捨てさせちゃって……お姉さんと別れさせちゃって」
「サク……気にしなくていいと何度も言わなかったか?」
「でも、ぁ、ちょっ力強い頭ミシミシ鳴ってる割れちゃう割れちゃう」
「す、すまない……」
「脆くてごめんね。でもお姉さんに会いたいのは会いたいよね?」
アルマは困ったように微笑み、頷いた。
「……せっかくのサクの心遣いだ。無下にはしないよ」
「もー、そんなこと言って……仲間に会いたいって言えよぉ」
「サクの方が大切だよ、近くに住んでいたってさして会わないだろうさ」
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