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新居の見学
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大樹から生まれた俺には家がなかった。初めて家と呼べるもので寝泊まりしたのは、シャルが家主を殺害して手に入れたものだった。
その後は馬車や宿、売られたり逃げ出したり、アルマの実家に泊めてもらったり、木のウロで寝たり。一番まともに家を使えていたのは査定士に匿われていた時期かな。
「ここが……俺の家かぁ」
奇妙な異空間でも、用意されたホテルでもない。俺が俺の役割を果たすために建てられた、俺が主となる建造物。
「……なんかいいなぁ」
ようやく定住出来る。誰に追われることもなく、家主に気を遣うこともない暮らしが、ようやく手に入る。
「好きな壁紙貼ったり、変な飾り置いてもいいんだよなっ」
「もちろん、サクの好きなように……あ、でも、お城だから……謁見とかはあるかもしれないから、人目に付く場所はそれなりにしておいた方がいいよ」
「分かってるってー。誰が客間に変な飾り置くんだよ」
「あ、ここ全部石だから壁紙とか無理だと思うよ。僕が詳しくないだけでやりようはあるのかもしれないけど……石の模様綺麗だし、このままにしておけば?」
異世界だけあって色調や模様は微妙に違うけれど、大理石のようなものを使っているようだ。確かにこれなら下手に壁紙を貼らない方がカッコイイかもしれない。
「ベリベリー、コロコローってやりたかったんだけどな」
「何……? その擬音」
「え、壁紙の貼り替え。っていうか、全部石って……寒くないのか? 俺とシャルは薄着なんだぞ」
断熱材だとかはこの世界にはまだないのだろうか。
「温度調節用の魔法をかけてあるから安心して。魔力切れがないように魔樹と繋いであるし、室温を君達で変えられるようにシステムを組んであるから」
断熱材の開発すら要らない世界だった。
「えーっと……二階は全部空き部屋だから、好きに使って。三階は謁見の間とかで、四階は展望室しかないから……一階を案内するよ!」
「……ここだろう? とっととしろ」
「ネメスィ、ネメシスなんか緊張してるみたいだからそんなふうに言ってやるなよ」
ゾロゾロとネメシスに着いていくと、とても広いキッチンらしき場所に着いた。ここには既に冷蔵庫などが運び込まれているが、中は空っぽだ。
「でっかい冷蔵庫だなー……な、ネメシス、これなんで冷たいの?」
「魔術回路と魔石だよ。照明とかも同じ仕組みで、魔術回路を組み替えて効果を変えてるだけだよ、冷凍とか発光とかね。魔樹と魔石を枝や蔓で繋いで魔力を供給してあるから、それ切っちゃダメだよ」
「ふーん……あ、蔓ってこれか?」
「言った傍から引っ張らないの」
この枝や蔓が前世の世界で言うところのコードかな、魔樹はコンセント……いや、ブレーカー? 発電機かな? まぁ、電力が魔力に置き換わっているだけだという認識でいいだろう。
「……兄さん、随分はしゃいでますね」
「新しい場所が楽しいのかな? 子供みたいで可愛いねぇ」
「同意します」
空っぽの冷蔵庫の中に頭を突っ込んでいたらシャルと査定士に生温かい目で見られてしまった。恥ずかしくなってネメシスの傍に走って戻り、その後はしずしずと歩いてみる。
「この食料庫は湿度を下げるようにしてある。こっちは冷蔵室、閉じ込められたら死ぬから気を付けて。えっと……確か君、鹿とか捕まえるんだろう? 大量の肉を保存するには冷蔵庫だけじゃ足りないからね」
言いながらネメシスはアルマの方を見る。
「肉を取っておいて食うなんてことは普段しないが、こんな部屋があるならやってみたくなるな」
「ちなみにこっちが解体室ね。捕まえてきた動物とかはここで切ったり皮剥いだりするんだよ」
大きなフックが天井から下がっている。アレに肉を──動物を引っ掛けるのだろうか。俺は近寄らないでおこう。
「道具はここに置いてあるから」
「助かる。最近は爪を切っているから皮を剥げなくて……しかし随分大きな包丁だな」
「牛刀って言うんだよ。僕がちょっと研いだから普通のよりも切れ味いいはずだよ」
「ネメシス色々出来るよなぁ、器用でいいな」
何の気なしに褒めてみるとネメシスは嬉しそうに笑った。緩んだ顔は幼くて、思わず背伸びをして頭を撫でてしまう。
「アルマ、なんかおっきい包丁似合うよ、カッコイイ」
じっと俺を見下ろす目に嫉妬を感じたので、無理矢理にでもアルマを褒めてみる。すぐにデレッと頬を緩めた彼を見て、俺への愛情の深さを実感する。
「本当おっきいなぁ、これで切れ味いいって……俺の足とかスパッと切れそうだな」
各々話してほどよく騒がしかったのに、みんな一斉に黙り込む。表情も暗くなっていった中、ネメシスだけは俺と同じように笑顔だった。
「うん、出来ると思うよ。やったらソイツ許さないけど」
ネメシスは俺が空気を凍らせてしまったことには気付いていないようだ。しかし俺の気まずさはネメシス一人では取り返せない、誤魔化すためにみんなを先導してキッチンを出た。
「ネメシスっ、他にどんな部屋あるんだ?」
「シャワールームは二階にも四つあるけど、大浴場は一階だよ」
「……地下に沐浴場がなかったか?」
「アレも整備して快適に使えるようにしてあるよ。樹液が溶け出してるから普段使いはしないかなと思って、普通のも作ったんだ」
「怪我や病気用の薬湯って感じか」
現在は当然湯が張られてはいないが、銭湯のように広い大浴場には興奮してしまう。
「おじさんの家の風呂より広そうですね」
「私の家はここまで広くなかったねぇ、二人暮らしで広くする意味もなかったし……」
「いいなぁ広いお風呂、泳げるじゃん!」
「サク、泳ぐなら地下の沐浴場の方がいいよ。あっちの方が深い」
深さなんてどうだっていい、俺は今広さにはしゃいでいるのだ。またシャルに子供っぽいとボヤかれてしまったが、どうにもやめられない。
「壁がなんか寂しいなぁ……絵とか描いていいか?」
前世でも行った経験はないが、大浴場には富士山が描かれているものだ。富士山なんてなさそうなこの世界で富士山を描けとまでは言わないけれど、真っ白な壁はつまらない。
「うん、サクの好きにして。職人さんの手配は俺がやるよ」
「やった。何にしよっかな~」
「兄さんの絵がいいです」
「裸婦は芸術の基本だからね」
「何が悲しくて裸で裸のデカい自分見なきゃいけないんだよ! やだよ!」
多数決では負けてしまう、ここは家主、いや城主特権として却下させてもらう。
「後ね、お兄ちゃん用の部屋があるよ」
大浴場を満喫した後、ネメシスは小さな部屋に俺達を案内した。ネメスィ用らしいその部屋には水槽や大きな瓶が並んでいる。
「……ネメスィ、アクアリウムとかするのか?」
「違う違う、細胞のストックだよ。ちぎれても戻れるけど、燃やされると減っちゃうからね。平時に分裂して溜めておいて、有事の際に持ち出す……って感じの運用をして欲しい。僕も魔神王様の城にストック部屋作ってもらってるからさ」
「なるほど……だが、切り離して置いておいたら自我が別れるんじゃないか?」
「この水槽や瓶は睡眠系の魔術を仕込んだ特別製だよ。弟からのプレゼント受け取って欲しいな」
ネメスィは人の頭が入りそうなほど大きな瓶を手に取り、じっと眺める。ネメシスに視線を移し、ニコニコと笑顔を返されてふっと微笑んだ。
「……ありがとう」
「どういたしまして!」
瓶を置いたネメスィはネメシスから視線を外す。兄弟の時間は終わったようなので、たくましい腕に絡みつく。
「ネメスィ、詰めたら瓶一個くれよ。部屋に置きたい」
「構わないが……何故だ?」
太腿に尻尾を絡めながらのおねだりをネメスィは不審がった。
「インテリアにすんの」
「サク……黒くてドロっとした液体だぞ?」
「うん、でも光当てたら玉虫みたいで綺麗だし」
「…………分かった、作っておく」
納得も理解もしていなさそうな顔だが、承諾してくれた。ホテルの土産屋で買ったショゴスストラップの大きい版、しかも本物が手に入るなんて、なんて素晴らしい。
「シャルぅ、お前の部屋にも飾るか? 頼んどけよ」
「嫌です」
「そ、そんな即答で……」
俺の趣味ってやっぱり普通とは違うのかな?
「えっと……これで役割が決まってる部屋はだいたい全部かな? あ、別棟の案内忘れてた。ドラゴン達用の大きな部屋があるんだ、そっち行こう」
「あの子達連れてきてくれよ」
「もちろん、君達を案内したらね」
以前この島で城の跡地を根城にしていた際は、ドラゴン達は野宿同然だった。ようやく本物の住まいを用意してやれるとあって、俺はこれまで以上に浮かれていた。
その後は馬車や宿、売られたり逃げ出したり、アルマの実家に泊めてもらったり、木のウロで寝たり。一番まともに家を使えていたのは査定士に匿われていた時期かな。
「ここが……俺の家かぁ」
奇妙な異空間でも、用意されたホテルでもない。俺が俺の役割を果たすために建てられた、俺が主となる建造物。
「……なんかいいなぁ」
ようやく定住出来る。誰に追われることもなく、家主に気を遣うこともない暮らしが、ようやく手に入る。
「好きな壁紙貼ったり、変な飾り置いてもいいんだよなっ」
「もちろん、サクの好きなように……あ、でも、お城だから……謁見とかはあるかもしれないから、人目に付く場所はそれなりにしておいた方がいいよ」
「分かってるってー。誰が客間に変な飾り置くんだよ」
「あ、ここ全部石だから壁紙とか無理だと思うよ。僕が詳しくないだけでやりようはあるのかもしれないけど……石の模様綺麗だし、このままにしておけば?」
異世界だけあって色調や模様は微妙に違うけれど、大理石のようなものを使っているようだ。確かにこれなら下手に壁紙を貼らない方がカッコイイかもしれない。
「ベリベリー、コロコローってやりたかったんだけどな」
「何……? その擬音」
「え、壁紙の貼り替え。っていうか、全部石って……寒くないのか? 俺とシャルは薄着なんだぞ」
断熱材だとかはこの世界にはまだないのだろうか。
「温度調節用の魔法をかけてあるから安心して。魔力切れがないように魔樹と繋いであるし、室温を君達で変えられるようにシステムを組んであるから」
断熱材の開発すら要らない世界だった。
「えーっと……二階は全部空き部屋だから、好きに使って。三階は謁見の間とかで、四階は展望室しかないから……一階を案内するよ!」
「……ここだろう? とっととしろ」
「ネメスィ、ネメシスなんか緊張してるみたいだからそんなふうに言ってやるなよ」
ゾロゾロとネメシスに着いていくと、とても広いキッチンらしき場所に着いた。ここには既に冷蔵庫などが運び込まれているが、中は空っぽだ。
「でっかい冷蔵庫だなー……な、ネメシス、これなんで冷たいの?」
「魔術回路と魔石だよ。照明とかも同じ仕組みで、魔術回路を組み替えて効果を変えてるだけだよ、冷凍とか発光とかね。魔樹と魔石を枝や蔓で繋いで魔力を供給してあるから、それ切っちゃダメだよ」
「ふーん……あ、蔓ってこれか?」
「言った傍から引っ張らないの」
この枝や蔓が前世の世界で言うところのコードかな、魔樹はコンセント……いや、ブレーカー? 発電機かな? まぁ、電力が魔力に置き換わっているだけだという認識でいいだろう。
「……兄さん、随分はしゃいでますね」
「新しい場所が楽しいのかな? 子供みたいで可愛いねぇ」
「同意します」
空っぽの冷蔵庫の中に頭を突っ込んでいたらシャルと査定士に生温かい目で見られてしまった。恥ずかしくなってネメシスの傍に走って戻り、その後はしずしずと歩いてみる。
「この食料庫は湿度を下げるようにしてある。こっちは冷蔵室、閉じ込められたら死ぬから気を付けて。えっと……確か君、鹿とか捕まえるんだろう? 大量の肉を保存するには冷蔵庫だけじゃ足りないからね」
言いながらネメシスはアルマの方を見る。
「肉を取っておいて食うなんてことは普段しないが、こんな部屋があるならやってみたくなるな」
「ちなみにこっちが解体室ね。捕まえてきた動物とかはここで切ったり皮剥いだりするんだよ」
大きなフックが天井から下がっている。アレに肉を──動物を引っ掛けるのだろうか。俺は近寄らないでおこう。
「道具はここに置いてあるから」
「助かる。最近は爪を切っているから皮を剥げなくて……しかし随分大きな包丁だな」
「牛刀って言うんだよ。僕がちょっと研いだから普通のよりも切れ味いいはずだよ」
「ネメシス色々出来るよなぁ、器用でいいな」
何の気なしに褒めてみるとネメシスは嬉しそうに笑った。緩んだ顔は幼くて、思わず背伸びをして頭を撫でてしまう。
「アルマ、なんかおっきい包丁似合うよ、カッコイイ」
じっと俺を見下ろす目に嫉妬を感じたので、無理矢理にでもアルマを褒めてみる。すぐにデレッと頬を緩めた彼を見て、俺への愛情の深さを実感する。
「本当おっきいなぁ、これで切れ味いいって……俺の足とかスパッと切れそうだな」
各々話してほどよく騒がしかったのに、みんな一斉に黙り込む。表情も暗くなっていった中、ネメシスだけは俺と同じように笑顔だった。
「うん、出来ると思うよ。やったらソイツ許さないけど」
ネメシスは俺が空気を凍らせてしまったことには気付いていないようだ。しかし俺の気まずさはネメシス一人では取り返せない、誤魔化すためにみんなを先導してキッチンを出た。
「ネメシスっ、他にどんな部屋あるんだ?」
「シャワールームは二階にも四つあるけど、大浴場は一階だよ」
「……地下に沐浴場がなかったか?」
「アレも整備して快適に使えるようにしてあるよ。樹液が溶け出してるから普段使いはしないかなと思って、普通のも作ったんだ」
「怪我や病気用の薬湯って感じか」
現在は当然湯が張られてはいないが、銭湯のように広い大浴場には興奮してしまう。
「おじさんの家の風呂より広そうですね」
「私の家はここまで広くなかったねぇ、二人暮らしで広くする意味もなかったし……」
「いいなぁ広いお風呂、泳げるじゃん!」
「サク、泳ぐなら地下の沐浴場の方がいいよ。あっちの方が深い」
深さなんてどうだっていい、俺は今広さにはしゃいでいるのだ。またシャルに子供っぽいとボヤかれてしまったが、どうにもやめられない。
「壁がなんか寂しいなぁ……絵とか描いていいか?」
前世でも行った経験はないが、大浴場には富士山が描かれているものだ。富士山なんてなさそうなこの世界で富士山を描けとまでは言わないけれど、真っ白な壁はつまらない。
「うん、サクの好きにして。職人さんの手配は俺がやるよ」
「やった。何にしよっかな~」
「兄さんの絵がいいです」
「裸婦は芸術の基本だからね」
「何が悲しくて裸で裸のデカい自分見なきゃいけないんだよ! やだよ!」
多数決では負けてしまう、ここは家主、いや城主特権として却下させてもらう。
「後ね、お兄ちゃん用の部屋があるよ」
大浴場を満喫した後、ネメシスは小さな部屋に俺達を案内した。ネメスィ用らしいその部屋には水槽や大きな瓶が並んでいる。
「……ネメスィ、アクアリウムとかするのか?」
「違う違う、細胞のストックだよ。ちぎれても戻れるけど、燃やされると減っちゃうからね。平時に分裂して溜めておいて、有事の際に持ち出す……って感じの運用をして欲しい。僕も魔神王様の城にストック部屋作ってもらってるからさ」
「なるほど……だが、切り離して置いておいたら自我が別れるんじゃないか?」
「この水槽や瓶は睡眠系の魔術を仕込んだ特別製だよ。弟からのプレゼント受け取って欲しいな」
ネメスィは人の頭が入りそうなほど大きな瓶を手に取り、じっと眺める。ネメシスに視線を移し、ニコニコと笑顔を返されてふっと微笑んだ。
「……ありがとう」
「どういたしまして!」
瓶を置いたネメスィはネメシスから視線を外す。兄弟の時間は終わったようなので、たくましい腕に絡みつく。
「ネメスィ、詰めたら瓶一個くれよ。部屋に置きたい」
「構わないが……何故だ?」
太腿に尻尾を絡めながらのおねだりをネメスィは不審がった。
「インテリアにすんの」
「サク……黒くてドロっとした液体だぞ?」
「うん、でも光当てたら玉虫みたいで綺麗だし」
「…………分かった、作っておく」
納得も理解もしていなさそうな顔だが、承諾してくれた。ホテルの土産屋で買ったショゴスストラップの大きい版、しかも本物が手に入るなんて、なんて素晴らしい。
「シャルぅ、お前の部屋にも飾るか? 頼んどけよ」
「嫌です」
「そ、そんな即答で……」
俺の趣味ってやっぱり普通とは違うのかな?
「えっと……これで役割が決まってる部屋はだいたい全部かな? あ、別棟の案内忘れてた。ドラゴン達用の大きな部屋があるんだ、そっち行こう」
「あの子達連れてきてくれよ」
「もちろん、君達を案内したらね」
以前この島で城の跡地を根城にしていた際は、ドラゴン達は野宿同然だった。ようやく本物の住まいを用意してやれるとあって、俺はこれまで以上に浮かれていた。
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