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夢の中なら何をしたって

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焦らされて濡れそぼった後孔に快楽を欲しがった俺を、ホテルの規約を破らずに抱くため、シャルは俺を夢の中へと誘った。

「……ここ、もう夢か?」

「はい、僕が作り出した夢の基礎ですよ。細かいところは兄さんが作ってください」

「俺が……? どうすればいいんだ? まだ夢の操り方よく分かんないんだよ」

「想像するだけでいいんですよ」

どこまでも続く真っ暗闇の中、シャルの姿だけがくっきりと浮かび上がる。どこにも床はないのに、俺達は何かを踏み締めて同じ位置に立っている。

「さぁ、兄さん……じっくり想像してください。僕にどんな場所でどんな風に抱かれたいのか」

頬を撫でられると現実世界で味わっていた過剰な疼きに襲われ、思わず自分の身体を抱き締める。同時に「こんなふうにされたい」と脳内でイメージを膨らませてしまう。

「現れ始めましたよ、兄さんの願望が。兄さんは何を望んで…………これは、兄さん」

出現したのは部屋だ。四方を囲む壁のおかげで暗闇はもう見えなくなった。一つだけある窓の外は明るく、昼間の景色が広がっている。

「……僕達が泊まっている部屋ですよね」

壁紙にも絨毯にもベッドにも見覚えがある。ここは俺達が眠った部屋だ、眠る寸前に見たそのままの景色がここにある。ベッドにはタオルも敷いてあるし、ドラゴンも眠っている。

「禁止されている行為を眠っている子供の横でしたかったんですか? 兄さんったら……ふふ、お好きですね」

「そ、そんなんじゃっ……ない、とも……言えない」

ホテル内ではずっとセックスを我慢させられてきた。夢の中とはいえ感覚も景色も現実と全く変わらない、フラストレーションの発散にはもってこいだろう。

「……なんで、この子まで再現してるんだよ……俺」

ベッドに乗り、軋み具合も現実と全く同じことに感心する。ぐっすり眠っているドラゴンの頭を撫で、彼の感触も現実と変わらないことを確認する。

「兄さんの願望を映し出したんですから、兄さんには分かるはずですよ」

「た、多分……ホテルでルール気にせずヤりたいって思いが強くて、寸前に見た景色を再現しただけだよ。この子はただの置物! そうだろ?」

「かもしれませんね。僕が望んで作ったわけではないので僕には分かりません」

我が子の隣で抱かれたいだなんて、俺は流石にそこまで堕ちてはいないはずだ。だが、ここは夢の中で今この場にいるドラゴンは本物ではないと、触れられる映像に近いのだと思うと、認めたくない願望がむくむくと膨らんだ。

「……っ、と、とにかく、早くしよう……もうおかしくなりそうなんだ」

「はい、前戯は必要ですか?」

「い、いらない……」

デニムを貫通するほど愛液が垂れているのだ、俺はインキュバスなんだし慣らしなんて必要ない。

「では、早速」

シャルが指を鳴らすと瞬く間に俺の服が消える。俺の服はシャルの魔力で作られているから、これは現実世界でも可能な技だ。シャルの思いひとつで街中だろうと全裸にされてしまうのだと思うと、歪んだ悦びがゾワゾワとした快感を産んだ。

「シャル……来て」

俺はベッドに仰向けになってM字に開脚し、足の内側を通した腕で尻肉を鷲掴み、後孔を開いた。

「ぁ、あっ……はやくっ、はやくぅっ、はやく入れてっ」

「ちょっと待ってくださいよ」

シャルはベルトを外してデニムをズラし、露出した陰茎を俺の後孔に押し当てた。俺を全裸にしたくせに、シャルは一枚も服を脱がないつもりらしい。

「大きいのがいいですか? 兄さん」

「うんっ、おっきいの、おっきいの入れてっ、はやくぅっ」

「アルマさんより大きくしちゃいますね」

勃ち上がったシャルの陰茎がどんどん膨らむ。俺の腕よりもずっと太く、入れられたら簡単に臍を超えそうなくらいに長く、アルマの陰茎よりもずっと大きなそれはもはや性器とは呼びがたいサイズに育っていた。

「入れますよ」

「んっ……! きたぁっ、あっ、ぁ、はやく奥までっ……!? ゃ、やっぱり待って太いっ、ひっ、裂けちゃ、ぁ、あぁああっ!」

「ぐしょ濡れですね、これなら楽に入ると思います」

みちみちと巨大な肉棒が挿入されていく。身体を真っ二つに裂かれるような感覚に襲われるが、痛みや抵抗感はさほどない。

「ぅ、あっ、あぁあっ! おっきぃっ、んんんっ!」

「兄さんがっ、大きいのがいいって……! 言った、んっ、ですよ……はぁ、こんなに濡れてるのにキツく締め付けてきて……兄さんったら本当に気持ちいいのが大好きなんですね」

「んぁっ! あひんっ!? ひっ、ぃいっ……待っ、それ以上奥入っちゃっ、あぁああっ! ぁゔぅんっ!」

どぢゅっ、と胃の底を小突かれ、精液を吹く。射精禁止の術をかけられたはずなのにと戸惑う心は、ここは夢だという冷静な頭に黙らされる。

「今日はずっとお口ばかりでしたから、お尻の方ちょっと忘れちゃいましたか? 兄さんはここ押されるの好きでしたよね」

シャルは俺の腰を強く掴んで引き寄せ、腰をくねらせて胃の底を亀頭でマッサージするようにぐりぐりと押し付けてきた。

「ぁ、ひぃっ!? ひぁあっ! ぁ、イくっ、イくぅううっ!」

腰をくねらせて亀頭だけが動くわけもなく、当然陰茎の幹部分は腸壁全体を押し、擦り、こね、絶頂させた。

「兄さんのナカ温かいです……そろそろ動きますね」

「ま、待って……俺イったばっかっ、あぁんっ! ぁひっ! ひっひぃいいっ! めくれりゅっ、うぅんっ!」

膝の裏に手を添えたシャルは俺の身体を真っ二つに折りたたみ、真上から杭を打つように俺を犯した。

「イくっ! イくイくイくイくぅううっ! ぅ、あっ、あぁあんっ! んっ、んんゔっ! イくっ、またイっくぅうっ! ぅあっ、あぁっ! あぁああっ!」

濡れそぼった穴をじゅぼじゅぼと音を立てて掘削され、痙攣する腸壁をひたすらに擦られ、連続絶頂どころか絶頂の途切れが消える。

「イっでりゅっ、イっでりゅううっ! ぁひぃいっ!?」

「ええ知ってますよ、ずっとイってますよね兄さん……可愛いですっ!」

「ぁゔぅんっ! んっ、んんんっ! イぐにょ止まんにゃいぃっ、死んじゃっ、ぁああっ! ひんりゃうぅっ!」

「焦らされてたから敏感だったんでしょうか? 前後不覚になっちゃうの、いつもより早いですよ」

呂律が回らなくなってもシャルは一切腰振りを休めない。俺は情けなく喘ぎ、ぷるぷると揺れる陰茎から精液を溢れさせて自らの身体を汚した。どれだけ射精しても本物の空腹や命の危機は訪れない夢の中は最高だ。

「そろそろ前も抱かせていただきます」

シャルは尻尾を俺の眼前でくねくねと踊らせた後、カリ首をきゅっと締めてハート型の先端で鈴口をつついた。

「ま、ぇえっ……? ひっ!? やっ、しょんなの今されたりゃひぬぅううっ!」

シャルの尻尾が尿道に潜り込んだ。射精真っ最中の尿道壁をずりずりと擦られ、俺は強すぎる快楽に悲鳴を上げた。

「こっちからも前立腺弄ってあげますね。もう少し奥でしょうか……あ、今体内に入りましたよ、もうすぐですね」

尻尾の位置を知らせるシャルの声をかき消すように絶叫する。こんな大声を上げていたら隣で眠っているドラゴンが起きてしまう。

「イぎゅぅゔぅうぅううっ! 死ぬっ、無理しぬぅうっ!」

「ちぁああ……ちぅ? ちゃー、ちゃん」

「ぅっ……!? にゃんれっ、起きてっ……ぅあぁっ!? シャル止まっひぇっ、子ろも起きひゃったぁっ!」

「あぁ……兄さんったら、お子さんに乱れている姿を見て欲しかったんですか? とんでもないお母さんですね」

欠伸をしているドラゴンがよたよたとこちらへ向かってくるのに、シャルは腰も尻尾も止めてくれない。

「止めてっ、抜いてぇっ! やらっ、見られちゃうっ、なんれ止まってくんにゃいのぉっ!」

「だって兄さん……ここは兄さんの望みを再現した夢なんですから、お子さんが起きたってことは兄さんが起きて欲しかったってことですよ? ふふ……覚えてる景色を再現しただけだとか、この子はただの置物だとか、嘘だったんですね」

「んぁあっ! ぁ、ひぃいいっ!? ぃやっ、しょこぐりぐりしないれっ、すぐイっちゃうのっ、子供の前でイくのやらっ、やだっ、やらぁっ、やぁああっ! 子供の目の前でイっちゃゔゔぅぅぅっ!」

尿道に入り込んだ尻尾に前立腺を内側から弄られ、潮吹きまでして絶頂を迎えてしまった。

「あ、ぁあぁ……おかーしゃん、イっちゃった……見ないでっ、こんなとこ見ちゃだめ……」

子供に見られる背徳感に増幅された快楽は強すぎて、ドラゴンの目を塞ごうと手を伸ばしながらも俺の顔は笑ってしまっていた。
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