521 / 604
祝いの品の山分け
しおりを挟む
ネメシスや魔王がやってきた濃い一日が終わり、また新しい朝が来る。昨晩ネメシスに連れていかれてまだ帰っていないネメスィ以外の全員でシャルの部屋に集まった。
「なんで集めたんだ? 別に文句はないけどさ」
「魔王からもらった新任祝い、みんなで分けようと思ってさ」
「兄さんのお祝いなら兄さんが全て使った方がいいんじゃないですか?」
「インキュバスって面倒臭い生態してるよな」
今、俺達は歪な円を描いて座っている。その円の真ん中に祝いの品を並べた。シャルはなるほどと呟いて苦笑いし、謝るような仕草を見せた。
「まず、羊の肉とチーズ……結構あるからみんなで分けて食べてくれ」
「羊肉……! 初めて見た、美味そうだな……」
「アルマお肉好きだもんね、いっぱい食べてね旦那様」
「羊のチーズなんてあるんだな」
「な、カタラ。驚くよな。俺も知らなかった」
ヤギのチーズは臭いという話を聞くが、羊はどうなのだろう。食べ物の匂いも分からないインキュバスには体験できない。
「で、羊毛のセーター……一回着てみたんだけど背中の羽の動きが制限されるのめっちゃ嫌でさ、誰かいるか?」
「兄さんが着た服……!」
「そんな理由で反応すんな、ただの試着だからな。まぁあんまり大きいサイズじゃないし……シャルかカタラしか入んないんじゃないか?」
酒以外はあの魔王が一度帰ってから持ってきてくれた物だし、俺に合わせたのかもしれない。そう思うと他人に譲るのは申し訳ない気もしたが、羽が自由にならない着心地の悪さに比べれば罪悪感は小さかった。
「蜂蜜酒はネメスィかなぁ」
「アイツ最近酒飲みすぎだ、おっさんにやれよ」
「そう……? じゃあおじさんに」
「私にくれるのかい? 嬉しいな。サクがグラスについでくれたらもっと嬉しいんだけど……」
中年男性らしい発言だ。不愉快でないのは査定士だからだろうな、なんて意味のない分析をしながら頬への愛撫を受ける。
「じゃあお酒……冷やしていいのかな? これ……準備して待っててね。今夜おじさんのとこ行くから」
「本当かい? 言ってみるものだね、晩酌が今から楽しみだよ」
一瞬だけ唇を重ね、アルマの膝の上に戻る。まだ配っていない物は一つだけだ。
「最後……ぬいぐるみを作るキットだ。シャル、手芸屋好きだよな? シャルにと思ってもらっといたんだ」
「兄さんが僕のことを考えて……? 嬉しいです! どうにかなってしまいそうです……!」
「おいおいお兄ちゃんはいつも弟のこと考えてるぞ?」
「僕がいない場で僕のために選んでくれたのが嬉しいんです、他の方のと違って僕だけのためにもらってくださった気持ちが嬉しいんです」
「……まぁ、お前も俺と同じインキュバスだし、食い物系はダメだからさ……こういうので特別扱いはしちゃうよ」
こんなに喜んでくれるとは思わなかった。カタラも上着を脱いでセーターを着ているし、査定士も酒を眺めてニマニマ笑っているし、アルマは俺の真上で唾液を啜っている。
「ハスター様々だな……はっ、危ない、狂信者になっちゃう……やっぱ怖ぇな」
それぞれで祝いの品を楽しんでもらうため、集まりは早めにお開きにした。各々を見送り、シャルの部屋に残った俺は早速キットを開封した彼の隣に座った。
「シャールっ、どうだ? 作れそうか?」
「兄さん。この針で刺すと綿が固まるそうなのですが……なかなか難しそうです」
完成図は頭の尖った黄色いタコが白い仮面を付けているような姿だ。形容しがたいなんて表現されることが多いハスターだが、ぬいぐるみだと可愛いものだ。
「わ、兄さん。本当に綿がまとまってきました、すごいですよ」
「おー……あっおいシャル、ちゃんと指サックつけろ、指刺しちゃうぞ」
黙々とぷすぷす針を刺しているシャルの様子を見ていても退屈だ、シャルは楽しいのだろうか? 手芸なんてものは傍から見て楽しさが分かるものではないのだろうか?
「シャル、楽しいか?」
「はい、楽しいです。どんどん形になっていくんです」
「……ふぅん?」
なるほどそういう楽しみか。社畜生活が長かった俺にはクリエイティブな趣味は出来ないと思っていたが、子供の頃にプラモを作って遊んだ記憶が蘇ると、何か作りたくなってくる。
「……でも手芸は何か女子っぽいしなぁ」
目の前で弟がやっているのに未だにこんなことを考えてしまう俺は、趣味というものが分かっていないのだろう。
「ちぁああ……ちぅ? ちぅう」
「ん? お昼寝終わりか? よしよし……そういやお前らドラゴンは全裸だよな、編み物とかしてみようか……なんか女子っぽさ上がったな。ま、いいか。お母さんだもんな」
「ちぅ? ちぅう、ちゃあぁ」
「お腹すいたか? よしよし、今ゼリーあげるからな」
査定士に買ってきてもらっている樹液ゼリーを開封し、ドラゴンに食べさせる。幼い頃に飼ったカブトムシの主食もゼリーだったなと思い出していると、不意にシャルが呟いた。
「……これ、ストレス解消にもなりますね」
「そうなのか?」
シャル、ストレスあるのか? 俺のせいか?
「兄さんに色目を使ったあのインキュバス、兄さんにベタベタ引っ付いたあのサキュバス、兄さんに声をかけたあの人間共、同じくオーガ、兄さんに……」
「呪いの藁人形……?」
最近鳴りを潜めていたヤンデレ感が顔を出している。完成したぬいぐるみが呪いのアイテムにならないことを祈るばかりだ。
「ちゅい?」
「あぁ、叔父さんは腹に色々溜めてるんだ。表に出さなきゃいい子なんだぞ、俺の弟はいい子なんだ、お前もいい子になって欲しいなぁ」
「ちう!」
まだ言葉を理解していないとは思うが、会話が成立している気がする。親の欲目だろうか?
「遊ぼっか」
「ちぅ!」
ドラゴンと遊ぶためのオモチャはペット用品店で買った猫じゃらしだ。先端の鳥の羽に噛み付いて離さないドラゴンを見ると釣りをしているような錯覚を覚える。
「ふふふ……」
遊び疲れたらゼリーを食べたり眠ったり、また遊んで、また疲れて──それを夜中まで繰り返した。
「兄さん、ぬいぐるみ完成しました!」
「出来たか。おぉ、結構いい出来じゃん! 初めてでこれとかお前才能あるよ」
晩ご飯を終えて眠ったドラゴンを膝に置いて、シャルの羊毛フェルト初挑戦作品を受け取って眺める。
「黄色いタコだな……ははっ、でも何か似てる。可愛いな、クマの隣にでも置いておけよ」
「そうします。兄さんはそろそろおじさんのところへ行かなくていいんですか?」
「あぁそうそう、晩酌に付き合わなきゃ……シャルも来いよ、その方がおじさん喜ぶから」
片手にドラゴンを抱き、もう片方の手はシャルと繋いで部屋を出た。人間棟へと移動してまずはカタラの部屋の戸を叩いた。
「お、サク? どうしたんだ?」
「セーター似合ってるなカタラ、悪いんだけどちょっとこの子預かってくれないか? 多分起きないと思うし……起きたら俺呼んでくれ、おじさんの部屋にいるから」
「おー……ちょっとデカくなってきたな」
「そろそろ片腕抱っこは厳しいよ」
カタラにドラゴンを渡し、ドラゴンを抱いていた腕を軽く揺らす。眠っている我が子に手を振って査定士の部屋へ。
「おじさーん、来たよー」
「はいはい……おや、シャルも一緒かい?」
「ダメですか?」
「もちろん構わないよ。晩酌に君達みたいな綺麗な双子が付き合ってくれるなんて嬉しいね」
シャルと共に部屋に入る。机と二人分の椅子が置かれていたので、査定士とシャルに座らせて俺は査定士の膝の上に乗った。
「ここでお酒ついだげるね」
「素晴らしいね、君は……」
査定士は嬉しそうに俺の腰を抱き、太腿をさすった。俺も美味しいものを飲ませてもらえるかもしれない。
「なんで集めたんだ? 別に文句はないけどさ」
「魔王からもらった新任祝い、みんなで分けようと思ってさ」
「兄さんのお祝いなら兄さんが全て使った方がいいんじゃないですか?」
「インキュバスって面倒臭い生態してるよな」
今、俺達は歪な円を描いて座っている。その円の真ん中に祝いの品を並べた。シャルはなるほどと呟いて苦笑いし、謝るような仕草を見せた。
「まず、羊の肉とチーズ……結構あるからみんなで分けて食べてくれ」
「羊肉……! 初めて見た、美味そうだな……」
「アルマお肉好きだもんね、いっぱい食べてね旦那様」
「羊のチーズなんてあるんだな」
「な、カタラ。驚くよな。俺も知らなかった」
ヤギのチーズは臭いという話を聞くが、羊はどうなのだろう。食べ物の匂いも分からないインキュバスには体験できない。
「で、羊毛のセーター……一回着てみたんだけど背中の羽の動きが制限されるのめっちゃ嫌でさ、誰かいるか?」
「兄さんが着た服……!」
「そんな理由で反応すんな、ただの試着だからな。まぁあんまり大きいサイズじゃないし……シャルかカタラしか入んないんじゃないか?」
酒以外はあの魔王が一度帰ってから持ってきてくれた物だし、俺に合わせたのかもしれない。そう思うと他人に譲るのは申し訳ない気もしたが、羽が自由にならない着心地の悪さに比べれば罪悪感は小さかった。
「蜂蜜酒はネメスィかなぁ」
「アイツ最近酒飲みすぎだ、おっさんにやれよ」
「そう……? じゃあおじさんに」
「私にくれるのかい? 嬉しいな。サクがグラスについでくれたらもっと嬉しいんだけど……」
中年男性らしい発言だ。不愉快でないのは査定士だからだろうな、なんて意味のない分析をしながら頬への愛撫を受ける。
「じゃあお酒……冷やしていいのかな? これ……準備して待っててね。今夜おじさんのとこ行くから」
「本当かい? 言ってみるものだね、晩酌が今から楽しみだよ」
一瞬だけ唇を重ね、アルマの膝の上に戻る。まだ配っていない物は一つだけだ。
「最後……ぬいぐるみを作るキットだ。シャル、手芸屋好きだよな? シャルにと思ってもらっといたんだ」
「兄さんが僕のことを考えて……? 嬉しいです! どうにかなってしまいそうです……!」
「おいおいお兄ちゃんはいつも弟のこと考えてるぞ?」
「僕がいない場で僕のために選んでくれたのが嬉しいんです、他の方のと違って僕だけのためにもらってくださった気持ちが嬉しいんです」
「……まぁ、お前も俺と同じインキュバスだし、食い物系はダメだからさ……こういうので特別扱いはしちゃうよ」
こんなに喜んでくれるとは思わなかった。カタラも上着を脱いでセーターを着ているし、査定士も酒を眺めてニマニマ笑っているし、アルマは俺の真上で唾液を啜っている。
「ハスター様々だな……はっ、危ない、狂信者になっちゃう……やっぱ怖ぇな」
それぞれで祝いの品を楽しんでもらうため、集まりは早めにお開きにした。各々を見送り、シャルの部屋に残った俺は早速キットを開封した彼の隣に座った。
「シャールっ、どうだ? 作れそうか?」
「兄さん。この針で刺すと綿が固まるそうなのですが……なかなか難しそうです」
完成図は頭の尖った黄色いタコが白い仮面を付けているような姿だ。形容しがたいなんて表現されることが多いハスターだが、ぬいぐるみだと可愛いものだ。
「わ、兄さん。本当に綿がまとまってきました、すごいですよ」
「おー……あっおいシャル、ちゃんと指サックつけろ、指刺しちゃうぞ」
黙々とぷすぷす針を刺しているシャルの様子を見ていても退屈だ、シャルは楽しいのだろうか? 手芸なんてものは傍から見て楽しさが分かるものではないのだろうか?
「シャル、楽しいか?」
「はい、楽しいです。どんどん形になっていくんです」
「……ふぅん?」
なるほどそういう楽しみか。社畜生活が長かった俺にはクリエイティブな趣味は出来ないと思っていたが、子供の頃にプラモを作って遊んだ記憶が蘇ると、何か作りたくなってくる。
「……でも手芸は何か女子っぽいしなぁ」
目の前で弟がやっているのに未だにこんなことを考えてしまう俺は、趣味というものが分かっていないのだろう。
「ちぁああ……ちぅ? ちぅう」
「ん? お昼寝終わりか? よしよし……そういやお前らドラゴンは全裸だよな、編み物とかしてみようか……なんか女子っぽさ上がったな。ま、いいか。お母さんだもんな」
「ちぅ? ちぅう、ちゃあぁ」
「お腹すいたか? よしよし、今ゼリーあげるからな」
査定士に買ってきてもらっている樹液ゼリーを開封し、ドラゴンに食べさせる。幼い頃に飼ったカブトムシの主食もゼリーだったなと思い出していると、不意にシャルが呟いた。
「……これ、ストレス解消にもなりますね」
「そうなのか?」
シャル、ストレスあるのか? 俺のせいか?
「兄さんに色目を使ったあのインキュバス、兄さんにベタベタ引っ付いたあのサキュバス、兄さんに声をかけたあの人間共、同じくオーガ、兄さんに……」
「呪いの藁人形……?」
最近鳴りを潜めていたヤンデレ感が顔を出している。完成したぬいぐるみが呪いのアイテムにならないことを祈るばかりだ。
「ちゅい?」
「あぁ、叔父さんは腹に色々溜めてるんだ。表に出さなきゃいい子なんだぞ、俺の弟はいい子なんだ、お前もいい子になって欲しいなぁ」
「ちう!」
まだ言葉を理解していないとは思うが、会話が成立している気がする。親の欲目だろうか?
「遊ぼっか」
「ちぅ!」
ドラゴンと遊ぶためのオモチャはペット用品店で買った猫じゃらしだ。先端の鳥の羽に噛み付いて離さないドラゴンを見ると釣りをしているような錯覚を覚える。
「ふふふ……」
遊び疲れたらゼリーを食べたり眠ったり、また遊んで、また疲れて──それを夜中まで繰り返した。
「兄さん、ぬいぐるみ完成しました!」
「出来たか。おぉ、結構いい出来じゃん! 初めてでこれとかお前才能あるよ」
晩ご飯を終えて眠ったドラゴンを膝に置いて、シャルの羊毛フェルト初挑戦作品を受け取って眺める。
「黄色いタコだな……ははっ、でも何か似てる。可愛いな、クマの隣にでも置いておけよ」
「そうします。兄さんはそろそろおじさんのところへ行かなくていいんですか?」
「あぁそうそう、晩酌に付き合わなきゃ……シャルも来いよ、その方がおじさん喜ぶから」
片手にドラゴンを抱き、もう片方の手はシャルと繋いで部屋を出た。人間棟へと移動してまずはカタラの部屋の戸を叩いた。
「お、サク? どうしたんだ?」
「セーター似合ってるなカタラ、悪いんだけどちょっとこの子預かってくれないか? 多分起きないと思うし……起きたら俺呼んでくれ、おじさんの部屋にいるから」
「おー……ちょっとデカくなってきたな」
「そろそろ片腕抱っこは厳しいよ」
カタラにドラゴンを渡し、ドラゴンを抱いていた腕を軽く揺らす。眠っている我が子に手を振って査定士の部屋へ。
「おじさーん、来たよー」
「はいはい……おや、シャルも一緒かい?」
「ダメですか?」
「もちろん構わないよ。晩酌に君達みたいな綺麗な双子が付き合ってくれるなんて嬉しいね」
シャルと共に部屋に入る。机と二人分の椅子が置かれていたので、査定士とシャルに座らせて俺は査定士の膝の上に乗った。
「ここでお酒ついだげるね」
「素晴らしいね、君は……」
査定士は嬉しそうに俺の腰を抱き、太腿をさすった。俺も美味しいものを飲ませてもらえるかもしれない。
9
お気に入りに追加
1,787
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる