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みんなで仲良く昼食を
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人間棟に向かい、シャルに先導してもらってネメスィとカタラの部屋を尋ねた。今日はネメスィの部屋は無人で、カタラの部屋に二人が居た。
「よっすお前ら、暇?」
「かなり暇だ」
俺達はドラゴンの離乳食を作りたい旨を伝え、どうせならみんなで食事をしようと提案した。彼らは快く了承してくれた。
「乳飲んでねぇのに離乳食って言うのもなぁ」
「離ゼリー食?」
「うーん……」
暇な二人がやっていたのはカードゲームのようだ。ルールは分からないが、勝敗をつけずに放り出したところを見るにつまらない勝負だったのだろう。
「二人って野宿しょっちゅうしてたんだろうし、料理できるよな? ゼリーと肉で料理って作れるかな」
「元は樹液だろ? 崩してソースにすれば普通に使えるはず……肉はどんなのだ?」
キッチンへ向かう道すがら、紙に包まれた肉を見せる。
「これ」
「デケェな」
「アルマが持ってきたお肉だから……」
「なるほど」
アルマだからと説明する俺も、アルマだからで納得するカタラも、どうかと思う。
「キッチンの使用許可取ってきたぞ」
キッチンの前で待っているとネメスィが鍵を持って走ってきた。
「ありがとネメスィ、食材は?」
「このカゴの中にあるものなら好きに使っていいそうだ」
野菜に果物、肉や魚、それぞれ人が寝床に出来そうな浅く大きなカゴに入れられ、台に乗せられている。俺は四つのカゴの前に立ち、まずは希望を聞いた。
「ネメスィ、カタラ、何食べたい? アルマは肉料理でいいと思うんだけど」
「俺も肉がいい」
「じゃあ俺も肉で」
なら魚は今回使わないものとして、次はどんな肉料理か決めなければ。まだ顎の力が弱いかもしれないし、ドラゴンの分はハンバーグにでもするべきかな。
「肉料理ってどんなものがあるんですか? お肉なんて焼くだけでは?」
「その通り、大事なのは味付けだ」
「甘いぜ、肉は焼き加減からして奥深い」
相反する意見を出した二人は額をぶつけて睨み合う。チンピラのような二人を無視し、俺はシャルにハンバーグについて説明した。
「つまり、ぐちゃぐちゃにした肉をもう一度固めるんですね。どうしてそんなことするんです? 固めるならそのまま焼けばいいのでは?」
「ステーキとはまた違うんだよ、美味いんだぞ。肉には筋とかあるから食べやすくなるしな」
「なるほど……?」
食事を出来ない種族であるインキュバスの俺が料理を語るのが不思議なようで、シャルは首を傾げている。しかし尊敬の念からか口に出すほどの疑問は抱いていないようだ。
「ってことで、ドラゴンの分はハンバーグに決定してるから……シャル、この肉ミンチにしてくれ。えっとな、量は……半分」
「分かりました」
俺はソース作りだ。ゼリーの他にソース作りに必要なものをまず集めなければ──っとその前にレシピを──と右往左往する俺の耳に、ダァンッ! と凄まじい音が聞こえてきた。
「シャ、シャル……? 何をしているのかな?」
「お肉を切ろうと……」
「こんな鉈みたいなので一気にやらず、普通の包丁でゆっくりやるんだよ! 危ないだろ! カタラ、ちょっと見てやっててくれ。ネメスィ、ハンバーグソースのレシピ持ってきてくれ」
「どこから?」
「その辺のコックが知ってるだろ。樹液とかはちみつとか使うヤツで頼む」
おそらく大きな魚を解体する時に使っていたのだろう巨大な刃物。シャルから取り上げたそれを洗って片付け、ボウルに出した二カップ分のゼリーを潰した。
「聞いてきたぞ」
「おかえり。レシピは?」
「聞いてきた、口頭で伝える」
「う、うん……じゃあよろしく」
ネメスィが入手したレシピに従い、樹液をゼリーに置き換えてソースを作る。
「シャル、肉汁出たら捨てずにこっちにくれ。ソースに使うんだ」
「はい。え、ソースに……? 一度出たものをかけるなんて、人間は変わってますね」
「肉汁にはうま味が詰まってんだよ。半分に切れたか? じゃあ次はミンチだな」
やはりカタラは頼もしいな……
「人間って飲尿健康法とかいう本も出してますもんね、一度出したものを使うのが好きなんでしょうか」
「それやってるのは一部の人間だけだからな! あと肉汁使ったソースとそれ一緒にすんなぶん殴るぞ!」
「どうして怒るんです……?」
シャルは天然で可愛いなぁ。ああいう一面は俺よりもカタラや査定士の前で多く出しているような気がする、兄としては少し寂しいな。
「ネメスィ、ハンバーグの付け合わせ何がいい? 離乳食になるようなヤツな」
「……野菜もすり潰したらどうだ? 芋でも使えば整うだろう」
「混ぜすぎたポテサラって感じな、それいい採用!」
「俺はコーンがいい」
「ネメスィもハンバーグがいいのか?」
ステーキを好むイメージがあったが、ネメスィはこくりと小さく頷いた。なんだか幼く見える。
「なんか可愛いな。じゃあ野菜取ってきてくれ」
「……分かった」
何故突然「可愛い」と言われたのか分からない。そんな顔をしてネメスィは野菜カゴの方へ向かった。
「兄さん、ハンバーグ出来ました」
「あぁ、じゃあ皿に移して……フライパンくれ、ソース作る」
「フライパンで作るんですか?」
潰したゼリーなどをハンバーグが去ったフライパンに注ぎ、肉汁と混ぜる。刻んだキノコをフライパンの真ん中の方へ寄せる。
「その辺置いてたらハンバーグ冷めねぇか?」
「あの子が食べるヤツだからちょっと冷ましとく。カタラ、カタラは何食べたい?」
「みんなで同じもん食おうぜ、ネメスィには聞いたか?」
「ハンバーグがいいって」
「じゃあ俺もそれ。旦那もそれにしてやれ、嫁の手料理なら手が込んでた方が喜ぶだろ」
「アルマは丸かじり好きだと思うけど……」
肉を食いちぎるアルマには野生の魅力がある。被食欲求が膨らんでしまうから、箸などで簡単に割って一口ずつハンバーグを食べてくれたら健全な気持ちで見られるかもしれない。
「うーん……ま、たまにはいいか」
「おっさんは?」
「おじさん? おじさんは……何でも食べると思う」
「雑だなおい」
ソースが完成した。全員分に使える量ではないので、このソースはドラゴンの分だけのものだ。
「カタラ達はソース何味がいい?」
「サクのセンスで作ってくれよ。お、このゼリーソース美味いぞ。あの子喜ぶだろうな」
「俺のセンスって……飯食えねぇヤツのセンスに期待するなよ」
ネメスィにまた別のソース作り方を聞きに行かせるか? いや、カタラが求めているのは俺のセンス……前世の経験を使うとしたら、醤油ベースの和風ソースだな。
「醤油ある? 大豆とか小麦とかのソースなんだけど」
「んー……調味料はこの辺に並べてあるけど、俺塩と胡椒しか使わねぇから分かんねぇ」
「男料理、っていうか雄だな」
黒色の調味料を三つほど取り、一滴ずつカタラに舐めさせる。
「どうだ?」
「酸っぱい。しょっぱい。甘辛い」
「二番目が醤油か……」
未知の調味料である可能性もあるけれど、この上等なホテルのキッチンに醤油が置いていない可能性の方が低い。
「先に肉の方用意しようか。肉持ってきてくれ。えっと、アルマの分はこの肉でいいから……カタラとネメスィとおじさんの三人分」
「OK」
アルマが持ってきた肉はまだ半分残っている。それをひき肉にし、まず種を作っていく。
「サクがこねた肉が食べたい」
「……僕に手伝うなって言ってます?」
「付け合わせでも焼いていろ」
「喧嘩すんなよー?」
みんなを喜ばせられそうだ、食べられないからと拗ねずに料理を作ってみてよかった。いや、まだ気を抜いてはいけない。この料理が成功するかどうかはまだ分からないのだから。
「シャル、暇ならあの子のハンバーグ割ってやってくれ。ゼリーばっかり食ってたし齧るのはまだだろ」
「分かりました……これ、中赤っぽいですけど」
「えっ嘘、焼き直さなきゃ」
失敗していた。やはり調子に乗るのはまだまだ早いな。
「よっすお前ら、暇?」
「かなり暇だ」
俺達はドラゴンの離乳食を作りたい旨を伝え、どうせならみんなで食事をしようと提案した。彼らは快く了承してくれた。
「乳飲んでねぇのに離乳食って言うのもなぁ」
「離ゼリー食?」
「うーん……」
暇な二人がやっていたのはカードゲームのようだ。ルールは分からないが、勝敗をつけずに放り出したところを見るにつまらない勝負だったのだろう。
「二人って野宿しょっちゅうしてたんだろうし、料理できるよな? ゼリーと肉で料理って作れるかな」
「元は樹液だろ? 崩してソースにすれば普通に使えるはず……肉はどんなのだ?」
キッチンへ向かう道すがら、紙に包まれた肉を見せる。
「これ」
「デケェな」
「アルマが持ってきたお肉だから……」
「なるほど」
アルマだからと説明する俺も、アルマだからで納得するカタラも、どうかと思う。
「キッチンの使用許可取ってきたぞ」
キッチンの前で待っているとネメスィが鍵を持って走ってきた。
「ありがとネメスィ、食材は?」
「このカゴの中にあるものなら好きに使っていいそうだ」
野菜に果物、肉や魚、それぞれ人が寝床に出来そうな浅く大きなカゴに入れられ、台に乗せられている。俺は四つのカゴの前に立ち、まずは希望を聞いた。
「ネメスィ、カタラ、何食べたい? アルマは肉料理でいいと思うんだけど」
「俺も肉がいい」
「じゃあ俺も肉で」
なら魚は今回使わないものとして、次はどんな肉料理か決めなければ。まだ顎の力が弱いかもしれないし、ドラゴンの分はハンバーグにでもするべきかな。
「肉料理ってどんなものがあるんですか? お肉なんて焼くだけでは?」
「その通り、大事なのは味付けだ」
「甘いぜ、肉は焼き加減からして奥深い」
相反する意見を出した二人は額をぶつけて睨み合う。チンピラのような二人を無視し、俺はシャルにハンバーグについて説明した。
「つまり、ぐちゃぐちゃにした肉をもう一度固めるんですね。どうしてそんなことするんです? 固めるならそのまま焼けばいいのでは?」
「ステーキとはまた違うんだよ、美味いんだぞ。肉には筋とかあるから食べやすくなるしな」
「なるほど……?」
食事を出来ない種族であるインキュバスの俺が料理を語るのが不思議なようで、シャルは首を傾げている。しかし尊敬の念からか口に出すほどの疑問は抱いていないようだ。
「ってことで、ドラゴンの分はハンバーグに決定してるから……シャル、この肉ミンチにしてくれ。えっとな、量は……半分」
「分かりました」
俺はソース作りだ。ゼリーの他にソース作りに必要なものをまず集めなければ──っとその前にレシピを──と右往左往する俺の耳に、ダァンッ! と凄まじい音が聞こえてきた。
「シャ、シャル……? 何をしているのかな?」
「お肉を切ろうと……」
「こんな鉈みたいなので一気にやらず、普通の包丁でゆっくりやるんだよ! 危ないだろ! カタラ、ちょっと見てやっててくれ。ネメスィ、ハンバーグソースのレシピ持ってきてくれ」
「どこから?」
「その辺のコックが知ってるだろ。樹液とかはちみつとか使うヤツで頼む」
おそらく大きな魚を解体する時に使っていたのだろう巨大な刃物。シャルから取り上げたそれを洗って片付け、ボウルに出した二カップ分のゼリーを潰した。
「聞いてきたぞ」
「おかえり。レシピは?」
「聞いてきた、口頭で伝える」
「う、うん……じゃあよろしく」
ネメスィが入手したレシピに従い、樹液をゼリーに置き換えてソースを作る。
「シャル、肉汁出たら捨てずにこっちにくれ。ソースに使うんだ」
「はい。え、ソースに……? 一度出たものをかけるなんて、人間は変わってますね」
「肉汁にはうま味が詰まってんだよ。半分に切れたか? じゃあ次はミンチだな」
やはりカタラは頼もしいな……
「人間って飲尿健康法とかいう本も出してますもんね、一度出したものを使うのが好きなんでしょうか」
「それやってるのは一部の人間だけだからな! あと肉汁使ったソースとそれ一緒にすんなぶん殴るぞ!」
「どうして怒るんです……?」
シャルは天然で可愛いなぁ。ああいう一面は俺よりもカタラや査定士の前で多く出しているような気がする、兄としては少し寂しいな。
「ネメスィ、ハンバーグの付け合わせ何がいい? 離乳食になるようなヤツな」
「……野菜もすり潰したらどうだ? 芋でも使えば整うだろう」
「混ぜすぎたポテサラって感じな、それいい採用!」
「俺はコーンがいい」
「ネメスィもハンバーグがいいのか?」
ステーキを好むイメージがあったが、ネメスィはこくりと小さく頷いた。なんだか幼く見える。
「なんか可愛いな。じゃあ野菜取ってきてくれ」
「……分かった」
何故突然「可愛い」と言われたのか分からない。そんな顔をしてネメスィは野菜カゴの方へ向かった。
「兄さん、ハンバーグ出来ました」
「あぁ、じゃあ皿に移して……フライパンくれ、ソース作る」
「フライパンで作るんですか?」
潰したゼリーなどをハンバーグが去ったフライパンに注ぎ、肉汁と混ぜる。刻んだキノコをフライパンの真ん中の方へ寄せる。
「その辺置いてたらハンバーグ冷めねぇか?」
「あの子が食べるヤツだからちょっと冷ましとく。カタラ、カタラは何食べたい?」
「みんなで同じもん食おうぜ、ネメスィには聞いたか?」
「ハンバーグがいいって」
「じゃあ俺もそれ。旦那もそれにしてやれ、嫁の手料理なら手が込んでた方が喜ぶだろ」
「アルマは丸かじり好きだと思うけど……」
肉を食いちぎるアルマには野生の魅力がある。被食欲求が膨らんでしまうから、箸などで簡単に割って一口ずつハンバーグを食べてくれたら健全な気持ちで見られるかもしれない。
「うーん……ま、たまにはいいか」
「おっさんは?」
「おじさん? おじさんは……何でも食べると思う」
「雑だなおい」
ソースが完成した。全員分に使える量ではないので、このソースはドラゴンの分だけのものだ。
「カタラ達はソース何味がいい?」
「サクのセンスで作ってくれよ。お、このゼリーソース美味いぞ。あの子喜ぶだろうな」
「俺のセンスって……飯食えねぇヤツのセンスに期待するなよ」
ネメスィにまた別のソース作り方を聞きに行かせるか? いや、カタラが求めているのは俺のセンス……前世の経験を使うとしたら、醤油ベースの和風ソースだな。
「醤油ある? 大豆とか小麦とかのソースなんだけど」
「んー……調味料はこの辺に並べてあるけど、俺塩と胡椒しか使わねぇから分かんねぇ」
「男料理、っていうか雄だな」
黒色の調味料を三つほど取り、一滴ずつカタラに舐めさせる。
「どうだ?」
「酸っぱい。しょっぱい。甘辛い」
「二番目が醤油か……」
未知の調味料である可能性もあるけれど、この上等なホテルのキッチンに醤油が置いていない可能性の方が低い。
「先に肉の方用意しようか。肉持ってきてくれ。えっと、アルマの分はこの肉でいいから……カタラとネメスィとおじさんの三人分」
「OK」
アルマが持ってきた肉はまだ半分残っている。それをひき肉にし、まず種を作っていく。
「サクがこねた肉が食べたい」
「……僕に手伝うなって言ってます?」
「付け合わせでも焼いていろ」
「喧嘩すんなよー?」
みんなを喜ばせられそうだ、食べられないからと拗ねずに料理を作ってみてよかった。いや、まだ気を抜いてはいけない。この料理が成功するかどうかはまだ分からないのだから。
「シャル、暇ならあの子のハンバーグ割ってやってくれ。ゼリーばっかり食ってたし齧るのはまだだろ」
「分かりました……これ、中赤っぽいですけど」
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