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家族仲良く水浴びでも
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ネズミのような甲高い鳴き声を上げるドラゴン。彼はまだ幼く、俺とアルマが裸でいることに大した疑問を持っていない。水温は違うが風呂に入っているようなものとでも思ってくれているのだろうか。
「ちゃあ、ちゃん……ちゃーちゃん」
「飛ぶ練習の合間の休憩に、少し言葉を教えたんです。まだ上手く発音出来ないみたいですけど、母さんと父さんを教えておきました」
「マジか、ありがとうなシャル」
これまで何度か言葉を教えようとしてきたし、彼の近くで会話をしてきた。それでも覚えなかったのにシャルに習ってすぐにそれらしい音を発するようになるとは……そういえばシャルの子はドラゴン達の中でも一番流暢に話すんだったな。
「シャルは人にもの教えんの上手いんだな」
「そんな……」
謙遜するシャルはふわふわと浮かんだまま湖に入ろうとしない。照れてそっぽを向いている今、やるべきだ。
「スキありっ!」
「……っ!? ちょ、ちょっと兄さん……!」
俺はシャルの腕にしがみつき、彼を湖に引きずり込もうと全体重をかけた。しかし足のつかない水の中では踏ん張ることも叶わず、ただでさえ軽い体重に浮力が加わり、大した力で引っ張れなかった。
「何……してるんですか?」
「…………お前も入れよぉ!」
「一緒に水浴びしたいならそう言ってください、僕まだ服着てるんですよ?」
「服びっちょびちょにしてやりたいイタズラ心がちょっと」
「もう……兄さんったら」
俺の二つ目の要望は聞き入れられず、シャルは裸で湖に浸かった。俺と違って立ち泳ぎが上手いらしいシャルは俺が抱きついても沈まず、しっかりと支えてくれた。
「シャールー……あー、すべすべしてるなぁお前は。子供見ててくれてありがとうな」
アルマのザラついた分厚い肌とは違い、シャルは吸い付くような滑らかな肌をしている。アルマの肌は爪を立てれば爪が折れてしまいそうで怖いのだが、シャルの肌は簡単に裂けてしまえそうで怖い。
「そんな、兄さん……兄さんの頼みなら何でも聞きますよ」
「いい子だなぁお前は」
「お子さんかなり飛べるようになってきましたよ」
「そっか。大きくなったら乗って飛べるかなぁ」
ゴツゴツとした鱗を撫でる。毛並みならぬ鱗並みに逆らえば俺の肌はズタズタに裂けるだろう、それを分かってかドラゴンも俺に抱きついてきたりはしない。
「ちーぃい、ちゃーちゃん」
「母さん、ですよ」
「ちゃあ、ちゃん」
「かーあーさーん」
「ちゃーぁーちゃーん」
ドラゴンはシャルの口をじっと見つめてネズミのような鳴き声を上げている。俺が教えようとした時は真似なんてせず、なんでもない時にふと真似をする程度しかやらなかったのに、どうしてシャルには素直に教わっているのだろう。双子として母として、悔しいような複雑な嬉しいような気分だ。
「……なぁシャル、俺のことも呼ばせられるか?」
「ええ。ほら、父さんですよ、父さん。とーうーさーん」
「ちょーうーちゃーん」
「おぉ……! これは可愛いな……!」
アルマはドラゴンを抱き上げようと手を伸ばしたが、ドラゴンはとぷんと小さな音を立てて潜って逃げてしまった。
「ちゃうぅ……」
顔を出したかと思えば、シャルの背に隠れている。アルマにはまだ慣れていないらしい。
「お前のお父さんだぞ」
「ちょーちゃん」
「そう、父さん。ほらおいで」
チクチクする鱗に耐えて首根っこを掴み、浮力に手伝ってもらってドラゴンをアルマの方へ引っ張る。
「アルマも笑うとかしてよ、真面目な顔してるから怒ってるみたいで怖いんだよ」
「そう言われてもな……」
真剣に子供と向き合おうとするあまり、表情が硬くなってしまうようだ。
「ほら、父さんって」
ドラゴンを可愛いと言ったあの瞬間は自然な笑顔を浮かべていた。ドラゴンに呼ばせればきっとまた微笑んでくれるだろう。
「ちょーちゃん」
「それ! その笑顔だよアルマ」
子供に呼ばれて頬が緩むなんて、親らしいところを見せてくれるじゃないか。萌えたぞ。
「えっ、い、今笑っていたか? そうか……今の……」
「……笑顔でしたけど怖くありませんでしたか?」
「しー……」
「聞こえているぞ」
アルマはむすっとした顔になってしまったが、ドラゴンに呼ばせるとすぐにデレっと頬を緩めて情けないくらいの笑顔を見せる。
「いい顔しちゃって。妬けるなぁ」
「兄さんもあんな顔してましたよ?」
「マジで?」
「はい、兄さんはちゃんと可愛かったですけど」
「ははは……ありがとな」
子供に自然な笑顔を見せられるのはいいことなのだが、それを指摘されるとやはり気にしてしまう。無意識に頬をむにむにとマッサージしてしまう。
「僕も妬けましたよ。弟の僕には見れない顔が多すぎます。夫に甘える顔や、ネメスィさんに頼る顔は、僕にはあまり見せてくれませんよね」
「そればっかりは……なぁ。お前にしか見せてない顔とかもあるだろ?」
「……えぇ、兄らしくあろうと、弟の僕を守ろうとしてくださる兄さんの強いお顔は、僕にしか見れません。子供を守る時とはまた違いますから」
シャルが俺をよく見ているのは知っていたが、そんなふうに分析されるほどだとは知らなかった。なんだかむず痒い気持ちになる。
「…………兄さん」
「な、なんだ?」
俺は立ち泳ぎがあまり上手くない。抱きつかれても水中では受け止めてやれない。ぐらついた結果、やはりシャルが支えてくれる……兄失格だな。
「兄さんは僕より弱いんです」
「ぅ……わざわざ言われなくても知ってるよ」
「いえ、僕より弱いのに、僕を守ってくれようとするから、僕より強いんですよ」
「……気持ち的なことか? 実力伴ってなきゃ意味ないって」
「尊敬してます。そういう、慎ましいところも含めて」
遠慮や謙遜などではなく、ただ事実を言っているだけだ。恋は盲目を地で行くシャルにはもう苦笑いをくれてやろう。
「……ふふっ、その顔も僕以外にはあまりしませんね」
「そうかもな」
慈しみがこもった苦笑いは庇護対象の弟や子供くらいにしか出来ない。
「…………そういえば兄さん、もうおじさんとのプレイの後遺症は治ったんですか? 色々と恥ずかしい恥ずかしいって思っちゃう例のアレは……今、裸ですけど」
「あっ……あぁ、なんか……別に、何ともないな。アルマとがっつりヤったからかなぁ……最中は恥ずかしかったんだけどな」
露出度の高い服を着るのすら嫌でアルマの服を借りていたのに、今は全裸でも平気だ。
「よかったですね、恥ずかしがりな兄さんも可愛かったですけど、やっぱりいつもの兄さんが一番です」
「そうか? ありがとな」
抱き締め合って兄弟水入らずの時間を過ごす──そんな俺達に文字通り水を差したのはドラゴンだ。アルマに触れられそうになったドラゴンが威嚇のために翼を大きく広げて大きな水しぶきが上がった。
「わっ……ぷっぷっ…………口に入った。ったく、仕方ねぇなぁ……おいで!」
これ以上任せていたらアルマが多大な精神的ダメージを負う。ドラゴンを回収し、子供に触れられず落ち込んでいるアルマを励ました。
「お義兄さん、いつになったら慣れてもらえるんでしょうね」
「さぁな……」
まだ落ち込んではいるが、ドラゴンをなだめる俺の頭を撫でてくれる程度には回復した。ドラゴンが俺に触れるアルマにまた威嚇をしたのは言うまでもない。
「ちゃあ、ちゃん……ちゃーちゃん」
「飛ぶ練習の合間の休憩に、少し言葉を教えたんです。まだ上手く発音出来ないみたいですけど、母さんと父さんを教えておきました」
「マジか、ありがとうなシャル」
これまで何度か言葉を教えようとしてきたし、彼の近くで会話をしてきた。それでも覚えなかったのにシャルに習ってすぐにそれらしい音を発するようになるとは……そういえばシャルの子はドラゴン達の中でも一番流暢に話すんだったな。
「シャルは人にもの教えんの上手いんだな」
「そんな……」
謙遜するシャルはふわふわと浮かんだまま湖に入ろうとしない。照れてそっぽを向いている今、やるべきだ。
「スキありっ!」
「……っ!? ちょ、ちょっと兄さん……!」
俺はシャルの腕にしがみつき、彼を湖に引きずり込もうと全体重をかけた。しかし足のつかない水の中では踏ん張ることも叶わず、ただでさえ軽い体重に浮力が加わり、大した力で引っ張れなかった。
「何……してるんですか?」
「…………お前も入れよぉ!」
「一緒に水浴びしたいならそう言ってください、僕まだ服着てるんですよ?」
「服びっちょびちょにしてやりたいイタズラ心がちょっと」
「もう……兄さんったら」
俺の二つ目の要望は聞き入れられず、シャルは裸で湖に浸かった。俺と違って立ち泳ぎが上手いらしいシャルは俺が抱きついても沈まず、しっかりと支えてくれた。
「シャールー……あー、すべすべしてるなぁお前は。子供見ててくれてありがとうな」
アルマのザラついた分厚い肌とは違い、シャルは吸い付くような滑らかな肌をしている。アルマの肌は爪を立てれば爪が折れてしまいそうで怖いのだが、シャルの肌は簡単に裂けてしまえそうで怖い。
「そんな、兄さん……兄さんの頼みなら何でも聞きますよ」
「いい子だなぁお前は」
「お子さんかなり飛べるようになってきましたよ」
「そっか。大きくなったら乗って飛べるかなぁ」
ゴツゴツとした鱗を撫でる。毛並みならぬ鱗並みに逆らえば俺の肌はズタズタに裂けるだろう、それを分かってかドラゴンも俺に抱きついてきたりはしない。
「ちーぃい、ちゃーちゃん」
「母さん、ですよ」
「ちゃあ、ちゃん」
「かーあーさーん」
「ちゃーぁーちゃーん」
ドラゴンはシャルの口をじっと見つめてネズミのような鳴き声を上げている。俺が教えようとした時は真似なんてせず、なんでもない時にふと真似をする程度しかやらなかったのに、どうしてシャルには素直に教わっているのだろう。双子として母として、悔しいような複雑な嬉しいような気分だ。
「……なぁシャル、俺のことも呼ばせられるか?」
「ええ。ほら、父さんですよ、父さん。とーうーさーん」
「ちょーうーちゃーん」
「おぉ……! これは可愛いな……!」
アルマはドラゴンを抱き上げようと手を伸ばしたが、ドラゴンはとぷんと小さな音を立てて潜って逃げてしまった。
「ちゃうぅ……」
顔を出したかと思えば、シャルの背に隠れている。アルマにはまだ慣れていないらしい。
「お前のお父さんだぞ」
「ちょーちゃん」
「そう、父さん。ほらおいで」
チクチクする鱗に耐えて首根っこを掴み、浮力に手伝ってもらってドラゴンをアルマの方へ引っ張る。
「アルマも笑うとかしてよ、真面目な顔してるから怒ってるみたいで怖いんだよ」
「そう言われてもな……」
真剣に子供と向き合おうとするあまり、表情が硬くなってしまうようだ。
「ほら、父さんって」
ドラゴンを可愛いと言ったあの瞬間は自然な笑顔を浮かべていた。ドラゴンに呼ばせればきっとまた微笑んでくれるだろう。
「ちょーちゃん」
「それ! その笑顔だよアルマ」
子供に呼ばれて頬が緩むなんて、親らしいところを見せてくれるじゃないか。萌えたぞ。
「えっ、い、今笑っていたか? そうか……今の……」
「……笑顔でしたけど怖くありませんでしたか?」
「しー……」
「聞こえているぞ」
アルマはむすっとした顔になってしまったが、ドラゴンに呼ばせるとすぐにデレっと頬を緩めて情けないくらいの笑顔を見せる。
「いい顔しちゃって。妬けるなぁ」
「兄さんもあんな顔してましたよ?」
「マジで?」
「はい、兄さんはちゃんと可愛かったですけど」
「ははは……ありがとな」
子供に自然な笑顔を見せられるのはいいことなのだが、それを指摘されるとやはり気にしてしまう。無意識に頬をむにむにとマッサージしてしまう。
「僕も妬けましたよ。弟の僕には見れない顔が多すぎます。夫に甘える顔や、ネメスィさんに頼る顔は、僕にはあまり見せてくれませんよね」
「そればっかりは……なぁ。お前にしか見せてない顔とかもあるだろ?」
「……えぇ、兄らしくあろうと、弟の僕を守ろうとしてくださる兄さんの強いお顔は、僕にしか見れません。子供を守る時とはまた違いますから」
シャルが俺をよく見ているのは知っていたが、そんなふうに分析されるほどだとは知らなかった。なんだかむず痒い気持ちになる。
「…………兄さん」
「な、なんだ?」
俺は立ち泳ぎがあまり上手くない。抱きつかれても水中では受け止めてやれない。ぐらついた結果、やはりシャルが支えてくれる……兄失格だな。
「兄さんは僕より弱いんです」
「ぅ……わざわざ言われなくても知ってるよ」
「いえ、僕より弱いのに、僕を守ってくれようとするから、僕より強いんですよ」
「……気持ち的なことか? 実力伴ってなきゃ意味ないって」
「尊敬してます。そういう、慎ましいところも含めて」
遠慮や謙遜などではなく、ただ事実を言っているだけだ。恋は盲目を地で行くシャルにはもう苦笑いをくれてやろう。
「……ふふっ、その顔も僕以外にはあまりしませんね」
「そうかもな」
慈しみがこもった苦笑いは庇護対象の弟や子供くらいにしか出来ない。
「…………そういえば兄さん、もうおじさんとのプレイの後遺症は治ったんですか? 色々と恥ずかしい恥ずかしいって思っちゃう例のアレは……今、裸ですけど」
「あっ……あぁ、なんか……別に、何ともないな。アルマとがっつりヤったからかなぁ……最中は恥ずかしかったんだけどな」
露出度の高い服を着るのすら嫌でアルマの服を借りていたのに、今は全裸でも平気だ。
「よかったですね、恥ずかしがりな兄さんも可愛かったですけど、やっぱりいつもの兄さんが一番です」
「そうか? ありがとな」
抱き締め合って兄弟水入らずの時間を過ごす──そんな俺達に文字通り水を差したのはドラゴンだ。アルマに触れられそうになったドラゴンが威嚇のために翼を大きく広げて大きな水しぶきが上がった。
「わっ……ぷっぷっ…………口に入った。ったく、仕方ねぇなぁ……おいで!」
これ以上任せていたらアルマが多大な精神的ダメージを負う。ドラゴンを回収し、子供に触れられず落ち込んでいるアルマを励ました。
「お義兄さん、いつになったら慣れてもらえるんでしょうね」
「さぁな……」
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